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【お勧め映像】その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~

『その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~』



2011年6月26日に毎日放送で放送されたドキュメンタリーです。
※動画は4分割されています。

ここまで、しっかりとまとめられた原発事故情報の動画は、原発事故以来初めて見ました。
原発の影響を気にされている方は、一度、ご覧になることを推奨します。

(こういうものが作れない他局の問題は触れないでおきます。。)

柏市の放射能によるコミュニティ危機/ミクシィからのリンク廃止

柏市在住の主婦の方がヤフー知恵袋に寄せていた書き込みが、大変興味深い内容でした。
以下に引用させていただきます。

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柏市在住の主婦です。小1と中3の子供がいます。

今はまさに隠れキリシタンのようというか…仲のいいママどうしでも、「お宅は放射能対策とかってしてる?」という質問は非常にデリケートな質問で、その答えによっては友情関係までも崩れないかと恐れるほど、地雷を踏まないか見極めながら、相手が同じ考えの人だったら話すし、そうでもなかったら触れない、みたいな感じです。

ホットスポットのうわさはしばらく前からありました。その頃から興味のある人は個人個人でそれぞれ調べて、気になる人は気を付ければいいし、興味のない人はホットスポットという言葉すら知らないで平和でいられました。

気になるママさん達が市に小学校などの除染などの要望の署名活動をしていたらしく、市が6月上旬に各小学校の放射線量を測り、公表しました。
そして、その数字がきわめて危険であるというような内容で、週刊誌やテレビで急にとりあげられました。

その結果、今まで興味のなかった人も、興味があっても口に出していなかった人も、人に会えばその話は避けて通れなくなりました。
「とても心配で対策をしている。」という考えの人同士なら、情報交換などをして、自分の子供は自分で守りたいからお弁当を持たせたり、体育を休ませたり、学校もそれを認めてるので、それでいいのですが、先日の報道以降、急に「あなたはどっち派なの?」という雰囲気になってきました。

まさに分裂しかかっていて、それが怖いので、相手の腹をさぐりながら話す…という感じです。
「騒ぎすぎだ。問題ない。」と考える人たちから心配組は「モンペだ。神経質だ。迷惑だ。マスコミに踊らされてバカだ。」と言われるようになり、逆に「心配だから対策が必要」と考える人たちから、心配してないという人に対しては、「親なのに子供を危険にさらしてなぜ平気?」「あなたたちが一緒に抗議してくれないから市や学校や幼稚園が対策に動かない。無関心な人たちのせいで子供が犠牲になっている」と言われる。

実際、ご本人は放射能にあまり興味がないんだけど、外に洗濯物を干していると非国民みたいに言われるから中に干してる人とかいます。
署名を拒否したら、それ以降、話しかけてもらえないという人もいます。
対策をしたいのに、「あんなことするのはモンペだよね」と先に言われちゃったからしたくてもできないという人もいます。

つまり、対策をしていることも、興味がない事も、両方ばれたくないんだけど、どちらかというと対策を取りたい人の方が積極的に活動をしたり、対策が目に見えるせいで、わかりやすいから目立つ感じがします。

回答になってませんが、ホント、大変です。

回答日時:2011/6/23 22:23:25

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祥も会社では、あまり放射能を気にしていることは広言しないようにしています。
この震災の初期段階で、放射能を気にしている事を言って、無理解な反応や、明らかに馬鹿にされたりしたからです。(気にしている方もいるので、そういう方とは話す時はありますが、、)
その為、この「隠れキリシタンの気持ち」というのは非常に良く分かります。

柏市は、3月下旬からホットスポットとしてネット内では騒がれていましたが、5月上旬に中部大学・武田邦彦教授がHPで危険性を訴えたことで、一躍有名になりました。
一時は「本当はホットスポットになっていない」「町に使われている石材のせいだ」とか正気を疑う擁護発言もありましたが、祥もこの目でホットスポットであることを確かめましたし、最近ようやくあった公表の線量値などでも、危険性が確認できています。

やっと危険性が広まった柏市などのホットスポットも、上記のようにコミュニティに問題が起きています。
こうした事が起こる原因の一つに、国民の間で広がっている、以下のような認識・風潮を感じます。

『農薬の有無での野菜の選別は批判されませんが、放射能の有無での野菜の選別は風評被害になる』

どちらも健康に害があると言われているものなのに、どうして反応にここまで差異が出るのか。
政府が放射能に対して、微妙な発言、態度を繰り返したことが、大きな原因と言えるでしょう。

祥はこの問題に対して警鐘を鳴らす立場を取っていますが、強要する気はありません。
危険だと思っていますが、「全く何も気にしない」というのも、ある意味では対策の一つだと思うからです。
(注意をしだすと、行動の制限が発生し、大変な部分も多くストレスもかかります)

