内部被曝の脅威(書籍)/二束三文の人権意識
この本を買いました。
・内部被曝の脅威
広島の原爆医療をされた、肥田舜太郎氏(1917年生まれの94歳)、映画監督の鎌仲ひとみ氏の共著。
特に、肥田先生はかなりのご高齢でもあるのに、その論点は素晴らしく明快です。
肥田先生自身が体験した原爆医療の現場から「内部被曝」という危険性を強く認識。
学会で「内部被曝」がどう扱われているのか、内部被曝の危険論や安全論を明確に示したうえで、自身が思う内部被曝の危険性や、安全論への疑問を記しています。
きちんと両論併記している点、情報の出所を示す点が、大変信頼の持てる方です。
特に自身が見てきた原爆の治療現場からの考察などは一見の価値有りです。
また、ペトカウ効果に言及しているのもこの本の点にあげられます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ペトカウ(医師)は牛の脳から抽出した燐脂肪でつくった細胞膜モデルに放射線を照射して、どのくらいの線量で膜を破壊できるかの実験をしていた。エックス線の大装置から15.6シーベルト/分【許容線量は1ミリシーベルト/年】の放射線を58時間、全量35シーベルトを照射してようやく細胞膜を破壊することができた。
ところが実験を繰り返すうち、誤って試験材料を少量の放射性ナトリウム22が混じった水の中に落としてしまった。燐脂肪の膜は0.007シーベルトを12分間被ばくして破壊されてしまった。彼は何度も同じ実験を繰り返してその都度、同じ結果を得た。そして、放射時間を長く延ばせば延ばすほど、細胞膜破壊に必要な放射線量が少なくて済むことを確かめた。こうして、「長時間、低線量放射線を照射する方が、高線量放射線を瞬間放射するよりたやすく細胞膜を破壊する」ことが、確かな根拠を持って証明されたのである。これが「ペトカウ効果」と呼ばれる学説である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この他にも内部被曝がいかに脅威を及ぼすのかが書いてあります。
ただ不安を煽るだけのような本ではなく、難しい話も分かりやすく、かつ理論的に内部被曝の脅威を記した本です。
今後、内部被曝について考える必要性を感じている方は、購入を全力で勧めます。
話が少し変わりますが。。
依然、原爆投下何周年などの番組をNHKか教育テレビかでやっていた際、
爆心地にいた方が「原爆はうつる」とその後差別された、という話をやっていました。
祥もそのニュースを聞いて、「なんて酷い人たちがいたんだろう」と当時は思いました。
しかし上記の本を読んで、当時の原爆投下直後の日本の状況を知り、考えが少し変わりました。
・原爆投下時に爆心地にいなかった人々で、爆心地に遅れて入った(原爆投下一週間後など)入った多くの人が被曝症状で死んでしまった。
・占領軍であった米国の命令で、被曝医療に携わったものは医療の現場で知ったことについて、外部に漏らすのを禁じられ、破ったものは厳罰と言われていた。
今でこそインターネットがあり、情報の取捨選択がある程度、自分たちで出来る時代になっています。
ですが、それでもテレビなどで「安全」「収束」「落ち着いている」という情報ばかりが喧伝されてしまい、多くの方々はその情報を信じて、自分で現状を調べてみようとはしません。
今の時代でさえ、原発の脅威への目くらましはうまくいっているように思えてなりません。
まして、あの終戦直後の時代に米国の緘口令も敷かれていた。
原爆の直爆を受けた人以外も沢山死んでしまっていた。
これでは、うつらない、と当時考える事は難しかっただろう、と思うのです。
・・・更に、話が変わりますが。。
今でも「放射能はうつらない、差別はやめろ!」と声高に言う人がいます。
勿論、「放射能」はうつりませんが、内部被曝をした人間の近くに他人がいて、全く被曝をしないか、というとそれはおかしな話です。
他人の身体の内部から、貫通力の強いガンマ線が出ていれば多少被曝はしますし、抱き合ったりすれば、貫通力の低いアルファ線の影響は受けないでしょうが、やや貫通力があるベータ線も影響を受ける可能性はある、と考えられます。
ただ、内部被曝の怖い部分は、「長期間、逃げ場のない状態で放射線を浴び続ける」ということです。
基本的には他人の内部被曝からの外部被曝は、それほどの強い放射線量とは考えづらく、また、他人と長期間接触しているようなケースはあまり多くは無いと思われる為、そういう意味では注意しすぎる必要は無い、と祥は思っています。
また、身体の表面に放射性物質が付着している、「体表面被曝」の場合も、他人への影響は考えられます。
ですが、こういったものは、洗濯・入浴で除染をすることができ、これもそれほど注意する必要は無いと思っています。
ただ、こうした情報を持って「放射能はうつらない!」という人の少なさを祥は悲しく思います。
何も調べず、二束三文の人権意識で「放射能はうつらない!」という人には疑問を感じるのです。
以前、つくば市へ福岡からの避難民が避難した際、避難民に対してスクリーニング検査が行われました。
これは、ガイガーカウンターなどを人の身体に押し当てて、「体表面被曝」が無いかを調べるものです。
ですが、これは絵としてみると、まるでその人の内部被曝を調べているかのように思えます。
これをそのように勘違いした多くの人がこう言いました。
「被曝はうつらないのに、なぜ調べるんだ。差別を助長する」と。
結果、スクリーニング検査は行われなくなりました。
・・・祥は怒りを感じてなりません。
体表面被曝をしているかどうかは、避難民の為にも調べてあげた方が良いです。
それによって、集中的に除染した方が良いかも分かるのですから。
また、体表面被曝は他人へも影響がある為、そうした意味でも検査した方が良いに決まっています。
知識の無い人が、自分で調べず、二束三文の人権意識で状況を悪化させる。
勿論、政府がきちんと放射能汚染やスクリーニングの意味を公表していないことが大問題ですが、
それでも、こうした「顔の見えない善意」の反応には疑問を感じます。
・内部被曝の脅威
広島の原爆医療をされた、肥田舜太郎氏(1917年生まれの94歳)、映画監督の鎌仲ひとみ氏の共著。
特に、肥田先生はかなりのご高齢でもあるのに、その論点は素晴らしく明快です。
肥田先生自身が体験した原爆医療の現場から「内部被曝」という危険性を強く認識。
