横浜市内の銭湯。全制覇が完了し、最近は、川崎に行ったり、藤沢に行ったり、東京に行ったり、あちこち遠征しています。

その中で「川崎」に関しては、「日本の伝統美術作品を動態保存している人」が多く来場します。

いわゆる「1000ー107=  」の人たちです。

(映画「湯道」の最初のシーンにも出てきます)

 

先日行った銭湯では、その人達が集団で来てまして、ちょっとした美術館状態でした。

「親分の背中を若い衆が洗う」

「頭を洗っている親分のところに、着信のあった防水スマホを持ってきて会話させる若い衆」

「脱衣所で親分が腰に手を当てると、若い衆がささっと、フルーツ牛乳を手渡し、それを親分が一気飲み」

といった、「これぞ、まさに湯道!」といった様式美を拝見させていただきました。

 

この「作法」は、過去にいろいろ見ていましたが、今回は、ちょっと違ってました。

 

「コロナ」の影響なんでしょうか? 

「親分が使用するロッカーを、事前に若い衆が消毒する」

「親分が使用する洗面所の蛇口を、若い衆が消毒する」

「@@@@を消毒する」

 

とにかく、若い衆は消毒ばっかりしているんです。

脱衣所の中は暑いのにマスクもしているし。

高齢の親分を感染させないよう必死に努力しているようでした。

 

ご苦労様です。

 

 

 

 

撮影の仕事をしていて、まれにあること。

 

事前には何の連絡もなかったんですが、当日、撮影をして、集合写真も撮って、仕事が終わって帰ろうと片付けをしていた時。

 

「さっき撮った集合写真。今、そのデータをいただけませんか? これから、出演者の打ち上げがあるんで、近所のコンビニで写真をプリントして、みんなに配りたいんです」

 

という突然の依頼。

正直、すごく困ります。

 

「今日、パソコンを持ってきてるんで、その場でデータをコピーすることができますから」

 

と、おっしゃいましたが・・・・・

お客様の頭の中には、「メモリーカードとえば、SDカードだろう」という固定観念があるようで、SDカードを差し込めるスロットがあるパソコンを持ってきたから、その場でデータを取り込めるつもりなんです。

 

でも、プロが使うカメラって、ちょっと特殊で、SDカードではない、一般の人から見ると、「何これ?」という特殊なカードを使っている場合が多いんです。(※処理速度がすごい早い、信頼性が高い、丈夫、といった特長があります。そのかわり、ものすごく高価です)

これは、これ専用の読み取り機がないと読み込めません。

 

なので、「このカードなんですが、そのパソコンで読めますか?」

「え? なんですか、このカード??? だめです、パソコンに差し込めません」

となることがよくあります。

 

まあ、この時は、「急いで事務所に戻って、事務所のPCで読み取って、集合写真1枚だけのデータを電子メールでそちらのスマホに送りますから、そのデータでプリントして下さい。2時間くらい時間を下さい」ってことでなんとか対応できましたが、とにかく、こういうのを当日に言われても、普通は無理なんで、その点はご了承下さい。

 

個人的には、プロ用カメラでも、汎用性が高く、安価に買える、SDカードを採用して欲しいと思います。ほんの一部のカメラしか使えない規格って困るんですよね。

 

 

鉄道には「支線」というのがあります。「枝線」とか「盲腸線」などとも呼ばれます。本線から枝分かれになった短い路線です。

 

今回は、東武鉄道の「亀戸線」。全5駅 3.4キロです。都心からも近く、気軽に挑戦できる路線だと思います。

 

 

出発は総武線の亀戸駅。まずはここで降りて、名物亀戸餃子をいただきます。

 

 

さて、東武亀戸線亀戸駅へ入ります。

1日乗車券の類がないため、普通にスイカで入場です。(スイカで全駅降りると、けっこうな金額になり、痛いですが、しょうがないです)

 

さて、この写真を見て、「あれ、おかしいな」と思ったあなたは鉄道通です。

普通、この規模の枝線ですと、「単線」なのに、ここは全線「複線」になっています。

これは、亀戸線が昔の東武の本線だったという名残です。国鉄の総武線に乗り入れていたんですね。

 

 

では、10分間隔で発車している、亀戸駅を出発。

なお、亀戸線は、曳舟方向が上りになっています。

 

 

1駅目、亀戸水神駅で下車。

 

有名な亀戸天神と間違われやすい、ややこしい駅です。

 

蔵前橋通りの陸橋から見下ろします。

 

 

