シティオブゴッド

タイトル: シティ・オブ・ゴッド DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組)
基本的に邦画の身近で親近感を覚える雰囲気が好きなんで洋画はたまにしかみないんだけど、この映画は去年か一昨年にMTVでVJの鉄平さんがめっちゃおすすめしてたんでレンタルして見てみることに。
内容はブラジルのスラム街の人々の話で、ここは強盗、麻薬、人殺し、何もかもが日常茶飯事で、幼い子供までもが銃を持ち、ドラッグをやる。といったなんとも重そうな話で、実際衝撃的な事実だったり映像だったりするのだが、なぜかすんなりと見れてしまう。映画のテンポがいいのかラテンのせなのかはわからないが後味の悪くないいい映画である。それでもまだ平和で裕福な環境に生きる日本人の僕にはこの光景は信じがたいものがある。
ここからはネタバレになるが、リトル・ゼがライバルたちを殺してスラムの主となり自分のシマでは強盗も殺しもやらせないという姿勢には昔の全国統一される前の日本の戦国大名の姿のようで、麻薬の取引をのぞけば、リトル・ゼは上に立つもののあるべき姿でもあるといえるだろう。
そして、スラム街の抗争を嫌い温厚で平和的に生きた主人公が生き延び、成功した(そこは映画では描かれてないがこうなるという想像は容易にできる)ことからもわかるように、やはりできるだけ平和に生きることがいいのだと思ったりもした。