消費税アップは何に使われてきたのか? | 時事問題 最近のニュース

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「消費税が増えた分が社会保障費に回っていない」

 

「消費税が上がって、法人税や所得税が減っている」

 

ほんとでしょうか?

 

負担の比率に焦点を向けられがちなのですが

 

消費税の税率が上がっていますので、消費税収はアップしています

 

法人税や所得税も減っているわけではなく、法人税も所得税も増えています

 

それでは、税金の収入が増えて、何に使われてきているのか

 

収入増加分は大部分が、社会保障費のアップと、借金を減らすことにまわっています

 

防衛費は少しあがっていますが、経済対策、公共事業、地方、文教科学などは軒並み削られています

 

社会保障費は、年金・医療・介護・生活保護・社会福祉・保健・衛生・雇用・労災などです

 

健康保険や国民年金・厚生年金・雇用労災保険など保険料収入もありますが足りない分は、一般会計からも支払われています

 

健康保険料や年金保険料は消費税のように大きな話題にも政治の争点にもならないですが、保険料率が増えてきていること、源泉徴収されて手取りが減るので節約して減らすこともできないし徴収されている金額も大きいことは知る人ぞ知ることです

 

社会保障費は一般会計での支出増加分だけでなく大きく増えているわけです

 

国の収入も、国民の収入も、どんどん社会保障費に注ぎ込まれてきていて、他には回せないという状況のようです

 

18年度決算から19年予算へ 今年度の変化

歳入は合計2.5兆アップ 法人税↑0.6兆、消費税↑1.7兆、公債↓1.7兆
歳出は合計2.4兆アップ 社会保障↑1.5兆、国債↑1.0兆
 
→社会保障費アップと借金減らし

 

歳入 18年決算→19年予算

 

 所得税↑ 19.9兆→19.9兆 かわらず

 法人税↑ 12.3兆→12.9兆 0.6兆アップ

 消費税↑ 17.7兆→19.4兆 1.7兆アップ

 その他税↓ 10.5兆→10.3兆 0.2兆ダウン

 税外↑ 5.4兆→6.3兆 0.9兆アップ

 公債↓ 34.4兆→32.7兆 1.7兆ダウン

 前年繰越↑ 5.5兆→6.7兆 1.2兆アップ

 

 合計↑ 105.7兆→108.2兆(繰越除くと101.5兆) 2.5兆アップ

 

歳出 18決算→19予算

 

 社会保障 32.6→34.1 1.5兆アップ

 地方 15.9→16.0 0.1兆アップ

 公共事業 6.9→6.9 かわらず

 文教科学 5.7→5.6 0.1兆ダウン

 防衛 5.5→5.3 0.2兆ダウン

 その他 9.9→10.1 0.2兆アップ

 国債 22.5→23.5 1.0兆アップ

 

 合計 99.0→101.4 2.4兆アップ

 

2018年度の決算概要

https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/account/fy2018/yosannkessannhikakuhyou.pdf

 

2019年度の財政パンフレット

https://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/201906_00.pdf

 

 

09年度決算から18年度決算 リーマンショック以降の変化

歳入は合計1.4兆ダウン
リーマンショックの大不況で経済が落ち込んだ09年度からなので法人税(↑5.9兆)、所得税(↑7.0兆)アップ
消費税が2014年4月に5%から8%に変わったので消費税(↑7.9兆)もアップ
公債借り入れは17.6兆↓ダウン
 
歳出は合計2.0兆ダウン
社会保障↑3.9兆、防衛↑0.7兆、国債↑4.1兆
地方↓0.7兆、公共事業↓1.5兆、文教↓0.5兆、その他↓8.0兆
 
→社会保障費アップと借金減らし
 防衛費アップ
 経済対策、公共事業、地方、文教科学減らし
 

歳入 09年決算→18年決算

 

 所得税↑ 12.9→19.9兆 7.0兆アップ

 法人税↑ 6.4→12.3兆 5.9兆アップ

 消費税↑ 9.8→17.7兆 7.9兆アップ

 その他税↓ 9.7→10.5兆 0.8兆アップ

 税外↑ 11.9→5.4兆 6.5兆ダウン

 公債↓ 52.0→34.4兆 17.6兆ダウン

 前年繰越↑ 4.5→5.5兆 1.0兆アップ

 

 合計↓ 107.1→105.7兆 1.4兆ダウン

 

歳出 09年決算→18年決算

 

 社会保障↑ 28.7→32.6兆 3.9兆アップ

 地方↓ 16.6→15.9兆 0.7兆ダウン

 公共事業↓ 8.4→6.9兆 1.5兆ダウン

 文教科学↓ 6.2→5.7兆 0.5兆ダウン

 防衛↑ 4.8→5.5兆 0.7兆アップ

 その他↓ 17.9→9.9兆 8.0兆ダウン

 国債↑ 18.4→22.5兆 4.1兆アップ

 

 合計↓ 101.0→99.0兆 2.0兆ダウン

 

2018年度の決算概要

https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/account/fy2018/yosannkessannhikakuhyou.pdf

 

2009年度の決算概要

https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/account/fy2009/ke221119c.htm

 

14年度決算から18年度決算 前回消費税アップからの変化

歳入は合計1.0兆アップ
安倍自民党政権が始まったのは2102年の年末です
その後、消費税が2014年4月に5%から8%にアップ 消費税(↑1.7兆)
法人税(↑1.3兆)、所得税(↑3.1兆)アップ
公債借り入れは4.1兆↓ダウン
 
歳出は
社会保障↑2.4兆、防衛↑0.4兆、国債↑0.4兆
地方↓1.2兆、公共事業↓0.4兆、文教↓0.2兆、その他↓1.2兆
 
→社会保障費アップと借金減らし
 防衛費アップ
 経済対策、地方、公共事業、文教科学減らし
 

歳入 14年決算→18年決算

 

 所得税↑ 16.8→19.9兆 3.1兆アップ

 法人税↑ 11.0→12.3兆 1.3兆アップ

 消費税↑ 16.0→17.7兆 1.7兆アップ

 その他税↓ 10.1→10.5兆 0.4兆アップ

 税外↑ 6.4→5.4兆 1.0兆ダウン

 公債↓ 38.5→34.4兆 4.1兆ダウン

 前年繰越↑ 5.8→5.5兆 0.3兆ダウン

 

 合計↓ 104.7→105.7兆 1.0兆アップ

 

歳出 14年決算→18年決算

 

 社会保障↑ 30.2→32.6兆 2.4兆アップ

 地方↓ 17.1→15.9兆 1.2兆ダウン

 公共事業↓ 7.3→6.9兆 0.4兆ダウン

 文教科学↓ 5.9→5.7兆 0.2兆ダウン

 防衛↑ 5.1→5.5兆 0.4兆アップ

 その他↓ 11.1→9.9兆 1.2兆ダウン

 国債↑ 22.2→22.5兆 0.4兆アップ

 

 合計↓ 98.8→99.0兆 0.2兆アップ

 

2018年度の決算概要

https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/account/fy2018/yosannkessannhikakuhyou.pdf

 

2014年度の決算概要

https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/account/fy2014/kessan_26_00.pdf.pdf

 

 

 

2019年度の歳入歳出予算

税収の推移