亀戸水神は駅から徒歩3分くらい。すぐそばにある小さな神社です。

このへんはもともと低湿地地帯で、川の氾濫で悩まされていたので、水神様を祀っています。

 

 

ここにあった交番がレトロでいい感じ。

 

 

駅に戻り、また乗車。一駅乗って、東あずま駅で下車。ここ、読み方を間違えると「あずまあずま」と読めます。

 

 

ここは旧中川に近いです。散歩します。

 

下町らしい街並み

 

 

民家園があるので入ります。

 

 

駅へ戻り、また一駅だけ乗車し、次の小村井駅で下車。(おむらい)

 

 

う~ん、オムライスが食べたい。

 

スカイツリー

 

 

 

近くに香取神社があり、梅祭りをやってました。

区営の植物園があります。(すごく小さい)

 

 

さて、駅に戻って、再度乗車。一駅乗って、終着「曳舟」駅で下車。

 

 

ここは蕎麦屋が有名。

 

 

 

曳舟駅は、高校に通う際に使っていた懐かしい駅。(45年も前)

駅前も変わったなあ・・・・

と、しばらく散歩します。

 

 

でも、こういうのが残っているのが、さすが向島らしい。

 

というわけで、亀戸線全駅乗降完了です。

 

下町散歩するにもちょうどいいです。小さな旅にいかがでしょうか?

 

曳舟で乗り換えれば、スカイツリー駅までひとつです。

 

 

 

 

 

 

全駅乗降と言って、一番有名なのはここじゃないかと思います。ある意味、王道です。「江ノ電」です。

駅数は14。ほぼ12分間隔で走っているため、急げば半日で達成できますが、観光路線ですから、1日かけてじっくりと沿線を観光しながら回るのがいいと思います。

実際、ネットを調べると、たくさんの人が「江ノ電の全駅で降りた」というブログを書いています。

 

 

ただ、「ほぼ地元」「学生時代はよく行っていた」「行く気になればいつでも行ける、という考え」もあって、これまでずっと後回しに取っておきました。

 

 

さて、出発は「鎌倉駅」。

 

JRの鎌倉駅の中には大河ドラマにちなんだ「鎌倉殿の13人」がいました。

 

 

江ノ電鎌倉駅はこれ。ここで1日フリーきっぷを買って開始です。

 

 

始発駅ですが、線路は1本だけです。ですから、到着したらすぐに出発します。

 

 

お隣は「和田塚」駅。早速降ります。

13人の中にいる和田義盛由縁の場所です。

 

この駅のすぐそばに有名なお菓子&お茶屋さんがありますが、このお店、なんと、江ノ電の線路を横切らないと入店できない構造になっています。江ノ電の沿線には、このようなお店や住宅が無数にあります。ちょっと常識じゃ考えられないような構造です。

 

次は「由比ヶ浜」駅。

ここから、少し、住宅街を歩きます。

 

さすが、鎌倉。立派なお屋敷がいっぱいあります。文化財になっている建物もありました。

 

 

10分ちょっと歩いて、由比ヶ浜海岸に出ます。

 

そこから海岸沿いをまた歩いて「長谷」駅到着。

 

 

長谷駅と隣の極楽寺駅との間にある「御霊神社」。

鳥居の真ん前に線路があり、有名な「写真スポット」ですが、カメラマンが多すぎて、つい最近、「境内では撮影禁止」となったそうで、有名な写真は撮れませんでした。残念。マナー違反カメラマンが増えると、こういう規制が厳しくなり、困りますね。

 

 

 

極楽寺の切り通しにある有名なお餅屋さん。

 

 

静かな古道を歩きます。

 

 

江ノ電唯一の隧道、極楽寺トンネル。

 

「極楽寺」駅。

 

 

駅のすぐそばにある極楽寺

 

この駅は、ドラマ「俺達の朝」でも、よく出てきました。

江ノ電は車両の種類も豊富なので、写真の撮りがいがあります。

極楽寺駅そばにある車両基地。

 

 

 

 

 

お隣の「稲村ケ崎」駅。

 

 

歩いて稲村ヶ崎へ。ちょっと休憩。今日は富士山は見えず。

 

 

次は「七里ヶ浜」駅で下車。

 

 

 

ここから海岸線を走ります。

 

 

今一番賑やかな駅 「鎌倉高校前」。

 

数々の映画やドラマで使われた有名な踏切。

 

 

そのお隣、「腰越」駅。

ここからは専用軌道ではない、一般の道路を、他の車といっしょに走る「路面電車区間」となります。

 

 

