長いことサボってましたごめんなさい。

とりあえず最近の読書記録を覚えているだけ。



香月日輪 妖怪アパートの幽雅な日常〈4〉
夕士の成長物語としての位置づけがしっかりしてきたかなという感じ。面白いです。

令丈ヒロ子, 亜沙美 若おかみは小学生!〈PART4〉  〈PART5〉
売れっ子子役と変な霊媒師が今回のお客さま。鈴鬼くんの登場で春乃屋も騒がしくなってきました。あいかわらず真月さんがかっこいいー。

ファウスト Vol.6 SIDE―A  SIDE―B
DDD(奈須きのこ)が面白かったです、上下巻であることを上手く利用したなぁと。人間ノックも楽しませてもらいました。

伊坂幸太郎 魔王
いつもの伊坂作品より少し小難しい、純文っぽいお話でした。面白かったけどあらすじがものすごく説明し難いなぁ(笑)

高里椎奈 黄色い目をした猫の幸せ
薬屋探偵シリーズ二巻目文庫版。座木くんスキー的には非常においしい巻でもあります。満腹。

伊坂幸太郎 砂漠
伊坂節炸裂な青春小説。西嶋が好きだ。好きすぎる。

金城一紀 SPEED
ゾンビーズシリーズ(?)三作目。ある陰謀に巻き込まれてしまった女子高生とあのオチコボレたちのお話です。青春。

藤木稟 CROOK〈1〉
醜い容姿を持つ中学生の少年が飼いはじめた奇妙な生き物・X。ホラーテイストで語られる不可思議な話に、続きが気になって仕方ありません。早く読もう。

西尾維新クロニクル
買いましたよ、好きだから。内容とくらべて若干高価ですが、ファンなら一冊どうぞという感じ。


今後はできるだけサボらないように更新してゆきたい所存です。どうぞよしなに。

 倉知淳/講談社ノベルス


 猫丸先輩の短編集、講ノベ二冊目。やっぱおもしろいー。


 毎朝ベランダに置かれる水のはいったペットボトル、交通事故現場に集められたタクシー、密室状態のテントの中で潰された七個のスイカ。
 そんな大したことのない、けれど不可解な出来事が六篇収録されています。


 事件自体は前回より簡単(単純?)だったかなぁという印象なのですが、ともかく猫丸先輩のあの傍若無人っぷりがたまりません。とても迷惑、でも何かかわいい。




倉知淳 猫丸先輩の空論

いつの間にやら、クイーンカレンダー特典画像出てますね。ひぃひぃ。やばいどうしようあれ本当ににせんえんで貰えるの? 太っ腹すぎるよ青い鳥文庫さん…! 一生ついてく…!!

(そのまえにさっさと予約をしてこいという)


来月はキノの新刊が出て、伊坂の新刊が出て、青い鳥文庫から宮部さんの作品が出て、ネコソギ(下)も出ちゃうという噂ですが本当か…な…? 期待はしちゃいけないと思ってますが、出るならさっさと出れば良いのになぁ…。

雑誌は百合姫が17日(に、出るって書いてあるけど本当だろうか…)、かつくら秋号(はやみね特集!)が25日、そろそろファウストも来るんじゃないかなぁと思うのですけれど、…冬頃?

で、再来月に鋼の錬金術師新刊(初回版予約せねば)、えぬえ夢水の三巻も出るかなあという気がしていますがどうだろう。


ところで、高里さん日記の《間をあけず6と、早いうちに薬屋を二冊お届けしたいなと……》っていうのはひょっとして、フェンネル+薬屋=二冊、でなく、フェンネル+薬屋二冊、だったりします? え、夢見ても良いの? 薬屋さん二連続? 上下分冊とか? え、まさかそんな…(きらきら)



↓いまいちばん気になってるの

石崎 洋司, 藤田 香
黒魔女さんが通る!!―チョコ,デビューするの巻
教室を作ろう企画とかすごい楽しそうで惹かれます。おもしろい話が読みたい! (青竜編) を読んでからのほうが良いのかな…?

 坂木司 / 東京創元社 創元クライム・クラブ


 大学卒業を間近に実家であるクリーニング屋を継ぐことになった僕・新井和也が、預かった洗濯物とともに舞い込む不思議な事件を、大学の友人である沢田の「魔法の言葉」で解決してゆく日常ミステリ中編集。

「青空の卵」シリーズの坂木司の新シリーズ(だと信じてます)です。


 この作者はほんとうに良い話を書くなぁと思います。なごむ……。

 どういうわけか困った顔の生き物が助けを求めて寄ってくるという体質で、「町の生物委員」とまで呼ばれる主人公の和也を筆頭に、出てくる人みんな良い人なのだもの。

 それぞれに悩みや不安を抱えた、現実味のある良い人たち。その中で、やはり現実的な問題や不安定な気持ち、眼の前の相手との関係、そういった日常で身近に感じられる出来事が些細なことから事件になって、柔らかな解決へ導かれてゆきます。


 装丁もかわいらしくて良い感じで、クリーニングの知識も身につく一冊。おすすめ。


坂木司 切れない糸

 芦辺拓 / 学研エンタティーン倶楽部


 どこか古めかしい、懐かしい感じのするジュヴナイルミステリ。


 洋館から連れ去られた美少女の行方、残された不思議な暗号、奇妙な魔力を持った悪魔の正体は? 

