坂木司 * 東京創元社


ひきこもり探偵シリーズ二冊目。相変わらずの共依存っぷりですふたりとも…。

前回の方々は勿論、新たな登場人物も増え、ついでに一話ごとのボリュームも増して中編集的作品になっています。前作から読まないと分かりにくいかも。

小さく不可解な謎の数々は、前回同様社会問題的でありながらどこか微笑ましい。坂木の性格がそうさせているのか……。

特に利明くんと父親の件なんて、都合よすぎというか要領悪すぎ! とも思うのに、なんだかほんわかしてしまう。格段に出番と存在感の増した栄三郎さんのお説教も効きます。

全体的に前作より面白かったのではないかと。ミステリとして楽しむのは難があるような気もしますが、優しい気持ちになれる事件が多いです。


坂木 司
仔羊の巣