交通整理のスタッフさん、ご苦労さまです。

 

「江ノ島」駅  にぎやかでした。

 

 

 

「湘南海岸公園」駅

 

 

この邸宅も、線路を横切らないと行けない構造になってます。

 

 

「鵠沼」駅

 

 

橋を渡る江ノ電

 

 

お隣 「柳小路」駅 このあたりは藤沢の住宅地内になります。

 

 

そのお隣「石上」駅。

 

 

終着「藤沢」駅

 

そのあと、昼食を取って、また、江ノ電に再乗車。夕景の写真を撮ろうと、あちこちへ。

 

 

 

 

 

 

そして再び藤沢に戻り、これで完了。

 

 

 

9時間くらいの長旅で疲労困憊。そんな時はやっぱり銭湯です。

 

藤沢駅から徒歩12分くらいの「富士見湯」さんへ。

すごい混んでました。

超軟水ということで、なんかつるつるする不思議なお湯でした。

気持ちよかった。

 

 

江ノ電 観光客がものすごく多くて、ゆったりとはできませんが、さすがに見どころの多い沿線でした。

 

皆さんもぜひ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関東地方の鉄道路線全線乗車が終わり、そのあとの新たな目標として「全駅乗降」(全部の駅で下車して周辺を散策する)という趣味をやっておりますが、それの24路線目です。

 

今回は、初心者の方にもオススメできる「簡単に制覇できる路線」です。

千葉県の「馬橋駅(常磐線接続)」と「流山駅」を結ぶ、流山線。駅は全部で6駅だけ。20分間隔で走行している、都会のローカル線ですから、2~3時間で制覇できます。

 

 

今回、最初の駅は「鰭ヶ崎駅」

 

つくばエキスプレスの南流山駅から、のんびりと30分くらい歩いて向かいました。「ひれがさき」と読みます。

ここで「1日フリーキップ」を購入して旅を始めます。

 

 

 

乗車してすぐ隣の駅で降ります。「平和台駅」。大型ショッピングセンターもある、開けた町です。

 

 

次は終着駅の「流山駅」。

 

 

車両基地もあります。

流山は歴史のある古い町なので、今回はじっくりと街並みを散策します。

 

 

まずは市立博物館へ行って、ゆっくりと、この町のことを勉强します。ボロボロの古い建物でしたが、入場無料にしては内容が充実した良い博物館でした。

 

 

古い商家も残っており、散歩するには最適です。

新選組近藤勇関係の史跡もあります。

 

 

流山駅に戻り、電車に乗って、次は「小金城址駅」へ。

 

 

高い跨線橋があったので、そこに登って街並みを俯瞰してみました。

この駅、立派な駅なのに、トイレがなくて、ちょっと困りました。初めてやってくる旅人にもわかりやすいように、ないなら無いって表示しておいて欲しいです。田舎だと、近くにコンビニもないですからね。

 

 

この駅では列車交換が行われます。

 

 

次の駅は「幸谷」(こうや)。

この駅はとても変わっていて、一般のマンションの一階が駅になっているという構造です。マンション自体を鉄道会社が所有しているようです。武蔵野線とも乗り換え可能なので賑やかな駅でした。

 

 

最後は、起点である「馬橋駅」です。

ここ、電車の発車のベルが、昔のベルで、ものすごい大きな音がして、懐かしかったです。

駅前を散策して常磐線で帰ります。

 

流山線。都心からアクセスもいいですし、駅数が少なく、容易に全駅乗降できて、ちょっとした観光も楽しめて、なかなか穴場のおすすめの路線だと思います。皆さんもどうか乗っていただき、経営に苦しむ地方ローカル鉄道を助けてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世の中、不思議なことがあるものです。

 

皆さんもご存知の有名なサイトに「All *bout」というのがありますが、そこから依頼が来ました。

 

「専門家として、一般の人からの質問に答えて欲しい」

 

というもの。まあ、何十年もプロカメラマンをやっていて、このブログなどでも情報発信をしていますので、そこに目をつけて頼んできたんでしょう。

 

「あ、いいですよ。それで、報酬はいくらですか?」

と質問すると。

 

「報酬じゃなくて、登録料として@万円いただきます」

 

という答え。

 

「はあ? なんですかそれ? その道のプロがその知識を教えるのに、なんで、こっちがお金を払わないといけないのですか?」

 

「そちらの事務所の宣伝になるでしょ」

とのこと。

 

当然、お断りしました。

 

