^^こんにちは
今回は、ラケットについてるグロメットが話題です。
自分が初めてグロメット交換にチャレンジしたのは4年前なんだけど。
当時は、無知 & 無計画だったので、まぁ悲惨でしたね;;
ただ、あの頃はネットで検索してもあまり情報が見つからなくて仕方がなかった。
↓当時の恥ずかしい記録はこちらw
で、先日ほんわかバドサークルへ行った時。
ガットを交換したばかりなのに、1週間くらいでもう切れちゃったっていう男性がいて。
その人はバド初心者で、高テンションで張ってるわけでもないのに何で?って話になり。
で、グロメット交換を勧めたら、やったことがないしよく分からないって尻込みしてたんですよね。
確かに・・・。
バド初心者の人が尻込みしてしまう理由はよくわかる。
でも、グロメット交換でガットが切れにくくなるのは自分も実感してます。
それと、張り替えた直後なのにガットが切れるっていう事象は、ちょこちょこ周りで見たけど。
よくよく切れた部分を見せてもらうと、ガットに折れクセが付いてることが度々ありました。
これはグロメットの部分で切れたことを意味しており。
恐らく、グロメット管理をきちんとしていれば防げただろうと推察できる。
結構、気付いてない人多いと思います。
下手切れしたのは自分が下手だから仕方ない・・・そう思ってたりするんじゃないかな。
m(_ _)m そこで、改めて初心者の方へ向けて情報を提供してみようかな・・・と。
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まず、そもそもグロメットを交換しないとどうなるか?っと言うと。
ガットが切れ易くなります、これ本当。
だいたい張り替え3回目くらいから影響が出始めるように思う。
ガットが切れる理由は、主に2つあるんだけど。
① 摩耗切れ
② ショック切れ
で、グロメットを交換しないと、②のショック切れの確率がグッっと高まるように感じます。
ショック切れというのは、瞬間的に強い力が加わった時に切れるやつね。
ガットが傷んでなくても、引っ張り強度を超えた力がかかることで切れてしまう現象。
俗に ”下手切れ” と呼ばれるフェイス面の端っこで打った時に切れる現象もこれですが。
問題は、その限界引っ張り強度が、グロメット部分では規定値よりも必ず低下してしまうということ。
なので、新品のガットで高テンションじゃなかったとしても、グロメットが劣化すると他がいくら元気であってもそこからパツンッと切れてしまう。
↓ガットが折れ曲がるここが弱点で、グロメットはそこを保護して強度低下を緩和している。
↓しかし使い続けて潰れ過ぎると、その役目を果たせなくなっていく。
で、気になるのは、じゃあどのくらいの頻度で交換するべきか?ですが。
ヘッドの先端部分ならば毎回交換するべきだと思います。
っというのも、ショック切れの大半は先端側の縦ガットで起きるケースが多いからです。
あくまでドッピョの経験則的に・・・ですけどね^^;
逆に言うと。
そこさえ守れば、他ではショック切れはあまり起きない・・・ということ。
つまり、ヘッド先端部だけでも交換する価値は十分あります。
ただまぁ、ショック切れについてはガットの太さやテンションなどの各種条件。
それからプレーヤーのラケットを振る力によっても当然左右されるので。
人によっては、グロメットなんて交換してないけど全然切れないよ?って人もいるはず。
参考までに、ドッピョの経験則では23ポンド程度のテンションなら下手打ちを繰り返してもショック切れはほとんど起こりません。
ナノジー98(22~23lbs)を多く使ってるけど、最近ショック切れの記憶はない。
なので、もしそれ以下のテンションで即切れるようなら、まずはグロメットの劣化をチェックです。
ドッピョ自身は、先端部分(20個くらい)は有無を言わさず毎回交換。
それ以外の部分は、最低2回に1回は交換してますし、シェアホールについては毎回全交換です。