学会で「内部被曝」がどう扱われているのか、内部被曝の危険論や安全論を明確に示したうえで、自身が思う内部被曝の危険性や、安全論への疑問を記しています。
きちんと両論併記している点、情報の出所を示す点が、大変信頼の持てる方です。
特に自身が見てきた原爆の治療現場からの考察などは一見の価値有りです。
また、ペトカウ効果に言及しているのもこの本の点にあげられます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ペトカウ(医師)は牛の脳から抽出した燐脂肪でつくった細胞膜モデルに放射線を照射して、どのくらいの線量で膜を破壊できるかの実験をしていた。エックス線の大装置から15.6シーベルト/分【許容線量は1ミリシーベルト/年】の放射線を58時間、全量35シーベルトを照射してようやく細胞膜を破壊することができた。
ところが実験を繰り返すうち、誤って試験材料を少量の放射性ナトリウム22が混じった水の中に落としてしまった。燐脂肪の膜は0.007シーベルトを12分間被ばくして破壊されてしまった。彼は何度も同じ実験を繰り返してその都度、同じ結果を得た。そして、放射時間を長く延ばせば延ばすほど、細胞膜破壊に必要な放射線量が少なくて済むことを確かめた。こうして、「長時間、低線量放射線を照射する方が、高線量放射線を瞬間放射するよりたやすく細胞膜を破壊する」ことが、確かな根拠を持って証明されたのである。これが「ペトカウ効果」と呼ばれる学説である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この他にも内部被曝がいかに脅威を及ぼすのかが書いてあります。
ただ不安を煽るだけのような本ではなく、難しい話も分かりやすく、かつ理論的に内部被曝の脅威を記した本です。
今後、内部被曝について考える必要性を感じている方は、購入を全力で勧めます。
話が少し変わりますが。。
依然、原爆投下何周年などの番組をNHKか教育テレビかでやっていた際、
爆心地にいた方が「原爆はうつる」とその後差別された、という話をやっていました。
祥もそのニュースを聞いて、「なんて酷い人たちがいたんだろう」と当時は思いました。
しかし上記の本を読んで、当時の原爆投下直後の日本の状況を知り、考えが少し変わりました。
・原爆投下時に爆心地にいなかった人々で、爆心地に遅れて入った(原爆投下一週間後など)入った多くの人が被曝症状で死んでしまった。
・占領軍であった米国の命令で、被曝医療に携わったものは医療の現場で知ったことについて、外部に漏らすのを禁じられ、破ったものは厳罰と言われていた。
今でこそインターネットがあり、情報の取捨選択がある程度、自分たちで出来る時代になっています。
ですが、それでもテレビなどで「安全」「収束」「落ち着いている」という情報ばかりが喧伝されてしまい、多くの方々はその情報を信じて、自分で現状を調べてみようとはしません。
今の時代でさえ、原発の脅威への目くらましはうまくいっているように思えてなりません。
まして、あの終戦直後の時代に米国の緘口令も敷かれていた。
原爆の直爆を受けた人以外も沢山死んでしまっていた。
これでは、うつらない、と当時考える事は難しかっただろう、と思うのです。
・・・更に、話が変わりますが。。
今でも「放射能はうつらない、差別はやめろ!」と声高に言う人がいます。
勿論、「放射能」はうつりませんが、内部被曝をした人間の近くに他人がいて、全く被曝をしないか、というとそれはおかしな話です。
他人の身体の内部から、貫通力の強いガンマ線が出ていれば多少被曝はしますし、抱き合ったりすれば、貫通力の低いアルファ線の影響は受けないでしょうが、やや貫通力があるベータ線も影響を受ける可能性はある、と考えられます。
ただ、内部被曝の怖い部分は、「長期間、逃げ場のない状態で放射線を浴び続ける」ということです。
基本的には他人の内部被曝からの外部被曝は、それほどの強い放射線量とは考えづらく、また、他人と長期間接触しているようなケースはあまり多くは無いと思われる為、そういう意味では注意しすぎる必要は無い、と祥は思っています。
また、身体の表面に放射性物質が付着している、「体表面被曝」の場合も、他人への影響は考えられます。
ですが、こういったものは、洗濯・入浴で除染をすることができ、これもそれほど注意する必要は無いと思っています。
ただ、こうした情報を持って「放射能はうつらない!」という人の少なさを祥は悲しく思います。
何も調べず、二束三文の人権意識で「放射能はうつらない!」という人には疑問を感じるのです。
以前、つくば市へ福岡からの避難民が避難した際、避難民に対してスクリーニング検査が行われました。
これは、ガイガーカウンターなどを人の身体に押し当てて、「体表面被曝」が無いかを調べるものです。
ですが、これは絵としてみると、まるでその人の内部被曝を調べているかのように思えます。
これをそのように勘違いした多くの人がこう言いました。
「被曝はうつらないのに、なぜ調べるんだ。差別を助長する」と。
結果、スクリーニング検査は行われなくなりました。
・・・祥は怒りを感じてなりません。
体表面被曝をしているかどうかは、避難民の為にも調べてあげた方が良いです。
それによって、集中的に除染した方が良いかも分かるのですから。
また、体表面被曝は他人へも影響がある為、そうした意味でも検査した方が良いに決まっています。
知識の無い人が、自分で調べず、二束三文の人権意識で状況を悪化させる。
勿論、政府がきちんと放射能汚染やスクリーニングの意味を公表していないことが大問題ですが、
それでも、こうした「顔の見えない善意」の反応には疑問を感じます。
ガイガーカウンターを購入
ガイガーカウンターを購入しました。
購入理由としては、、、
・政府の発表値は信じられない。(公表の圧力・地表20m測定など)
・各地のガイガーカウンターを所持している人の値がネットには載っているが、
ネットだと本当かどうか、いまいち信頼性がおけない。
・自分の家の近辺がホットスポットになっているとは思えないが、
アスファルトや地表の値、また、埃の値を知りたい。
・自分の家の中の埃など、問題が無いレベルなのか、衣服などどうなっているか気になる。
・可能性は低いと思うけれど、原発の水蒸気爆発などが発生した際、確実に買えなくなる。
・妻(妊婦)が月末には帰ってくる。
といったところでしょうか。。
購入したのはこちらの「ガイガーカウンター TERRA MKS-05」