別の話。

よく知らないテレビ局から電話が来ました。

「ウェディングカメラマンとして、第一線で活躍されているそちらのことを取材させていただきたいのですが。なお、インタビュアーはタレントの大場久*子さんです」

 

え? あの、昔すごく有名だったアイドルの「大場久*子」さんがうちに来て、インタビューしていくなんて、夢のようです。

当然、大歓迎で、「どうぞどうぞ、お越しください」と返答したら・・・・

 

「取材費として30万円振り込んでいただけますか?」

 

とのこと。

 

驚きました。でも、からくりがわかりました。うちみたいな無名な写真事務所に取材に来るなんてのが、もとからおかしな話だったわけで。そうか、こっちからお金を払って取材を受けて、テレビに出してもらうのか。すごい商売だなあ。

 

まあ、自分で広告を出すことを考えると、こういう手法もありかもしれませんが、なんか、振込め詐欺みたいですよね。

 

 

(※ちなみに、噂ですが、テレビ東京の「カンブリア宮殿」って、取り上げられる企業の側が数百万円のお金を払って出演するらしいです。だから、あんなにヨイショしまくりの演出をするんですね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

温泉 お風呂 が大好きで、横浜市銭湯全店入浴をしている人間なんで、「銭湯通」を自称してもいいのでは? と思っております。

 

そんな人間から、ちょっとご提案を。

 

この前、テレビ朝日のニュースで、東京墨田区の銭湯に関して、「燃料費が暴騰しているので、値上げしたいが、浴場組合の統一料金の縛りがあって値上げできないので、経営が苦しい」という内容を伝えていました。

 

これを見て思ったんですが、「値上げできない」って言ってますけど、東京の銭湯は22年7月に20円の値上げをしています。また、組合加入の銭湯に対しては、東京都から補助金も出ています。

ですから、「組合に加入しているから値上げできない」というのは、ちょっと間違いだと思います。

 

この銭湯については、実際に知っている銭湯なので、けっこう流行っているところだから、店主としては、「もうちょっと値上げしても客は来る。だから値上げしたい」という意思なのかもしれません。

 

ただ、銭湯の中には「値下げしたほうがいい」というところもあります。

 

銭湯って、地域内の全店が同じ料金のため、「新しい設備」「広くてゆったり」「清潔」という、良質な設備のところにお客さんは集まります。そういうところは、けっこう流行っています。

いっぽう「古くてボロボロ」「狭い」「汚い」というところは、閑散としています。そして閉店していきます。

そりゃそうですよね。同じ料金なら、設備のいいほうに行きますから。

 

私が思うに、500円一律ではなく、「良い設備のところは550円」「悪い設備のところは400円」とか、価格に差をつけてもいいのではなか? ということです。そうすれば「あそこの銭湯はボロいけど、安いから行く」って人がけっこういると思うんですよね。

 

業界全体が生き残っていくために、適正な料金に変えることをおすすめします。

 

中学校や高校などでの「冬なのに、コートを着てはいけない」など、理不尽なルール、いわゆる「ブラック校則」について批判するニュースが多くなってきました。これはとてもいい傾向なんだと思いますが、このニュースの時に、コメンテイターと呼ばれる人が、「修学旅行で生徒がお風呂に入って、終わって、浴室から上がって脱衣所に行く際に、教師が、生徒の体の水分がちゃんと拭かれているかいちいちチェックしてるんですよ! そんな馬鹿なことありますか!」って非難してました。この発言に他の出演者も「それはひどい!」とか相槌を打ってましたが・・・・ 私に言わせると、無知なコメンテイターのほうがひどいと思います。

 

 

私たちは、学校アルバムの仕事で、修学旅行や林間学校などの宿泊行事に帯同することがあります。この時に、入浴にもつきあいます。本来の仕事は「全員が湯船に浸かったところで1枚記念写真を撮る」(※男子のみ なお、ここ数年は入浴写真を取らないケースが多くなった)というものですが、撮影以外にも先生に頼まれて、安全監視の仕事をするのです。

 

お風呂というのは、非常に危険な場所で、「みんながはしゃぎたがる」「誰かが絶対に飛び込む」「足元が滑りやすい」「床も浴槽も、どこもかしこも硬いものでできており、ぶつかると大怪我になる」「湯気でよく見えない」「潜水遊びをして溺れる」「シャンプーしている時は何も見えない」「悪ガキは女湯を覗こうとする」といった危険因子がいっぱいあり、先生は非常に用心をしています。

 

