原田コーチのブログ -12ページ目

ダブルス

 昨日は久し振りにテニスの試合だった。昨年の秋にワンデイの


試合に出て以来で、調整といえる準備も充分ではなかった。市民


大会の40歳以上ダブルス、そんな僕に声をかけてくれたのはテ


ニスコーチ、いや人生の師匠ともいえる窪田さんだった。



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 15年くらい前になるだろうか。天王町のエグザス(今はコナミ)で、


日曜の夕方からダブルスの試合が開催されていた。当時の僕は、


見よう見まねでテニスのレッスンを覚えて2、3年、やっと生徒の方


へのボール出しが板について、自分の技術の未熟に改革のメスを


入れたいなどと考えて、手当たり次第にトーナメントにエントリーし


始めていたのだ。勿論結果は惨憺たるものだった。レッスンのコート


で皆様にお話していることの10分の1も実践できない現実。「そろそろ


試合に挑戦してもいいですね」・・・・誰が?代議士の先生や物理の博


士の方々から、形式上とはいえ先生などと呼ばれ、それらしい言葉を


のたまっているテニスコートにおいて、これほど肩身の狭い思いを強


いられるとは。年間20~30試合出場して、「習うより慣れろ」と自虐


の日々。試合の中身はともかくとして、近隣のテニスコーチに名前を


憶えてもらえるようになっていった。やや脱線してしまったが、エグザス


カップにおいて、僕らが予選敗退を繰り返している頃、いつも決まって


セミファイナル~ファイナルに駒を進めていたのが、昨日のパートナー


窪田さんだった。チームグーフィーと名付けた僕らの3~4ペアーの中


でも、時々窪田さんのペアーと対戦するところまで勝ち進むペアーがい


た。我がサークル(職場のコーチで結成した)の応援とあって、まるで自


分がプレーしているかのような熱さで大声を張りあげた。しかし・・・・・・・


とにかく隙がなく安定しているショット。早い反応からのポーチなどの動


き、ハイボレーやスマッシュの決定力。何をとっても全く敵いそうもない。


「あんな風にやりたいな、テニス」当時の僕のパートナーは思わず溜息


をついた。



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 あの人が今は僕の隣でプレーしている。そう思うだけで,すでに気持ちは


