舞台裏 -90ページ目

公演総括その2

みなさま、こんにちは。


焼き芋のおいしい季節ですね。


先日、職場の方から和菓子屋さんで購入したという

焼き芋をいただいたのですが、 

今まで食べた中で一番の美味しさでした。


「シルクスイート」という品種らしく、

こんがりと焼けた黄色い断面を見るだけで幸せ…。


自分でも購入しに行こうと思います!




* * * * * * *




さてさて、 


12月11日(水)の稽古場の様子をご紹介しますね。




  
とってもステキなイラストをいただきましたラブラブ

「山一」と「末子」と貝がら、そして二人が憧れた海…キラキラ




郵送でのアンケートもさらにいただきました!

とてもうれしいです。ありがとうございます。




  

  

大切に読ませていただいていますキラキラ

後日、一部をご紹介させていただきますね。





公演総括の前に…



  


  
先週末に上演された、

劇都仙台ミュージカルシアターさん公演

「おかえり、ケヤキ食堂」の感想も共有しました音譜


「言葉にできないくらい感動した。」

「主役の方が素朴で良かった。」

「歌やダンスが圧巻だった。」

「主演の2人はもちろん、周りを固める役者の方々もすごかった。」

「斜幕の使い方がおもしろかった。」

「2時間があっという間だった。」


などなど…。


H夢くんは会場に向かう途中、なぜか山で遭難しかけたとかえっ

(台原森林公園かな?)




音楽担当のJ子先生が、総括に参戦!


親子劇と言えばJ子先生の存在は欠かせません。

約30曲全ての歌を作曲し、

生演奏でもお芝居に彩りを与えてくれました♪




  


  
・久々の「うたよみざる」で感慨深かった。

・どんちょうに来ると安心する。

・歌の練習をもっとしたかった。

・薄暗い中、役者のタイミングに合わせて伴奏するのは難しかった。

・伴奏の他、拍子木や合いの手も入れて息つく間もなかった。

・泣くと弾けなくなるので泣かないようがんばった。

・参加できて良かった。




続いて、「コロス」を務めたN氏の振り返り。

(久々に見た「空中でメモを取るN氏」)


・「猿」の姿勢が大変で、体力作りの重要さを感じた。

・「村人」と「猿」のギャップに難しさを感じた。

・R馬くん、そしてMカちゃんも男性パートとして奮闘した。

・6人のチームワークが大切で、勉強になることも多かった。

・ポスター掲示依頼などの広報活動中、温かい声をいただき励みになった。




同じく「コロス」を務めたR馬くんの振り返り。


・みなさんとにぎやかにやれて楽しかった。

・姿勢が大変でもっと筋力をつけねばと思った。

・長持を「猿」の姿勢で背負いつつ、笑顔を心がけた。

 その後、のれんの向こうでゼーゼー言っていた。




  


  

  

・H恵さんがまとめ役としてがんばってくれた。

・女性4名、男性2名のバランスが取れていた。

・「花嫁行列」のシーン、みんな笑顔でかわいかった。

・1つのチームとして機能し、まとまった場面作りができた。
・場面場面の表情、セリフの言い回しなどでシーンを盛り上げてくれた。

・「猿」と「人」の切り替えが大変そうだと思った。

・「猿」のパーツが増えるたびにパワーアップして行った。



そして、「長老」を務めたSさんの振り返りです。


・今年は2作品とも参加。「アオタ先生」も大変だったが今回もしんどかった。

・セリフのCDを聞きながら、夜な夜なセリフ覚えに励んだ。
・「長老」のいやらしさを伝えるため、表情やセリフの言い回しなど意識した。




  

  

  

