DIG!DIG!DIG! -31ページ目

100s - OZ



アーティスト: 100s
タイトル: OZ

 ついに!harumituさんokaponさんが激プッシュし、僕も以前から聴きたいと思っていた中村一義のバンド・100s(hyaku-shiki)のアルバムをついに聞くことができた。いやー、気持ちいい。まだそこまで聞き込んだというわけではないがいいアルバムだってことはすぐわかった。
 
 突出した曲こそないものの、全体の統一感、神秘的な曲の数々はやはりすごい。あいかわらず歌詞カードがないと何を言っているかわからないその歌声、きれいな裏声、必殺の泣きメロは今回も僕を魅了する。そして歌詞を読んでいると歌の歌詞というより普通の詩集を読んでいる気分になる。「だろ、だろ?だろ、なぁ、みんな」(#2「A」より)なんてことをサビで歌うのは中村一義彼独りしかいないと思う。

 全21曲と大ボリュームで、しかもこれだけ統一されたアルバムで一曲一曲を取り出して紹介するのは効果的がどうかわからないがいちお。
まずこのアルバムの中ではわりと明るめな#2「A」、#4「バーストレイン」、泣きメロの#8「(FOR)Anthem」、#10「やさしいライオン」、#16「光は光」、まさかその声で爆音と言っていたとは誰も最初気づかないであろう#13「Honeycom.ware」そして#18「K-ing」がR.Kellyの「Ignition(Remix)」に似てると思ったのは僕だけだろうか。

 とにかくこれから当分僕の中でヘビロテになること間違いなし。そして今のところこのアルバムを疲れている時に聞くと快眠を誘う誘う。いやー気持ちいい。

噂(!?)の「R.Kelly - Ignition」一度試聴してみてください!
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1786084


レミオロメン - Ether



アーティスト: レミオロメン
タイトル: ether[エーテル]

 1月にはシングル「モラトリアム」、2月にもシングル「南風」。そして3月にはこのアルバム「Ether」と今年ものすごい勢いで疾走しているレミオロメン。そんな彼らの2ndアルバムはプロデューサー小林武史の手腕が光ったのかPOP色強い春を感じさせるアルバムとなった。前作は歌詞も曲も少し暗めで哀愁漂う感じのものが多かったのに対し、今作は歌詞も曲も明るく前向きである。一言で言うと、1stアルバムは「雨」、2ndアルバムは「晴れ」という感じである。

 全12曲中4曲がシングル曲とちょっと多いがやはりこれらはどれもいい曲。特に#10「3月9日」はとても泣ける名曲だと思う。他の曲では#3「春景色」が印象に残った。
 
 スピッツを髣髴とさせる春っぽさでブレイクを予感させる。事実こないだ渋谷タワレコのミニライブの後女の子たちがたくさん裏で出待ちをしていると状況に遭遇。もはや準備はできている。レミオロメンGOING UNDER GROUNDもあとはタイアップなどをするだけで勝手にどんどん売れていくのではないだろうか。あんまり売れ出すと聞きたくなくなるひねくれものの僕にはちょっと寂しい。そして「昭和」のような感じの曲をもっと聴きたい。

これらのアーティストが好きな人はこの作品も気に入る!・・・はず
●ASIAN KUNG-FU GENERATION
●スピッツ
●GOING UNDER GROUND

スーパーサイズミー

えー巷で話題の映画、「スーパーサイズミー」をようやく見てきました。けっこう有名な話ですが、いちおうあらすじを。  

事の発端はとあるニュースから。ある少女2人が自分たちが太っているのをマクドナルドの食べ物のせいにしてマクドナルドを訴えたというニュース。そのニュースを知ったモーガン・スパーロック氏がファーストフードが体に悪いということを実証するため自ら監督兼実験台となり、ドキュメンタリー映画を撮るというものだ。つまり、「1日3食、30日間ファーストフードのみを食べ続けたらどうなるか。   