満たされている。あとは気持ちよくテニスを楽しむだけだ・・・しかしちょっと


様子が変だぞ。3回戦で対戦した第一シードのペアーに、特にこれといっ


て調子の良いショットもない僕と、15年前のままのステディーなテニスの


師匠は、それでも6-6と食い下がっていた。「いける」・・・この日初めて勝


ち負けが頭を支配した。ダブルスに必要なショットの中で唯一得意にしてい


るフォア、バックのハイボレーを、立て続けにミスした。勿論得意というのは


妄想であって、今起きている現実だけが本質なのだが・・・。流れは戻ってこ


ずに6-8で敗戦した。



 1対1で対戦するシングルスと比べてダブルスは、パートナーとの意思の


疎通が不可欠だ。しかも二人の意思をプレーという形に表現しなければいけ


ないところに難しさがある。そしてそのプレーが表現できた時の喜びは、他で


は得難い輝きに満ちたものとなる。試合の合間に見えたナイスプレーの表情、


久し振りにみんなの笑顔を満喫した。今度は僕らも輝ける表情にむけて、また


テニスと向き合っていくしかないのだ。監督(師匠は僕らの所属サークルの監


督でもあります)、一丁また、よろしくお願いします・・・。



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早寝

母親ハナ 38歳 「最近ママ、朝起きるの遅くなっちゃってるね」


次男ケイ 4歳  「あれ、もっと早くやめたらいいのに」


ハナ 「あれってなあに?」


ケイ 「ケイ達が寝た後にパパとお話してるでしょ、あれ」


ハナ 「そっかー。知ってるんだ、お話してるの。でもいっぱいあるんだよな、


    お話したいこと・・・。でも早く寝ないとね」


ケイ 「そうだよ、お話半分にして早く寝なさい!」


そんな話で盛り上がっているようでは、僕らの早寝は達成できないのだな・・・。



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1976春

 いよいよ小学校生活が始まった。担任の先生は新任の


女性教師。小柄で優しそうな雰囲気。歩き方などはゆった


りしているが、声は元気よく、教室の隅まで届く張りのある


ソプラノだ。


 今日は初めての授業。国語の時間だ。教科書を順番に


少しづつ読んでいく。さあいよいよ自分の番だ。はきはきと


大きな声で、急ぎすぎないで。読み間違えると、先生が優し


い声で訂正してくれた。目で追っただけで読むのに必死だっ


た先程の部分を、着席した後読み返してみる。そうか、こん


な事が書いてあったのか。教科書ですら新鮮で面白い。そ


うこうしていると「漢字に挑戦」のコーナーに。



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「火という字が書ける人、手をあげて」 「はーい!」僕は指名


されると、黒板にチョークがぶつかる音に戸惑いながら、何と


か「火」の字を書き上げた。二つの点が末広がりになっていて、


ピンクのチョークで訂正された。ちょっとショックだし、だいたい


はあってるじゃないか、と矛先を先生に向けたりした。その後で


「よくできたね」と褒められたら、もっともっとと手を挙げた。いっ


ぱい褒めて欲しかったのだろう。先生の目の前の、出席番号一


番。「この問題分かる人?」 「はーい、はーい、はーい」 唯我


独尊、客観的な見方ゼロ。積極的でよろしい、なんてレベルでは


ない。協調性、なんてものがこの世にあることすら、知らされて


はいない。ただひたすら全力で走る、前のめりの姿勢45度。優


しく受け流してくれた先生の包容力に、ただただ敬服するばかり


・・・・・です!



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入学式

 35年前、僕が入学した横浜市立の小学校に、長男が入学した。


一生懸命が伝わる熱血の校長先生、担任の女教師はまた元気


いっぱいに挨拶してくださる。放課後お世話になるキッズクラブの


先生も、前向きな笑顔で楽しそうなお話をしてくださった。こんなに


大勢の方々に見守られて、沢山の教材と沢山のプリントを両手に、


最高にハッピーな男子一人ここに。



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 知らなかった。こんなに人や物に囲まれて始まっていたんだな。


自分の学生生活も。先生のお話。手書きのプリント藁半紙。大切


にしていただろうか、そんな一つ一つを。あの頃はもう、必死に何


かを追いかけたり、拘ったり、不安に駆られたり、小学生なりの忙


しさなんてものがあったのでしょう。なもので、たった今から始めま


しょう。一つ一つを味わうことを・・・・。入学したのは、35年ぶりの


僕自身だったのだな。



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子供テニスの日

 今日は「子供テニスの日」というイベントだった。年に4回、地域の


小学生ともうちょっとで小学生の子供たちを百数十人、テニスクラブ


に招待してレッスンをするイベント。クラブのメンバーはボランティア


で指導の補助。コーチの経験がある方も多数いて、まったく恵まれ


ているものだ。子供たち、そして指揮する立場の僕。子供たちはとて


も楽しみにしていて、朝の挨拶からその元気が伝わってくる。Jrのレ


ッスンはいつも以上に声を張り上げたり、自分のテンションの揚げ下


げに気をつかう。たった2時間の後は少しぐったりするほどエネルギ


ーを消耗している。しかしこの「ぐったり」ほど幸せなものはないのだ。


「あつや、ゆうき、りお、せいや、さら、あすか、はずき、れい、ゆうな」


名札にある名前を次々に呼んで励ましているうちに、子供時代のこと


をどんどん思い出していく。「よーし、それでいいんだ。うまくなったな!