・味のある、いいキャラクターで好きだった。

・お芝居のテーマを語る、キーマンでもあった。

・全てをコントロールし、シナリオ通り事を進めたにもかかわらず、

 最後は自分がどんでん返しをされるところに、メッセージがあった。

・感情をストレートにぶつけるというより、奥に潜む人間性(本性)の

 出し入れが必要であり、難しい役だった。

・分かりやすい演技で「あの人悪そう~」と、子ども達に人気だった。

・声が良かった。



 

「じさま」を務めたN也さんの振り返りです。


・今回2回目の「じさま」役。前回より年齢を重ね、

 家族に「ピタッとはまっていた」と言われた。

・「猿」役の人達と同様、腰をかがめた同じ姿勢でいるのが大変だった。

・志村けんさんをリスペクトしているので、「娘」たちとのシーンの際参考にした。

・2ステージ目、「末子」が猿になり去って行くところは涙が止まらなかった。

・「娘」達とのやり取りで、飛んだり受け身の位置取りなどこだわった。




  


  

  
・笑いを引っ張り出してくれた。

・ブログを見て「あんなに飛んでいるんだ」とビックリした。

・「もっと攻めてきていいよ」などアドバイスをもらった。(by「お初」)

・ひょうひょうとしながらも、いい味が出ていた。

・「はらりはなびら」の歌声が良かった。

・「末子」とのやり取り、一幕と二幕の対比の中でラストの悲劇がより引き立った。

・草とりのシーン、ちょうどいい草が目の前にあっておもしろかった。

・嘘のない段取りや、間の使い方が丁寧だった。

・役者としても装置チームとしても、お客さんや演者に対する思いやりが随所にあった。
・布団の置き場所、のれんから出しても良かったと後から気が付いた。
・「じさま」の気持ちがとても伝わって来たからこそ、「末子」は去って行けた。





公演総括もいよいよ今夜がラスト。

しっかり振り返って来ますニコニコ




(くまはち)

仕込みの様子~神出鬼没のカメムシとの戦い~

 みなさま、こんにちは。


朝は6時を過ぎても薄暗いものの、

12月と思えないようなポカポカ陽気ですね。


明日も最高気温が12℃とのことで、過ごしやすそうです音譜




* * * * * * *




さてさて、時はさかのぼり、

仕込みの様子をお伝えしますね。





11月20日(水)、

登米祝祭劇場小ホールにて始まった仕込み1日目の様子は、

11月21日(木)のブログ にてご紹介しています。




  

今回は、11月21日(木)、

仕込み2日目の様子をご紹介していきます。




小ホールに生木登場!

(N也さん、早朝の伐採作業お疲れ様です)




高さを見てみます。




照明バトンが降りて来ました。




  

高さのある木やパイプを固定する前に…



  
灯体を調整したり…

(Yさんの雄姿に惚れる女子多数キラキラ





袖幕を設置します。



ジャッキベースに木を固定します。




後ほど、ここからさらに一工夫音譜




パンチカーペットをきれいに貼って行きます。




  
わずかにできた隙間を埋めるY子さん&C子さん。




  

木を舞台上に固定します。




  
作業の合間、度々聞こえる「くさっ!」「どこだ?」の声。

(「じさま」のオナラではありません。)




匂いの正体は「カメムシ」叫び

(一応モザイク処理)




  

床、木だけでなく、時には肩にもいる人懐っこい?「カメムシ」。

ガムテープで静かに捕獲され、ホッとしたのもつかの間、次々と発見。

今回の仕込みは、カメムシとの攻防戦でもありました。




  
この矢印はカメムシではありません。

木の角度は良いものの、矢印の枝の位置がうまくない…。

この後、S・N也さんが移植します!




木の高さも調整します。




いったんお昼休憩。

仕込み中の楽しみ、「大番」さんへ!




  

レトロな店内に惚れ惚れ音譜




  

  
早い、安い、美味しいのでオススメです。

しっかりエネルギーチャージができました。




小ホールに戻り、あったかい飲み物を飲んで一息。




  
よく見ると、舞台上で誰かが横になっています。

あの布団は…ッッ!まさか…ッッ!!



