丁稚烏龍帳 -23ページ目

丁稚烏龍帳

today,detch stood live on the earth,too…

                                         1月16日しょにょ2 
丁稚飲酒帳-見ごろ前  まぐろやさんでのランチが予想外に早く終わったおかげで、駅に戻ると乗れないと思っていた伊東線の電車がホームに入ってくるとこニャ。なにせこれを逃すと30分来ないからニャあ。m蔵などは、「危うく梅園まで歩かされるところだったわい~」と、冷や汗を拭っている。

 不思議な車内は半分がボックスシートで、山側の半分がロングシートという構成。はたして海が見られるようにという配慮か、単に車体幅がなかっただけなのか、教えてテツの人!…そんな感慨を味わう間もなく、隣駅の来宮で下車。駅前の開花状況のボードには、早咲きが咲き始め、中咲き、遅咲きはこれからの表示…あらら、やっちまったニャ?まあ、ここまで来たのだから、梅園に足を向けるとしよう。

 と、ここで熱海を出る時までは晴れていた空が、山際に近づいたからか、どんよりとした厚い雲が空を覆い始めるではニャいか。「先生、これっていつものアレでゲスかねぇ~?」。

お前が言うか、丁稚よ…あーあ、冷たいものが落ちてきたじゃニャいか。しかもこの日の気温は1ケタ台、落ちてくるのは水滴ではなく、氷の塊アラレだニャあ、んちゃ!当然傘の支度などあるはずもなかったが(「天気予報は晴れだったでゲスよ~」)、アラレのおかげであまり濡れもせずに梅園までの坂を登り切る。


丁稚飲酒帳-蝋梅満開  梅園にたどり着くと、ん~入口の紅梅白梅はほんの二、三輪がほころんだところという感じだ。少し早かったかニャあ。

 などと思いつつ、広い園内を進んでいくと、蝋梅は満開だニャ。秩父手前の宝登山や高崎の達磨寺などが有名だが、紅白梅より半月ほど早く咲くこの黄色い梅は、あたりに爽やかな香りを放っている。

 それにしても、予想外に広いニャあ熱海梅園。園内には450本の梅が植わっているそうだが、韓国式庭園やなんと滝まである。
丁稚飲酒帳-梅見の滝  
丁稚飲酒帳-裏見の雨宿り  ここで雨、もといアラレが強くなるアクシデントが発生。あわてて雨宿りできる場所を探すも四阿は、見物の叔父様叔母様で一杯、と、m蔵が「滝に飛び込むんじゃあ~」と、訳のわからないことを叫びながら滝に突進していくではニャいか。ニャンコはちりめんだから縮むんニャが…「m蔵さん、準備運動してからでゲスよ~」。

 すると、滝壺の裏側に通路があるではニャいか。裏側から落ちる流れを眺めることのできる、いわゆる裏見の滝だったか、しかしよく気付いたニャ、m蔵よ。

 この梅見の滝と名付けられた滝も、季節にくれば手前のしだれ梅と相まって、綺麗に見られるのだろうニャ。



丁稚飲酒帳-梅ほころぶ  滝でアラレをやり過ごして、園内散策を再開。

 韓国庭園の足湯にもしばしの暖をとる方がひしめいているが、この寒さだと足を出したとたんに凍えそうだニャ。

 園内をそぞろ歩いてみると、ところどころに紅、白、桃とかわいらしい花弁を開いた花が見られ、早咲きのみの咲き始めというが、割に見ごたえがあったニャあ。一番綺麗に咲いていた木は、トイレの前だったが。

 熱海市のホームページを覗いてみると、今週は早咲きが見頃になったそうニャ。今行けば、さらに鮮やかな彩りが楽しめることだろう。

 

 さて、ぼちぼち熱海市内に戻るとしようか。
 来る時とは道を変えて、先ほどの梅見の滝から続く初川沿いを歩いて行くと、天然記念物に指定されているという来宮神社の大楠にも出会えたニャ。


丁稚飲酒帳-桜はまだまだ  梅園から歩くこと15分ほど、熱海市役所裏手に流れる糸川沿いの遊歩道に出る。

 ここが今日目指してきた熱海桜の名勝地になっているのだニャ。

 ところが、梅については見ごたえが楽しめたものの、やはり桜には少し早かったのか、開いていたのはほんの一、二輪。かわいらしい桃色の花は、まさに桜の花。そもそも一月も半ばだから、仕方がないかもしれないが、梅もそうだが、きっと今頃は糸川沿いも花盛りなことだろう。

丁稚飲酒帳-見頃まで一週間  川沿いには、アンコウや亀、タコなど海の生き物のオブジェも飾られていて、散策の目にも楽しい。

 海に近付くにつれて徐々に暖かさが増していくのか、だんだんと花開いた木が増えていく。一番綺麗な桜の前で記念撮影だニャ。

 小田原の梅と合わせて見られると良いのだが、咲く時期がずれて季節ごとに様々な花が楽しめるというのも、自然の配慮だろう。

 来年、タイミングが合えば、満開の時期に川沿いを散策してみたいものだ…もちろん、晴れた青空が望める日にニャ。…「グサッ、先生~、雨男能力は自分じゃコントロールできないんでゲスよ~」。おまえと来なければいいんじゃニャいか?

 「殺生な~、一緒に連れてきてほしいでゲス~」。まあ、電車賃を払うのはおまえだがニャ。さて、帰りの電車の時間が近づいてきたようだ、駅まで戻ろうか。あともう一か所回るのだろう?

