12月11日(金)
お寒うございますね。やっと冬到来という感じです…って、昨日(12日)の土曜は日中やたら暖かくて、17度も行ったっていいますね、うーん異常気象。そのやたら温かい日の前日は、冷たい雨が降っておりまして、しんしんと冷えておりました。目指すお店に振られた直後、どうしようかと悩みつつ歩いていると、青砥駅改札でm蔵さんとばったり。これぞ天の配剤、行っちゃいますかと、エスカレーターを降りてきたm蔵さんを強制連行、立石行きの普通列車に乗り込みます。
梅で温まるってのもいいけど、これだけ寒いときは、やっぱりお鍋でもつつきたいですね…ということで、路地裏地帯に滑り込みます。雨のこの日はいつものニャンコもどこかで雨宿り、淋しい路地を抜けていくと、今日も提灯の赤色が暖かく迎えてくれます。お店の名前は、とっちゃんぼうや。
こんばんわ~と引き戸をがらりと開けると、週末のこの日はテーブルにサラリーマンの二人連れ、カウンターの奥には常連さんが一人ジョッキを傾けています。とっちゃんぼうやも客足に波があり、満席で入れないこともあれば、今日のように週末なのに余裕がある日もありまして、なにせ短冊がたくさん張り付けてあるから、中の様子もうかがえないので、引き戸を開ける時は毎回若干緊張気味なのでありました。
なにはともあれ、今日はゆっくりできそうです。カウンター左手テレビの下に陣取ると、ママが「いらっしゃい」といつもの人懐こい笑顔で迎えてくれます。キープの金宮ボトルをもらって、アイスとホッピーを投入。どんなに寒くても冷たいホッピーは美味しいものなのです。それに今日は鍋で温まる気持ちで来ましたしね。
初めてお邪魔したのは去年の10月ごろでしたが、お邪魔したての頃は数百種あるのではないかと思わせる一面の短冊…なにせ表まで貼ってありますから(^^;w…その中でも洋食系メニューとと炭水化物メニューを中心に攻めているうちに、店内最奥部の上段に張り付けてあるお鍋メニューを注文しないうちに春を迎えてしまったのでありました。さて、お鍋コーナーはどこかな(苦笑)。
春先に「11月末まで待ってね」の張り紙が貼られて以来、いつかはと思いつつ実は先月の末に、ダメ元でお邪魔してみました。その時には鱈ちり鍋はスタートしていたのですが、やはり定番メニューは12月に入ってからということで、今日の再チャレンジとなったのでした。
お鍋に行く前に、まずはスパイシーオニオンリングをいただきましょう。これは、酒友なおとんんお気に入りの一品で、実は初めていただいたのはなおとんさんのお裾わけでした(^^;。厨房ではマスターが一人で料理をつくられていますので、多少時間がかかるのは当然のこと、ゆっくりお酒をあおりながら待つとしましょう。
テレビからは大場久美子ら往年のアイドルが、今の大学生に受けるかという番組が流れています。個人の理想はあるでしょうが、あまり語るともてないぜ、大学生…より好みができるかどうかは自分ともよく相談しましょう、あたくし自身の経験上(笑)。
なんてやってると出てまいりましたよ、オニオンリング。見た目で圧倒されそうなオニオンリングの山、こちらは某mたかやにも引けをとらない、とっちゃんぼうやの爆食フラッグシップなのであります。表面に振られた赤い粉は一味なのか、ピリ辛サクサクの衣に揚げ玉ねぎの甘さ、それをたっぷりのケチャップにつけていただくてぇと、もこうこれはアメリカンホームドラマ的には、口の周り中にケチャップ付けて、素手で食べたくなっちゃうくらいの美味しさなんであります…え、伝わらない(笑)?
問題はこの量でありまして、やはり二人では辛かった…(^^; とっちゃん訓第十三条 オニオンリングは、三人以上のパーティメニューと心得よですね。ちなみにこの山で480円でおます。
ばくばくオニオンリングをいただいていると、ホッピーがよく進むんだなぁ…後ろのテーブル席のお二人は、どうも立石の方ではないようで、「せっかく立石に来たんだから、ホッピー飲まないとな」と、テーブル上部のマスターの罠に引っ掛かってますよ、「なにこのNHKって?」「ナカホッピーくださいって書いてあるじゃん」「ナカってなに?」おお、一人の方はホッピー飲まれてるようですが、もう一方はホッピー未体験なんですねぇ。
ちなみにとっゃんぼうやのマスターも洒落好きでして、川名ほどではないですが、店内の随所にダジャレ短冊が下がっているんです。たとえばトイレの前には「録音室」何故って、「おトイレ」だから…おといれ、音入れと。このNHKやWBCもその一つ。これを探すのも結構楽しいんですよ。
とママが持ってきていただいた土鍋の蓋を御開帳~。今日のセレクトは湯豆腐、水炊き、石狩鍋と四種ある定番鍋の最高額メニュー、ちゃんこ鍋です。蓋の中身は色とりどりの具材がひしめいていますよ。エビ、ホタテ、つみれにつくねに鳥に豆腐に油揚げ、これだけ入ってしかも鍋は結構大きいんです、これでなんと一人前800円。うーむ、とっちゃんおそるべし。
ではでは早速一口いただきま~す。蓮華でお汁と具を小鉢に取り分けていただくてぇと、温まるなぁ…そして、驚きなのはその味わい。なんとも上品でいて、甘味と塩気のバランスの取れた出汁がいい。聞いてみますと、あご出汁だそうです。これまた初めていただく味わいに、なんとも感動しました。
基本のスープに様々な具材の出汁が溶け合って、まさに渾然一体となった味わいはお鍋の具が積み木をしているようです…え、伝わらない(苦笑)?
ハフハフ、うまうまと、蓮華と箸を交互に出していただいていると、いつの間にやらお店の中には僕たちだけ。
テレビも二時間ドラマに切り替わっています。かたせ梨乃が特命警視総監として事件を解決するってぇ娯楽作ですが、そんな馬鹿なというような急展開が結構楽しかったりするんです。
さて、鍋の中身も少なくなってきましたよ。お鍋を食べ終えたあとのお楽しみ、中身を綺麗にさらって、残ったスープで雑炊をお願いします。
一度下げられた土鍋の蓋を再度御開帳~。うわ~もうもうとした湯気の向こうには鮮やかな玉子の黄色にミツバの緑。やけどしないように、フーフーしてパクリと行くてぇと、先ほどのスープが一粒一粒のお米にしみわたっているんです、まずかろうはずがない。ああ、これをおかずにご飯が食える(笑)。
雑炊を食べ終えると、「はい、これどうぞ~」といただいた細工切りのリンゴを食べながら、ママさんとテレビを眺めながらのお話が楽しくて。食べ終わったあと、まったりと30分以上もゆっくりしてしまいました。思わず家でテレビを見ながら夕食後のりんごを食べているような感覚。なんともくつろいだ夜になりました。
さて、ドラマも一時間を超えて、いよいよ佳境、ここまで見たら家で結末まで確かめなくちゃ。どうもごちそうさま、長居をしてすいませんでしたと言うと、「いいの、いいの」とマスター。朗らかキャラのママに、洒落好き、楽しませること好きのマスターが切り盛りするとっちゃんぼうや、お二人の波長が僕らにあうのでしょうか、なんともくつろげるお店です。また、ゆっくりお邪魔したいと思います。
降り続いている雨も、鍋と会話で温まった身体にはあまり冷たくなかったな。今夜もどうもご馳走様でした。
とっちゃんぼうや 年末年始無休 31日17時~23時 四日まで14時~21時