士は己を知る者の為に死す -102ページ目

士は己を知る者の為に死す

男は自分を理解してくれる人の為なら命を懸けて尽くす

主従関係は、征服支配よりも理解

おいらの仕事は、エンジニア。


説明をしても一般の人には理解できないから、訊かれるといつもそう答える。


電圧計やら、電流計、その他色んな測定器をコンピューターでコントロールして測定をしている。


大半は、測定プログラムの作成に費やす。


子供の頃から、好奇心旺盛で、気になったらとことん調べないと気が済まない。で、一番興味を持ったのが科学。謎だらけで興味が尽きない。


例えば、人の寿命。生物の細胞は常に分裂していて、日々古い細胞と、新しい細胞が入れ替わる。


ヒトゲノム解読計画で、どうやら遺伝子の端っこに、この細胞分裂の回数券があって、分裂するたびに、1枚づつ切れてなんくなる。回数券を使い切るとその細胞は分裂ができなくなり死んでしまうらしい。それ以上のことは、まだわかっていないが、これが人の寿命と関係あるんだとか。


横道に逸れてしまったが、エンジニアの資質として好奇心は重要だと思う。好奇心のないエンジニアは成長しない。教えられたことを、教えられた通りに繰り返すだけ。


「なぜ?」「どうして?」という疑問を持たないから、進歩しない。


まぁ、あり過ぎても、仕事が進まないんだけどね。


以下余談

おい!「全部余談じゃないか」と呟いたそこの君!ナイス突っ込み。


「井の中の蛙 大海を知らず」に続きがあるのを知っているだろうか?


「されど、空の青さを知る」・・・深い言葉だ。


薄学ではないが、大切なものは何かは知っている。おいらにはそう聞こえた。

高校2年だったか、3年だったか。美術の時間の課題は風景。


僕は、校舎の窓に切り取られた、外の風景を描いた。


「う~ん、この窓枠はいらない。これがなければなかなかいい絵なんだが」


僕は、『切り取られた風景』を描いたのだが・・・


制約、法律、道徳、マナー。人生の窓枠。


もう、芸術の才能がないことは自覚していたから、教師の言葉に左右されることはなかったけれど。


人の人生は、巡り合う教師の運、不運

小学校1年生、図工の時間、担任の先生はそう言いました。


皆一斉に画用紙に向かい、せっせとクレヨンを走らせている。国旗掲揚台の上にポール、そこにはためく日本の国旗。背景には青い空と木造の校舎。


僕はと言えば、1分で書き終わってしまった。画用紙の真ん中に赤い丸。日本の国旗。日の丸。見事な出来栄えだった。


あの時、先生が褒めてくれていれば、今頃画家になっていたかもしれない。

あの日、僕が感じた開放感は?

 

最終勤務日、会社の門を出て、自由に向かってGO!のはずだったのだが、現実は甘くなかった。在宅の自営業は不安との戦い。プライベートと仕事の区別ができず、365日営業中。

 

くる日もくる日も目覚めると同時にPCの電源を入れ、日付が変わっても原稿を書き続ける日々。

 

全ての連絡はメールで処理され、会話のない日が何日も続く。軽い引きこもりになり、家の外に出ると、心臓の鼓動が早鐘のように鳴り、不安に包まれる。

 

不安定な心。

 

ネオン街でリハビリをしてみたが、回復は一時のもので、すぐに原因不明の不安が襲う。

 

結局、悩んだ末にサラリーマンに逆戻り。収入も精神も安定したけど、毎日がストレス、フラストレーション。

 

また、いつか壊れるんだろうなぁ・・・

防波堤に向かう車の中。走行中に異様な音が!


「何が起きた?何がどうした?」


しばらくして気がついた。フロントガラスに蝶のマーク。


いや、マークではない。それは、ひびだった。


どうやら、前を走るパジェロミニが石を巻き上げ、僕の車のフロントガラスに当たったらしい。


「うぉ∀■〒☆γ・・・」

小さな傷、ほんの小さな傷、でも車検は通らない。


「修理代は、いくらかかるんだろう?」


いや、それよりも車が傷ついたことに凹む。ぶつけたわけじゃないけれど( p_q)

びゅ~びゅ~と風が吹く


生まれたばかりの青葉が必死に耐える


耐え切れなかったのか 生まれた場所が悪かったのか 千切れてどこかに飛んでいく


もう枝に戻ることはできない


分解されて肥料になるだけ


リサイクル・・・

ずっと見ていた。

飽きることを知らず、何時間も。

毎日、毎日・・・

君は、いなくなった。何所へとも知れず。

僕は、彷徨う。かすかな手がかりをたよりに。

また、いつか会えるのだろうか?