また、「時間の制約があり、次のクラスに上手にバトンタッチしないといけない」「忘れ物が必ずあるので、注意しないといけない」(この場合の忘れ物は、通常の「置き忘れ」の他に、「タオルを持ってくるのを忘れた」とか「着替えを忘れた」とか、そういう忘れ物もあります)という注意点もあります。

 

さらに、「子供は共同浴場のマナーを知らないから、この機会に教えてあげる」という「教育」の場でもあります。

 

「かけ湯をせずに汚い体のまま、湯船にドボン」

「湯船にタオルを入れる」

「シャンプーや石鹸の泡がまだ残っているのに湯船に入る」

こういうのに、ひとつひとつ注意してマナーを教えます。

 

そして、今回の論点である「お風呂から上がる時」の話になるわけですが、共同浴場では、浴室のドア付近で、しぼったタオルで自分の体の水分を拭き取ってから脱衣所に戻るのがマナーです。そうしないと、脱衣所が水浸しになります。また、濡れたままで服を着ると、風邪をひく原因にもなります。

水浸しの脱衣所は、滑って転倒する危険性もあります。また、新しい靴下をせっかく履いたのに、それが瞬時に濡れてしまいます。最初の1組の場合はまだいいとしても、2組3組となると、すごい水浸しになり、気分も悪くなります。

そのため、先生たちは、お風呂から上がる子どもたち一人ひとりに「ちゃんと体を拭いたかい?」と聞きます。

でも、子供ですから、「拭きました!」と言っても、背中はびしょ濡れだったりします。ちゃんと全身を見てあげてチェックしないといけないのです。

 

これって、何も知らない人からすると「異常な監視」「異常な干渉」とかに思えるかもしれませんが、何よりもまず「子どもたちの安全」のことを考え、そして、これから社会に出ていく際に大丈夫なように、共同浴場でのマナーを教えてあげているわけです。

今、サウナが流行ってますが、サウナの横にある「水風呂」には、どこの店でも、「サウナから出たら、まずはシャワーで汗を流してから水風呂に入ってください」という注意書きがありますが、あれと同じです。上記のコメンテイターさんも、この注意書きを批判したりしないと思います。先生のやってることもこれと同じなんです。

 

 

こういのって、我々のような「現場の体験」がないとなかなかわからないことだと思います。

ですが、評論家の皆さんも、現場を知らないのに安易に批判しないで欲しいと思います。むしろ、こんなことまでして子供の安全を守っている先生たちを褒めてあげて欲しいと思います。

 

 

 

 

 

パソコンのハードディスクを交換したため、過去に撮った写真のデータの整理をしております。

その中で発見した、結婚式の写真の中の1枚。

左端に、その披露宴を仕切った女性キャプテンが写っているのですが、この人とは一回しか仕事をしていないのに「いい人だったなあ、この人」と、写真を見ているだけなのに、ほんわかした温かい気持ちになりました。

 

このキャプテンと仕事をしたのは暑い夏の時期だったのですが、この人、カメラマンである私に対して、ちょうどお色直しの時間で、機材のチェックをしていた際に、「よかったらどうぞ」と言って、お冷を一杯くれたのです。

 

ただの水ですから、原価はゼロ円かもしれませんが、夏場の仕事で、かなり疲れている時に、この一杯はうれしいものです。まあ、当然自分でもペットボトルの飲料は必需品ということで用意をしてありますが、氷が入った冷たいお水というのは、生き返る思いがするもんで、ほんとうにありがたかったのです。

 

もちろん、このキャプテンは仕事もしっかりしてましたが、この一杯の件だけで、「いい人だなあ」という印象が決まってしまいました。

我々、外部のカメラマンにこんなことしてくれる会場スタッフ、滅多にいませんからね。ひどいのになると、新郎新婦がキャプテンに「カメラマンさんにもお水を差し上げてください」と頼んでも、それを知らんぷりする人だっていますから。

 

 

いっぽうで、ある小学校の卒業式の集合写真を撮ってる時に、「おい、早くしろよ!」と怒鳴った人のことは、「嫌な人だなあ」という印象がずっと残っています。

校長先生とかが、「このあとの予定があるから、早く終わらせてくれ」と言うのはありますが、特に作業が遅かったわけでもないのに、写される父兄のほうから、そんなこと言うのは、これ一回だけでした。

 

この人、有名な落語家で、笑点に出ている人です。おかげで、笑点を毎週見るたびに、「ああ、この人に怒られたなあ」と毎回思い出します。一回怒られただけですが「嫌な人だなあ」という印象が固まってしまいました。

 

人間の印象や評価って、こんな感じで決まることもあるんですね。