向かっていけー」まるであの頃の自分に言っているような感覚。すぐに


後ろ向きに気持ちを塞いでいたんだよな。


 「テニスはチャレンジなんだぞ、怖がることないぞー」いつしか声は嗄


れて、自分のクールダウンのために休憩をとるのだ・・・・・。



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カスバの男    ~モロッコ旅行記~    大竹伸朗著

「僕はいまだに、自然の中を一人で歩きたいという境地には程遠い。


~自然はすべてパーフェクトすぎておもしろくない。自分が欠点だら


けだから、そんな素晴らしい自然の中に放り込まれると居場所がない


ような気分になる。欠点だらけの欲悪ひしめく街中のショーウィンドウ


が、いつも僕を刺激する。  タンジールのディスプレイはチープきわ


まりなく、素晴らしいものが多い。~」



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 彼が「パーフェクト」という時、たいがいそれは彼の審美眼に適いア


ートとして認識された場合に用いられるのだが、その表現「パーフェ


クト」に触れると僕は嬉しくなる。


「こういう、まったくほったらかしだがパーフェクトなたたずまいという


のは、いったいなにがそうさせるのだろうか。戸や壁の色や質感はい


うまでもないが、ポスターのはがれ具合、小さなモロッコ国旗の傾き、


カンバンの傾き、上を這う電線のたるみ具合、いったいだれがこれを


決定し、僕の目に焼きつけられるのだろう。達人の技としか言いようが


ない」



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 楽しそうだ。さきの自然のほうはパーフェクトすぎたようだが、それも


彼流の敬意の表れのように思えてならない。彼が「パーフェクト」といえ


ば、それはもうすでにアートの用件を満たしてしまうのだから、気持ちの


いいことこの上なしだ。憧れてしまう・・・。


 そして僕のほうは・・・。「パーフェクト」などと表現できるものとは出会っ


ていないのか、それとも取り立てて何かを特別扱いしなくとも落ち着いて


いられる脳天気なのか。今のところ憧れの「アーティスト」とは対極の、何


者にも等しい価値を見出そうとする、凡庸なアート愛好家なのである。



大ちゃんへの手紙

 昨日、長男が保育園を卒園したよ。6学年合わせても70人


のアットホームな雰囲気。父母の集う宴会に携帯で呼び出さ


れて、「いやー、後ほどうかがいますよ」とフランクに付き合っ


て下さる園長先生。まだ30代半ばだけど、凄い人なんだ。


   どの風に乗って飛んでいくのか?


   どのような出会いが待っているのか?


   その出会いがどのような化学反応を起こすのか?


   その楽しみを共有させて下さい


   卒園は 繋がり方の形式上の変化にすぎません


   これから先のことが心配な世の中です


   迷うこと 困ること 行き詰ること そんなことが当たり前


   のように押し寄せてくるでしょう


   だからこそ ずっと一緒にいましょうね


   私たちも家族の一員ですから       


                        ~卒園文集より~



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 真剣に造っている保育園。スタッフの皆様も手作りで式の


準備。造る、作る、創る。いったいどれくらいの時間が費やさ


れたのだろう。園長先生の言葉はとてもリアルに僕らに届い


たのでした。



整体

 この冬は、二人の息子が揃って風邪をひくというケースが、


殆どなかったといえる。それでもアレルギー体質は父親譲り


で、気温差、埃、食品、花粉とアレルゲンに対する反応は敏


感に、コンコン咳込んだり、肌が痒かったりはしょっちゅうであ


る。妊婦の妻も、最近は咳がでて苦しそうな時がある。自分は


と言えば、長期間風邪をこじらせることはないが、風が強い日


があれば喉を痛め、花粉の多い日は水鼻をかんでいる。常に


身体を動かして、テニスにヨガに健康的なイメージとは裏腹に、


至って平凡な肉体と、対話しながらの毎日である。勿論この至


って平凡が何よりの幸福であり、家族の体調の変化も、「あまり


良くない」と「まあまあだね」を、行ったり来たりしていることが、我


が家の健康スタイルになっていて、これまた至って幸福なことだ。



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 そして先日、そんな我が家のスタイルについて,健康であることの


根拠を示すような本と出合った。ヨガのレッスンでお会いする方は、


皆様熱心に身体のことを学ばれている場合が多く、身体のことに


ついて勉強しているのは先生と呼ばれている僕の方である。身体


や心のお話の中で整体のことが話題に上り、一冊の本「整体法」


井本邦昭著を紹介された。


 「整体とは感受性の高い体」 「適度に風邪をひくのは、身体が敏


感な証拠で、感受性の高い体です」 「整体では病気を、身体の異


常を治すためになるものととらえ、建設のための破壊と考えます」


冒頭にこのような整体の考え方が分かりやすく紹介されていて、な


るほどなどと思っていると、後半には様々な症状別の整体法なるも


のが紹介されていた。まるでヨガの本を読み進めるかのように、 片


鼻で呼吸した後の両鼻の呼吸のように、すいすいと身体に染み込む


ようで心地よい。アトピー性皮膚炎の箇所などは、やや短めの強い呼


吸になりながら、楽しく読ませていただきました。ありがとうございます!



