はやみねかおる * 講談社 青い鳥文庫
飛行船で世界中を飛び回り、狙った得物は必ず盗む。名探偵・夢水清志郎の好敵手として登場した怪盗クイーンが主役となっているシリーズ一作目。
普段のはやみねかおる的ミステリ要素はあまりない、さらりと読める児童文学らしい作品になっています。しかし面白かった。
はやみねさんの描くキャラクターってどこかひょうきんというか間抜けというかズレているというか、常識と微妙な齟齬を持っていて、それが本当に上手いこと描写されているのですね。クイーンとジョーカーのやりとりとか見ていると微笑ましい反面うまいなぁと思うのでした。当たり前なんですけど、子ども(読者)に対する配慮がしっかりしているなぁと。ジョーカーのいう「東洋の神秘」なんかまさしくそうですもんね。
まぁ、言ってしまえば、シリーズ一作目で猫の蚤取りしながら登場した怪盗なんて見たことねぇ、ということになるんでしょうけれど。しかしそこが良い。
清志郎さんのシリーズでお馴染みのセ・シーマの伊藤さんや上越警部、岩清水刑事(この人は本当においしいとおもう…)も出てますよ。
- はやみね かおる, K2商会
- 怪盗クイーンはサーカスがお好き