ネットなどではよく「黒TERRA」と呼ばれているものです。
ガイガーミュラー管方式のあくまで一般的なカウンターです。
本当はもう少し感度の高いものが欲しかったんですが、予算的にこのあたりが限界でした。。
さて、本題。
祥の家は現在、埼玉県所沢市のはずれにあります(すぐ東京に出られます)
福島第一原発からの距離は220㎞と言ったところでしょうか。
家屋内は原則換気扇などは回しておらず、エアコンも使用していません。
部屋の埃などは、週に2~3回ほど掃除機ルンバでやっている状態です。
<屋内>
・地表1m 0.08~0.1μsv/h
・地表1cm 0.09~0.11μsv/h
ルンバで取った埃の近くに持って行きましたが、目に映る変化はありませんでした。
しっかり掃除をしていれば、家屋の埃にそれほど異常な値は出ないのかもしれません。
<屋外>
・地表1m 0.10~0.13μsv/h
・地表1cm 0.13~0.15μsv/h
溜まっている枯葉付近にもっていっても、目に映る変化はありませんでした。
ですが、屋外だとある程度は上がるようです。
また、茂み・土の近くやアスファルトの直近などは高い数値は示しました。
ですが、基本的に上限0.15μsv/h以上にはならず。
東京の地表1cmの場所で、5μsv/h、なんていう洒落にならない場所もあったようなのでまずはホッとしました。
地表面の汚染はかなり心配でしたが、祥のいる場所ではそれほどひどくないようです。
(といっても平時の2~4倍ということになりますが。。)
また、外の埃が溜まっていそうな場所も現状それほど高い値ではなかったこと。
このレベルであれば、平時ならマスクなどを付けなくても大丈夫そうです。
あとは雨が降った時、どのように変化するかなどはまた改めてまとめます。
ちなみに祥の職場がある八王子でもおよそ同じぐらい。
祥の家近くのスーパーで、茨城県産の野菜などがあるので試しに計測してみましたが、
やはり、ガイガーミュラー管計測のカウンターでは、目に見える変化はありませんでした。
機会があれば、ホットスポットと呼ばれている松戸の方に計測しに行ってきます。
購入理由としては、、、
・政府の発表値は信じられない。(公表の圧力・地表20m測定など)
・各地のガイガーカウンターを所持している人の値がネットには載っているが、
ネットだと本当かどうか、いまいち信頼性がおけない。
・自分の家の近辺がホットスポットになっているとは思えないが、
アスファルトや地表の値、また、埃の値を知りたい。
・自分の家の中の埃など、問題が無いレベルなのか、衣服などどうなっているか気になる。
・可能性は低いと思うけれど、原発の水蒸気爆発などが発生した際、確実に買えなくなる。
・妻(妊婦)が月末には帰ってくる。
といったところでしょうか。。
購入したのはこちらの「ガイガーカウンター TERRA MKS-05」

ネットなどではよく「黒TERRA」と呼ばれているものです。
ガイガーミュラー管方式のあくまで一般的なカウンターです。
本当はもう少し感度の高いものが欲しかったんですが、予算的にこのあたりが限界でした。。
さて、本題。
祥の家は現在、埼玉県所沢市のはずれにあります(すぐ東京に出られます)
福島第一原発からの距離は220㎞と言ったところでしょうか。
家屋内は原則換気扇などは回しておらず、エアコンも使用していません。
部屋の埃などは、週に2~3回ほど掃除機ルンバでやっている状態です。
<屋内>
・地表1m 0.08~0.1μsv/h
・地表1cm 0.09~0.11μsv/h
ルンバで取った埃の近くに持って行きましたが、目に映る変化はありませんでした。
しっかり掃除をしていれば、家屋の埃にそれほど異常な値は出ないのかもしれません。
<屋外>
・地表1m 0.10~0.13μsv/h
・地表1cm 0.13~0.15μsv/h
溜まっている枯葉付近にもっていっても、目に映る変化はありませんでした。
ですが、屋外だとある程度は上がるようです。
また、茂み・土の近くやアスファルトの直近などは高い数値は示しました。
ですが、基本的に上限0.15μsv/h以上にはならず。
東京の地表1cmの場所で、5μsv/h、なんていう洒落にならない場所もあったようなのでまずはホッとしました。
地表面の汚染はかなり心配でしたが、祥のいる場所ではそれほどひどくないようです。
(といっても平時の2~4倍ということになりますが。。)
また、外の埃が溜まっていそうな場所も現状それほど高い値ではなかったこと。
このレベルであれば、平時ならマスクなどを付けなくても大丈夫そうです。
あとは雨が降った時、どのように変化するかなどはまた改めてまとめます。
ちなみに祥の職場がある八王子でもおよそ同じぐらい。
祥の家近くのスーパーで、茨城県産の野菜などがあるので試しに計測してみましたが、
やはり、ガイガーミュラー管計測のカウンターでは、目に見える変化はありませんでした。
機会があれば、ホットスポットと呼ばれている松戸の方に計測しに行ってきます。
3000万ベクレルの土壌汚染/東京のホットスポット
浜岡停止の影に隠れて発表されて話題になっていませんが、文部科学省及び米国エネルギー省航空機による航空機モニタリングの測定結果が発表されました。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1305820_20110506.pdf
既に他の方がまとめてらしたので、そこから引用を含めて記事にします。
『牧村しのぶのブログ』
・福島被曝者すでに発症
測定結果を見てみますと、赤色(1平方メートルあたり300万~3000万ベクレル)が最も濃度が高く、黄色(100万~300万ベクレル)、緑色(60万~100万ベクレル)と続いています。
飯舘村が2000万ベクレルを超えていた時点で、土壌汚染が地獄のようになっていると言い続けていましたが、場所によっては3000万ベクレルを超えるところもあるんですね。。
小出先生と同じ「熊取六人組」の一人である、京都大学助教の今中先生は、
旧ソ連チェルノブイリ原発事故で強制移住対象とした148万ベクレル、90年にベラルーシが決めた移住対象レベルの55万5千ベクレルと仰っていました。
つまり、写真の緑色の部分は、ベラルーシ強制移住レベルに汚染されています。
黄色・赤色の部分については、チェルノブイリを超えるレベルの土壌汚染といっても良いようです。
フクシマの汚染がチェルノブイリに及ぶ、というと拒否反応を示す方がいますが、