 「そうでげした、二時のアクティーに乗って都内に帰るでゲスよ~」。





 電車に乗り込むと、行きの電車では効いていなかった足元暖房が利きすぎるくらいに利いている。 冷えきった身体にこの暖房、飲み過ぎた日の丁稚のように、二人ともすぐに眠りの世界に誘われていったニャ。

 


丁稚飲酒帳-夕暮れの観覧車  (二時間後)…丁稚、ほれ起きろ、そろそろ東京駅だぞ。寝ぼけ眼の丁稚を引きずって、東京駅の構内散歩。目指すは京葉線/武蔵野線のホームだが、この距離はなんとかならんものか。500mも駅の中を歩いていたら、押上線では隣の駅に着いてしまうぞ。

 さて、降り立ったのは夕暮れ間近の葛西臨海公園。予想していたことだが、やはり海風が寒い。日暮れの迫る大観覧車の景色は見ごたえ十分だが、さて日が落ちる前に観覧車の足元に急げ。
 丁稚飲酒帳-夕日に染まる水仙
 観覧車の足もとに広がるのは一大水仙畑。寒さの故か、ところどころ倒れてしまった株も見受けられたが、視界一面に白と黄色の花が飛び込んでくる景色はなかなかに壮観だ。夕日のオレンジが白い花弁に映えて、また彩りを増しているのも美しい。

 水仙といえば、下田か三崎、あるいは昨年訪ねた鋸南だと思っていたが、都内にもこれだけの景色が楽しめるところがあるとは初めて知ったニャ。聞けば下田市からの寄贈も受けて、平成17年から植えつけを始めたそうだ。現在は20万株ほどの花畑が広がっているという。


 しかし、去年の鋸南もそうだったが、水仙の名所はなぜ海が近いところが多いんだろうか。日暮れも迫っていたからか、足元から凍えてしまったニャ。

 さて、冷えた身体を温めて、今日一日を締めくくるとしようかニャ。


熱海梅園 1月23日現在 三、四分咲き(早咲き見頃)

葛西臨海公園 1月22日現在 スイセン見頃

                                        1月16日(土)

 ニャンコである。

 今日は残る18切符を消化するため、m蔵を誘っておでかけだニャ。東京駅の10番ホーム、隣のホームには新幹線がいるにゃあ。「先生、今日の趣旨は18切符を使うことでゲスよ、新幹線はまた今度ね~。」

 …単に倹約しているだけだろうが。まあ、おでかけの定番アクティーに乗り込んで、目指すは熱海。なんでも、河津よりも半月ほど、関東圏でも最も早咲きの熱海桜とやらがぼちぼちほころんでいるそうニャ。


 今回は車窓のビールは無しで、お手製サンドウィッチなどをパクつきながらの電車旅。丁稚飲酒帳-ああ相模灘 これ丁稚、隣のボックスシートでサラリーマンの団体さんが酒盛りしているのを羨ましそうに眺めるんじゃない。

 「いやぁ、なんでネクタイ締めて七人もの人が酒盛りしてるのか、不思議だっただけでゲスよ~。」ふむ、確かに、しかも横浜、大船、小田原と途中乗車でメンバーも増えているしな、ネクタイ締めて社員旅行もあるまいに。そんなことを気にしているうちに、あっという間に伊豆半島だニャ。晴れたこの日は海の青さが眩しいニャ。

 「いい天気でゲスね~、昔、雨男と呼ばれていたのが嘘のようでゲス」。確かに出かける度に雨だ、雪だ、台風だと歩く低気圧とまで呼ばれていたのにニャあ。…こんな話をしたのが良くなかったのか、後ほど丁稚の実力を思い知らされることにニャるとは…「えっへんと胸を張ってみるでゲス」…誰もほめいニャいわ!


丁稚飲酒帳-まぐろ丼  快速列車は二時間を経ずに熱海駅のホームにすべり込む。着いて早々だが、まずは腹ごしらえだニャ。ところが丁稚がもよおしたようで、駅のトイレを覗くとこれが大行列。青い顔して駅前の雑居ビルのトイレを探すと、どうやら地下。階段を下りていくと、ニャんだあの人だかりは…と、その先に目指すお食事処の看板があるではないか。事を済ませて、お店の前にしつられられたクリップボードに記帳して待つこと10分。看板に灯りが入って、いよいよ開店のようだニャ。

 さっそく店員さんに呼ばれたお客さんから入店していくが、それこそ団体旅行の七人、五人といった単位のお客さんが続く。最後の我々まで果たして席が足りるかドキドキしていたが、最後の二席に座ることができた。食事中もお店を覗いて行くお客さんが絶えず、人気のほどがうかがえるニャ。


 さて、紫色のネオンにひらがなでまぐろやの四文字。こちらは水産会社直営の海鮮処で、目玉は何と言っても500円からの丼ものシリーズだニャ。限定10食の海鮮丼、ねぎとろ丼に始まり、マグロ丼、かま揚げシラス丼、鮭親子丼と堂々のラインナップである。さらには700円、1000円と上ランクのメニューもあるが、そろそろ注文を決めないとニャ…と、「海鮮丼、終わりました~」の声。どうやら最初の七人組の方が全員海鮮丼だったらしいニャ。うーむ、では我々は…と、丁稚がねぎとろ丼を大盛りで、m蔵がまぐろ丼をチョイスした。ねぎとろ丼は酢飯だけのようだが、マグロ丼は酢飯と普通のご飯が選択できるようだ。


丁稚飲酒帳-大盛り比較  ほとんど待つこともなく丼が運ばれてくる。500円とは思えない量感ではニャいか。メインの丼にあら汁、漬物、アジの干物の小鉢まで付いている。

 花びらのように盛り付けられたまぐろの切り身の中央にはたっぷりのすき身。これで500円でええんですか?ねぎとろ丼の方は、ごはんの盛りが多かったからか、若干タネが少ないように感じるが…二つを並べてみると、ごはんの盛りの違いがよくわかる。しかも大盛りサービスというのが丁稚にはよほど嬉しかったようだ。





