横浜市のカジノ誘致 | 時事問題 最近のニュース

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横浜市のカジノ誘致の話が最近ニュースになりました

 

カジノ反対、カジノはいらないという声もあらためて上がっています

 

前回の横浜市市長選挙で、カジノ反対を主な争点にして選挙戦を戦った候補がいました

 

林現市長の対抗馬の候補は2人いて、票を分け合ってしまったとは言え、林市長が過半数を超える得票となりました

 

2人でカジノ反対を訴えて、2人合わせても、負けたんです

 

最近の神奈川新聞の県内調査(7/18)ではカジノ誘致について

 

賛成 10.6%

どちらかといえば賛成 19.0% 

どちらかといえば反対 25.0%

反対 37.3%

 

となっていて、若干賛成が増加しているものの、4割弱が積極的に反対、消極的などちらかといえばも合わせると6割強が反対という反対優勢の状況です

 

横浜市民にとって、カジノはなくてもいいけれど、カジノは市政を左右するほどのものではなかった

 

「カジノは、ギャンブル依存症を増やす、治安を悪化させる、だからいらない」

 

と言われても、あまりひびかないんです

 

パチンコ屋は街の至るところにあります

 

野毛にはJRAがあります

 

 

山下ふ頭の先のほうに、カジノもある統合リゾートができて、海外からの観光客が遊びに来て、それが街のパチンコ屋やJRAに比べて、依存症や治安にどれくらい余計な影響を与え、余計な対策がどれほど必要だというのか?

 

パチンコ屋もJRAもだめでしょう、ましてや統合リゾートのカジノなんてだめです、あわせて一掃しましょうというならひびき方もちがうかもしれないけれど、あっちはいいけど、こっちはだめではひびかないんです

 

また、最近、横浜市の子育てや文化・教育施設が他の自治体に比べて貧弱だという批判もあり、カジノより中学給食だとか、カジノより図書館だという話もききます

 

充実してほしいと思います

 

でもね

 

横浜市の市の財政をみると、他の自治体に比べて、教育や福祉にお金をかけていないわけではないんです

 

お金の使い方の中身のことは見えませんが、H31年の市の財政の数値をみると

 

一般会計 横浜市 1兆7615億円

     大阪市 1兆8353億円

     さいたま市 5568億円

 

各市の公開資料によって、福祉と子育てと教育の区分けが異なるので、合計した数値ですが

 

福祉こども関連 横浜市 1兆310億円(58.5%)

        大阪市 9772億円(53.2%)

        さいたま市 2893億円(52.0%)

 

横浜市は一般会計分で1兆円を超えていて、市の一般会計の6割近く予算を割り当ててます

 

老人福祉、医療、生活保護、子育て、教育というようなものを全部あわせた数値ではあるのですが、横浜市は他の自治体よりも多いです

 

全国的にみても多いほうじゃないのでしょうか?

 

 

 

対して、経済振興対策の費用は

 

横浜市 1003億円(5.7%)

大阪市 1096億円(6.0%)

さいたま市 254億円(4.6%)

 

IRは経済対策ですから、単年度ではこの1000億程度の中の一部を使って調査や支援するのでしょう

 

お金を稼げるようにしないと、使えるお金が増えませんが、どこの自治体もそんなに多くの予算はありません

 

 

 

横浜市は、首都圏のベットタウンとして急激に人口が増えました

 

そして、現在は多くの人口を抱えながらも少子高齢化が進み、区によっては人口減少フェーズに入っています

 

新横浜駅や横浜駅を除いては、大企業も多くないですし、東京みたいに混雑しないです

 

桜木町みなとみらいもそんなに混雑しないから、遊びにいってもわりと快適

 

 

福祉にかかる費用は増大し、収入を増やすことと、使えるお金を増やすことの両立がますます難しくなるのだと思います

 

カジノよりも子育て・教育と訴えられても、子育てや教育にお金を使うことも必要だけど、経済振興にお金を使うことも必要で、お金をかけられるならかけてほしいけれど、現状そんなに偏っているわけじゃないでしょう

 

こういう財政のなかで、今年度の補正予算でのカジノ関連の補正が約3億円ですということです

 

 

ちなみにうちは横浜市内です

 

駅チカで便利なところではないですが、歩いていけるところに、公立保育所、公立小中学校、公立高校、スポーツセンター、プール、公会堂、文化センター、図書館、地域ケアプラザ、障がい者サポートセンター、大病院、区役所などの公的な施設がありますし、横浜市には所得制限付きではありますが中学生まで対象の小児医療助成もあります

 

 

というわけで、カジノ歓迎ではなく、カジノに来てほしいわけでもないのですが、カジノに積極的に反対するわけでもないのです

 

「カジノより給食や図書館」だと言われると、それはちょっと違うでしょと思います

 

足りないけれど、限られた予算の中で、横浜市は、こどもにも教育にも福祉にも予算を他の自治体同等以上にかけている

 

経済振興だって、十分にお金を掛けられない中だけれど必要なもの

 

経済振興策として、カジノとは別の横浜市に適したものがあるでしょうという提言なら受け入れられるのではないか?

 

でも、そんなことは言わないわけです

 

横浜市といえば、国内向けの観光地としてはけっこう人気の高いところだと思いますが、海外からみるといまいちかもしれないですから、それで海外からの集客が見込めるものがほしいということなのでしょう

 

 

 

 

ところで、こども向けと言えば、横浜市は動物園が4つあって、全国の自治体トップです

 

野毛山動物園なんか無料で誰でも入れます

 

野毛山に行く途中が子供向けじゃないところなので玉にキズですけれどね