現実問題、東京から200㎞離れた場所で、チェルノブイリを遥かに上回るとされる土壌汚染が出来ました。
そして、その土地の牛などは普通に出荷されて、まだ子どもが住んでいる地域があります。凄い国です。
さて、ここで問題が一つ。
以前の記事で、郡山市立橘小学校が、自主的に検査・発表していた放射能の値について、圧力がかかって中止させられた件を書きました。
ここに圧力をかけたと思われるのが、文部科学省です。
で、このデータですが。
米軍とは共同といえ、文部科学省の公表データになります。
このデータが多少、誤魔化されている値の公表だとしても、祥はなんら不思議に思いません。
さて、では他の地域は問題が無いのか。
ホットスポットという言葉があります。
放射能に興味をお持ちの方なら聞いた事があると思います。
放射線物質は風で運ばれます。
でも、風は気流や山や谷の関係で複雑な動きをします。
その結果、一部地域では風の溜まり場が発生します。
その為に、原発から離れた地域でも非常に高い放射線が検出されます。
チェルノブイリの汚染画像などを見れば、納得して頂けると思います。

さて、3月下旬から、東京・千葉の一部地域で、一般の方が持つガイガーカウンターの値が高いと評判になりました。
葛飾区・松戸・千葉・流山・三郷などです。
祥はこのあたりの地域に詳しくないので、複数ポイントがホットスポットになったかと思っていました。
ですが、先日、武田邦彦教授がこのホットスポットについて記事にしました。
どの程度の汚染状況なのかは、武田教授の記事を見ていただきたいですが、
この4つのポイントは下記地図のようになっていました。


大気中の放射能汚染について、現在は以前より危険度が下がってきたと言われています。
しかし、上記付近のような地域では依然、被曝を避けるための対策が必要です。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1305820_20110506.pdf
既に他の方がまとめてらしたので、そこから引用を含めて記事にします。
『牧村しのぶのブログ』
・福島被曝者すでに発症
測定結果を見てみますと、赤色(1平方メートルあたり300万~3000万ベクレル)が最も濃度が高く、黄色(100万~300万ベクレル)、緑色(60万~100万ベクレル)と続いています。
飯舘村が2000万ベクレルを超えていた時点で、土壌汚染が地獄のようになっていると言い続けていましたが、場所によっては3000万ベクレルを超えるところもあるんですね。。
小出先生と同じ「熊取六人組」の一人である、京都大学助教の今中先生は、
旧ソ連チェルノブイリ原発事故で強制移住対象とした148万ベクレル、90年にベラルーシが決めた移住対象レベルの55万5千ベクレルと仰っていました。
つまり、写真の緑色の部分は、ベラルーシ強制移住レベルに汚染されています。
黄色・赤色の部分については、チェルノブイリを超えるレベルの土壌汚染といっても良いようです。
フクシマの汚染がチェルノブイリに及ぶ、というと拒否反応を示す方がいますが、
現実問題、東京から200㎞離れた場所で、チェルノブイリを遥かに上回るとされる土壌汚染が出来ました。
そして、その土地の牛などは普通に出荷されて、まだ子どもが住んでいる地域があります。凄い国です。
さて、ここで問題が一つ。
以前の記事で、郡山市立橘小学校が、自主的に検査・発表していた放射能の値について、圧力がかかって中止させられた件を書きました。
ここに圧力をかけたと思われるのが、文部科学省です。
で、このデータですが。
米軍とは共同といえ、文部科学省の公表データになります。
このデータが多少、誤魔化されている値の公表だとしても、祥はなんら不思議に思いません。
さて、では他の地域は問題が無いのか。
ホットスポットという言葉があります。
放射能に興味をお持ちの方なら聞いた事があると思います。
放射線物質は風で運ばれます。
でも、風は気流や山や谷の関係で複雑な動きをします。
その結果、一部地域では風の溜まり場が発生します。
その為に、原発から離れた地域でも非常に高い放射線が検出されます。
チェルノブイリの汚染画像などを見れば、納得して頂けると思います。

さて、3月下旬から、東京・千葉の一部地域で、一般の方が持つガイガーカウンターの値が高いと評判になりました。
葛飾区・松戸・千葉・流山・三郷などです。
祥はこのあたりの地域に詳しくないので、複数ポイントがホットスポットになったかと思っていました。
ですが、先日、武田邦彦教授がこのホットスポットについて記事にしました。
どの程度の汚染状況なのかは、武田教授の記事を見ていただきたいですが、
この4つのポイントは下記地図のようになっていました。


大気中の放射能汚染について、現在は以前より危険度が下がってきたと言われています。
しかし、上記付近のような地域では依然、被曝を避けるための対策が必要です。
現在の原発状況について(小出先生の見解から)
①再臨界について
以前の記事で、クロル38の検出は東電の間違いとされていたが、正確なデータとしての公表では無いので、本当かどうか疑問が残ると取り上げていました。
これについて、小出さんが追加の見解を示していたので以下に抜粋します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<再臨界について>
塩素38は東電が1号機のタービン建屋で検出したと言った。この核種は、天然の塩素が中性子と反応してできる。中性子はウランの核分裂反応により大量にできる。だから、1号機で再臨界が起きたと推測した。が、東電がデータを訂正した。今は再臨界はなかったと思う。再臨界、あるいは予期しないでウランが燃えるということはまず起こらないとも思っている。加圧水型は炉心が健全なときに臨界するような設計になっており、壊れてしまった炉心が臨界状態になる可能性は限りなく少ない。だから可能性は少ないと思っていた。が、塩素38が本当に検出されたとしたら、それしか考えられないと言った。
<データを出さない東電について>
出してくれたら一瞬で解決する。なぜ出さないか分からない。測定は特殊な機器を使うが、測定結果は数字の羅列で、それを見ればすぐに分かる。これからのこともあるから生データを出してほしい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