丁稚飲酒帳-広げてみました  ねぎとろの方も、中央にかたまっている身を広げて見ると十分なボリューム。ごはん党員にはお勧めの一品である。
 ねぎとろとまぐろ丼のすき身を食べ比べてみると、ねぎとろの脂分がよく感じられる。口の中でとろける味わいは、ごはんを進める最上のふりかけのようだニャ。意地汚くm蔵から分けてもらったマグロの方も、しっとりした赤身の味わいがたまらんニャあ~。

 丁稚に至っては「箸が止まらんでゲス~」などと言いながら、嬉しそうにかきこんでいる。20分ほどで昼食が終了してしまったニャ。それも丁稚だけではない、他のグループの皆さんは丁稚組よりも短い時間で食べ終えていたようだ。

 お安く、早く、まさに熱海のファストフードだニャ。今回の旅、幸先のいい出だしとなったニャ、ご馳走様でした。


 まぐろや 水曜定休 火・日不定休

11:00~14:30 16:00~17:30 夜は売り切れの場合営業なし

                              1月1日(金)

 例年に比べればまだまだなのかもしれませんが、今夜も寒かったです~。

 日暮里駅の待合がさむいんじゃ~い…ということで、今年も年中行事の年越し宴会を堪能させていただきました。年越しでお世話になった皆様はじめ、今年もえびばで、よろしくお願いします。

 

 なにはなくとも、まだまだ新年気分に至りません。

 いろいろあって落ち着いて考えられないのか、年末まで引きずった仕事がすぐに三日後に控えているからなのか…ほとんど強迫観念ですな…、年末気分に浸らないまま、勢いで年を越してしまいましたが、それでも年明けは年明け。今年もいい年にするぞ、といつもの通りに気持ちだけ、気分を新たにするのでした。

 とにもかくにも、あたしにあるのは酒場ライフのみ…というくらいの無趣味人間だものですから、今年もあちらこちらと、足の向くまま気の向くまま、楽しく静かに飲み歩いてまいりたいと思います。

 もし、酒場でお会いしまして、波長が合うようでしたら、いっしょにお話しください。…とはいえ、偏屈おやぢですから、相当難しいかもしれませんが(^^;

 なにはともあれ、今年もよろしくお願いします。そして皆さんと、すべての酒場に幸多い一年でありますように。

                         12月31日(木)

 悲しいことも多く、また楽しいこともあった今年、辛い別れがあった一方で、新たな出会いもあった今年もあと半日ですね。

 皆様にとっての今年はどういう年でしたでしょうか。

 僕にとっては記憶に残ることの多い一年でした。また、元気であるということについて、いろいろと考えさせられた年でもありました。

 また、来年も変わらず楽しく飲み続けられるよう、明るく元気で過ごしていきたいと思います。空元気も元気の心意気です。


 今年も一年、弊へっぽこブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 来年も不定期更新、思いつくままに徒然と書き綴っていきたいと思います。よろしくまたお付き合いください。

 それでは、皆様、よいお年をお迎えください。


 さあ、今年最後の酒場巡り、いつもの丸千葉にレッツらゴーです。

 酔いお年を~♪

                                                  12月4日(金)

 今日は親分と菊川にて待ち合わせ。住吉から一路、新大橋通りをダッシュ。

 到着したのは、菊川の名店、みたかや酒場。外から覗いてみると、六時ちょい前の店内はカウンター席がかなり埋まっています。ん~、さすが人気店。パッと見、親分いないかなぁ…着いたと連絡を入れてからと思いつつ、先に席を確保してからじゃと意を決して暖簾をくぐります。こんばんは~と足を踏み入れるてぇと、手前の鋭角カウンターで手を上げる方が、あっ親分。ちょっと前にお着きになったそうで、お隣の方の陰に隠れて見えなかったんですね。このあとm蔵さんも来るというので、奥のみたかや唯一のテーブル席でお待ちした方がいいかなとお父さんにお願いしかけると、鋭角カウンター向かいのお父さんが、「何人だい?」、「三人です」とお答えすると、親分のお隣の方々に「三人だってぇから、ずれてやんなよ」と。お隣の方々も、嫌な顔せずに席を空けてくれました。有難いなぁ、下町気質。本当にすみませんと、頭を下げてご着席。


丁稚飲酒帳-仰天あら煮  まずはお父さんに白ホッピーをお願いします。たっぷりの焼酎に瓶の中身を半分ほど注いで、まずは親分と乾杯の練習を…ングッ、ングッ…うめ~。いやいや、仕事上がりの一杯は毎度のことながら、どうしてこう格別なのでしょう。さて、今日は親分をご招待して三人態勢ですから、色々行けますよ。まずはヘルシーに鮪メニューからなんてどうでしょうとご提案すると、いいでつね~と親分。では、鮪あら煮と、鮪刺しをお願いしましょう。


 大鍋で煮つけられているあら煮はすぐに出てまいります。出てきた瞬間、親分の目がカッと見開かれたのが印象的でした…なにせこのボリュームだもんでよぉ。いわゆる鮪の尾の身の輪切りを、相当時間をかけて煮込んでらっしゃると思うんですよね。なにせもう骨離れがいいのよ。そして、この煮汁の染みた尾の身が柔らかくも歯ごたえがあって旨いんだわ。「すごいですね~」と親分、まず一つ驚いていただきました。
丁稚飲酒帳-マグロ刺し(半分)  続けざまに鮪の刺身も出てまいりますが、これで…と言いながら、じつはこらえきれず半分食べてしまった後ですが、600円ですぜお客さん。ちなみにあらは確か400円だったかな。トロは中トロコハダアジと世に謳われておりますが、まさに中トロ、トロントロンの中トロでございます。形状からいって頭肉ではないかと想像するんですが、これまた噛みしめると、マグロの甘味が嬉しいくらいに口の中にあふれ出しまして、たまらない一品です。

 

