シニアのオールディーズ・ライフ -2ページ目

シニアのオールディーズ・ライフ

懐かしい洋楽を聴きながらのひとりごと

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 Morning Has Broken

 Cat Stevens

 1972年6位

 S/W:Eleanor farjeon

 Label:A&M

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朝が来た

はじめての朝の様に

ブラックバードが歌っている

最初の鳥のように

歌声を讃えよう

朝を讃えよう

生まれてくるものを讃えよう

 

 朝から雨が降っています。これから激しい雨になるとの予報。暑さ寒さも彼岸までと言われますが、昔に比べて四季の移り変わりが曖昧になっている様に思います。これも地球温暖化の影響なのか・・

 

 「雨にぬれた朝」はイギリスの讃美歌を同国のフォーク・シンガー「キャット・スティーヴンス」が翻案して1971年にレコーディングし各国で大ヒット。 このヴァージョンが事実上のスタンダードとなったとのこと。 後にプログレッシブ・ロック・バンド「イエス」に加入する事になった「リック・ウェイクマン」のピアノが美しく印象的です。

 

 

 

 

 

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 Young Love

 Sonny James

 1957年1位

 S/W:Ric Cartey

       Carole Joyner

 Label:Capitol

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男の子にも女の子にも
世界にたった一つの愛がある
そして、僕は自分の愛を見つけたんだ
きみが触れる天国のような感触
誰もきみの代わりにはなれない
いつも心の中に

 

若い恋 初恋

深い愛情に満たされ

若い恋 僕たちの愛

深い感動を分かち合う

 

 「ヤング・ラブ」は美しいメロディーと歌詞により、1957年に大ヒットし、その後も多くのカバーが生まれました。 その中でも私はカントリー歌手の「ソニー・ジェイムス」ヴァージョンが曲の表現力と雰囲気をより深く伝えてくれている様に思えて、最も好みです。

 

 この曲のオリジナル・ヴァージョンはロカビリー歌手で作者の「リック・カーティ」で、1956年のシングル盤のB面でリリースされるも、注目されずに終わりました。

 

 翌1957年 "Tab Hunter"と”Sonny James”のカバーがナンバー・ワンを獲得。 しかし映画俳優の「タブ・ハンター」の知名度が勝ち、ビルボード・チャート1位を6週続け、「ソニー・ジェイムス」の1週を圧倒! しかしクオリティのレベルは推して知るべし・・

 

 その後、"Crew-Cuts"1957年17位/"Lesley Gore"1966年50位/"Donny Osmond"1973年25位/Ray Stevens"1976年93位がビルボード・チャート入りを果たしましたが、私は「レスリー・ゴーア」バージョンの甘く切ないヴォーカルと女声コーラスそしてオーケストラの洗練度の高さに軍配を上げたいと思います。

 

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(Get Your Kicks On) Route 66

Nat King Cole Trio

1946年

S/W:Booby Troup

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西にクルマで行くなら

ハイウェイで行くのがベストさ

ルート66を走ろう

シカゴからLAまで2000マイル以上

ルート66を走ろうぜ

 

 昨日「激走‼アメリカ横断3500km!ルート66を辿る」なるタイトルに魅かれて録画しておいたTV番組を漸く観ることができました。

 

 シカゴからロサンゼルスまでトラックをヒッチハイクしてゴールを目指すと言う内容で、オールディーズ・ファンとしては「ルート66」に反応せざるを得ません。

 

 何故なら「ナット・キング・コール」の往年のヒットである「ルート66」、そして日本でヒットした「ジョージ・マハリス」の「ルート66」が脳裏に蘇ったからです。

 

 現在の「ルート66」は高速道路の整備により、物資輸送などの役目を終えて観光道路になっているそうですが、番組中の経由地も音楽や映画などで聞き覚えのある地名が登場して、何故か懐かしい思いに駆られてしまいました。

 

 しかし、番組中にこの曲が流れなかったのは、いささか残念! それとも聞き逃したか…

 

 この曲には色々なスタイルで無数のカバーがありますが、日本ではこのカバーがお馴染みでしょうね。

 

 私が好きなスタイルはオリジナルに近いコレ

 

  こんなスタイルも…ストーンズ

 

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 I Had Too Much to Dream (Last Night)

 The Electric Prunes

 1967年11位

 S/W:Nancy Mantz

       Annette Tucker

 Label:Reprise

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昨日の夜 君の影が僕の寂しい部屋に降りて来た

君の金髪と香水の香りを賞味した

君の瞳は愛でいっぱいだった 以前の様に…

・・・

夜が明け

君はいなくなってしまった

君は行ってしまった 行ってしまった 行ってしまったんだ

・・・

昨夜は夢を見すぎた…

 

 原題と邦題は少しニュアンスが違うような気がしますが、明らかに高齢者の不眠とは異なりますね。笑

 

 私は寝つきが良くて、床につくと5分以内に眠ってしまいます。 しかし以前に観たテレビの健康番組によれば必ずしも良い事ではなく、ある種の”気絶”だそうで、自慢できるようなものではなさそうです。

 

 高齢者に多い不眠には幾つかのタイプと原因があるそうですが、私の場合は”中途覚醒”に属していそうで、トイレが近くなるなど、高齢によ身体機能低下で睡眠中に目が覚めてしまうのだそうです。 それでもそのあとに眠れなくなってしまう事が殆ど無いのが救いではありますが‥

 

 

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I Wish I Were A Princess

Little Paggy March

1963年32位

S/W:Luigi Creatore

    Hugo Peretti

        George David Weiss

Label:RCA Victor

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プリンセスだったらよかったのに

もし私がプリンセスだったら

あなたを私のプリンスにしてあげる

 

 この曲を聴くと遙か昔の英語の授業を思い出します。 ”Ⅰ Wish I Were~”「~だったらよかったのに」。仮定法過去と言うんでしたっけ? 現実には起こらない願望と言うか妄想を題材にした乙女チックな曲なのでしょうね。邦題が仮定法過去ではなかったのは原題の直訳より妄想感が薄らいでいるように思います。

 

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How Will It End?