  

N也さんでした。

作業再開の時、M貴ちゃんが優しく起こしてくれましたにひひ




  

のれんを設置する作業に入ります。




舞台上とギャラリー、連携して行います。




けこみも設置されました。





木の根元を横から見たところ。

ジャッキが見えないよう、木の皮で隠してありました。




後ろから見たところ。

このようになっていたのでした。




反対側の木の根元も、同様に処理されていました。



先ほどの枝が切られ…

(絆創膏みたい)




  

反対側に移植されていました!

S・N也さんの技に感動キラキラ



差し入れでいただいたマヌカハニーの飴が大人気。

喉に優しくてうれしいです。

Mちゃん、ありがとうございましたキラキラ




暗幕で覆われ、蓄光テープを貼られた脚立。

なんだかアート作品のようです。


「山一」が「木登り」をするときに使用されます。




メイク室の準備も開始。




  

上手側ののれんが設置完了。

親子劇ではおなじみののれんです音譜




ギャラリーから見たパイプ。

暗幕がまかれているので、背景幕に溶け込み目立ちません。




下手側も設置されていきます。




  

高いところでの作業、私はとてもできそうにないですガーン




下手側ののれんも設置完了キラキラ


音楽担当のJ子先生、調整に入ります。




2階ギャラリーの音響席&照明席。




  

高枝切りばさみで枝葉をカット。




  
前面けこみも取り付けられていきます。




  

照明のシュート作業(当たり合わせとも呼ばれ、照射範囲を合わせる作業)が始まり、

Y子さん&C子さんが「やってみるべキラキラ」と調光卓へ。




  

Y子さん&C子さん…シュートしたい灯体が点灯するよう、調光卓を操作

Yさん…実際に灯体を触って、向きや照射範囲を調整




 
Y子さん達が照明席にいるのは新鮮でした。

尻込みせず、なんでもやってみようという姿勢がかっこいいです。




  
とはいえ、戸惑うことも多く断念。

頃合いを見て、祝祭スタッフのHさんが交代で入って下さいました。




  

「もうちょっとここで見ていたい」と

2階ギャラリーから舞台を見ている2人。

拍手を送りたいです。




Hさんが調光卓、Yさんがシュート棒を操るのも

いつもとは反対の光景です。




  

全てのシュート作業をやり切ったYさんも、今回はチャレンジだったのでした。

Yさんにも拍手を送りたいです。




舞台の端など、危険な場所に蓄光テープを貼って行きます。




メイク室では折り込み作業中。





21日の作業はここまで。



  
Mカちゃん&K花ちゃんからの、甘い差し入れがうれしいです!




そして11月22日(金)、公演初日です。




朝から、仕込みや音響照明の調整が続きます。




  

メイク室もメイク道具などがズラリ。




ドライアイスもどーん。




J子先生の特等席。




  


  
竹や雑草が搬入されました。

(N也さん、連日早朝の伐採作業お疲れ様です!)



  

「雑草娘」が出動!




  
フードパックに雑草を詰めていきます。




  

  

竹を設置して行きます。

(ホースはドライアイスマシーンのもの)

 



  

「こちらの方が高さがある」ということで、

脚立を暗幕で巻き直しています。




H夢くんが安心して登れるよう、しっかり巻き付けます。




  
ゲネプロに向けて、急ピッチで調整するYさん。

(役者も兼務ですあせる




  
そして音響の調整も行われます。


演出のK則さんの指示を元に

音響のAくんがレベルを調整し、記録して行きます。




  

仕込みの疲れを甘いもので癒します。




  

  

  
メイクをしたり衣装を着てゲネプロに備えます。

今回はかなりドーランが活躍しています。



  

  

  

ゲネプロ前に、きっかけ確認を行いました。

(衣装無しでの「猿」役は、やはりスイッチが入らないとのこと)





15:30から本番さながらのゲネプロ、

そして19:00からの1公演目へと続くのでした。





以上、仕込みの様子でした。


写真数が今回もすごいことになっていますが、

お付き合い下さりありがとうございました!



