^^こんにちはっ
今回はグロメットの流用について。
さぁ~グロメットを交換するぞ!ってなった時。
ぁれ、、ところで・・・何を買ってくればいいんだ?ってなりますよね。
↓基本的に、ラケットは機種ごとに使うべきグロメットが決まっています。
なので、なんでもかんでも使えるわけではないし。
また、ラケットによっては特殊なグロメットが利用されている場合もあります。
ヨネックスだと、ボルトリックZフォースⅡや、ボルトリック80E-tune、デュオラZ-ストライクなど。
なので、そのラケット専用のグロメットを入手して交換するのが基本なんだけど。
でも・・・、
● 古いラケットだから、専用グロメットなんてそもそも手に入らないぞ?
● ウィルソンのラケットだけど、ウィルソンからグロメットなんて販売されてないような?
● ゴーセンのラケットを持ってるけど、ヨネックスのグロメットでも使えるんかな?
● ヨネックスラケット同士だけど、機種の違うグロメットでも大丈夫?
● 今すぐガット張り替えたいから注文なんてしてられない、今手元にあるグロメットじゃ駄目?
っとかね、色々な事情があって流用を検討することになるはずです。
で、結論から先に言うと、流用できるかどうかはケースバイケースです。
つまり流用出来る時もあれば、できない時もある。
^^;身も蓋もない結論でごめんなさいね。。
ただ、自分の経験から言うと流用できるケースが多いです。
ドッピョが所有するラケットは、ヨネックス、ウィルソン、ゴーセン、クンプー、プロマーク、バボラ、ミズノ。
ミズノやバボラはまだ交換したことがないけど、その他のラケットは全て交換しました。
m(__)m 自分が経験した範囲内での話にはなりますが、その辺りの事情を書いてみます。
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まず、どのラケットにも言えることだけど、ガットが通る穴は2種類しかありません。
ガットを1本通す細い穴と、2本通せる太い穴です。
で、確認した限りでは、細い穴の直径は2.0mmで、太い穴の直径は2.5mmでした。
これはメーカーに関係なくそうなっていました。
2連グロメットが使われているところも、隣合う穴にグロメットが跨っているだけなので。
穴の種類としては、結論この2つしかないということです。
っということで、それならほとんど流用できるじゃん?って考えますよね。
^^実際その通りで、たいていは流用できます。
じゃぁ、問題が起きるとしたら、それはどんなケースかというと。
↑グロメットが収まってくれない。
ヘキサゴンシリーズのデュラブルフレームは側面にある溝の幅が狭いのです。
そのため、細い穴のほうは大丈夫でも、太い穴の方にヨネックスのグロメットを指しこもうとすると、頭が引っかかって奥までは指し込めません。
なので、このラケットはクンプーから専用グロメット(スリム形状なグロメット)を入手して交換しました。
穴とグロメットの適合に問題がなくても、フレームの形状によっては使えないというケースです。
↓[ゴーセン] グングニルα
↑長さが足りないケース。
これは、わざと引っ込めて撮影したので、実はグングニルαに問題は起きてないのですが。
フレームの厚いラケットに短めのグロメットを使うと、こうなってしまいますよね。
実際例としては、ヨネックスのアストロクスシリーズはややフレームが厚くて。
そのアストロクスに、アークセイバー11などで使われるAC416ACAを使うと、長さがギリギリになる。
実際やったことがあるので言えるんですが、一応使えなくはないですがお勧めはできません。
穴の径は2種類しかなくても、必要な長さについては各ラケットで微妙に違ってくるというケースです。
(^_^;) 憎らしいのは、その不足分な長さが微妙~~ってとこですね。
使えないほどではないんです、微妙ぉだけどギリ大丈夫かっ・・・てとこなんですょ;;w
単一グロメットの場合は、ガットがフレームから真っ直ぐ伸びるのでギリギリでも大丈夫そうだけど。
シェアホールの場合だと、ガットが縦と横に広がるように伸びていくので、フレームに接触寸前の際どい状態になることがあります。
ただ、それでもギリ持ちこたえてるかなっ・・・て感じなので微妙なんですw
お勧めはしづらいけど、実際ちゃんと使えてガットが保護されているのならば、それはやっぱりちゃんと使えてるわけで。
まぁ、歯切れが悪くなるのはそういうわけね;;w
↓[ウィルソン」 K-STING
↑やや力づくで2連グロメットを押しこんだもの。
これは、ウィルソンのラケットにAC416ACAの2連グロメットをはめ込みました。
結果ハマったんだけど、結構グリグリ押しこんでやっとこ入れたって感じ。
押しこむ過程でグロメットをつぶしてしまい、1つか2つは駄目にした記憶があります。
また、一応長さは足りてはいますがギリギリでした。
↓フレーム内側に出ている部分が、ほんのちょびっとで長さギリギリです。
2連グロメットはやや注意をした方がいいです。
上手くはまってくれなくて、グリグリ押しこんで苦労するケースが幾度かありました。
痛みにくい箇所だと思うので、そんなにポンポン変えなくていいかもしれない。
↓[ヨネックス] アークセイバー2i
↑このラケット自体に問題があるわけではないですが。
実はこのラケット。
2連グロメット以外では、細い穴が1つもありません。
つまり、ほとんどの穴が太い穴のシェアホールで構成されています。
そのため、このラケットにアークセイバー11のグロメットを使おうすると、太めのグロメットが足りません。
