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TV報道を見ていて③

<今年の海水浴はどうしよっかな。サーフィンもいいな。潮干狩りも良いよね>

やめといたほうが良いです。
政府・東電は数メートル単位での海水・泥土の汚染状態を詳細に調べていません。
少なくても、今年は太平洋側で海のイベントを、祥は勧めません。

外国の環境団体「グリーンピース」が、今年5月の時点で、福島県近くの太平洋の海洋汚染状況を調べて発表しています。

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これによると、福島原発から60㎞離れた藻から12万ベクレルとか出ています。。
政府・自治体が海洋汚染の状況を発表しない限り、行くのは勧めません。
(正直に発表するか、疑問でもありますが、、)

今現在でも、海に汚染水は流れ出ています。
そのことを忘れては絶対にいけません。

<原発を使用しないと停電になる>

嘘です。
原発や電気業界は非常に利権が強いと業界と言われています。

楽天の三木谷さんは、経団連の東京電力に対する庇いっぷりに、「電力業界を保護しようとする態度がゆるせない」として、経団連脱退を示唆しています。

ソフトバンクの孫さんは、国会で意見を求められた際に、「代替エネルギー風力発電の、環境アセスメントの最終審査権限が原子力委員会が握っている」と指摘しています。

海外メディアは、東電を潰さない日本の姿勢を指摘しています。

こうしたことからも、この業界には複雑な利権構造があることは見て取れます。

また、日本が使用している電気量は、火力・水力発電ですべて賄えるとされています。
ではなぜ、原子力発電がないと、電気が成り立たないように言われているのか。

それは、日本は大量の発電能力を持った天然ガスの火力発電所を抱えながら、稼働率を5~6割に意図的に抑えているためだといわれています。原発などなくても、日本の電力は成り立つのです。

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(このデータの詳細は、広瀬隆著「福島原発メルトダウン」に詳しく掲載されています)

<環境問題>

原発はクリーンエネルギーといわれていますが、ウランの精製の段階で火を使うのでしっかりとCO2を排出します。

また、原子力発電により出る放射性廃棄物は、100万年保管が必要になります。
沢山の原子力発電所が今でも動いていますが、この廃棄物の捨て場所は決まっていません。
政府はこの捨て場所となった自治体に年間20億円をあげるといっていますが、決まりません。

300mから1000m穴を掘って埋めるから安全と政府は言っています。
ちなみに、六甲山は900メートル以上ありますが、100万年前は海の中です。

何十年・何百年かして、原発の存在が無くなる未来があるとして。
その時の人間は、今の私たちをこう思うのではないでしょうか。

「100万年も管理が必要な廃棄物を生むのに、それを知っていて使っていた当時の人たちは、なんて身勝手で文明化されていない人間だったのだろう」と。

<金銭問題>

また「原発はお金がかからない」は、もうツッコむ気力も起きませんが。。
一度大事故が起きると、信じられない巨額が動きます。間違いなく今後増税されます。

フランスのアレバ社に、今回、汚染水処理施設を依頼していますが、アレバ社はその施設での汚染水処理について、現在、1トンあたり2億円を提示しているといいます。
最終的に汚染水は20万トンに達すると見られているので、それだけで40兆円です。
国が傾くどころの金額じゃありません。これについては、今後交渉されるでしょうが、、間違いなく兆単位の金額にはなるでしょう。。

これがクリーンエネルギーといわれている原子力発電所の実態です。

「原発をなくすと生活が成り立たない」とする方は、他の意見、議論は一切認めていない方が多いようにも見えますが、こうした話に対してはどう答えるつもりなのでしょうか。

福島第一原発の事故により、多くの国が脱原発を表明しています。
それなのに、肝心の日本の脱原発には多くの圧力がかかっているように見えます。

思うところ

原発問題は依然収束していませんが、報道は楽観視しているように思います。
常に気にするのは大変ですが、テレビだけを信用せず、どこかでアンテナをはっていたほうが良いと思います。
祥はどんなに忙しい時でも、小出先生の非公式まとめサイトは毎日チェックしています。
(夏は仕事が繁忙期なので更新頻度が下がります)