 と、そうこうしておりますと、開店から二時間を超えて、そろそろお客さんの動きが出てきましたね。帰られるお客さまも多いけど、入ってこられる方がたくさん。先ほどずれていただいた席も、空けておくのは申し訳ないということで、お客様に座っていただきます。その後のお客さんは、鋭角カウンター後ろの荷物が置いてあるテーブルにおつまみをおいて、立ち飲んでいらっしゃいます。そうそう、春にじゃんきーさん達とお邪魔した時は、このテープルに椅子を出していただいて、座り飲みしたんでした。そうするとテーブル席は二卓ある勘定か。


丁稚飲酒帳-大とんかつ  時刻は七時を回って折よく親分の向こうの席が空いたところで、m蔵さんがご到着。本乾杯の後は、さあ、がっつり行きまっせ~。まずはとんかつを行きましょう。この前お邪魔した時に、隣の席の若い兄さんが、一人で一枚食べてらっしゃるのを見て驚いた一品。東京メトロの小冊子にも乗った美人女将さんが、丁寧に筋切りして広げたお肉…サイズは女将さんの大きな手のひら一杯、これを丁寧に奥の揚げ鍋に投入。

 揚げている間にキャベツを千切りになさるのですが、これが冗談じゃないのという量。普通のとんかつ屋じゃみないような大皿にキャベツを山盛り、揚げあがったとんかつを切るザクッという包丁の音が耳に心地いいですね。そして、山盛りキャベツの上にどーん、見たか、これが菊川名物みたかやのとんかつじゃ~!
丁稚飲酒帳-箸で切れます  30cmはあろうかというボリュームにまず目で驚かされます。これは三人いないと食えんやろ~。 
  しかし、驚きは見た目だけじゃありませんでした。さっそくアツアツのうちにいただくてぇと、なんともやわらかい。世のとんかつレビューに、箸で切れるやわらかさという表現をよく見ますが、これがまさにそれ。先ほどの丁寧な筋切りのおかげでしょうね。そして、揚げ具合がちょうどいいんでしょう、噛みしめると口の中にじんわり、肉汁がほとばしるのです。親分に指摘されましたが、確かにこれはごはんがほしいでつ~(T-T)。



丁稚飲酒帳-おでん山脈  でもここはぐっとこらえて、きょうは おかず中心セットで行くのです。だってごはんまで食べきれないし、あれがあるし…。

 山盛り系メニュー第三段はおでん。これまた400円では考えられない、この量はまさに山でありんす。ちくわぶ、さつま揚げ、もち入り袋、こんにゃく、すじ、はんぺん、玉子…エトセトラ、エトセトラと10品も乗ってるのよ、どれだけコスパええんですのん。




丁稚飲酒帳-バナナのように  そして今日のメインは餃子ちゃんです。以前、一人でお邪魔した時に、あまりの旨さにその場で親分にメールしましたところ、是非食べたい!というのが今日の実現に至ったきっかけでございまして。これをイカネバの娘なわけであります。お願いしますと、おかみさんが丁寧に餡をとりわけ、一つずつ餃子を包んでくれます。

 これがまた皮のサイズが尋常ではないのです。まさにバナナ。これが一人前6個で450円ですぜ。しかも、中身がトロントロン…溶け出す位のアツアツ餡にはニンニクとニラがたっぷり。仕事前やデート前には向かないかもしれませんが、これでがっつりパワー注入してから臨めば、臭さを吹き飛ばして逆転間違いなしのスタミナメニューなんでございます。

 もう、本当銀座の某店の大きいけど中身に主張がないような餃子の半額でこのボリュームですもの、頭が下がります。いや銀座某店もさっぱりが好きな方にはいいと思うんですが、土地代はあるにしても、1100円は高いやろう~。


丁稚飲酒帳-カウンターの満月  さて、目標の品々を食べてまいりましたが、最後に大物が残っておりますよ~。

 あたし的みたかやのベストつまみにして、マストオーダーアイテム、その名は「焼きおにぎり」!

 おかみさんの大きな手で結ばれたおにぎりには、中身に鮭ハラスの身がぎっしり。これを大葉をつけてお父さんが網で丁寧に焼いてくれる。そこに醤油がまわされると、醤油の焦げた煙がジュワ~とあがって、なんとも食欲を刺激せずにはおられません。出た、みたかやの満月、これぞ焼きおにぎりでございます。その姿はまさに、カウンターの上に満月が昇ったよう。いつもはおみやげにして、翌日の朝食にすることが多いのですが、今日は三人、三等分してアツアツをいただきましょう。


丁稚飲酒帳-鮭御開帳  こんがりした表面と、やわらかな中身の米の対比もおもしろく、焦げた醤油と鮭の塩気が食欲を刺激して、ああ止まりません…なんでこの日はおみやげにしなかったのかと、夜中に本当に後悔したという事実(笑)。


 いやあ食べた、食べた…そして当然飲んだ飲んだ。これだけ飲み食いして、お会計は一人2000円行かないというのは、なんとも頭が下がります。いつも朗らかで豪快な女将さんが仕切る店内の会話も楽しくて、だもの先ほどのような親切な常連さんもいつくんですよね。真剣になじみになりたいなぁという思いを新たにした夜でした。

 親分、寒い中お付き合いどうもありがとうございました。

 また、餃子と今度は煮込みも食べにいきましょうね♪


みたかや酒場 16:30~23:00 日・祝定休




年末だんだんと押し迫ってきましたね。

皆様、忘年会続きでお疲れではないでしょうか。

ふらりと立ち寄ったお店や、酒友(主に熊さん…いつもすいませんm(_ _)m)からの情報提供

をいただいた年末年始の営業情報をお知らせします。

 

 

確かめたつもりではありますが、遠方よりお越しの方などは、念のためお店に直接、ご確認

 

ください。

 

 

徳多和良  25日(金)まで 7日(木)から

 

河本     26日(土)まで 6日(水)から

 

 

秋元屋   28日(月)まで 5日(火)から    

 

