大ちゃんへの手紙
メールありがとう。
退院したってことだけど、そんな大ちゃんに勇気づけられている
のは自分です。ちょっとフラソー(大学の時のバイト先)の頃を思
い出して、音楽なんか聴いたりして。カセットテープをごたごた探
すと、当時の手作りテープがぽろぽろでてきたよ。ガリアーノ、イ
ンコグニートなどアシッドジャズのオムニバス。ジャミロクアイ、ベ
ック、レニークラビッツの王道ロック物。スライストーンやカーティ
スメイフィールドなんかのソウルの震え物。洗練されたソリッドミュ
ージックが、次から次とぽろぽろと。でも・・・今日一番聴きたくなっ
たのは、当時好きだったのに、どこか熱過ぎ脂っぽ過ぎ、ストレー
ト過ぎて恥ずかしい。そんな風に「大好き」って言えずにいたU2だ
った。小室哲哉かパーソンズか、学園祭バンドのオリジナル曲に、
使い古されたお決まりのベースライン。高中正義か松任谷正隆か、
立体的に響くギターの教科書的リフレイン。そしてあの、一生懸命
を絵に描いたかのようなソウルフルなボノの声。どれをとっても一
塵の新しさも感じられない、まんまの紋切調ロックンロール。
何言っちゃってんのよ自分ちゃん。こういうのが大好きなんじゃな
い。心の中心が喜びのリズムを刻んで、眼を閉じると眉と眉の間
に暖かい色が溢れ出して、気がつけば大きな声で唄ってるんじゃ
ない。
”With or without you ~ With or without you ~ ・・・・・・・・・・!