元から再臨界は可能性が低い、といわれていましたが、クロル(塩素)38の検出によって、再臨界したかもと言われていました。
小出先生曰く、現状から察するに再臨界は無かったのではないか、ということ。
ただ、データを出さない東電の姿勢には依然、疑問が残ります。
②水蒸気爆発の可能性
以前の記事で、燃料棒が溶けて、その中のウランの燃料であるペレットが炉心の下部に溜まっているかも。
そこで崩壊熱という放射性核種自身が出す熱と再臨界になった熱がでているかも。
そうなるとウランのペレットがどんどん融けていくので、かなりの部分が融けた状態で圧力容器の底に残っている水の上に落下すると、水蒸気爆発が起こる可能性がある。
とこうした水蒸気爆発の可能性について取り上げました。
これについても、小出さんが追加の見解を示していたので以下に抜粋します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<水蒸気爆発の可能性>
小出氏はまた、空焚き状態が続いていたにもかかわらず1号機の圧力容器の温度が100~120度と比較的低い温度に保たれていることから、溶融して圧力容器の底にたまった核燃料が、既に圧力容器の底を突き破り、格納容器の底にたまっている可能性が高いことを指摘する。
「もしそうだとすれば、われわれが注視しなければならないのは、格納容器の底部の温度ということになる。圧力容器には核燃料が残っていない可能性が高いのだから、圧力容器の温度をチェックしても意味がない」と小出氏は語った。
その上で小出氏は、核燃料が格納容器の底にわずかにたまた水の中に「あんパン状態」で沈んでいるか、もしくは更にその外側に溶けて漏れ出している可能性も否定できないとの見方を示す。
これにより外部への放射能漏れは更に深刻化する可能性が高いが、もはや圧力容器にも格納容器にもほとんど水が入っていないことから、これまで小出氏が「最悪の事態」として恐れてきた水蒸気爆発は、結果的に避けられたのではないかと言う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
予想された形では無いと思われますが、水蒸気爆発は避けられたと思われます。
また、小出先生は以前より水棺がうまくいかないだろうと発言していました。
その理由として、下記のように仰っていました。
「所で取りざたされていますが、損傷している場所から汚染水が漏れてくることになるだろう。しかも格納容器は大量の水をいれるということを前提にした設計になっておらず、水をいれると未知の負荷のために新たな損傷が生じる恐れもある」
③周辺への放射能汚染
土の汚染、海の汚染は現在進行中です。
福島県の牛豚鶏は各都道府県に買い取られました。
今後、福島県産を食べなければ大丈夫という問題では無くなります。
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/chikusan_shinsai-kachikuidou-idouhoushin110506.pdf
また、海の汚染は今後更に深刻になっていきます。
以下、小出先生のインタビューより抜粋。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・(海や土壌から検出されたストロンチウムはどこから?)タービン建屋やトレンチや立坑に汚染水が沢山ある。それが亀裂などから漏れて地下から海に流れたと推測する。
・(ストロンチウムは半減期が長い。魚への影響は?)大変だ。50年代、60年代に沢山行われた核実験のとき、環境に最大の影響を与えたのがストロンチウム90。ストロンチウム90はかなり重要な被曝源。
・(原発周辺の土から1キロあたり570ベクレルのストロンチウムが検出されたが、どういう数字?)チェルノブイリ事故のときに日本政府は食品の輸入規制を行った。そのときはセシウム134とセシウム137の合計でキログラムあたり370ベクレルだった。ストロンチウムは内部被曝に限って言うと、10倍~100倍の危険がある。魚、海藻、貝類には多く蓄積される。魚等の放射能は、海水中の濃度よりも必ず高い濃度になる。魚は外部被曝もするし、取り込んだ放射性物質から内部被曝もする。
・(このあたりもきちんと調べて情報を公開してもらわないといけない)これから大変なことになる。被曝に関して安全ということはない。被曝による危険をどこまで許容できるかという話。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
水蒸気爆発などの大被害の危険性は減ったように思います。
ですが、今後の食への危険性はますます強くなっていくため、注意が必要です。
以前の記事で、クロル38の検出は東電の間違いとされていたが、正確なデータとしての公表では無いので、本当かどうか疑問が残ると取り上げていました。
これについて、小出さんが追加の見解を示していたので以下に抜粋します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<再臨界について>
塩素38は東電が1号機のタービン建屋で検出したと言った。この核種は、天然の塩素が中性子と反応してできる。中性子はウランの核分裂反応により大量にできる。だから、1号機で再臨界が起きたと推測した。が、東電がデータを訂正した。今は再臨界はなかったと思う。再臨界、あるいは予期しないでウランが燃えるということはまず起こらないとも思っている。加圧水型は炉心が健全なときに臨界するような設計になっており、壊れてしまった炉心が臨界状態になる可能性は限りなく少ない。だから可能性は少ないと思っていた。が、塩素38が本当に検出されたとしたら、それしか考えられないと言った。
<データを出さない東電について>
出してくれたら一瞬で解決する。なぜ出さないか分からない。測定は特殊な機器を使うが、測定結果は数字の羅列で、それを見ればすぐに分かる。これからのこともあるから生データを出してほしい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
元から再臨界は可能性が低い、といわれていましたが、クロル(塩素)38の検出によって、再臨界したかもと言われていました。
小出先生曰く、現状から察するに再臨界は無かったのではないか、ということ。
ただ、データを出さない東電の姿勢には依然、疑問が残ります。
②水蒸気爆発の可能性