(くまはち)

「おかえり、ケヤキ食堂」を観て来ました!

みなさま、こんにちは。


パンの漫画を読んで気になっていたドイツパンの「ブレッツェル」、

仙台で発見しました!


パン屋さん巡りをしても見つけられなかったのですが、

パルコ1階の催事に出店していたパン屋さん にて発見し、購入しました。


外側はパリパリ、内側はもっちりでおいしかったです。

憧れていたパンなのでことさらでした。


また仙台に出店したら、他のパンも購入してみようと思いますキラキラ




* * * * * * *




さてさて、12月8日(日)、

「日立システムズホール仙台」にて


劇都仙台ミュージカルシアターさん

「おかえり、ケヤキ食堂」を観劇して来ました音譜




千秋楽を観て来ました。


開場時間前に到着したのですが、ロビーまで長蛇の列。

会場整理の方も「ここまで並ぶ公演はなかなかない」とおっしゃっていました。


どんちょうメンバーや、お世話になった方々にも会場で会うことができましたニコニコ




お芝居は休憩なしの2時間。


タイトルからして好きですキラキラ


オープニングで、スクリーンに映し出された映像や懐かしい音楽と共に

過去から現代まで駆け抜けるのですが、これが圧巻でした。


舞台装置の転換も楽しかったです。

スクリーンに映しだされる「ケヤキ食堂」や「市電」も

まるで自分もその場にいるかのような臨場感がありました。


戦後の昭和、平成、令和と時代を追いながら

「ケヤキ食堂」に集まる様々な人達のドラマを、

歌やダンス、映像を通して描かれており、とても見応えがありました。


演者さんは50人以上!

お一人お一人がその時代その場所で「生きて」いました。

セリフのないところでのやり取りも楽しくて、あちこち見るのに忙しかったです。


「オーバーズ」のお姉様達の歌声が、ささやくようでセクシーでした♪


どんちょうでもお世話になったA花ちゃん、Mちゃんも

舞台上で生き生きと輝いていました!

ダンスのキレっぷりはさすが!


カーテンコールで、

現代の「キヨシ」「さっちゃん」が手をつないで去っていくのがステキでした。


観終わった後、会場のほぼ全員が

「お皿に山盛りのから揚げが食べたくなったに違いないデス。

おにぎりも…!


心に残る、ステキな時間をありがとうございましたキラキラ



また次回があると信じて。

楽しみにしています。




(くまはち)

公演総括その1

みなさま、こんばんは。


健康診断を終えたくまはちです。


身長が数ミリ伸びていました。

体重も順調に増えていました!


歳を重ねると「ゲッ」というところが増えますが、

身体と向き合う時間も大切だなと痛感しましたあせる




* * * * * * *




さてさて、 


12月4日(水)の稽古場の様子をご紹介しますね。


私は途中で退席したので、

後半はYさんノートを元にお届けします♬




中田生涯学習センターがライトアップされていましたキラキラ

よく見ると、外壁にオリンピックマークが?!




事務室の窓口もクリスマス仕様クリスマスツリー




久々に集結しました。

公演総括、しっかりやって締めくくるど―!

 

※公演総括とは…


いただいた感想やご意見を報告し合ったり、

キャストスタッフそれぞれの振り返りを

共有する時間です。次回公演に活かして行きます。




郵送でのアンケートもたくさんいただきました!

ありがとうございます。

私たちの何よりの糧ですキラキラ




  


  
A4アンケートと共に、1枚1枚大切に読ませていただいていますキラキラ




  
稽古のお供は、私の友人が送ってくれたサブレ。

(遠くからどんちょうを応援してくれているyoneakoさん、ありがとー!)




