今回は、「歯科衛生士さんの仕事内容と歯科助手さんとの違い」について紹介していきたいと思います。
歯科衛生士さんの仕事って、どんなことをするのか知っていますか?
受付だったり、歯石除去をしたり、歯科助手さんみたいなもんだよね。
なんて軽口を叩いてはいけません。
彼女達は「人体の構造と機能」や「歯・口腔の構造と機能」など、9科目にもわたる難しい科目を勉強して国家資格を取得した、口腔ケアのスペシャリストなんです。
というのも、「歯科衛生士です」の返答が「歯科助手ね」と言われるとムッとしてしまうことがよくあるそうです。
更には、歯科助手との違いについての説明に疲れ、「もう歯科助手でいいや」となることも、歯科衛生士あるあるとしてあげられています。
別に歯科助手の方を見下すわけではないのでしょうが、やはり必死に勉強して国家資格まで取った側からすると、プライドってものがあるのでしょう。
僕の場合よくあるのが、「柔道弐段もってます」というと、「強いの?」とか「弐段て黒帯?」なんて言われるとイラっとします。(黒帯になれるのは初段からで、弐段は初段の上っ‼)
知らぬうちに相手の地雷を踏んでおいて、「だって知らなかったんだもん♫」ではあとの祭り。
そんなことにはならないよう、この記事を読んで歯科衛生士さんの仕事内容や、歯科助手さんとの違いについてを知っておいてください。
それではさっそく見ていきましょう‼
歯科衛生士の仕事内容
歯科衛生士さんの主な仕事内容としては、次の3つのことがあげられます。
- 歯科予防処置
- 歯科保健指導
- 歯科診療補助
歯科予防処置とは
歯科予防処置とは、う蝕や歯周病など歯科疾患を予防するために行う処置のことです。
処置内容としては、歯垢や歯石を除去するためのクリーニングや、歯を強くするためのフッ素塗布などもします。
要は虫歯など、歯の病気を予防するのが目的です。
歯科保健指導とは
歯科保健指導とは現場で「TBI」と呼ばれるもので、主に歯磨き指導のことを言います。
患者さん独自の歯磨きにより、お口の中が上手に磨けていない人が多いそう。
そんなときは歯科衛生士さんの出番です!
患者さんの口の中の状態をチェックし、正しい歯磨きの仕方を指導します。
更には、生活習慣の指導や栄養指導、禁煙指導を行うこともあるとのこと。
ただし、指導からといってすぐに正しい歯磨きができるようになったり、生活習慣が改善される人は少ないそうです。
それでも患者さん一人一人に沿った伝え方や、指導の仕方を考えるのも歯科衛生士さんのお仕事。
仕事とはいえ、ありがたいですね。
歯科診療補助とは
歯科診療補助とは歯科医師が行う診療を補助することです。
歯科治療の流れをちゃんと理解した上で、治療に必要なものを準備したりサポートをする重要なお仕事内容。
ここでの歯科衛生士さんのサポート力が、歯科医師だけではなく、最終的には患者さんの負担軽減にもなるのです。
歯科衛生士と歯科助手との違い
歯科衛生士さんと歯科助手の違いを簡単に説明するのなら、「国家資格」を持っているかいないかです。
えっ⁉それだけ?
と、思う方もいるかもしれません。
しかし、この「国家資格」を持っていることで当然のことながらできる業務が変わってきます。
歯科助手さんができること・できないこと
歯科助手さんの仕事内容は次に分けられます。
- 受付
- 事務
- 片付け
- 掃除等
歯科衛生士さんとは違って、歯科助手さんは「歯科医療業務以外の業務」がお仕事です。
できない仕事内容としては、国家資格を持っていない歯科助手さんは、「患者さんの口腔内に手を入れること」ができません。
そのため、平均月収を比較すると歯科衛生士さんが平均26万円のところ、歯科助手さんの場合は約16万円と大きく差が出てきます。
まとめ
歯科衛生士さんのお仕事は、主に次の3つ。
- 虫歯など歯の病気を予防する
- 患者さんに正しい歯磨き指導をする
- 歯科医師の診療をサポートする
- 国家資格を持っているのが「歯科衛生士」
- 患者さんの口腔内に手を入れることが出来るのが「歯科衛生士」
- 歯科助手はあくまでも「歯科医療業務以外の業務」、受付などを行うことができる。
- 月収にすると約10万円ほどの差がある。(歯科衛生士の方が高給取り)
以上、このような結果となりました。