また、そんな中ですが、良いニュースもあります。
祥がこの間、柏に行ったときに近くを計測した「みくに幼稚園」ですが、以下の記事がありました。

 ・自己防衛…放射線量、独自計測広がる首都圏

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千葉県柏市の私立「みくに幼稚園」は、園庭の放射線量を独自測定して表土を除去した。最大で毎時0・52マイクロ・シーベルトだった数値が、0・15前後に減った。県の測定では市内の暫定基準値を下回っているが、柏市はほかの測定地点より高く出ていたため、独自に測定した。杉山智園長は「正しい対応か今はわからないが、子どもを守ろうと可能なことをした」と説明する。長男(4)が通う主婦(28)は「すぐ行動してくれて感謝。同様の取り組みが広がれば」と話した。


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情報を知っているからこそ、打てる対策もあるのだという好例ではないでしょうか。
この付近は非常に高い線量だったので心配でしたが、かなり低い値になったようなので本当に良かったです。

ちなみに、放射能汚染マップで以下のようなものを見つけました。
前回の、自分で計測した情報を考えて、以下のような形の汚染は納得がいきます。
(印西はもう少し高い気もしましたが、、)

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ホットスポット・千葉ニュータウン中央

ガイガーカウンターを持って調べた結果です。

雨降りの際はどうなるのか。

 ①降っている最中。
 ②雨上がり直後。
 ③雨上がり数時間後。

この3段階に分けて調べてみました。

雨が降っている最中は若干空間の放射線量が下がる印象があります。
普段が下記の通りだとして、これよりマイナス0.02μsv/hになるぐらいな印象です。

<屋外-平時>
 ・地表1m  0.10~0.14μsv/h
 ・地表1cm  0.12~0.16μsv/h

雨上がり直後はあまり変化なく、雨上がりから数時間経つと、逆にプラス0.02μsv/hぐらいになっている印象でした。

ただし、それほど大きい変化とは呼べず、これらは、その日の風などの状況による差異とも考えられます。

たぶん、ホットスポット(松戸・柏市など)で降雨時に測ればより顕著なデータは得られると思うのですが、、、
さすがに、そこまでデータを求めには行かないつもりです。。

雨の日はどちらかというと空間の線量よりも、土壌にたまっている放射性物質も流される為、水たまりなどが危険になってくると言われています。
そうした流れている水に気を付けていたほうが良いと思います。
(もちろん、雨にそのまま打たれるのはダメです)

今、大気中の放射線量の高さの原因となっている放射性物質の大半は、3月の水素爆発で飛び散った放射性物質が原因と言われています。

ですが、現在も空気中に放射性物質は垂れ流されています。

ただ、現状から察するに、現在福島第一原発から漏れ出ている放射性物質は、東京などの線量に強く影響を及ぼすほどの量とは思えません。

とは言っても、雨が降ると、大気に漂っている放射性物質は一気に降下してくるといわれているため、その水には極力触れないようにしておいたほうが良いと思います。



さて本題。

友人が千葉ニュータウン中央にいるので先週末会いに行ってきました。
千葉ニュータウン中央は北総公団線の端にあり、祥の家から行くには、東松戸駅で乗り換えます。

ホットスポットの松戸を経由するということで、せっかくなのでこの千葉ニュータウン中央駅の線量も測ってこようと思って出かけました。

驚きました。。

まず、東松戸から乗り換えて、千葉ニュータウン中央駅に向かう、北総公団線の電車内。
以前にも書きましたが、電車内などは遮蔽物のためか、若干放射線量が屋外より下がります。

ですが、向かう途中に線量は上昇していき、最大0.16μsv/hに達しました。
これは、所沢市などでは、地面につけても出ない線量です。

千葉ニュータウン中央駅に到着して、外を観測すると、地表1mで0.24~0.32μsv/hほど出ています。
地表1cmでは、0.50μsv/hを超えるところもざらにあり、街路樹の近くで地表1cmを計測すると、1μsv/hを超えるところもありました。

