某団体さんより、質問を受けました。


「読み取り通訳って何ですか?」


ああ、なるほど…。私たち聾者の世界だと、そんな言葉は日常茶飯事で当たり前のことなんですが、聴者側には「?」なんですね。


通訳には2種類あります。


ひとつは「手話通訳」。

そして、

もうひとつが「読み取り通訳」。


「手話通訳」とは、

聴者が話すことを、手話で通訳する。

(聾者対象)


「読み取り通訳」とは、

聾者が話す手話を、音声言語に変えて通訳するというもの。

(聴者対象)

 →「逆通訳」とも言うそうです。


特に、聾者が講師の講演会では

「読み取り通訳」がつくというワケなんです。


聾者って、文を書くのが苦手。

特に「て・に・を・は」といった助詞から。

だから、「手話はダメ」って言われるのですね。


でも、手話も大切な伝達手段。意図や意志が的確に伝わるのが手話であり、

手話がなくては聾者の生活は成り立ちません。


ろう教育では、日本語の読み書きに力を入れるべきです。

口話訓練よりも比重をおいて。


さて、私が今まで見てきた中で、文章力がうまい聾者は

「手話という確固たるコミュニケーション手段をしっか持っていること」

それに加えて

「たくさんの本を熟読している」

これだな、と思います。


本をたくさん読んでいる人は、聴者も同じですが、

語彙が豊かで、知識も豊富。


文章がうまくなりたかったら

たくさんの本を読むこと。


そして、その書き方をまねること。

何でも真似ることから始まるのですから。

 わが学童保育「デフキッズ」は、聴覚障害児を対象に手話を通して、様々な体験を子どもたちに提供している。


一般社会の中で、聴覚障害者は


マイノリティ(言語的少数者)


とも位置づけられている風潮が、ろう者の中にはある。


聴覚障害児たちには、たくさんの手話の世界を提供することで、一般社会との変わらぬ充実した情報や体験を吸収し、


「ろうの世界」もいいもんだ

今の自分でもいいんだ


と思ってもらいたいといつも思っている。


しかし、現実的には数人の子どもたちの口から

「やっぱり聴者になりたかった」

と。

「聴者になったら、いろんな人と(不自由なく)ペラペラしゃべりたい」

それを聞いて、胸が痛かった。


やはり聴者であることへの強い憧れがあるのだろう…。


多分、聴覚障害者みんなの思いの根底には、そういう憧憬があるのかも知れない。


手話の世界もいいもんだ、


と思ってもらえる環境を提供するとともに、


ありのままの自分でもいいんだ


という自らのアイデンティティを自然に肯定できるようできることを子どもたちと一緒に探しながら

接していきたいと思っている。



 聾でも聴でも関係ないことだと思いますが、今、子供を取り巻く環境が教育においてはかなり環境が悪くなる傾向にあるとつくづく思います。


 面白ければ良い、という人間のモラルを無視したような俗悪なテレビ番組。

 「僕もハードゲイになりたい」と子供に言わしめてしまったタレントの存在。

 青少年は体力低下しているとデータが打ち出された昨今。

 外で遊ばなくなった子どもたち。

 人間関係が希薄に感じる世の中。


良いところを探すのが大変なぐらいです。

デフスクール、デフキッズをやっていて、こんなに時代に呑まれているってすごく分かります。

そんな流れにあの手この手使っている私たちスタッフ。


変に子供に媚びるようなことだけは絶対したくない。

子供範囲での許容できる自由は認めつつ、

これだけは絶対許せない、

これ以上は踏み入らせない、

というボーダーを明確にし指導していきたい。 

今の世は、とにかくボーダーレスの時代。


大人と子供の境界線。

していいことと、してはならないことの境界線。


心を鬼にしてでも

子供に対し、真摯に向き合い

教えていきたい。


それが本当の「愛」だと思うから。


私とて失敗はある。

しかし、子供に向き合う以前に

自分をも磨いていきたい。

よく質問されます。


「手話って、世界共通なの?」って。


聴者から見たら、こんな風に思うのかぁって驚かされます。なんでだろ?!


いいえ、各国に言語があるように

各国それぞれの手話があるんです。

そう言うと、皆さん必ず驚きます。


…なんでだろ!?

やはり異文化存在なのかな、聾の世界って。


でもでも面白いでしょ。


私もアメリカ手話、韓国手話を学びました…が、マスターするのには時間がかかります!

でも面白いですよん(^O^)


今や

世界共通手話なる「国際手話」が普及しつつあります。

それは「ろう世界大会」とかあるので、世界各国から集まってくるろう者にとって共通語のほうが分かるからね。

今度、国際手話を学ぶつもりです。


どんな手話なのかな?