 と、王道的わくわく要素を振りまきつつ、なかなか侮れない結末になっています。心理的な描写がちょっと少ないかなぁとも思うのですが、事件を楽しむという点では充分かと(死人出てるけど、とかそういうことは考えちゃいけない)。

 今回あまり目立っていない森江探偵が、他のお話でどう活躍してくれるのか、とても気になります。


 挿絵も、極端にCGなラノベイラストは苦手なのですけれどこれくらいなら許容範囲かなという感じ。


 一応文句をつけておくと、帯が鉄拳である必要はまったくないですよね…やめてくれこういうの…。


芦辺拓, 藤田香  妖奇城の秘密―ネオ少年探偵

 倉知淳 / 講談社 ミステリーランド


 クラスで起こった不可解な消失事件を解明するため、放課後動き回る「僕」たちのお話。


 二転三転とする展開ときれいな伏線の張り方は、まだまだ何かあるぞ、とわくわくさせてくれました。

 探偵役の龍之介くんはあの名探偵にそっくりですし、そういう点でも非常に楽しめます。挿絵もとてもかわいい(表紙絵とか本当最高。箱に入れると丸穴から猫が覗くのは、狙ってのことですかね。笑)

個人的には、委員長の神宮寺くんの空回りっぷりがとても好きです。


 こういう、本格っぽさを持ちながら皮肉と現実味の効いている、子どもも大人も楽しめる作品がミステリーランドのイメージとしてピッタリだなあと思います。面白かった。


倉知淳 ほうかご探偵隊

 絲山秋子 / 中央公論新社


 とにかく気になる過激なタイトルに惹かれました。


 精神病棟から逃げ出した二人の男女のお話で、しょっぱなから「資本論」の幻聴が闊歩するわ主人公は博多弁でまくしたてるわマニアックな精神薬物名がやたらに飛び交うわなかなかに濃い一冊。

 主人公の置かれた状態だけとれば重く苦しいもののはずが、軽快な一人称とどこか間の抜けたキャラクターがポップな印象をつけていて健全な印象。さらりと読めてしまうページ数も一息入れるような感覚で良い感じです。

 博多や名古屋や東京に思いいれのある人もない人も、是非。おすすめです。


絲山秋子 逃亡くそたわけ

 舞城王太郎 / 講談社ノベルス


 煙を読んだら暗闇も読まなきゃねということで奈津川二作目再読。

 ある意味でミステリよりホラーの方がふさわしいような気もする。(カテゴリ一緒だから問題ないけど)


 前作と比べるとどうしても評価は落ちると思います。

 実直でスピーディーな四郎から自嘲気味でナイーブな印象の強い三郎に語り手が変更し、400を超える大枚でありながらラストへ至るまでの数枚は「ついてこれない人は放り出して良いよ」と読者を嘲笑っているかのよう。もうミステリとしてどころか物語としても破綻しまくっています。


 ただ、前作から引き継いだ作品としての威力はかなりある。

 独立した話ではない、奈津川の家の物語の断片として、これほど二作目にふさわしい話もなかろうと思うのです。あの終局、《圧倒的救済》。あれを通過してはじめて次作が活きるのだと信じていますよ舞城せんせ…!


舞城王太郎 暗闇の中で子供―The Childish Darkness

 高里椎奈 / 講談社ノベルス


 最近再読ばかりでなんですが、一度読んだ本の内容なんて半年もあれば簡単に忘却してしまう脳の持ち主なので許してあげてください。

 思いついたときに読まないとどうしても新しい方に手が伸びてしまうからなぁ…。


 薬屋を経営しながら、妖怪雑務相談所として探偵紛いの依頼も受ける妖怪ミステリ、シリーズ八作目。

 薬店構成員は本来、店主の深山木秋(毒舌美少年)、秋の補佐役の座木(穏やか長身青年)、助手見習いのリベザル(がんばる赤毛少年)の三人なのですが、今作は少し過去に遡って、リベザルがまだ秋に拾われる前。秋が火冬と名乗り、座木が高校生として人間社会デビューしたころのお話です。


 なにが良いって、シリーズ中あれだけ穏やかで冷静で、秋が悪乗りすれば柔らかくたしなめ、リベザルが困窮すればアドバイスし、とオトナな雰囲気のある座木が 高 校 生 という点。

 人間社会への不慣れさゆえに困惑し、火冬の冷たい態度に当惑する姿はそう見られたものではありません。ああもうかわいい。この巻で私は彼の呼び方が「座木さん」から「座木くん」になりましたもの…。


《呵責の想いと空転する涙は、味わい尽くし果てた時、しゃぼんとなって泡消えた》

 儚げな帯文に心惹かれつつ、救いのあるラストはなかなかに爽やかです。次は『白兎』か、『金糸雀』にしようか。『双樹』も良いかもしれないなぁ(うずうず)


高里椎奈 蒼い千鳥 花霞に泳ぐ―薬屋探偵妖綺談

 板橋雅弘 / 講談社 YA!ENTERTAINMENT


 ある日突然現れた女の子にぶん殴られて、その流れでハンドボールをはじめることになった僕の話。青春ラブコメディな感じですかね。


 ともかくまず何よりも先に帯と中身があってない、というのをつっこんでおきたい。

 主人公は「アンガールズみたい」な「キモいやつ」では決してないのに、どうしてこんな広告になってしまったのか……。

 ついでに言うと長身だけが目立つはずの主人公が、挿絵を見る限り別にでかくないのが気になります。ていうか挿絵はところどころ本文と噛みあっていないように思えました。


 ってとりあえず気に入らないところを並べてみましたが、内容はなかなか面白かったです。

 よくある恋愛もののパターンを守りつつ納得できるエピソードを並べてくれていますし、キャラクターも良い感じ。(男勝りな女性ばかりなのは作者の好みですかね…笑)

 YA向けっぽく知識や教訓もふくまれてはいますが、普通にラブコメとして楽しんでしまえる作品かなぁと。


板橋雅弘 ウラナリ