立ち飲み竜馬  28日(月)まで 5日(火)から

宇ち多   28日(月)まで 6日(水)から 23(祝)平日並み営業

鳥房    28日(月)まで8日(金)から 表は31日まで営業   

武蔵屋   28日(月)まで12日(火)から         

 

 

鳥新    29日(火)まで 5日(火)から

 

ミツワ    29日(火)まで 5日(火)から

あわのす 29日(火)まで 6日(水)から

三祐酒場八広店 29日(火)まで

 

 

江戸っ子立石店  30日(水)まで 23(祝)休み

 

平澤かまぼこ店  30日(水)まで 3日(日)から 

竜馬(北千住)   30日(水)まで 4日か5日から

秀          30日(水)まで 5日(火)から

伊勢元酒場八広6丁目店 30日(水)まで 6日(水)から 29日(火)営業

こいくちや  30日(水)まで 6日(水)から

 

 

丸千葉   31日(木)まで 5日(火)から 30日(水)定休日は営業されるそうです 【12.20.18:45更新】

 

倉井ストア 31日(木)まで4日(月)から

川名    月火定休のみ(12/28,29、1/4,5定休)

とっちゃんぼうや 年末年始営業(三が日2時から、おせち席料500円) 5(火)休み

立ち飲みさくら どん八 原則無休

 

さてさて、あたしもどこで飲みますかね。

皆様、酔い年の瀬を…。

 雨の昼下がり、降り立ったのは日本橋駅。

今日はちょいとやぼ用で都心まで上京ザンス。時は昼時、どちらに行こうかと思いを馳せるに、

昔から気になってはいたものの、平日しかランチをやっておらず、味わってないものに思いが

至るわけでございます。ということで、日本橋の路地裏にゴー。


丁稚飲酒帳-おでんの名店  目指すお店はこちら、おでんの名店としてその名も高き「お多幸」さんでございます。

こちらの名物ランチったら、皆さんもご存知ですよね。そう、とうめしです。おでんやさんの〆の一品として定番の茶飯に、おでんの豆腐がどかんと半丁乗せられた代物で、各種メディアにもとりあげられておりますので、ご覧になったことのある方も多いと存じます。


 傘をたたんで、紺地の暖簾をくぐり、店内にお邪魔しますというと、ちょうどお会計が終わったのか、五人ほどが掛けられる一階カウンターの左隅に空いた一席を案内されます。

ごめんなさいよと腰掛けると、正面に並んだ焼酎の一升瓶の向こうに、六十絡みの厳しい顔つきのお父さんが、おでん鍋をさばいている様子が見えます。

 席に着くや、すぐに注文を取りに店員さんが見えます。おでん定食や大山鶏の親子丼など、ランチメニュー数あれど今日は決めてかかってきてますから、迷わずとうめし定食(650円)をお願いします。おなかも空いているし、50円増しの大盛りにしましょうね。


 さて、仕上がってくるまでの間、さきほどのおでん鍋の様子を拝見しているとしましょう。

四角い鍋の中には、大量のお豆腐が綺麗に列をなして並んでいます。さながら、木場に浮かぶ材木の如く、飴色に煮込まれた姿はいかにもおいしそうです。さらには2階からのオーダーでしょうか、おでん定食の大皿に盛り付けられるハンペンのふわふわ感がうらやましい。

 時刻はまもなく一時になろうという頃合、2階、3階で昼食をとり終えた方が、間をおかずに降りてこられます。お会計を済ます、その都度におでん鍋の親父さんが、枯れていながらよく通る声で「ありがとうございました~」と、独特の節で御礼申し上げる声が一階に響いています。心地よい声だなぁ…どこかで聞いたような節回し…あ、ミツワのお兄さんのご挨拶に似てる気がしますよ。



丁稚飲酒帳-とうめし定食  なんて思っていると、出てまいりましたよ、とうめし定食…って、なんじゃこりゃ~。お盆の上には、大根サラダに、大根とニンジンの煮つけ玉子添え、さらにはお椀に香の物、そしてメインとなります、とうめしは…正しく日本昔ばなし盛りですがな。

 表のメニューのごはんは、お茶碗にすりきり一杯くらいだったのに、50円増しで倍の量になっているんじゃございませんか?きれいな二次曲線の頭頂部には、先ほどの豆腐が鎮座ましましておいでです。


 では、早速一口、茶飯に箸を入れると豆腐がふるふると震えます。なんとも柔らかそうですね。

丁稚飲酒帳-こんもりと  茶飯の方は、あっさりとした味付け。醤油の香ばしさが食欲をそそりますが、味付け自体は薄めで頂上のふるふる豆腐とあわせていただくと、ちょうどいい感じ。よく煮込まれた豆腐は、口の中に含むだけでほどけて、豆腐が限界まで吸い込んだおでん出汁と渾然一体となって、旨味が口いっぱいに広がっていきます。


 それにつけても、茶飯の味付けが弱い気がするなぁ。というのも僕の茶飯の原体験は学校給食なんですが、そこは田舎のこと田舎風の濃い目の味付けだったもので、本来はこうしたお上品なものなのかなぁなんて思っていると、とたんに口の中に旨味のインパクトが。茶飯の味がいや増す一箸がありましたよ、なんだろうと思うと、たっぷりのおでんスープが茶飯にかかっています。

 答えは目の前の親父さんのとうめしの仕上げにありました。 次々に入るとうめしのオーダーのさばきを見ていると、お茶碗にもられた茶飯の上に丁寧に豆腐を盛り付けた後、さらにはお玉杓子でおでん出汁をたっぷりと回しかけています。この濃い味はこれか~、この部分があるからベースの茶飯は薄味なのね。関東風の醤油出汁の甘辛さが茶飯に更なる一味を加えて、これは箸が止まらないです~。


 付け合せの甘辛の煮つけも、口の中をさっぱりしてくれるサラダも美味しい。さらには、お椀は蜆のお味噌汁。これに添えられたネギを振りいれていただくと、なんともさっぱりとした味わい。いやぁ、腎臓の弱ってる呑み助ならずともありがたい味わいです(^^; 