  

サクサクでした♪




  

そして公演総括スタート。




  

衣装小道具チームの総括から行いました。




  


  
・稽古部屋と別に作業部屋があって、とても良かった。

・着物に関する反省点がいくつかあった。

・NちゃんやK花ちゃん達、若いパワーにたくさん助けてもらった。

・いつもの公演以上の衣装の数だった。
・役者が身に付けて初めて見えてくることもあり、勉強になった。
・役者として、衣装小道具1つ1つに背中を押してもらった。




  


  

各自がいただいた感想やご意見などを共有しました音譜




  


  

・歌、衣装、小道具が良かった。

・舞台装置がキレイだった。

・手作りの猿のお面が良かった。

・ラストが印象的で考えさせられた。

・どんちょう公演が年間行事の一つになっている。

・若い世代は「方言が良く分からなかった」というご意見があった。

・年配の世代からは、「なまりがきれいすぎる」というご意見もあった。




  


  

・「長老」の衣装について。

・凝った舞台ではないのに、「里山」と「山奥の猿山」に見えた。

・「蓑」が効果的だった。

・自分の事を顧みるきっかけになった。

・キャラクターが際立っていた。

・生演奏に感動した。

・これからもいろんな題材を取り上げて行って欲しい。




  


  

・悲しいシーンも含めて、感情を揺さぶられ楽しめた。

・「いじめ」「パワハラ」など、現代社会の抱える問題にも通じるものがあった。

・誰とでも分け隔てなく向き合える、優しさと強さの大切さを感じた。

・猿がおもしろかった。

・男の人をぶん投げたのがおもしろかった。

・エンディングにいい意味で裏切られた。




続いて、照明の総括です。




  

  

・今回は36回路、約95シーンで、様々な方にお世話になった。

・「うたよみざる」を祝祭劇場で上演するのは初めて。

 新鮮な気持ちで仕込み図を作った。

・仕込みもバラシも誰かしら入ってくれるようになり、うれしかった。

・最小限のあかりの数であれだけできた。

・「シュート」の作業を今回自分でできたのがうれしかった。

・「影」をいかに効果的に使い、シンプルな舞台を立体的に見せるかをこだわった。
・役者は自分の出ているシーンがどんな照明なのか分からないので、

 DVDで見るのが楽しみ。

・ブログで見て、葉っぱの影などがとてもキレイだった。

・里山の狭い空間、山の奥深い感じが出ていた。





装置の総括です。




斜面の木を伐採する様子を再現するN也さん。

(N也さんの私有地の木なのです)




  

・傾斜舞台は仕込みの手間はかかるけれど、やはり良い。

・のれんがあって奥行きが出た。

・想定より早く舞台を組み立てられた。(自前の山台の使用が多かったからかも)

・きしみの原因の検証。

・けこみの草を垂らしたのは初めてだが、効果的だった。

・竹を活かす仕掛け。

・とあることに対する演出の心の痛み。

・カメムシ駆除対策。

・今後の課題。

・安定感のある舞台で、「じさま」「山一」も飛びやすかった。




  
音楽の総括も行いました。


・自然な流れの中で唄へ。

・セリフの中で唄えるような、セリフの流れが唄になるような作り方だった。
・「きれいに歌わなくていい」という演出の意向で、「大きく届ける」を意識した。

・感情が入ると速くなりがちなので注意した。

・シンプルなメロディーで覚えやすく、「うちでも歌った」というご意見をいただいた。

・J子先生がそれぞれの歌いやすいキーに合わせてくれ、

 細かい音程の違いにも気が付き指導してくれた。

・生演奏で唄えるのは、とてもぜいたくな経験だった。
・演出がキャストごとに音源のCDを作成してくれ、とてもありがたかった。

などなど…。



次回の公演総括は来週水曜日です。

あと2回、しっかり振り返るど―!