なんともまぁ無謀というか奇抜というかありそうでなかった発想である。そして映画は監督の健康診断とともに1日目からマクドナルドを食べ続け日ごとに体調や気持ちの変化を伝えながら進んでいく。様々な人へのインタビューやファーストフードの研究結果はけっこうためになったりしておもしろい。だが、毎日の報告と診断結果が最後まで続く展開は特に盛り上がりがないので編集のテンポがいいにしても途中で少し飽きてしまうのが事実。途中からは「もう、はやく30日になっておもしろい結果が出ないかなぁ」と思うようになった。  

企画として、肥満の多い全米への注意勧告というメッセージ番組としては非常に効果があったんじゃないかと思う。ドキュメンタリー番組としては面白いとは思うけどやっぱり映画とは違うなぁと思った。特番とかでやってたらぜひ見たいけど、金を払って映画館で見るほどではなっかたかなぁと思う。

そして、普通はこの映画を見たらファーストフードなんてしばらく食べたくなるはずなのに一緒に見に行った女の子が、見終わった後に「なんかナゲット食べたくなってきた」といってマクドナルドに買いに走ったのはおもしろかった。痩せてる子なんですけどね。

ランクヘッド - 地図



アーティスト: ランクヘッド, 小高芳太朗, 根岸孝旨
タイトル: 地図

 僕がランクヘッドを知ったのはちょうど1年前頃かそれより少し前ぐらいか。ケーブルテレビでやっていた「白い声」のプロモを見てだ。パッとみはエレカシかな?とも思ったりするがそのサウンドは激しくせつない。そしてヴォーカルの歌い方や声のせいか、やや暗い感じ。はげしいGRAPEVINEというべきか、暗いアジカンというべきか、ART-SCHOOLLOST IN TIMEが一番近いかもしれない。
 
 そしてこのファーストアルバムだが、けっこういい。僕はアルバムの前半にいい曲がたくさんあるとそれだけでけっこう気に入ってしまうタイプなのだが、このアルバムも実に前半がいい。#2「冬の朝」2ndシングルの#3「プリズム」、1stシングルの「白い声」とここら辺はいい曲続き。そしてアジカンGOING UNDER GROUNDを髣髴とさせる#6「白濁」#8「前進/僕/戦場へ(アルバムバージョン)」などはやや明るい曲。後半はやや尻すぼみ気味になってしまうがそれでも全体とおしてよくできたアルバムだと思う。

 ☆新企画☆
 これらのアーティストが好きな人はこの作品↑も気に入る!・・・はず。

●ART-SCHOOL
●LOST IN TIME
●BUMP OF CHICKEN

NUMBER GIRL - サッポロ OMOIDE IN MY HEAD状態




アーティスト: ナンバーガール
タイトル: ライヴ・アルバム ~サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態

 日本のロックを語る上でかかせないNUMBER GIRL。その激しいサウンドとスキル、そして唯一無二のスタイルで確固たる地位を確立しながらも2002年に解散した。と、知った風なこと書いたが僕がNUMBER GIRLを聞き始めたのは解散するちょっと前ぐらいでライブも見たことないしリアルタイムで聞いてたともいえないのでそんなにえらそうなことは言えない。
 
 ただ、そんな僕でも残った音源を通してわかることはこのバンドは間違いなくかっこいいということ。正直、初めは楽器の音が多すぎて聞こえにくく意味のわからない歌詞についていけない所があった。しかし聞き込んでいくうちに
そのサウンドとセンスフルな言葉選びにのめりこんでいった。しかもこのアルバムはラストツアーのライブアルバムということもありベストアルバム的な選曲で、そしてなにより向井秀徳氏のMCがはいってるのがうれしい。