以前の記事で、燃料棒が溶けて、その中のウランの燃料であるペレットが炉心の下部に溜まっているかも。
そこで崩壊熱という放射性核種自身が出す熱と再臨界になった熱がでているかも。
そうなるとウランのペレットがどんどん融けていくので、かなりの部分が融けた状態で圧力容器の底に残っている水の上に落下すると、水蒸気爆発が起こる可能性がある。
とこうした水蒸気爆発の可能性について取り上げました。
これについても、小出さんが追加の見解を示していたので以下に抜粋します。
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<水蒸気爆発の可能性>
小出氏はまた、空焚き状態が続いていたにもかかわらず1号機の圧力容器の温度が100~120度と比較的低い温度に保たれていることから、溶融して圧力容器の底にたまった核燃料が、既に圧力容器の底を突き破り、格納容器の底にたまっている可能性が高いことを指摘する。
「もしそうだとすれば、われわれが注視しなければならないのは、格納容器の底部の温度ということになる。圧力容器には核燃料が残っていない可能性が高いのだから、圧力容器の温度をチェックしても意味がない」と小出氏は語った。
その上で小出氏は、核燃料が格納容器の底にわずかにたまた水の中に「あんパン状態」で沈んでいるか、もしくは更にその外側に溶けて漏れ出している可能性も否定できないとの見方を示す。
これにより外部への放射能漏れは更に深刻化する可能性が高いが、もはや圧力容器にも格納容器にもほとんど水が入っていないことから、これまで小出氏が「最悪の事態」として恐れてきた水蒸気爆発は、結果的に避けられたのではないかと言う。
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予想された形では無いと思われますが、水蒸気爆発は避けられたと思われます。
また、小出先生は以前より水棺がうまくいかないだろうと発言していました。
その理由として、下記のように仰っていました。
「所で取りざたされていますが、損傷している場所から汚染水が漏れてくることになるだろう。しかも格納容器は大量の水をいれるということを前提にした設計になっておらず、水をいれると未知の負荷のために新たな損傷が生じる恐れもある」
③周辺への放射能汚染
土の汚染、海の汚染は現在進行中です。
福島県の牛豚鶏は各都道府県に買い取られました。
今後、福島県産を食べなければ大丈夫という問題では無くなります。
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/chikusan_shinsai-kachikuidou-idouhoushin110506.pdf
また、海の汚染は今後更に深刻になっていきます。
以下、小出先生のインタビューより抜粋。
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・(海や土壌から検出されたストロンチウムはどこから?)タービン建屋やトレンチや立坑に汚染水が沢山ある。それが亀裂などから漏れて地下から海に流れたと推測する。
・(ストロンチウムは半減期が長い。魚への影響は?)大変だ。50年代、60年代に沢山行われた核実験のとき、環境に最大の影響を与えたのがストロンチウム90。ストロンチウム90はかなり重要な被曝源。
・(原発周辺の土から1キロあたり570ベクレルのストロンチウムが検出されたが、どういう数字?)チェルノブイリ事故のときに日本政府は食品の輸入規制を行った。そのときはセシウム134とセシウム137の合計でキログラムあたり370ベクレルだった。ストロンチウムは内部被曝に限って言うと、10倍~100倍の危険がある。魚、海藻、貝類には多く蓄積される。魚等の放射能は、海水中の濃度よりも必ず高い濃度になる。魚は外部被曝もするし、取り込んだ放射性物質から内部被曝もする。
・(このあたりもきちんと調べて情報を公開してもらわないといけない)これから大変なことになる。被曝に関して安全ということはない。被曝による危険をどこまで許容できるかという話。
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水蒸気爆発などの大被害の危険性は減ったように思います。
ですが、今後の食への危険性はますます強くなっていくため、注意が必要です。
小出先生は徳の人だと思う
何度か書いていますが、祥は京都大学助教の小出先生の話に深く関心を持っており、
下記のサイトなどは毎日かかさずにチェックするようにしています。
・小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
ここ最近、かかさずチェックをしていた為、小出先生の考え方の一端が分かってきたように思います。
小出先生の経歴を簡単に以下にまとめます。
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開成高等学校を卒業後、1972年に東北大学工学部原子核工学科卒業。
1974年、東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)。
1974年、京都大学原子炉実験所助手。(凄い経歴ですね。。)
大学在学中に女川原発の、地元住民が反対する現状を知ります。
このとき、彼らが主張する「(原発が)安全ならば、なぜ仙台市に建設しないのか」という問いに対する答えを見出さなければならないと考え、答えを導き出す。その答えとは、「(原子力とは)都会では引き受けられないリスクを持っている。したがって、電力消費地に近い都会では建設が困難なため、こうしたリスクを過疎の街に押し付けようとしている。」というシンプルなものだったそうです。
原発のリスクを実感した先生は、原子力に反対するようになります。
しかし、当時は鉄腕アトムの世代、アトムの妹はウラン。
同じ頃、原子力潜水艦スティングレイ(「海底大戦争 スティングレイ」)という人形劇。
その後サンダーバードの3号が原子力ロケットだった、とのこと。
当時、原子力は、未来を切り開く、単なるSFではなく、すぐに手が届く明るい未来の象徴だったそうです。
それは日本だけではなく、米国もヨーロッパもそうであり、60年代から70年代初めにかけては、これからは原子力だと、世界中で原発がどんどん建設される、計画される時代だったと言います。