Barry Darvell

1959年110位

S/W:Elliot Paul

Label:Colt 45

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どのように終わるんだろう?

どうなってしまうのか…

君と僕とのこの愛は

 

 ピアノのグリッサンドとギターのアルぺジオ、そして女声コーラスのイントロを耳にするたびに「これぞ、あの時代のロッカバラード」と思ってしまいます。

 

 本国では110位と泡沫曲扱い。お隣のカナダではヒットしたそうですが、日本でシングル・リリースされたのか否かは不勉強にして知りません。「霧の中のジョニー」の大ヒットを持つ「ジョン・レイトン」がB面で「遙かなるジョニー」なる不可解な邦題でカバーしていました。

 

 

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Book Of Love

The Monotones

1958年5位

S/W : Warren Davis

      George Malone

          Charles Patric

Label:Argo

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誰だ 誰だろう 誰なんだ 一体誰だ

恋の指南書を書いたのは…

・・・

愛しているよダーリン

・・・

でもこの指南書を読まなければならないんだ

・・・

        第一章:彼女に「愛している」と言わなければならない

        第二章:決して別れないと言わなければならない

        第三章:ロマンスの意味を思い出さなければならない

        第四章:うまく行かなくなったら彼女にチャンスをあげよう

・・・

彼女を愛しているからそうします

この指南書にはそう書いてあります

 

 この種の指南書やハウ・ツー物を読んだことはありませんが、読みたくなる彼の気持ちが解らなくもありません。 笑

 

 この曲もオリジナルではなく「シャ・ナ・ナ」のカバーで知りました。

 

 

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Remember Then

The Earls

1963年24位

S/W:Tony Powers

Label:Old Town

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あの夜 僕たちは恋に落ちた

星空の下で

それは素敵な夏の夜だった

 

夏が終わり 僕たちの恋は終わった

愛を失うなんて罪だ

あの頃を忘れないで

 

どうして僕らの恋は終わってしまったのか…

 

 良くある青春の1ページなのでしょうか。シニアになった今、恋に限らず「あの時、ああ言えばよかった、こうすれば良かった。」と後悔したり反省したりすることしきりですが、人生の第4コーナーを回ってしまった今、それでも確かに良き時代だったと言えるような気がしています。

 

 60年代にはジ・アールズがオリジナルのこの曲を知りませんでしたが、70年代のネオ・オールディーズ・グループ?の「シャ・ナ・ナ」のカバーを聴き、オールディーズ音源の収集が始まりました。

 

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I Fought The Low

Bobby Fuller Four

1966年9位

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灼けつく太陽の下で岩を砕いた

俺は法と闘って法が勝った

俺は法と闘って法が勝ったのさ

・・・

金が必要だった 無一文だからさ

俺は法と闘って法が勝った

俺は法と闘って法が勝ったのさ

 

 この曲は主人公が犯罪を犯したが、理不尽な法と運用に立ち向かうも勝つことができなかった・・と繰り返していて、法の力や権力に抵抗すると言うテーマの下に作られたものと考えられ、反体制的な要素を含んでおり、若者文化や社会の変革への反抗の象徴と見られ、多くのカバーが生まれたようです。

 

 この曲のソングライターである”ソニー・カーティス”に対する2014年のインタビュー記事によれば、裏話として「何かいいネタがないかと考えていて、歌詞を見ればわかるだろうけど、20分ほどで作った。私にはこの曲の背景にある様な経験はないし物語もない。カントリー・ソングとして書いただけ。」とは、これ如何に・・

 

 ”ソニー・カーティス”が所属した”クリケッツ”のオリジナル曲で1959年レコーディング、1960年リリース。 この曲の最大のヒットは”ボビー・フラー・フォー”

 

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Transistor Sister

Freddy Cannon

1961年35位

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彼女は僕のトランジスター・シスター

腕にラジオ

誰だって彼女には敵わない

だって彼女はカッコいい音楽でいっぱいなのサ

(エルヴィス)プレスリー、(ボビー)ダーリン、(ゲーリー)US・ボンズ

ファッツ(ドミノ)にコニー(フランシス)そんで(ロイ)オービソン

彼女は僕のトランジスター・シスター

ラジオで楽しんでるのサ

 

 私が洋楽を聴き始めた1961年頃には自宅にテレビが無く、電子レンジ程もある大きさの据え置き型の5球スーパーと称する真空管式ラジオ1台がテレビ代りでした。 据え置き型なので簡単には移動できず、茶の間で聴くしかなかったのですが、母から「アメリカの歌はガチャガチャしててウルサイよ。」と苦情を言われたものです。


 そのラジオから流れて来たこの曲も「ガチャガチャ」のひとつですが、ポップス黄金時代の生温い曲とは一味違うロックンロール風味にシビレたものでした。

 

 当時、トランジスター・シスターとは小柄な妹を歌ったものなのかと思っていました。 小柄なグラマーをトランジスター・グラマーなどと言う和製英語がありましたからね。 この曲の場合、姉妹ではなくて、親しい女友達を意味するのでしょうね。

 

 日本でも飯田久彦さんなどがカバーしていましたが、目方誠(後の美樹克彦)さんのデビュー曲となったカバーは、声変わり前の歌声と演奏が如何にも日本的なグルーヴを醸し出していて、それなりに魅力を感じます。