自分の場合は贅沢に交換してると思うけど、張り替えたばかりのガットが切れると結構凹むから。
グロメット変えておけばよかった・・・って後から後悔するのも嫌だし。
自分でメンテナンスするのも好きな性分なので、結構バンバン変えるようにしてます。
現実的に、お金の出費も減ると思います。
1回無駄に張り替えることになれば、その分のお金でグロメットが5袋分くらい買えちゃいますからね。
また、グロメットの傷みはどこで判断するのか?というと。
グロメットの頭部分の潰れ具合です。
↓グロメットの尻尾ではなくて頭側のほうが重要。
ガットが張られている状態だと頭の潰れ具合は分かりにくいので。
バド初心者さんは、フレーム内側に飛び出た尻尾のほうに目がいきがちだけど、尻尾よりも頭ね。
そこが折れ曲がりの角っちょだから。
ただ、どこまで潰れたら交換なのか?っていう判断は、こればっかりは答えようがないと思う。
結局は程度問題だし、ガットが切れる切れないについては他の条件も組み合わさってのこと。
だから、交換の判断については持ち主が任意に判断してもらうほかない。
ショップによっては、ガット張り替え時にグロメットのチェックもしてくれてると思いますが。
これは、正直意味がないというか、現実的にはほとんど機能してないはずです。
ショップが任意の判断で交換するのは、恐らく最低最悪な状態になったグロメットのみ。
ガットの張り替えに支障をきたすほど劣悪な状況になったグロメットだけだと思います。
ラケット1本のグロメット全交換は、慣れてる人間がスムーズにやっても30分程かかります。
ショップも商売でやってるので、ガットの張り替えに時間はかけれないでしょうし。
ポイポイ交換してお金を追加要求すれば、お客さんからは嫌な顔をされるでしょうからね。
本当は積極的に交換すべきだと分かっていても、商売上はそうもいかないのが本音だと思う。
だから、ドッピョ的には自分で交換することを強く勧めたい。
また、交換しないまでも、痛んだグロメットを回転させて延命させてる方もいらしゃいますね。
潰れた部分を90度回すなりして、グロメットがボロボロになるまで使い倒すw
ネットではそういう話題も見ます。
さてさて^^
ここからは、ヨネックスのグロメット実物を見てみましょうかね。
↓こちら『 AC416DUOA 』
デュオラ10などに使われている専用グロメットで、¥430円くらいで意外と高いです。
そもそも、グロメットって店頭にはあまり置いてないんですよね。
だから目に止まる機会も少ないし、当然意識もしない。
これはスポーツDEPOで普通に購入したんだけど、その他のスポーツショップでグロメットを店頭販売してるのを見たことがありません。
また商品自体は、↓こんな感じで展示されてますが。
対象ラケットの説明くらいで、他に特別情報もありません。
っというわけで、
勢いで購入した人はこの後これをどうすればいいんだ?っていう状況になるw
中身の事情もよく分からないと思います。
^^とりあえず、AC416DUOAの中身をお見せします。
↓YONEX 『AC416DUOA』
数を数えるためにブロック分けしてますが、全部で6種類の形状に分かれています。
細く短い ⇒ 38個
細く長い ⇒ 26個
太く短い ⇒ 14個
太く長い ⇒ 16個
2連グロメット(左右対称) ⇒ 4個
2連グロメット(左右非対象)⇒ 4個
個数を見て気づくと思いますが。
ラケット1本分以上の個数が内包されていますから、全交換しても多少は余ります。
↓形状的にはこの6種類。
細いものは、ガットが1本通るためのもの。
太いものは、ガットが2本通るためのものであり、シェアホール用と呼んだりしてます。
長さが違う理由は、フレームの厚みに合わせて使い処が違うからです。
2連グロメットについてはラケットのT字部分に使われることが多いですね。
また、2連グロメットですが、便宜的に左右対称と書きましたが正確にはちょっと違います。
↓こちら、よく見ると僅かに傾いてますよね。