それではみなさま、よい週末をお過ごしください。




(くまはち)

舞台写真その7

 みなさま、こんにちは。


花に癒されるくまはちです。


公演でいただいた花を、職場の方がオアシスに活け直して下さり

職場や自宅で飾っています。


さすがにしおれてしまう子もいますが、

まだ大半が元気で楽しませてくれています♬




* * * * * * *




さてさて、舞台写真の続きをご紹介しますね。




【舞台写真その7】




(「末子」に、桜の一枝を折ってきて欲しいとお願いされた「山一」。)



(大事な餅を木に吊るせば虫が入り、地べたに置けば泥臭くなってしまう…

 背負ったまま木に登ることにしました。)


(「姫よ姫、この花が」「それでなぐ、その上の花っこよ」)

  

(「んだらば、この花が」「もっと上の芯この花っこよ」)


(「ようし、したらば、この花が」)


  

(…と言ううちに、がりがりがりっと枝が折れ、

 「猿は臼を背負ったまま川の中さ真逆さま。…だっぽぉん」)


  

(「しっぷぐ しっぷぐ しっでんでん

 流れる 流れる しっでんでん 餅を入れた 臼が流れる」)


  
(「しっぷぐ しっぷぐ しっでんでん

 流れる 流れる しっでんでん 臼を背負った 猿が流れる」)


(「猿さんが 流れる命 惜しくはないが 後で泣く姫 くやしやかろらん」)


  

(「山一」が歌を詠みました。歌を詠めました。)


  

(「ぶぐ、ぶぐ、ぶぐぶぐ・・・・」)


  

(泣き叫ぶ「末子」。)


  

(「山一」が詠んだ歌を「末子」も口ずさみます。)


(「おら歌嫌んだ、嫌んだ嫌んだ、歌嫌んだぁ…」)


  

(「良ぐやった、良ぐやったぞ」

 「長老」「村人」がやって来ました。)


  
(子どものように泣きながら、「おら歌嫌んだもん」と繰り返し、

 「おら猿殿を死なせてしまった」と自分を責めます。)


(「おまえは立派に役目を果した」

 「お前の役目は猿を騙くらがして手下にすること」と、

 「末子」を労う「長老」。)


(「なあして生がしたまんま村さ引っ張って来ながった」

 「あそごまで騙くらがしていながら殺してしまうなんてよ」

 「これで村をおそわれる心配はなぐなった。万々歳よ」)


  


  

(「じさま」「姉様」達も駆け寄り、「末子」が無事に戻って来たことを喜びます。)


(「まだ終わってねぇ。めでたしでねぇ」)


(泣き崩れる「末子」。


 「みよやみよ 知恵ある人のなす業を 臼を背負掛で猿流れけり」

 と長老が歌を詠みます。)

  
(「村人」が悲鳴をあげ、後ずさりしました。)


  

(「さ、猿だ」「やっちまえ」と、木切れや石を「末子」に投げます。)


(「じさま」達は「末子」をかばいながら

 「これはみんなのためだど言って山さ登ったおらの末娘」

 「それを猿だどはあんまりだべ」と必死に訴えますが、

 「妹を山へ登らせたはお前たちでねえが」と「村人」達。)


(「良っく見ろ、…その姿形を」と「長老」。)


  

(ゆっくり立ち上がり、振り向きます。)


(どこやら猿らしくなりかかっていた「末子」。)


  

(「村人」だけでなく、「家族」も後ずさり。

 「おら猿でねえ。村の人間だ」と「末子」。)


(「家族」も信じられないという表情。)

  

(「これが人間に見えると言うならば、お前たちも猿になりかかっている証拠。

 「やがてお前たちも猿になる。さあさ、どっちに見える」

 「長老」「村人」が迫ります。)


  

(「猿と言えば末子が猿に」「人と言えば、おらだが猿に」「これはみんなおらのせい」)


  

(「末子かんにん かんにん末子」)