 この人のMCはほんとにかっこいい。うまく次の曲へつないでいる。中でも聞きながら鳥肌がたつほどかっこいいと思ったのは、DISC1#3
「ZEGEN VS UNDERCOVER」のMC。
「売れる売れない二の次で、かっこのよろしい歌ば作り、聞いて~もらえりゃ~ばんばんざい、そんなあたしは歌舞伎者、人呼んでナンバーガールと発しやす。・・・・・・♪ヤバイ さらにヤバイ バリヤバイ~!」
こりゃたまらん。

 他にもかっこいい曲が目白押しだがやはり一番はDISC2 #9「Omoide In My Head」。イントロのみんなで「アイ!」と叫ぶところは何度聞いても自分も叫んでしまう。
 
 このライブに参加したほうが心のそこからうらやましくなる一枚である。
 

中村一義 - ERA




アーティスト: 中村一義
タイトル: ERA

 僕の中でAIRと並ぶ癒し声であり、歌で泣かせる男、中村一義の3rdアルバム。甲高いかわいげな声に切なくジーンと来る歌詞、不思議な世界観、いいねぇ。この次のアルバム「100s」にもけっこうはまったけどやっぱり僕はこの作品が一番好き。
 
 軽快なリズムで始まりを告げる#2「1,2,3」、静と動のギャップがかっこよく叫びたくなる#7「ショートホープ」、曲もプロモもかわいい#12「ジュビリー」、裏声が切ないかの有名なピカソの作品を題名にした#13「ゲルニカ」、CMにもつかわれた名曲#15「君ノ声」、そして#20「素晴らしき世界」といい曲目白押しのまさに、素晴らしき世界。。。お腹いっぱいになります。

 そして最近中村一義がバンド100sとなりだしたアルバム「OZ」はまだ聞いてないのですがどーやら評判は相当いいんでぜひとも聞いてみたい一枚です。

シティオブゴッド





タイトル: シティ・オブ・ゴッド DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組)

 基本的に邦画の身近で親近感を覚える雰囲気が好きなんで洋画はたまにしかみないんだけど、この映画は去年か一昨年にMTVでVJの鉄平さんがめっちゃおすすめしてたんでレンタルして見てみることに。

 内容はブラジルのスラム街の人々の話で、ここは強盗、麻薬、人殺し、何もかもが日常茶飯事で、幼い子供までもが銃を持ち、ドラッグをやる。といったなんとも重そうな話で、実際衝撃的な事実だったり映像だったりするのだが、なぜかすんなりと見れてしまう。映画のテンポがいいのかラテンのせなのかはわからないが後味の悪くないいい映画である。それでもまだ平和で裕福な環境に生きる日本人の僕にはこの光景は信じがたいものがある。

 ここからはネタバレになるが、リトル・ゼがライバルたちを殺してスラムの主となり自分のシマでは強盗も殺しもやらせないという姿勢には昔の全国統一される前の日本の戦国大名の姿のようで、麻薬の取引をのぞけば、リトル・ゼは上に立つもののあるべき姿でもあるといえるだろう。
 
 そして、スラム街の抗争を嫌い温厚で平和的に生きた主人公が生き延び、成功した(そこは映画では描かれてないがこうなるという想像は容易にできる)ことからもわかるように、やはりできるだけ平和に生きることがいいのだと思ったりもした。

KAMINARI-KAZOKUのライブDVD

タイトル: 330 Live at SHIBUYA O-EAST 2004.4.17.  

