聴覚障害児のための学習塾デフスクールと学童保育デフキッズで、聴覚障害児に対していつも心掛けていることがあります。


聾教育指導には、口話が大切だとか、手話が必要だとかいろいろな考え方があります。私はその部分においては将来を考えて…と見据えた場合、まずその子供がどのコミュニケーション手段がもっとも理解度を得られるのに最適かを考える必要があるし、その子が自分の言葉で自分の内面を正確に、そして自信を持って表現できる言語(手話か口話か)は何なのか?というところにポイントを置くことが重要に思われます。それは話すと長くなるので、またの機会に書き込むことにして…。


私が教育において最も根本的なレベルで大切だと思うのが、障害に関係なく人間にとって、また生きていくうえで当たり前なこと…


例えば物事の善悪を判断する力、といった『人間教育』だと強く思っています。


 デフスクールでは日本語読み書きの向上、学力の向上を、またデフキッズでは青少年の健全な成長をサポート、またホッとできる場所の提供を中心に取り組んでいますが、そこには『聾』だからと特別に考えているのはコミュニケーション手段だけであって、それ以外は全く普通に、そして礼儀に反することがあろうものなら厳しくあたっています。

(叱った後の説明とフォローは、もちろん欠かせません!)


聾だから、とか、そういう特別扱いは 聴覚障害に関するもの以外は 一切ナシです。


人間として当たり前のこと。

人に迷惑をかけない。

他人を思いやること。

軽はずみな言動をしない。

人を傷つけない。


ほかにもいろいろありますが、社会の中で生きている以上は、障害に関係なく先ほど書いたことが当たり前だと思います。


そして、

聴覚障害をもちつつも

自分なりの道を見つけて生きていくこと。

優劣は関係ない。

正直で、素直な心を持つ人間に

なって欲しい。


そんなシンプルな願いをこめて、今日も明日も、デフスクール&デフキッズがある限り


道に外れたことをせず


頑張っていきたい。