ああ、今日で終わりなんだな。
・・・BiSH、解散。
ブログおさぼりの間に色々あったが父親のことと再出向を除いたら大きいのはこれだったな。
想えば2019年の秋、前回の郡山出向中の木曜日の一人の夜。
いつものように観ていたアメトーークで放送されていたのが「BiSH大好き芸人」だった。
千鳥のノブ他が熱を込めて話すのを観ながら、各メンバーのエキセントリックな名前も含め
「何か変な地下アイドルがいるもんだなあ」などと思ったものだった。
しかし端々で流れた曲に加え、最後に登場した本人たちのライブ「BiSHー星の瞬く夜に」の
「行かなくちゃ 化け物だって気にすんな」
「言わないで 化け物だって気にすんだ」
という歌詞の一節が妙に引っ掛かり、終了後You Tubeを見まくったのが最初だった。
とにかく曲の数々のカッコよさにまずやられたのだ。
意味不明の歌詞も多いけどハッとする切ないフレーズに撃ち抜かれ
ユニゾンがほぼ無く、歌割りで展開されるどの曲も
アイナ・ジ・エンドの歪んだ声とセントチヒロ・チッチ透明な声が心地良く
それ以外のメンバーの歌の不安定さはミュージックビデオでもわかるくらいだが
これがライブになると不安定さを凌駕する「凄味」になる妙に、
おっさんの心が音を立ててざわついたのだ(笑)。
どこぞの坂道みたいなアイドルと同列で呼ぶには顔面偏差値だって決して高くないし、
そもそも全然アイドルらしからぬ振る舞いも逆に魅力的で
翌日もその週末の土日も自分でも「どうしたんだ?」と思うくらい
聞きまくり観まくったものだった。
熱は冷めず、高まる一方。ついにCDはもちろんライブDVDまで購入してと
やめられないとまらないは、翌年2020年春の出向終了まで半年続いたのだった。
送別会では、俺の最後のあいさつの時に後輩が気を利かせて
「オーケストラ」と「プロミスザスター」をBGMにかけてくれたのも懐かし想い出だ。
コロナ下の2020年。自宅に戻って家族が揃い、DVDやYouTube視聴はガクっと減ったものの
還暦過ぎの親父の「実はアイドルにはまった」というカミングアウトも
「なーんだBiSHならいいわ」と苦笑しながら認めるかみさんと娘たち。
コロナ下の中でのベスト盤発売に3.5アルバムあたりはブログでも記したが
明けて2021年には夏に新譜「GOiNG TO DESTRUCTiON」を買って熱が再燃(笑)。
前年末の約1年ぶりの有人ライブを収録した「REBOOT BiSH」ではライブCD付Blu-rayを購入し、
デビュー以来の全曲を当時の衣装で歌った正月の配信の円盤化
「BiSH presents FROM DUSK TiLL DAWN」も年末に購入し、
深夜に酒飲みながら一人視聴したりしていたのだが、
その数日後12月24日によもやの解散発表。
重大発表があるってんで東京での仕事に行く新幹線の中で視聴した配信で
それをジャストで観てしまったショックたるや・・・。
最低のクリスマスイブだったことを思い出すぜ。
そう言えば大晦日の念願の紅白出場は「どうだBiSHは凄いだろう!」と
家族に自慢するつもりが、肩に力が入りすぎていて、圧巻とは程遠いパフォーマンスで
一人冷や汗かいていたのも懐かしいや。
そして昨年2022年は毎月のシングルリリースの中、俺は6月に再び単身赴任出向。
夏には郡山のラストライブを2つのライブハウスでやることを知って身悶えしながら、
開演前のライブハウスの列を観ながら出かけたこともついこの間のように思いだすなあ。
ピピっと来るいくつかのシングルもサブスク視聴で済ませていたけど
俺の出向のラストへのカウントダウンと重なった今年3月22日には
THE YELLOW MONKEY の吉井くんが作詞・作曲・プロデュースをした
ラストシングル「Bye Bye Show」が発表された。
一度は解散を決めた吉井君ならではの視点で、彼女たちのことや想いを
しっかりわかってくれている切ない歌詞に正直、部屋で泣きましたわ。
VIDEO
再度の出向解除、再びの実家暮らしになっても毎日のように頭の中でリフレインしているくらい大好きな一曲。今夜のドームでもきっと披露されるんだろうなあ。
解散までいよいよとなって、テレビへの露出が増えた彼女らの姿を
片っ端から録画して(CDTVでのあの桜吹雪の量には笑ったが)
編集しながらまた鼻の奥がつんとするここ数日。
ほんと、こんなことになるなら一度でもライブに行っておけばよかった。
いやなに、還暦過ぎたじじぃが一人で行くものでもないだろう・・・
なんて思っていたけど、ライブこそが彼女たちの魅力。
自分をごまかさずに仕事なんてうまく調整して
必死になってチケットを取ればよかったのになあ。
現に昨日も東京に仕事に行ってたんだからな・・・。
全国から彼女たちの最後の姿を見届けようとするTwitterの投稿を
仕事しながらも時々眺めてはため息ついている今日の俺。
一昨日届いた最後のベスト盤には
以前発売されたベスト盤の時に俺が「この曲も入れてくれ!」と書いた
シングルカットもされなかったアルバム曲やアルバム未収録曲が
いっぱい入っているまさにファンベスト。
このうち何曲が披露されるかわからないが、きっと素晴らしいライブになるんだろうな。
曲に惚れて、何物でもない女の子たちががむしゃらに、泥まみれいやさ糞まみれになっても
全力を尽くす姿に打たれたこの3年と8か月。
いい年こいて初めて「アイドル」というものにはまり、
メタルやロック以上に円盤購入にお金を費やしたけど一切後悔は無いなあ。
ほんと生で観ることなく終わらねばならぬのが唯一にし最大の後悔だ。
今日のラストライブ「実は解散しません!」とか「7月に再結成します!」とか言わないかなあ。日本中が呆れ返って怒っても俺は大歓迎するぞ(笑)。
さてさて・・・今夜も参戦した清掃員の皆さんのコメントを観ながら、
俺の変化に富んだ3年8か月を伴走してくれた彼女たちに心からの感謝を込めて、
一人想いを馳せようと思います。
本当にありがとう。素晴らしい彼女たちの素晴らしい最期に期待します。