これは以前、ホットスポットと呼ばれている柏駅前で測った数値より高い放射線量です。。

地面や土、草に近づけるだけでガイガーカウンターが大きく反応します。
「そこに放射線物質が溜まっている」と確実にわかる状況です。

こんな埃を吸いこんだら、子どもが転げまわって遊んだら、と思うと暗澹たる気持ちになります。

以前の記事で、葛飾区・松戸・千葉・流山・三郷などはホットスポットとなっていると書きましたが、
話題になっていないだけで、千葉ニュータウン中央もホットスポットになっていますし、計測はしていないですが、付近の白井市や鎌ヶ谷市も高い線量になっている可能性が高いと思います。

この事から、ホットスポットと話題になっていない地域でも、ホットスポットになっている場所は多数あるように思われます。

特に千葉ニュータウン中央駅から、2駅隣の白井駅は祥が少年時代を過ごした場所です。
ここもホットスポットとなっていると思われ、放射性物質に覆われている現実には、思うところがあります。


千葉ニュータウン中央付近にお住まいの方がいらっしゃれば、何らかの対応策を考えて日常を過ごされることをお勧めします。

書籍案内

祥が最近読んだ書籍についてお勧めのを紹介します。

 ・内部被曝の脅威

 今後、年単位で付き合うことになる内部被曝の脅威です。
 ネットなどで調べるより、本を読んだ方が得られる知識は段違いです。
 読んでおいて、決して損は無い一冊です。

 ・放射能汚染の現実を超えて

 京都大学助教・小出先生の本です。
 この本はチェルノブイリ事故を踏まえて、先生がかなり以前に執筆された原発への警告の本です。
 ネットではプレミアがついていたのですが、先ごろ緊急復刊され値段が正常になりました。
 昔から、小出先生の話は分かりやすく、主義も一貫しています。お勧めです。

 ・FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン

 祥のサイトで何度も取り上げた、広瀬隆さんの本です。
 4月末(?)まで執筆されていただけあり、今回の原発騒ぎの事が細かく取り上げられています。
 今回の被害を踏まえたうえでの、今後の対応についての話も書かれた貴重な一冊です。

 また、今回の福島原発事件で、政府・東電・マスコミが何を隠しているか、いかに無策であるか書かれています。
 この本を読むと、いかに今回の原発事件が「人災」であるかが良く分かります。

 この方はブログ等が無いので、その発言をリアルタイムに知る事が難しい方でもあります。
 その分、濃い内容でもある為、こちらも購入をお勧めします。

海洋汚染は止まっていない

ネットの書き込みなどを見ていると、
結構、勘違いをしている人がいるようなので一応書きます。

放射能の流出は現在も続いているのは当然ですが、
海への流出も間違いなく続いています。

たまに、海はもう大丈夫とか阿呆な事を言う人がいます。
このサイトを見てくださるような方ではいないとは思いますが念の為。。

このことについてはかなり以前から、散々小出先生が仰っていますが。。

今現在も、原発の熱を冷やすために放水を続けています。
で、とんでもない熱量を持っているから水はどんどん蒸発する。
蒸発すると気体になって外に飛んでいきます。この気体は汚染されている。

また、様々なところに現在放射性物質が飛散している状態です。
水で洗うなども除染に入りますが、水で洗い流された放射性物質は下水に行きます。
下水の行く先は循環して飲み水へと変化が考えられます。
飲み水への変化の時点で不純物の濾過は考えられますが、まず完全に除去は不可能に思います。

さらに、穴があいているから、水がどんどん漏れる。
土壌が汚染され、そのまま海にも間違いなく漏れ出しています。
さらに今後、地下水や井戸水なども汚染されると思われます。

現在も放射能汚染は進行しています。
大気中の線量は下がっても、土壌に染み込んだ分、生体濃縮を考えるとこれからが本番ともいえます。
『海の食べ物はもう安全、半減期を過ぎた』なんて「風評」に騙されないように気を付けてください。

長谷川さんの牛。。

先週お話を伺った、長谷川さんの牛が処分されることになったようです。


 「森住卓のフォトブログ」
 ・飯舘村から 長谷川さんの牛が連れて行かれた。


言葉も出ません。。