丁稚飲酒帳-掘っても掘っても  それにしても食べ応えのあること(笑)。掘っても掘っても、まだ茶飯がある。しかも、掘り進めるほどに先ほどのおでん出汁が、お茶碗の下にたまっているのがわかります。なんとも嬉しいですねぇ。このボリューム感は、普通の男性だと空腹状態でこないと、結構たいへんかもしれませんよ。実におなか一杯、満足のいく昼食になりました。


 ご馳走様とお会計は700円、これはすばらしい。すると、先ほどの親父さんの「ありがとうございます」の声が耳に届きます。気風のいいご挨拶はなんとも気持ちよく、思わず「また来ます」とお返事して、雨の路地に足を踏み出しました。平日しか味わえないのは残念だけど、夜のメニューでも確か400円ほどで味わえたはず。ランチはなかなか来ることはできそうもないですが、たまには、おでんと燗酒で、しめにとうめしいただきに参りましょうか。

 どうもごちそうさまでした!

 

 お多幸本店 ランチ(月~金)11:30~13:30L.O.

                                         12月11日(金) 

 お寒うございますね。やっと冬到来という感じです…って、昨日(12日)の土曜は日中やたら暖かくて、17度も行ったっていいますね、うーん異常気象。そのやたら温かい日の前日は、冷たい雨が降っておりまして、しんしんと冷えておりました。目指すお店に振られた直後、どうしようかと悩みつつ歩いていると、青砥駅改札でm蔵さんとばったり。これぞ天の配剤、行っちゃいますかと、エスカレーターを降りてきたm蔵さんを強制連行、立石行きの普通列車に乗り込みます。

 梅で温まるってのもいいけど、これだけ寒いときは、やっぱりお鍋でもつつきたいですね…ということで、路地裏地帯に滑り込みます。雨のこの日はいつものニャンコもどこかで雨宿り、淋しい路地を抜けていくと、今日も提灯の赤色が暖かく迎えてくれます。お店の名前は、とっちゃんぼうや。


 こんばんわ~と引き戸をがらりと開けると、週末のこの日はテーブルにサラリーマンの二人連れ、カウンターの奥には常連さんが一人ジョッキを傾けています。とっちゃんぼうやも客足に波があり、満席で入れないこともあれば、今日のように週末なのに余裕がある日もありまして、なにせ短冊がたくさん張り付けてあるから、中の様子もうかがえないので、引き戸を開ける時は毎回若干緊張気味なのでありました。


丁稚飲酒帳-お鍋コーナーは左手に  なにはともあれ、今日はゆっくりできそうです。カウンター左手テレビの下に陣取ると、ママが「いらっしゃい」といつもの人懐こい笑顔で迎えてくれます。キープの金宮ボトルをもらって、アイスとホッピーを投入。どんなに寒くても冷たいホッピーは美味しいものなのです。それに今日は鍋で温まる気持ちで来ましたしね。


 初めてお邪魔したのは去年の10月ごろでしたが、お邪魔したての頃は数百種あるのではないかと思わせる一面の短冊…なにせ表まで貼ってありますから(^^;w…その中でも洋食系メニューとと炭水化物メニューを中心に攻めているうちに、店内最奥部の上段に張り付けてあるお鍋メニューを注文しないうちに春を迎えてしまったのでありました。さて、お鍋コーナーはどこかな(苦笑)。

 春先に「11月末まで待ってね」の張り紙が貼られて以来、いつかはと思いつつ実は先月の末に、ダメ元でお邪魔してみました。その時には鱈ちり鍋はスタートしていたのですが、やはり定番メニューは12月に入ってからということで、今日の再チャレンジとなったのでした。


 お鍋に行く前に、まずはスパイシーオニオンリングをいただきましょう。これは、酒友なおとんんお気に入りの一品で、実は初めていただいたのはなおとんさんのお裾わけでした(^^;。厨房ではマスターが一人で料理をつくられていますので、多少時間がかかるのは当然のこと、ゆっくりお酒をあおりながら待つとしましょう。
丁稚飲酒帳-オニオン登山  テレビからは大場久美子ら往年のアイドルが、今の大学生に受けるかという番組が流れています。個人の理想はあるでしょうが、あまり語るともてないぜ、大学生…より好みができるかどうかは自分ともよく相談しましょう、あたくし自身の経験上(笑)。

 なんてやってると出てまいりましたよ、オニオンリング。見た目で圧倒されそうなオニオンリングの山、こちらは某mたかやにも引けをとらない、とっちゃんぼうやの爆食フラッグシップなのであります。表面に振られた赤い粉は一味なのか、ピリ辛サクサクの衣に揚げ玉ねぎの甘さ、それをたっぷりのケチャップにつけていただくてぇと、もこうこれはアメリカンホームドラマ的には、口の周り中にケチャップ付けて、素手で食べたくなっちゃうくらいの美味しさなんであります…え、伝わらない(笑)?