聴覚障害児のための学習塾デフスクールと学童保育デフキッズで、聴覚障害児に対していつも心掛けていることがあります。


聾教育指導には、口話が大切だとか、手話が必要だとかいろいろな考え方があります。私はその部分においては将来を考えて…と見据えた場合、まずその子供がどのコミュニケーション手段がもっとも理解度を得られるのに最適かを考える必要があるし、その子が自分の言葉で自分の内面を正確に、そして自信を持って表現できる言語(手話か口話か)は何なのか?というところにポイントを置くことが重要に思われます。それは話すと長くなるので、またの機会に書き込むことにして…。


私が教育において最も根本的なレベルで大切だと思うのが、障害に関係なく人間にとって、また生きていくうえで当たり前なこと…


例えば物事の善悪を判断する力、といった『人間教育』だと強く思っています。


 デフスクールでは日本語読み書きの向上、学力の向上を、またデフキッズでは青少年の健全な成長をサポート、またホッとできる場所の提供を中心に取り組んでいますが、そこには『聾』だからと特別に考えているのはコミュニケーション手段だけであって、それ以外は全く普通に、そして礼儀に反することがあろうものなら厳しくあたっています。

(叱った後の説明とフォローは、もちろん欠かせません!)


聾だから、とか、そういう特別扱いは 聴覚障害に関するもの以外は 一切ナシです。


人間として当たり前のこと。

人に迷惑をかけない。

他人を思いやること。

軽はずみな言動をしない。

人を傷つけない。


ほかにもいろいろありますが、社会の中で生きている以上は、障害に関係なく先ほど書いたことが当たり前だと思います。


そして、

聴覚障害をもちつつも

自分なりの道を見つけて生きていくこと。

優劣は関係ない。

正直で、素直な心を持つ人間に

なって欲しい。


そんなシンプルな願いをこめて、今日も明日も、デフスクール&デフキッズがある限り


道に外れたことをせず


頑張っていきたい。

8/22.23は、名古屋、香川、福岡。宮崎、都城、そして鹿児島の聴覚障害児総勢44名の大交流キャンプがありました!


企画・運営は私たち鹿児島が中心に、各県のスタッフの協力をもらいながら、無事に事故もなく、そして楽しく終えることができました。本当に手話の世界で、地域の学校に通っている手話があまり分からない生徒もだんだんとけ込んでいったし、最後には携帯のメールアドレス交換に大忙しの子どもたち!


数年前から、聾者が中心になって企画するフリースクールが、全国各地で開かれている。


これは、聾児が成人聾者をローモデルとして見ていきながら、様々な活動や体験の中で、情報や知識を蓄えながら、社会性や自立を身につけることを狙いとしている。


子どもたちは、手話という環境の中で、学校とはひと味違った楽しさ、安心感を感じていることと思う。


聾学校を卒業された年輩の方によく言われる言葉がある。


「今の聴覚障害児たちは本当にシアワセ。うらやましい。」


大口キャンプ

イルカの生態手話通訳に初挑戦/かごしま水族館
調教師大塚さん/あす午後4時にイベント
水族館

 鹿児島市のかごしま水族館でイルカ調教師を務める大塚美加さん(34)が、21日午後4時からの「イルカの時間」に初めて手話通訳を付ける。1日3回開いているイルカの生態を学ぶイベント。今のところ1度きりの取り組みだが、同館の荻野洸太郎館長は「スタッフの人数など問題もあるが、若い職員が中心となって手話を学び、定期的に実施できるようになればいい」と話している。
 大塚さんはもともと手話に興味があり、宮崎大に在学中学んだ経験もある。同館には聴覚障害のある来館者も多いため、「もっと手話で話せるようになりたい」と2004年から再び、姶良町の公民館で町民向け手話講座を受講し始めた。
 今年3月ごろ、「イルカの時間」で観客の前に立ち案内役を務めていたとき、隣に座る母親に「何と言っているの」と必死に手話で訴える1人の女の子が目に入った。同じころ、イベントを見ていたろうの女性4人が、説明が分からなかったのか途中で席を立ってしまったことがあった。「ショックだった。何もできない自分が悔しくて」。大塚さんは早速、館に手話付きイベントを実施することを提案、実現にこぎ着けた。
 「イルカの時間」を手話に訳す作業はNPO法人「デフNet.かごしま」の澤田利江理事長らが担当。澤田さんがイベントの台本をすべて手話で表現し、その様子をビデオに記録。大塚さんはビデオを自宅に持ち帰って何度も練習を繰り返し、1カ月ほどかけて約20分間の手話のセリフをマスターした。
 「手話付き『イルカの時間』を定期的に続けていくにはまだ態勢が整っていない。それでもまず始めることに意味があると思う」と大塚さん。熱意は波及し、他のスタッフの中にも日常会話を学び始める人が出てきた。「これから大きな輪になっていけばいいと思います」と笑う。
 21日は澤田さんが主宰する「デフキッズ」に通うろう児童・生徒ら約20人なども来館し、イルカとのひとときを楽しむ予定。


http://www.373news.com/2000picup/2005/08/picup_20050820_5.htm

 

アツキヨ

いやぁ時代も変わりました。


昔は「手真似」だとか、「みっともない」とまで言われていた手話。


それが今では、街では堂々と手話で語る聾者たち。または、テレビ上の手話通訳、また講演での手話通訳。手話も一つの言語として認められるようになりました。


さきほどのブログにもあるとおり、水族館でも手話付きイルカショーを披露するまでに。

水族館だけではなく、東京ディズニーランドや、聞けば他県の水族館では手話つきアシカショーもあるのだそうです。


社会の中のエンターティメントでも、手話がつくようになり、私たち聾者も楽しめるようになりました(喜)


明日は、ボーカルが聴覚障害者の「アツキヨ」コンサートがあります(^O^)

子供たちにとって、大きな夢、希望にもなりますね!