ですが、この問題の根深いところは、「気にする人」「気にしない人」がそれぞれの意図から、
他人に自分の意図を強要する、馬鹿にする発言が非常に目立っていることです。
これほど悲しいことは無いと思います。



ちなみに。。

当サイトは開設当初から、祥が以前使用していたミクシィに、記事の更新情報をリンクさせています。

ミクシィには学生時代の友人たちも、多くマイミクシィとして登録があります。
3月下旬のブログ開設当時、祥がこうした日記を書くことで、『一部の友人からは「祥は気が違った」とか思われて、友情関係が終わるのだろうなぁ、、』とは思ったのですが、当時、親しい友人たちには率先して危険と思われる情報を発信したく、敢えてミクシィにリンクさせていました。

ですが、震災開始からかなり時間が経っていることも考え、ミクシィからの記事リンクは今週末に廃止します。
もし、そこから見ている方が現在いらっしゃれば、お手数ですが直接ブックマークをお願い致します。

食品をどう扱えば、放射能は減らせるのか。

4月には、フクシマから出た放射能が米国やヨーロッパで検知されたというニュースがありました。
正直、その時期は、まだまだ放射能についての知識が乏しかったので、祥は、

「さすがに、それは話を盛っているのではないか」

などと甘いことを考えていました。

ですが、チェルノブイリの事故時も、日本ではチェルノブイリから飛来したと放射能による汚染が報告されていました。
現在の汚染状況を知っている私たちから見れば、低いレベルのようですが、それでも当時は非常に騒がれたようです。
また、この時のチェルノブイリの放射性物質は地球を1周して、さらに日本に2度到達する程に飛散したとされ、「地球被曝」という言葉の原因となりました。
(チェルノブイリから日本までは8000㎞ほどあります)

また、『放射性炭素年代測定』というものがあります。
炭素14の半減期を使った年代測定ですが、1950年以降、各国がこぞって核実験をした結果、
放射性同位体の量が激変して、それ以降の資料に対しては測定できなくなりました。

こうした事象からも、フクシマの放射能が海外で検知されることは何ら不思議ではなく、
むしろフクシマは、チェルノブイリに続く「地球被曝」と言われてもおかしくありません。


そうした中、京都大学助教の小出先生は、チェルノブイリ事故当時、日本でも汚染された野菜などに対して、
洗ったり、茹でたりした場合、どの程度、放射能を減らせるか実験しています。

これは小出氏の著作の「放射能汚染の現実を超えて」に細かく書いてありますが、
現状からしても、非常に有益なデータだと思うので、以下に抜粋します。

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「水道水の水をジャージャー流して、たらいの中にそのコマツナやホウレンソウを入れてごしごし洗う。(略)雑巾を洗うようにごしごしと洗う。裏返してごしごしと洗う。もう葉っぱがボロボロになっちゃう。こんなんじゃとうていたべられないと思うくらいごしごし洗いました。」

「カリ40は半分ぐらい減った。ルテニウム103は2割か3割。ヨウ素131も1割か2割。セシウム137は殆ど取れなかった。全体的に言うと約8割残っていたのです。(略)放射能というのはどんなに微量でも有害ですから、8割とれないということになれば、洗ったって意味がないと言うべきだろうと思いました」

「次にボロボロになってしまった野菜を茹でてみることにしました。
 ぐつぐつぐつぐつ茹でて、最後に茹で汁をギューッと絞って(略)おひたしにして」

「全体で言うとおひたしの中に4割残っていました」

「これはおひたしにしたから半分になったんですけれども、たとえば、ほうれん草や小松菜の味噌汁にしたとすれば、この減った分は茹で汁に移っているのですから、要するに8割食べてしまう。
放射能というのは、似ても焼いても何をしてもなくならないのです。」

「洗ったら2割とれたと言いましたけれど、とれたと言ってもなくなったわけじゃない。野菜にはなくなったけれども、残りは下水にいったということです。 下水に行けば川へ流れて、そこらを汚染してまた人間に戻ってくるのですから『結局どういうことをやっても救いにならないな。』と思うのです。」

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上記データより、洗うということの効果は薄そうです。
(表面についているものを落とせはするので、やるほうが絶対に良いですが、、)
煮汁を捨てることを前提とするならば、煮るというのは効果が高そうです。


また、やはり、基本的な対応策は、危険な産地の野菜は極力とらないという事だと思います。
(特に、乳幼児などの子どもを中心として)
以前、祥のサイトに訪れていただいた方で、下記のようなサイトを作成されていた方がいました。
非常に素晴らしいサイトだと思うので、内部被曝が気になる方は閲覧をお勧めします。

 ・野菜宅配~西日本産の野菜を取り寄せ【放射能対策に】

祥も妻が妊婦な身ですから、上記サイト内にある有名な宅配サイトの一つで、野菜は西日本から可能な限りは仕入れるようにしています。
少なくても、乳幼児がいる家庭であれば、一考の価値は十分にあると思います。