 問題はこの量でありまして、やはり二人では辛かった…(^^; とっちゃん訓第十三条 オニオンリングは、三人以上のパーティメニューと心得よですね。ちなみにこの山で480円でおます。


 ばくばくオニオンリングをいただいていると、ホッピーがよく進むんだなぁ…後ろのテーブル席のお二人は、どうも立石の方ではないようで、「せっかく立石に来たんだから、ホッピー飲まないとな」と、テーブル上部のマスターの罠に引っ掛かってますよ、「なにこのNHKって?」「ナカホッピーくださいって書いてあるじゃん」「ナカってなに?」おお、一人の方はホッピー飲まれてるようですが、もう一方はホッピー未体験なんですねぇ。

 ちなみにとっゃんぼうやのマスターも洒落好きでして、川名ほどではないですが、店内の随所にダジャレ短冊が下がっているんです。たとえばトイレの前には「録音室」何故って、「おトイレ」だから…おといれ、音入れと。このNHKやWBCもその一つ。これを探すのも結構楽しいんですよ。


丁稚飲酒帳-土鍋の中には  とママが持ってきていただいた土鍋の蓋を御開帳~。今日のセレクトは湯豆腐、水炊き、石狩鍋と四種ある定番鍋の最高額メニュー、ちゃんこ鍋です。蓋の中身は色とりどりの具材がひしめいていますよ。エビ、ホタテ、つみれにつくねに鳥に豆腐に油揚げ、これだけ入ってしかも鍋は結構大きいんです、これでなんと一人前800円。うーむ、とっちゃんおそるべし。

 ではでは早速一口いただきま~す。蓮華でお汁と具を小鉢に取り分けていただくてぇと、温まるなぁ…そして、驚きなのはその味わい。なんとも上品でいて、甘味と塩気のバランスの取れた出汁がいい。聞いてみますと、あご出汁だそうです。これまた初めていただく味わいに、なんとも感動しました。

 
丁稚飲酒帳-驚愕の800円  基本のスープに様々な具材の出汁が溶け合って、まさに渾然一体となった味わいはお鍋の具が積み木をしているようです…え、伝わらない(苦笑)?


 ハフハフ、うまうまと、蓮華と箸を交互に出していただいていると、いつの間にやらお店の中には僕たちだけ。

 テレビも二時間ドラマに切り替わっています。かたせ梨乃が特命警視総監として事件を解決するってぇ娯楽作ですが、そんな馬鹿なというような急展開が結構楽しかったりするんです。

 さて、鍋の中身も少なくなってきましたよ。お鍋を食べ終えたあとのお楽しみ、中身を綺麗にさらって、残ったスープで雑炊をお願いします。


丁稚飲酒帳-鍋の至宝  一度下げられた土鍋の蓋を再度御開帳~。うわ~もうもうとした湯気の向こうには鮮やかな玉子の黄色にミツバの緑。やけどしないように、フーフーしてパクリと行くてぇと、先ほどのスープが一粒一粒のお米にしみわたっているんです、まずかろうはずがない。ああ、これをおかずにご飯が食える(笑)。


 雑炊を食べ終えると、「はい、これどうぞ~」といただいた細工切りのリンゴを食べながら、ママさんとテレビを眺めながらのお話が楽しくて。食べ終わったあと、まったりと30分以上もゆっくりしてしまいました。思わず家でテレビを見ながら夕食後のりんごを食べているような感覚。なんともくつろいだ夜になりました。

 
丁稚飲酒帳-まったりアップル  さて、ドラマも一時間を超えて、いよいよ佳境、ここまで見たら家で結末まで確かめなくちゃ。どうもごちそうさま、長居をしてすいませんでしたと言うと、「いいの、いいの」とマスター。朗らかキャラのママに、洒落好き、楽しませること好きのマスターが切り盛りするとっちゃんぼうや、お二人の波長が僕らにあうのでしょうか、なんともくつろげるお店です。また、ゆっくりお邪魔したいと思います。

 降り続いている雨も、鍋と会話で温まった身体にはあまり冷たくなかったな。今夜もどうもご馳走様でした。


とっちゃんぼうや  年末年始無休 31日17時~23時 四日まで14時~21時 

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 最近、天気が日替わりモードだニャ。これも年の瀬気分が盛り上がらない一因だろう。

例年ならそろそろキリッとした寒さと、安定した冬空が広がるのが常だったと思うが…。

 「まあまあ先生、昨日とうって変って抜けるような青空なんでゲスから、おでかけしましょうよ~」。

 うむ、そうだニャ、昨日土浦に出かけるとか言っとって諦めたようたが、今日も土浦かニャ?

丁稚飲酒帳-青空の江戸川  「なぜだか男子ごはんが始まる時間でゲスから、近場しかお出かけできないでゲス~」

 なるほど寝坊か、わかった、よくわかった、お前も苦労するニャ。

 「なんだか、とても憐れんでくれてる感が伝わるのは、なぜでげしょう???」


 ということで、この時期のおでかけと言えばやはり紅葉だな。丁稚宅から高砂を抜けて、江戸川の河川敷へ。先ほど丁稚が言っていたが、まさに抜けるような青空、川に空の青さが映り込んで、なんともきれいだ。

 そのまま自転車で一路北上、めざすはうちから自転車で行ける埼玉県、三郷市のみさと公園だニャ。

 
丁稚飲酒帳-茶色い三角帽子
ここは、23区内最大と言われるわが葛飾の誇る水元公園と対を為す自然公園だニャ。水鳥の楽園としても有名な両公園、やはり水際だからか都心部に比べて遅い紅葉が、例年12月に入ったこの時期が見ごろとなる。水元、みさとの紅葉と言えば、やはりこのレンガ色の高木だろう。生きている化石として名高いメタセコイアである。濃い茶色が空の青に映えるニャア。


丁稚飲酒帳-池越しの水元  実は、みさと側にわざわざ来たのはこの景色が見たかったからニャ。水元側には
1800本ともいわれる、メタセコイアの広大な森が広がっている。これを遊水地の向こうから見ると、レンガ色の木々が、空の青、水の青に引き立てられて、なんともまた美しい。神宮のイチョウのとんがり帽子もいいが、メタセコイアの茶色のとんがり帽子もまた見ものなのニャ。


 昨年もお邪魔したが、その時は既に落葉気味だった。若干遅きに失したが、今年はまさに見ごろ、今週一杯くらいまでは楽しめそうだニャ。みさと公園を楽しんだあとは、対岸の水元公園へ。自転車であってもお尻が痛くなるほどの広さだニャア。紅葉見ごろの時期だけあって、真っ赤なもみじや銀杏の黄色、なんとも色鮮やかな冬の一日となった。


