今回は、「歯科技工士の仕事内容」について紹介したいと思います。
これから歯科技工士になろうかなと思っている人にとって、一体どんな仕事があるのかと気になるところですよね。
「歯科」という名がついていることから、大体の察しはついているかと思いますが、仕事内容は多岐にわたります。
そこで元歯科技工士の僕が、どんな仕事内容があるのかに加えて、はじめからどの道に進むのがベストなのかなど、正直にお話したいと思います。
「進む道」については後で詳しく説明しますが、先にこれを知っているといないとでは、あなたの歯科技工士人生が大きく変わってくることにもなるのでどうぞご参考にしてください。
それではさっそく見ていきましょう!
歯科技工士の仕事内容
歯科技工士の仕事内容については、大きく分けると次の4つが挙げられます。
- 歯冠修復技工(詰め物・差し歯など)
- 有床義歯技工(入れ歯)
- 歯科矯正技工(歯の矯正)
- CAD/CAM(修復物のデータ作成)
歯科技工士として学ぶべき順番
歯科技工学校では、上記に記した仕事内容のことについてはどれもまんべんなく学習することと思います。
しかし、全てを極めるなんてことは無理です。
そこで、「就職をする際にはどの分野に特化した歯科技工士になりたいか」が重要な分岐点となってきます。
僕の場合は、有床義歯技工(入れ歯)を専門とした歯科技工士になろうと思い、その道に進もうと考えました。
その理由は、何もないところから形を作る歯冠修復技工(詰め物・差し歯など)よりも、人工歯などのはじめから形のあるものを加工して、形に仕上げるものの方が得意だったからです。
では、歯科矯正技工(歯の矯正)はどうかというと、こちらは歯科技工の中でも「歯の矯正装置」を作るといった工程のため、個人的にはあまり面白味を感じ得ず、専門的に学びたいとは思いませんでした。
同級生の中には「歯科矯正技工」を専門として独立した人もいるので、これが悪いわけではありませんが、僕が歯科技工を経験した中でのおすすめの学ぶ順番を紹介します。
1番目:歯冠修復技工(詰め物・差し歯など)
これは歯科技工士にとっての基本中の基本です。
僕が学生の頃も、ほとんどの人が歯冠修復技工の道へと進んでいたと思います。
なぜこれを1番目に挙げたのかというと、ここさえ押さえておけば後からどの工程へと進むにしても、応用が利くからです。
皆とは違う道をと思い、有床義歯技工(入れ歯)を専攻していた僕は、後から本当に後悔することになりました。
歯の形態を覚え、形にすることが出来れば、後にCAD/CAMやインプラントの仕事をすることが出来るようになります。
有床義歯技工(入れ歯)での専門的な会社もありますが、利益に結び付くまでの工程が長いために、効率が悪いといったデメリットがあります。
その点、歯冠修復技工(詰め物・差し歯など)では、時代に沿った最新のデジタル技工もでき、単価の高いインプラントを効率よくこなせるといった花形の歯科技工をも身につけることができるのです。
2番目:CAD/CAM(修復物のデータ作成)
何といってもこれからの時代はCAD/CAMを使える歯科技工士が強いと思います。
ただやはり、CAD/CAMを使えるようになるには、先ほども述べたように歯冠修復技工(詰め物・差し歯など)の経験が必要不可欠です。
しっかりと歯の形態や、最終的な補綴物のことを考えられるようになってからでも遅くはありませんので頑張ってください。
3番目:有床義歯技工・歯科矯正技工
最後にこの2つに関しては、それぞれが独立した道を進むことになるので、もしどちらかを専攻とするのならその道を突き進んでください。
順番を最後にした理由は、CAD/CAMやインプラントといったこれから時代に沿った歯科技工士になるには、少し遠回りになるかもしれないと思ったからです。
学んで悪いことはないので、自分に合っているなと思うのならこちらの道に進むのもありです。
まとめ
歯科技工士の仕事内容には、
- 歯冠修復技工(詰め物・差し歯など)
- 有床義歯技工(入れ歯)
- 歯科矯正技工(歯の矯正)
- CAD/CAM(修復物のデータ作成)
- 歯冠修復技工(詰め物・差し歯など)
- CAD/CAM(修復物のデータ作成)
- 歯科矯正技工(歯の矯正): CAD/CAM(修復物のデータ作成)