「保育園落ちた日本死ね」からもうすぐ10年
保育園の結果待ちの中保育園の待機児童についての記事があったので、思ったことをつらつらと書いてみました。今から約10年ほど前の2016年、保育園落ちた日本死ねとのブログの書き込みで大騒ぎになりました。詳細の内容は以下の通り>何なんだよ日本。>一億総活躍社会じゃねーのかよ。>昨日見事に保育園落ちたわ。>どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。>子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?>何が少子化だよクソ。保育園に落ちた共働き予定の女性の書き込みだと思われますが、この書き込みに同意する人が増えて騒ぎとなり、保育園不足が社会問題になったのです。国会でも当時の安倍首相が待機児童対策を追及され、国や地方自治体も対応に追われて結果として都市部を中心に大量に保育園が開設されることになりました。それから10年。現状保育園の待機児童数はかなり減少しているそうです。「保育園落ちた日本死ね」からもうすぐ10年…保育所の待機児童数は2254人で過去最少 8年連続減【速報】「保育園落ちた日本死ね」からもうすぐ10年…保育所の待機児童数は2254人で過去最少 8年連続減(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュースことし4月時点の保育所の待機児童数は2254人で8年連続減少し、過去最少を更新しました。 「保育園落ちた日本死ね」というインターネット上の投稿が流行語にもなり、待機児童問題が注目されてから来年で1news.yahoo.co.jp保育園の待機児童数が減少した最大の理由は、保育園の数が増えて誰でも希望すれば保育園に入れるようになったから…ではありません。そもそもの生まれてくる子供の数が大幅に減少した結果、皮肉にも保育園の待機児童が減り地域によっては保育園が余るようになったのです。その結果、今度は子供の数が減った地方自治体から保育園の統廃合に動くようになっています。2016年の日本の出生数は97万6979人でしたが、2024年は過去最少を更新し68万6061人。今年はおそらく出生数は65万人程度まで減るでしょう。はてなが生まれたとき同級生は130万人台だったと記憶していますが、はてなの子供の世代はすでに半分以下しか同級生がいません。基本的に人の数は力だとはてなは思っているので、今後日本の相対的な国の力はおそらく全盛期の半分以下まで落ちていくでしょう。移民を大量に入れでもしない限り労働者不足の状況は改善されないでしょうし、この国はバブル崩壊以後どんどん下り坂に沈んでいるなと実感してます。25年上半期の出生数が過去最少を更新 - 33万9千人余 厚労省(医療介護CBニュース) - Yahoo!ニュース 厚生労働省の発表によると、2025年上半期(1-6月)の出生数は33万9,000人余となり、過去最少を更新した。通年で過去最少を記録した24年の出生数68万6,061人を下回るペースで推移しているnews.yahoo.co.jpさて、待機児童は全体として見れば昔より減ったとのことですが、はてなの住んでいる地域はあいも変わらず保活激戦区です。保育園の入園希望を申請したものも希望する保育園の入れるかどうかは未定です。保育園を選ばないでどこでもいいから入れてくれということであればどこかは入れるのかもしれませんが、認可保育園でないと経済的に苦しいし、子供の送り迎えを考えると送り迎えするのに不便な場所の保育園に入れるわけにもいきません。保活のために打てる手はすべて打ちましたが、あとはお祈りすることしかできない状況です。結局のところ全体としての保育園の数が充足されつつある中で保育園も人気のある園とそうでない園で淘汰される時代になっていくのでしょう。高校や大学が勝ち組と負け組の学校に分かれていくのと同じ仕組みです。共働きでないと生活を維持していくのが難しい家族が増えていく中で、共働きの子育て世代が多い地域は今後も保活の戦いは続くと思われます。一方、共働きの子育て世代が全然いない地域、高齢化が進んでいる地域では保育園は不要なのでどんどん統廃合されていくのだと思います。