政府対応の考察/情報の能動的収集を。

最近、様々な方が訪問してくださるようになりました。
読者登録してくださる方もいらっしゃり、メッセージも頂いています。
本当にありがたく思っています。


祥の周囲には、こんなことを言う人が残念ながら沢山います。

「放射能に対策しても無駄だ。だから私は調べないし、気にしない」

ですが、これは大きな誤りです。

現在の状況は大変厳しく、確かに一定の被曝は避けられなくなってもいます。
ですが、放射能の性質を知り、内部被曝・外部被曝の情報をきちんと仕入れれば、
受ける被曝を、気にしないときより圧倒的に少なくすることは可能です。

無駄ではないのです。


「大丈夫」「ただちに~~」などを繰り返す、そんな政府を盲信するのは危険です。
放射能の危機情報を細かく出せば、経済が立ちいかなるなる程の被害が出ています。
また、補償しなければいけない範囲・金額も莫大になり、国が破綻しかねない危険性があります。

現状から察するに、政府は上記の様な「経済性」を優先しています。
この為、危機情報を意図的に縮小させて公表していると考えて良いと思います。
(この方向性については、政府の顔ぶれがどう変わっても大きな変化は起こりづらいように思います)

福島・関東・東北の人間を被曝から守るために注意喚起情報を細かく出して、経済の混乱を招くより、
注意情報を抑え、経済活動を維持させ、国家の運営を守るということを今後も優先させるでしょう。

これは、元証券マンの祥としては、理解できる考え方です。
(納得できませんが。。)
確かに下手に経済を混乱させると、それこそ災害レベルの被害すら出る可能性があります。
(もっと違うやり方があるようにも思えてなりませんが。。)

ですが、この結果に起きるのは、福島・関東・東北を中心とした居住民の被曝です。
これらは、きちんと注意喚起をして、被曝について情報を細かに説明していれば防げるものも多いように思えます。
(例えば、この間やっと公開された、各地の地上1m地点の放射線量の情報など。
 それまでの発表は地上数十m地点測定のものもあり、騙していたと言われてもしょうがないものでした)

また、放射能の被害の原則は、あくまで確率発症です。
被曝しても必ずしも発症しませんが、発症率が被曝線量とともに増加します(急性放射線障害は除く)
その為、わずかな被曝でも症状が出る方がいますし、多くの被曝でも症状が出ない方もいます。
つまり、放射能の影響による症状は、放射能が本当に影響したのか、因果関係の立証が大変困難なのです。

こうしたことから、放射線障害が起きたとしても、医療保障すら満足に受けられなかった事例が世界には多くあります。
今後、日本でも被曝による甲状腺癌の増加などが考えられます。
その時に、果たして医療保障が満足に出るかどうか。
それすらも、現状分からないとしか言えないのです。
(チェルノブイリの事故後、ベラルーシでは5年後から爆発的に子どもの甲状腺癌が増加したそうです)

「いざとなったら政府が何とかしてくれる」
「危険だったら政府が注意を促してくれる」

こうした考え方を聞きますが、祥は幻想だと思います。

だからこそ。
福島第一原発や、放射能の情報について。
自分で調べるアンテナをある程度は残しておくことを勧めます。

受動的に情報が入るのを待つだけでは、政府情報を盲信するのと同義です。
放射能の被害から身を守るためには、能動的に情報を収集しておく必要はあります。

そうした方の一助になれるよう、可能な限りですが、更新は続けていきたいと思っています。
よろしくお願いします。

汚染水流出の覚悟/遮水壁設置問題

原発の汚染水問題。

汚染水は刻一刻と容量を増しています。
もはや大量流出に向けて、猶予は無い状態ですが、浄化装置はトラブル続き。。
乳幼児・妊婦のいる世帯は飲料水をある程度確保しておいても良いかもしれません。

さて、その問題とリンクして遮水壁を早急に設置すべし、という話があります。
詳細は、こちらから見ることができます。



報道ステーションは適当な報道でも有名ですが、この問題に関してはある程度しっかりと報道していると思います。
もっとも、動画に登場する小出先生は「汚染水は、土壌・海に今も流れ出している」と主張されており、そうした部分は意図的にカットしてあるように思えますが。。

また、遮水壁を早期設置しない理由として、東電の保身が伺えます。
浄化装置がトラブル続きな今、この遮水壁は一刻も早い建設が適当に思えますが、着手しません。
何故、人命を最優先に考えるような行動を取らないのか、と思えてなりません。

核廃絶運動を60年間されてきた肥田先生(書籍・『内部被曝の脅威』の著者)は、
ご自身の行動について「大海の一滴の域を出ない気がする」とまで仰られました。

こうした国の現状を見ると、そうした気持ちの一端を垣間見れる気がします。
ですが、声を張り上げても意味が無くても、今自分でやれる範囲のことは、祥はやりたいです。