丁稚飲酒帳-あかいろ 丁稚飲酒帳-きいろ
 「先生、そろそろおなかが空いてきたでゲスよ~」、お前さっき自分でむすんできたおむすびにパクついとったろう。この前のみたかやのおにぎりで、胃が膨らんだんじゃニャいか?まっ盛りの紅葉を見て胸いっぱいにならんのか…。


丁稚飲酒帳-おいものきいろ  「あ、帝釈天の参道の焼イモようかんてのおいしそうでゲスよ~」。色気より食い気か、それもまた丁稚らしい。
 「もぐもぐ、なにか言ったでゲスか?おいもの黄色がまぶしいでゲスよ~」。確かにイチョウにまけない、鮮やかな黄色で食欲をそそるが、食べるのはやいニャア。

 「買い食いは即断即決でゲス。パリッと焼き付けられた焦げ目が香ばしくて、バターもたっぷり、ほくほくのスィートポテトみたいで美味しいでゲス!」

 さてつなぎのおやつも平らげたところで日も傾いてきた。この時期の日暮れは本当に早い、昼間の温かさが嘘だったようニャ。ニャンコはポケットで丸くなるとしよう。冬の青空に木々の彩りを拝めるのもあとわずか、みニャさんにも、温かい恰好で晩秋の一時を楽しんでいらしてはいかがだろうか。


 水元公園・みさと公園 紅葉見ごろ(12/11現在) 東京都公園協会webサイトによる

 憧れの武蔵屋での二杯目、またお兄さんが土瓶を片手にお酒を注いでくれます。と二杯目と合わせて、よく練られた納豆が出されますね。これが酒肴の四品目。

 カウンターの奥にいらした先客さんも、その手前の後からいらしたお客さまも二杯と四品でお会計をされました。さっと飲みで帰られる方もおいでなんですね。僕らは折角ですから、もう少しこの時間を楽しませていただきましょう。

 

 ご近所と二人、飲んでいて嬉しいのは、お互いに無理な会話がいらないこと。熊さんや親分と酌み交わしてるときにも感じるのですが、一緒に飲んでいながら、お店と向き合うことができるのが嬉しいのですね。お話好きな友人と近況報告などをしあいながら飲むのも、それはそれで楽しいのですが、どうしてもそうするとお酒やお料理、あるいはお店の雰囲気を味わうことに気が注げないんですね。ご近所の場合、それがないのがなんとも有難いです。

 さて、そうして飲んでおりますと、壁に掛けられた漢詩が気にかかる。一献一献又一献、守三杯限とあることから、武蔵屋さんを読んだ詩なのでしょうが、読み方がわからない。教養のある方がうらやましく思えますね。


 そうそう、こちらのお店の大切なルールをご紹介していませんでした。

 こちらで飲めるお酒は三杯まで。これはどれだけ通い詰めた方でも、初めての方でも同じ、武蔵屋のルールなのです。このルールの故に、こちらは野毛の三杯屋とも通称されているのです。


 さてでは、最後の三杯目をいただくとしましょうか。

 お酒のおかわりをお願いしますと、なんとお婆さんが土瓶を持ってわざわざ入口近くの僕らのところまで出てきてくれます。これは嬉しかったですねぇ。しかも「お寒くなりましたね」と優しく一声かけてくれて、左手を器用に使って土瓶からお酒を注いでくれます。すると「どうぞ一口きいてください」と…最初何かなと思いましたが、一口どうぞということだと気付きまして、表面張力が効いたグラスから一口。するとその減った分をさらにやかんから注ぎたしてくれます。この心配りの温かさには二人でしびれました。寒い雨の中を歩き回った一日の疲れが、一瞬でどこかに吹き飛んでしまったようです。


 三杯めの酒肴にはおしんこの盛り合わせが出されます。大根、キュウリ、紅ショウガに瓜に菜っ葉と、五種類のおしんこが小皿にたっぷり。これまでひとしきりでいただいてきた、三杯五品のフルコースで2200円のお会計となるそうですが、この時間を味わえる席料も含めればなんともお得なお値段ではありませんか。

 最初は歴史の重みに圧倒された僕らも、お店の方の醸し出す雰囲気に触れ、またお酒が進むほどにリラックス。家飲み感がたまりませんねぇ。やはり気になるあの漢詩を指差すと、お姉さんが「灰皿ですか?」と一言。いえいえ、あの漢詩の読み方がわからなくて…という僕の言葉に、お婆さんが朗々と詩を読み下してくれます。なんとも耳に心地よい響き、遠く横浜まで来た甲斐がありますねえ。


 いつまでもこの雰囲気に浸っていたいけど、もう店内は満席状態。先ほども覗いて諦めた方がおいででした。もしかすると、僕らのように遠くからの方もいるかもしれません。なるべくたくさんの人に、この空間を共有いただきたいですものね、残ったお酒をゆっくりあおって、さて、お勘定をお願いしましょうか。


 二人分、4400円に大瓶代で五千円ちょっとのお会計。
 去り際お婆さんの「なるべくまっすぐお帰りくださいね」という言葉に送られて、引き戸をガラリ。外にぱらつく雨の寒さも、あまり気にならないのは、燗酒で温まったからなのか、心がほっと温かくなったからなのか。
 路地に出て振り返ると、そこにはやわらかな灯りのもれるしもたや。またいつか、時間をつくってお邪魔したいと思います。素敵な時間をありがとうございました。



 武蔵屋 17:00~20:00 火・水・金のみ営業 不定期長期休業あり



※ ご許可をいただいて何枚か写真を撮らせていただきましたが、「個人の趣味としてお使いください」とのことでしたので、前回・今回と文章だけの記事といたしました。写真がないといつにも増して、長いばかりの文章の稚拙さが浮き彫りとなります。皆様には駄文にいつもお付き合いくださり、ありがとうございます。改めて御礼申し上げます。