公式なメーカー説明文を見つけれてないので、あくまで推測ですが。
これは恐らく、T字部分においてラケット中央側へ向かって傾くように作られているのだと思う。
↓こんな感じにね。
なので、向き関係なくポィポィ指せばいい・・・というわけではない。
パッと見だと気づき難いことなので、一応注意した方がいいです。
グロメットを交換する人にとって暗黙の常識ということでしょうか。
交換で余った分については、次回用にとっておくことになりますが。
グロメットの保管については、小さいケースを利用するのが便利です。
↑これらは、100均ショップやホームセンター。
あと、釣り具屋さんにもこうしたものがあります。
私自身は、今に至ると沢山のグロメットを保管しているので。
↓ちょっと大きめなケースにいれてたりもします。
一番お勧めなのは、100均ショップのお薬を小分け管理するケースかな。
すごく使い易いし、バッグにいつも常備携帯しています。
出先でバド仲間のグロメットを交換するためにですけどね。
バッグに入れて持ち歩く時は、チャック付きの小さいビニール袋にケースをいれると良いです。
万一、フタが開いてしまってバッグ内にグロメットが散乱したら地獄絵図ですからw
^^交換に使う工具についても簡単にご紹介します。
↓今はこんな感じ。
左から順に、、
・ カッター (シェアホールで内側に飛び出てる部分を切り落とすのに使用)
・ 丸環ネジ (外側からネジ込んで引っ張り抜くのに使用)
・ ピンセット (グロメットを取り扱うのに使用)
・ ドリル (ホール内で固着して取れなくなったものを除去するのに使用)
・ ラジオペンチ (グロメットを摘まんで引き抜くのに使用)
・ 爪切り (交換後、長さを調整するのに使用)
丸環ネジについては、少し前にネットで紹介されてる方がいらっしゃって。
m(__)m 以来、とても便利なので重宝させてもらってます。
ホームセンターで100円ちょぃで売ってました。
↓利用しているのは、線径1.6mm と 線径2.0mmのネジです。
↑一応2種類確保してあるんだけど、ネジ込むのは先っぽだけだし案外1種類で事足りる予感。
丸環ネジは主に太いグロメットを抜く時に使います。
だから線径2.0mmの丸環ネジだけあれば、ほぼ大丈夫。
1.6mmの方でも、少し深めにネジ込めば太いグロメットにも喰いつきます。
(^_^;) また、交換作業で怖ろしいのは、古いグロメットがくっついて取れなくなった場合です。
一度もグロメット交換していないラケットなら、まず間違いなくそれが起きます。
特に、シェアホールのグロメットではそれが起きやすい。
それが1~2個で済むのか3~4個になるのか、それは分からないけど。
ドッピョの経験から言うと。
購入して1年未満のラケットなら、1~2個。
2~3年経つと、3~4個は固着して簡単には取れないものが出てきます。
なので、トラブル対策としてドリルのようなものが必須だと思って下さい。
↓これね。
↓100均のDAISOで売っていました。 2.0mmと2.5mmのドリル。
昨日、書類ケースを100均で偶然見つけた話をしたけど。
100均巡りをしていた本当の理由は、こっちのドリルを買うためだったんです。
ホームセンターで買うと、一個400~500円はするから高いんですよね。
ガットが通る穴(ホール)には、細い穴と太い穴の2種類があるんだけど。
ほとんどのラケットで、細い穴の径は2.0mm、太い穴は2.5mmのようです。
それが事実上の業界スタンダードになってると思われます。
ドリルじゃなくても良いんだけど、グロメットが穴に詰まった時の対策は絶対必要になります。
さてと、、
^^ここまでは前置きみたいなもんなので、次回からもう少し細かい話をしますね。
具体的には、グロメットの流用についてです。
ヨネックス以外のラケットはどうすりゃいいんだ?っていう当然の疑問と。
機種専用のグロメットじゃないけど使える?っていう話。
m(_ _)m