8月8日に日向灘で震度6弱の地震が起こりました。この震源が南海トラフの想定内であったため、南海トラフ地震臨時情報が発表され、調査が行われました。これに伴い三重県は8日19時に災害対策本部会議を開きました。
そもそも地震を予知することは不可能で、調査の結果は、地理学等の専門家でも分からないというのが正直な所でしょう。その結果、統計的なデータが公表されました。1904年~2014年までの間に、世界でマグニチュード7以上の大規模地震は1437事例あり、7日以内に大規模地震が更に発生したのが6事例あるとのことでした。
このデータをもとに「巨大地震注意」との発表が政府から行われました。この発表を受けて、列車を運休したり、本数が減らされたりとの対応がとられています。また花火大会が中止になったり、海水浴場が閉鎖になるといったことが起こっています。マスコミは1週間は自粛等の対策がいるかのような間違った世論誘導をしています。
世界のデータを南海トラフに結び付けて、南海トラフ地震注意を呼び掛けるやり方は私は問題だと思います。個々の備えを呼び掛けるのは、地震国日本としては常に行うべきですが、今回のような行事を中止したり、日常生活を制約するようなやり方は問題であると考えます。
備えるに越したことはないとの声も聞かれますが、日本で暮らす以上は、常に地震のリスクはあります。地球の動きは何万年の規模で動いており、1週間どうこうと言っていることがいかに滑稽なことか気づくできです。この巨大地震注意の状態は1週間で解除される訳ではなく、少なくとも私たちが生きている間はずっと続くでしょう。永久にイベントを中止し、日常生活を制約し続けますか?ということが問われています。
明治時代には地文学という学問があり、地面の下や、火山、海洋、地質について学んでいました。近年では私もそうですが、地理の授業は取らないことが多く、基礎的な知識が欠けているように思います。基礎知識がないため不安や恐怖を感じがちですが、本来政府やマスコミは、冷静な判断が出るよう世論を作ることが求められています。
今回の日向灘での地震を受けて、大事なのは、大規模地震が来ても死者はなく、被害もほとんど出ていないということです。このことが重要であって、この機会に個々の地震対策を確認しましょうとの呼びかけて十分のはずです。
新型コロナ騒動を経験し、過度な感染対策や不安と恐怖を煽り続け、日常生活や人権を簡単に制約してきたことへの反省と総括が出来ていないので、今回の南海トラフ地震騒動となっています。私たちは同じ過ちを繰り返してはいけません。
人間らしく生きることがいかに大切かということを考えるべきです。人の行動や権利を軽々しく制約しようという風潮を質していかなければいけません。