芦辺拓 / 学研エンタティーン倶楽部


 どこか古めかしい、懐かしい感じのするジュヴナイルミステリ。


 洋館から連れ去られた美少女の行方、残された不思議な暗号、奇妙な魔力を持った悪魔の正体は? 

 と、王道的わくわく要素を振りまきつつ、なかなか侮れない結末になっています。心理的な描写がちょっと少ないかなぁとも思うのですが、事件を楽しむという点では充分かと(死人出てるけど、とかそういうことは考えちゃいけない)。

 今回あまり目立っていない森江探偵が、他のお話でどう活躍してくれるのか、とても気になります。


 挿絵も、極端にCGなラノベイラストは苦手なのですけれどこれくらいなら許容範囲かなという感じ。


 一応文句をつけておくと、帯が鉄拳である必要はまったくないですよね…やめてくれこういうの…。


芦辺拓, 藤田香  妖奇城の秘密―ネオ少年探偵