 2004年4月17日に行われたKAMINARI-kAZOKUのアルバムのリリースパーティーの模様を収録したライブDVD。 このライブには自分も参加してすごいいいライブであったのと値段が2200円とお得だったので買ってみることにした。あの興奮が再びと期待していたのだが、正直ライブの出来からするとこのDVDは今ひとつであった。
 その理由をおおきく3つにわけると、
①カメラワーク・・・なんかあまり臨場感がない。もう少しコール&レスポンスや客席を写して盛り上がりっぷりを伝えてほしい。あと、出演者の人数が多すぎてあちこちにカメラが回るのもしょうがないのだがあまりのりきれない一因かも。
②ライブならではの特別な演出があまり見られない。「G.C.C」の時の踊りや「イカズチⅡ」の時のUZIの登場シーンなど実際にはとてもよかったのがDVDだとあまりわからない。MCももう少しほしかった。
③メンバーのコメント・・・G.K.MARYAND.OSHINNOSK8GAMADJ PAT→504のコメント映像だが、これはラッパーに対して常日頃から感じている不満なのだが、コメントを言う時に普通にしゃべってほしい。ラッパーっぽくというか、フリスタのようにというか、「YO!YO!」みたいなのはいらないと思う。昔テレビでSphere of influenceを見た時はひどかった・・・。てことでこのDVDのコメントにしてもしかり。なんか見てて知性を感じない。でもG.K.MARYANの「G.K.Mをよろしくね!」には笑った。  
 
 と、色々不満を述べてしまったわけだが、これはあくまでもライブがよかったのにもったいないという意味がこめられている。といっても「イカズチ」や「Death Disco」あと「雷おこし」のPVなんかはやっぱりかっこいいのである。

THE MAD CAPSULE MARKETS - 020120



アーティスト: THE MAD CAPSULE MARKETS
タイトル: 20120

 海外での活躍ぶりも有名なTHE MAD CAPSULE MARKETSの「OZZ FEST 2002」でのステージを収録したライブアルバム。僕はライブアルバムというのはある意味ベストアルバムに近い作品が多いので大好きだ。そしてこの作品もほぼベストアルバムといってもいい選曲で、それゆえにやはり最高の出来だと思う。
 
 マッドは元々普通のパンクバンド(といってもかなり激しい)だったが「Digidogheadlock 」あたりからデジタルサウンドに移行して、その次の「Osc-dis」でその中の楽曲「Good Girl」が中田英寿出演のスポーツ飲料CMに起用されたこともあり一気に知名度あげたのではないだろうか。僕もマッドを知ったのはここからなので昔より今のマッドの方が好きだ。といっても最新作「Cistm Konfliqt... 」はあまり好きになれなかった。「Osc-dis」「010」あたりがいいかな。そしてそのあたりを楽しむにはこのライブアルバムは最適だ。マッド特有のデジタルサウンドとVo.KYONOのシャウトが絶妙にマッチしていて聞いていてライブがいかに盛り上がったがわかる。
 個人的には#6「Good Girl」~#8「MIDI SURF」の流れと#16「TRIBE」~#19「ISLAND」の流れが大好き。
 
 マッドは日本が世界に誇る数少ないバンドの一つだ。これからも世界中を震撼させてほしい。一度でいいからライブに行ってみたい!!

Laundry





タイトル: Laundry [ランドリー]

 とある日、あるコインランドリーで出会った窪塚洋介演じる幼い頃マンホールに落ちて頭に傷を負ったというピュアな青年と、小雪演じる大好きな人に裏切られ情緒不安定になりそんな自分を変えたいと強く願う女性が送るハートフルドラマ。
 僕は正直窪塚洋介はそんな好きじゃないけど、この作品の窪塚は常にやさしい表情でゆったりと話すという役を演じ、やはり表情や独特の雰囲気を出すのはうまいな、と思い適役だと思った。そして小雪もそれほど好きではないが、なんというか不運・不幸な女性を演じるには小雪の悲しげな顔が十分マッチしていた。(こんな事いったら失礼かな・・?でもほめてますよ!)
 内容的には、割と暗く重たいような話なんですが、そこは変わったお人よしを演じる内藤剛志の存在がうまく和らげている。そして音楽もよく、けっこうジーンとくるシーンもあり、なかなかよかった。ただ、映像がやや暗いのと時間がちょっと長いのが残念。もう少しきれいな風景など色彩をカラフルにして、時間も100分ぐらいのほうがいい作品になったのではないかと思う。
 あとタイトルがそれほど重要な意味をもたないってのももったいないかな。