当然逆の事情もあり、アークセイバー11にアークセイバー2iのグロメットを使おうとすれば、今度は細いグロメットが足りない・・・というか、細いグロメットが1本もないのです。
アークセイバー2i に使われるAC416ACCの中身を実際確認したけど、全て太いグロメットでした。
細いグロメットと太いグロメットの使用比率による問題ですね。
↓[クンプー] パワーショットナノ700
↑このラケットはT字部分が2連グロメットではありません。
T字部分はフレームが厚いので、グロメットに結構な長さが必要になります。
でも、ヨネックスの機種専用グロメットには、こんなに長い単一グロメットはあまりないです。
この場合、2連グロメットに変えてしまうか、もしくは長い単一グロメットを入手してくるしかない。
↓T字部分に使う単一グロメットは、左にあるような長いものを切って使うのが一般的です。
↑右はAC416ACAの長いグロメットで、T字部分に使うには長さが足りない。
因みに、左のものはクンプーから入手したKR-000のグロメット。
一応、ヨネックスのカタログでは、”単体ジョイントグロメット”という商品があるのでそれでもいいと思う。
これらは、穴の径は問題なくても長さ問題が起きるというケースですね。
ヨネックスの機種専用グロメットは、それごとに長さがピッタリなんです。
なので、はめ込んだ後に切り揃える必要がなくて仕上がりが綺麗になるので嬉しいんだけど、汎用性はやや低い。
逆に、市販で売られる汎用グロメットは全てちょっと長めになっています。
はめ込んだ後で切り揃える手間があるんだけど、汎用性が高く融通が利きます。
↓[ヨネックス] デュオラ10用のAC416DUOA
↑細短いものと、太短いものを並べました。 左は頭が厚く、右は薄くなっています。
これは、使える・使えないというような問題ではないのですが。
グロメットの頭部分は種類によって厚みが違ったりするんです。
この例のように、同じAC416DUOAのグロメット内でも、頭の厚みが違うものまであります。
AC416DUOAでは、太短いグロメットは厚みが薄いけど、それ以外は頭が厚く出来ています。
↓この2つも同じ AC416DUOAです。
↑左は太短いもので頭が薄い、右は太長いもので頭が厚くなっている。
たいていはグロメットの種類ごと、つまりラケットの機種ごとにタイプが違ってることが多くて。
実際例でいうと、アークセイバー11用のAC416ACAは、頭が薄めです。
また、ボルトリック80用のAC416ACBは、頭が厚くなっています。
頭が厚いのは、恐らく耐久性重視なのかな?って感じ。
逆に薄いのは、空気抵抗を減らすためなのかな?って感じ。
高テンションで張るのなら、厚いほうが安心度が高いと思う。
ただし頭が大きい分だけフレームからの出っ張りが増えます。
また、スマートにシュッとした綺麗な見栄えにするには、薄いほうが向いています。
使う分にはどっちをはめこんでも大丈夫だと思いますが、そういう違いもあります。
あとは何だろう、特殊なグロメットを使ってる機種についてでしょうか。
ヨネックスの例だと、ZフォースⅡや80E-tune、Zストライクとか。
これらには特殊なグロメットが使われてるので、それを普通のグロメットに変えてしまうと設計上のパフォーマンスが出ないかもしれない。
↓ボルトリックZフォースⅡには、タングステン配合の連続グロメット。
↓ボルトリック80E-tuneには、Tアンカー配合の肉厚連続グロメット。
↓デュオラZ-Strikeでは、非対称の8連続グロメット。
これらに他のグロメットを使った場合、性能に影響が出ることになるだろうね。
こうしたラケットも、穴自体は恐らく2.0mmと2.5mmだから、流用は一応できるはず。
ただ、それを流用可能と言っていいものかどうかは微妙。
^^さてさて、ざっとここまで。
流用できるかどうかはケースバイケース。
だけど流用できるケースは多い・・・っという、歯切れの悪い答え方になった理由が、なんとなく分かってもらえたと思います。
実際に流用した事例について書くと。
● ゴーセンのグングニルαに、ボルトリック80用のAC416ACBを使って全交換。
⇒ これはすんなり交換できました。
● ウィルソンのK-STINGに、アークセイバー11用のAC416ACAを使って全交換。
⇒ 2連グロメットで手こずりましたが、他はすんなりいきました。
● ウィルソンのレコンライトに、アークセイバー11用のAC416ACAを使って全交換。
⇒ 記憶が曖昧だけど、すんなりいったと思います。
● クンプーのパワーショット110に、アークセイバー11用のAC416ACAを使って全交換。
⇒ T字部分が2連グロメットではないので、そこだけはクンプーのグロメットを使用。
他はAC416ACAですんなりいきました。
● アークセイバーZスラッシュに、クンプーのパワーショットナノ2100H用のスリムグロメットを使用。
⇒ Zスラッシュもフレームが薄いので2100Hと似た事情があります。
そこで、逆にクンプーのグロメットを使ってZスラッシュを交換しました。
結果、期待通りに適合してくれて、すんなり交換できました。
● プロマークのSB-890に、クンプーのパワーショット110用のグロメットを使用。
⇒ 問題なく交換できました。
SB-890はアークセイバー2i のように、シェアホールの大きい穴が沢山使われています。
そのため太いグロメットを大量消費することになるので、太いグロメットが少なめであるヨネックスのは使いませんでした。
^^記事が長くなってきたので、いったん切りますね。
m(_ _)m 続きは次回に。