  

(少し歩き、「じさま」達の方を振り返る「末子」。)


  

(「じさま」達はどうすることもできず、あとずさり。)


  


  
(「末子」の姿は見えなくなりました。)


(「じさま」達は泣き崩れて立ち去ります。)


  

(「村の秩序を守るため、この事を語り草としてつたえていくんだぞ」と上機嫌の「長老」。)


(「ここで歌を一首」と得意の歌を詠もうとしますが…)


  

(歌が出て来ません。)


  

(「村人」を追っ払い、イライラしながら「長老」も立ち去ります。)


  

(「一つ猿が流されて 一つ娘が猿となる 

 波立つ川の向こう岸 二つの影が並び立つ」)


(「猿さん 猿さん お猿さん 何で臼など 背負いました

 力のあるどご 見せるべど 情のあるどご 見せるべど

 それで臼など 背負いました」)


  

(「はらり花びら浮かべて流し 姿かくしてかくれ水」


  

(「…暗いよう」)


(「やがて集まり早瀬となって 岸を削って走り去る

 めぐりめぐってようように いつの間にやら淀となる

 水は再び無口にかえり 魚と鳥との影映す」)


  

(「山一」「末子」が並んでいます。)


「あれあの大きなものはなに」)


(「あれが海 あれが波」)


(「あれあの光るものはなに」)


(「あれが空 あれが雲」)


  

(「ああ、みんなと一緒に、海を見たかった」)

  
(「むかしむかしが あったとさ 山には猿殿 おったとさ

 見事に猿をたぶらかす 手柄話の物語」)


  

(「むかしむかしが あったとさ 里には爺さま おったとさ

 猿を退治たそのかわり 娘なくした物語」


  
(「おらほの村の物語 むかしむかしの物語」)




…幕…



  

(生伴奏をしてくれたJ子先生と一緒に…)

(ありがとうございました。)




* * * * * * *




【振り返り】



・川村光夫先生が「うたよみざる」を創作した時代背景。

 現代に当てはめた時、どんなメッセージになるのか?

 ラストシーンの「家族」の葛藤と悲劇。

 「村人」や「猿」を演じる「コロス」の役割。

 猿社会を描くことで見えてくる、人間のずるさ。

 「歌を詠む」というキーワードから見えてくる、「差別」「人間らしさ」「猿らしさ」とは?

 「猿」とは何を意味するのか?

 家族側、村人側、猿側…視点を変えると様々な見方がある。

 目に見える価値観はほんの一部であり、全てではない。

 いろんな立場の人の中で本当に大切なことは何か?やってはいけないこととは何か?


 など、「分析」でたくさんのことを話し合い、稽古を重ねて来ました。

 

 辛いシーンも多かったですが、

 「うたよみざる」というお話が持つメッセージを伝えるため

 役者もスタッフもそれぞれの役割を全うしました。


・「ラストシーンの山一と末子の姿に少し救われた」

 という声を多くいただきました。


・歌が多く登場したこの作品。

 歌詞はもちろん、J子先生が作曲した素敵なメロディーも大好きです。

 (まだ車の中でCDを流しています)


 私が好きな歌は

 「むかしむかしがあったとさ」(劇中何度も出て来ました)

 「葦を束ねてつくよな雨に」(第二幕の最初、嫁入りした「末子」が歌いました)

 「はらり花びら浮かべて流し」(水が生まれ、遠く海まで旅する様子を描いています)

 です🎵



舞台写真、今回が最終回です。

ボリュームたっぷりになりましたが、

お付き合いいただきありがとうございます。


今後は


公演総括の様子、

アンケートのご紹介、

仕込みの様子、

舞台装置、

小道具アレコレ、

公演前後アレコレ、

打ち上げの様子、


などご紹介していきたいと思います。


年内にまとめられるよう、がんばるどー!


よろしくお付き合いくださいませ♬




(くまはち)