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すれちがい

 朝一番のテニスのレッスンが中止になって、八幡橋まで


ランニングで買い物に出た。張り切って行ったのはいいが、


目当ての折りたたみ自転車は売り切れていた。自転車売


り場のお兄さんは親切に、山下町のホームズにも同じよう


なコーナーがあったと思いますよ、なんて教えてくれた。バ


スで戻ろうと時刻表を見ると、5分後に横浜駅行きが。58系


統でみなと赤十字病院経由。やがて来たバスには横浜駅と


書いてある。あれ、みなと赤十字病院行きだったっけ。すっ


かり雨も上がってぽかぽかしてきたせいか、間抜けにもバ


スをやり過ごしてしまった。ガードレールに掴まって肩のス


トレッチ。しょうがない、またランニングで近づいてみるか。


ただここで20分待つならちょっとでも近づいてからバスに


乗ろう!



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 ・・・・・・・・・・「あっ、OOさん、お仕事中ですか」 ヨガのプ


ライベートレッスンで、お宅にお邪魔しているHさんとばった


り。「ハラダさん、家からランニングですか」 確かに今走っ


てる地点は自宅とテニスクラブの中間くらいだけど、20キ


ロ以上の距離を毎日なんてとても・・・。「いえいえ、ちょっと


職場から散歩にでただけですよ」 ととと、斜め前を次の横


浜駅行きが・・・・行ってしまった。「じゃ、また来週に」 爽や


かに挨拶を交わして颯爽と走りはじめた。気温はぐんぐん


上昇中、まだ3月だというのに空にはもくもくと入道雲が。も


う自転車なんて諦めて、バスのことなんてほって置いて、行


ける所まで走ってみよう。がたがたにすれちがってしまって、


かえってすっきりシンプルに。すれちがいなんてありません。


新しい今との出会いだけ。お陰でランチが美味しくいただける


ぞーっ!



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大ちゃんへの手紙

 メールありがとう。


退院したってことだけど、そんな大ちゃんに勇気づけられている


のは自分です。ちょっとフラソー(大学の時のバイト先)の頃を思


い出して、音楽なんか聴いたりして。カセットテープをごたごた探


すと、当時の手作りテープがぽろぽろでてきたよ。ガリアーノ、イ


ンコグニートなどアシッドジャズのオムニバス。ジャミロクアイ、ベ


ック、レニークラビッツの王道ロック物。スライストーンやカーティ


スメイフィールドなんかのソウルの震え物。洗練されたソリッドミュ


ージックが、次から次とぽろぽろと。でも・・・今日一番聴きたくなっ


たのは、当時好きだったのに、どこか熱過ぎ脂っぽ過ぎ、ストレー


ト過ぎて恥ずかしい。そんな風に「大好き」って言えずにいたU2だ


った。小室哲哉かパーソンズか、学園祭バンドのオリジナル曲に、


使い古されたお決まりのベースライン。高中正義か松任谷正隆か、


立体的に響くギターの教科書的リフレイン。そしてあの、一生懸命


を絵に描いたかのようなソウルフルなボノの声。どれをとっても一


塵の新しさも感じられない、まんまの紋切調ロックンロール。



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何言っちゃってんのよ自分ちゃん。こういうのが大好きなんじゃな


い。心の中心が喜びのリズムを刻んで、眼を閉じると眉と眉の間


に暖かい色が溢れ出して、気がつけば大きな声で唄ってるんじゃ


ない。


”With or without you ~ With or without you ~ ・・・・・・・・・・!



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