そんな中、専門家である先生が反対の立場を取った。
反対の立場を取ることで、キチガイ扱いされた事も少なくは無いと言います。
小出氏をはじめ、京都大学原子炉実験所の6人が原発反対の姿勢を取りました。
彼らは「熊取6人組」と呼ばれることになります。
しかし、これも当時中国で「4人組」と呼ばれる文化大革命を指導した4人がおり、犯罪者的な存在だった。
これを皮肉ってつけられたと言います。(先生は、この呼び名は嫌いじゃないそうですが)
また、国をあげて原子力発電を推進していた時代でした。
そんな中、公然と反対の姿勢を貫く「熊取6人組」。
結果、6人は助教の地位から教授には誰もなれませんでした。
先生はこう言います。
「例えが6人組と呼ばれて来た私の仲間の中には、その人がいなければ日本だけでなく、
世界の学問が成り立たないという仕事をしていた人もいるが、結局教授には誰もなれない。
大学の思惑、あるいは京都大学は国立だから国の意向というのは、もちろんあるだろうと思う」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
原発事故が起きる前に、祥が危険性を十分に認識していて何か原発の反対活動をしていたとして。
はっきり言って、現状は100%何も変わらなかったと思います。
でも。それでもですが。。
祥は、正直、この国の原発がここまで発展していたことに対して、
何も異を唱えなかった自分を、今回の原発事件に対して、全く責任が無いとは感じていません。
それは、日本国民全体に対しても感じています。
これまで、政府や東電が言う「安全な原発」を鵜呑みにしていました。
原発を危険だと思いつつも、「もしも」なんて起きるはずがないと思っていました。
原発事故が起きる前に、小出先生を知っても、その活動に対して心を動かされなかった筈です。
政府・マスコミは責任の筆頭ですし、原発利権に群がった企業・電力会社・原発を誘致した福島県も挙げられるでしょう。
そして、自分に責任が全く無いかときかれたら、そうは正直思えません。
日本国民全体にうっすらとですが、確実に責任はあるんだと思います(子どもは除きますが)
祥は、こうした思いが根っこに強くあります。
だからこそ、小出先生のような方こそ、今回の原発事件に対して責任が無いと言える方だと思っていました。
・・・ですが、先生は謝られています。
4月29日に、広瀬隆さんと小出先生で、明治大学にて講演があったようです。
(知っていたら絶対に行きたいイベントでした。。)
会場には2000人が押し寄せたらしく、会場内にすら入れなかった人も多かったそうです。
そして、会場の外にあふれかえってきた人たちの前に小出先生が出てきて、聴衆に語りかけます。
「原子力にずっと携わってきた人間の一人として、皆さんに何と言っていいか分かりません。どうも本当に申し訳ありません」
キチガイ扱いされ、出世コースからも外れ、それでも40年間一貫して原発反対の立場を示してきたのに。。
ここで謝れるこの人は本当に凄いと思う。
ツイッターでも、以下のような反応があったようです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
mochi_lunch mochi_lunch
明大アカデミーコモン。小出さん、満員であぶれた人のために外まで挨拶に。40年間、原発に反対してきたけど、止められなくて申し訳ないと。小出さん、涙声。どこまでも誠実。主催者も聴衆も涙声だ。
PeacePhilosophy Satoko Norimatsu
小出裕章場外トーク:原子力安全と思っていた人多いだろうが機械だから壊れる。今の状況は言葉に尽くせない無念。原子力に関わってきたものとして何とお詫びをしていいかわからない(小出さんのせいじゃないよ!がんばってください!と声援と拍手)。
PeacePhilosophy Satoko Norimatsu
小出場外トーク:今現在も26基の原発が日本で動いている。こんなことが起こってなぜ止めないか。電気が欲しいから、豊かな生活がしたいからだという。絶望しそうになるが、たくさんの皆さんが来てくれて嬉しい。これからも原発廃止のために頑張りたい(拍手喝采)。お茶の水・明治大学構内にて。
jupi611y YAMAGUCHI Chisato
明治大学。入場制限であぶれた数百人のために小出先生が外に出て来られ、「こんなにたくさんの人が集まってくださるのは、嬉しいと同時に悲しい事態。止められなかったことが悔やまれて、言葉にならない。40年間原子力に関わってきた者として、心からお詫びしたい」と涙声。主催者も聴衆も涙。
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また、先生は本日5月10日、インタビューに応じた際、
福島原発暴発阻止行動プロジェクト(シニア決死隊)ということで集まった60人のうち1人に志願しているということを明かしました。
「私も60を過ぎていて放射線感受性は低い。私には原子力に携わってきた人間として責任はある。推進してはいないが責任はあると思う。事故収束にむけて自分にできることがあれば、したい。」
これだけ、放射能の危険性を知っているのに、それでも自分に責任があるから行くと言われています。
祥は、小出裕章氏を心から尊敬します。
<参考情報>
・4月29日 小出裕章氏&広瀬隆氏 講演
・4月30日 原子力に反対する理由 (マル激) 小出裕章
・5月10日 私もシニア決死隊の一人です 小出裕章
下記のサイトなどは毎日かかさずにチェックするようにしています。
・小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
ここ最近、かかさずチェックをしていた為、小出先生の考え方の一端が分かってきたように思います。
小出先生の経歴を簡単に以下にまとめます。
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開成高等学校を卒業後、1972年に東北大学工学部原子核工学科卒業。
1974年、東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)。
1974年、京都大学原子炉実験所助手。(凄い経歴ですね。。)
大学在学中に女川原発の、地元住民が反対する現状を知ります。
このとき、彼らが主張する「(原発が)安全ならば、なぜ仙台市に建設しないのか」という問いに対する答えを見出さなければならないと考え、答えを導き出す。その答えとは、「(原子力とは)都会では引き受けられないリスクを持っている。したがって、電力消費地に近い都会では建設が困難なため、こうしたリスクを過疎の街に押し付けようとしている。」というシンプルなものだったそうです。
原発のリスクを実感した先生は、原子力に反対するようになります。
しかし、当時は鉄腕アトムの世代、アトムの妹はウラン。
同じ頃、原子力潜水艦スティングレイ(「海底大戦争 スティングレイ」)という人形劇。
その後サンダーバードの3号が原子力ロケットだった、とのこと。
当時、原子力は、未来を切り開く、単なるSFではなく、すぐに手が届く明るい未来の象徴だったそうです。
それは日本だけではなく、米国もヨーロッパもそうであり、60年代から70年代初めにかけては、これからは原子力だと、世界中で原発がどんどん建設される、計画される時代だったと言います。
そんな中、専門家である先生が反対の立場を取った。
反対の立場を取ることで、キチガイ扱いされた事も少なくは無いと言います。
小出氏をはじめ、京都大学原子炉実験所の6人が原発反対の姿勢を取りました。
彼らは「熊取6人組」と呼ばれることになります。
しかし、これも当時中国で「4人組」と呼ばれる文化大革命を指導した4人がおり、犯罪者的な存在だった。
これを皮肉ってつけられたと言います。(先生は、この呼び名は嫌いじゃないそうですが)
また、国をあげて原子力発電を推進していた時代でした。
そんな中、公然と反対の姿勢を貫く「熊取6人組」。
結果、6人は助教の地位から教授には誰もなれませんでした。
先生はこう言います。
「例えが6人組と呼ばれて来た私の仲間の中には、その人がいなければ日本だけでなく、
世界の学問が成り立たないという仕事をしていた人もいるが、結局教授には誰もなれない。
大学の思惑、あるいは京都大学は国立だから国の意向というのは、もちろんあるだろうと思う」
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原発事故が起きる前に、祥が危険性を十分に認識していて何か原発の反対活動をしていたとして。
はっきり言って、現状は100%何も変わらなかったと思います。
でも。それでもですが。。
祥は、正直、この国の原発がここまで発展していたことに対して、
何も異を唱えなかった自分を、今回の原発事件に対して、全く責任が無いとは感じていません。
それは、日本国民全体に対しても感じています。
これまで、政府や東電が言う「安全な原発」を鵜呑みにしていました。
原発を危険だと思いつつも、「もしも」なんて起きるはずがないと思っていました。
原発事故が起きる前に、小出先生を知っても、その活動に対して心を動かされなかった筈です。
政府・マスコミは責任の筆頭ですし、原発利権に群がった企業・電力会社・原発を誘致した福島県も挙げられるでしょう。
そして、自分に責任が全く無いかときかれたら、そうは正直思えません。
日本国民全体にうっすらとですが、確実に責任はあるんだと思います(子どもは除きますが)
祥は、こうした思いが根っこに強くあります。
だからこそ、小出先生のような方こそ、今回の原発事件に対して責任が無いと言える方だと思っていました。
・・・ですが、先生は謝られています。
4月29日に、広瀬隆さんと小出先生で、明治大学にて講演があったようです。
(知っていたら絶対に行きたいイベントでした。。)
会場には2000人が押し寄せたらしく、会場内にすら入れなかった人も多かったそうです。
そして、会場の外にあふれかえってきた人たちの前に小出先生が出てきて、聴衆に語りかけます。
「原子力にずっと携わってきた人間の一人として、皆さんに何と言っていいか分かりません。どうも本当に申し訳ありません」
キチガイ扱いされ、出世コースからも外れ、それでも40年間一貫して原発反対の立場を示してきたのに。。
ここで謝れるこの人は本当に凄いと思う。
ツイッターでも、以下のような反応があったようです。
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明大アカデミーコモン。小出さん、満員であぶれた人のために外まで挨拶に。40年間、原発に反対してきたけど、止められなくて申し訳ないと。小出さん、涙声。どこまでも誠実。主催者も聴衆も涙声だ。
PeacePhilosophy Satoko Norimatsu
小出裕章場外トーク:原子力安全と思っていた人多いだろうが機械だから壊れる。今の状況は言葉に尽くせない無念。原子力に関わってきたものとして何とお詫びをしていいかわからない(小出さんのせいじゃないよ!がんばってください!と声援と拍手)。
PeacePhilosophy Satoko Norimatsu
小出場外トーク:今現在も26基の原発が日本で動いている。こんなことが起こってなぜ止めないか。電気が欲しいから、豊かな生活がしたいからだという。絶望しそうになるが、たくさんの皆さんが来てくれて嬉しい。これからも原発廃止のために頑張りたい(拍手喝采)。お茶の水・明治大学構内にて。
jupi611y YAMAGUCHI Chisato
明治大学。入場制限であぶれた数百人のために小出先生が外に出て来られ、「こんなにたくさんの人が集まってくださるのは、嬉しいと同時に悲しい事態。止められなかったことが悔やまれて、言葉にならない。40年間原子力に関わってきた者として、心からお詫びしたい」と涙声。主催者も聴衆も涙。
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また、先生は本日5月10日、インタビューに応じた際、
福島原発暴発阻止行動プロジェクト(シニア決死隊)ということで集まった60人のうち1人に志願しているということを明かしました。
「私も60を過ぎていて放射線感受性は低い。私には原子力に携わってきた人間として責任はある。推進してはいないが責任はあると思う。事故収束にむけて自分にできることがあれば、したい。」
これだけ、放射能の危険性を知っているのに、それでも自分に責任があるから行くと言われています。
祥は、小出裕章氏を心から尊敬します。
<参考情報>
・4月29日 小出裕章氏&広瀬隆氏 講演
・4月30日 原子力に反対する理由 (マル激) 小出裕章
・5月10日 私もシニア決死隊の一人です 小出裕章