アートによって瀬戸内海の魅力を世界に発信し、過疎高齢化が進む島々を含めた瀬戸内海全体の活性化を目指す「瀬戸内国際芸術祭」。2010年7月19日から10月31日まで開催するこの祭典の概要を発表し、アートによる地域の活性化について語ります。


パネリストのうち、当初予定していた田口直人氏が青木野枝氏に変更となりました。 本来ならパネルディスカッションに大地の芸術祭実行委員会の委員長である田口直人さんが参加する予定で、ぜひ越後妻有の取り組みを聞きたいと思っていたのですが、さてピンチヒッターである青木さんはその話をしてくれるのでしょうか?そのあたりは不明です。あと、アーティストの大竹伸朗さんは愛媛県宇和島市在住の芸術家で、情熱大陸にも登場したことがある現代アーティストの巨匠です。大竹ファンは多いそうですから、ひょっとしたら人気になって先着300名に漏れてしまったらどうしようと思っている今日このごろです。


○日時:2009年3月20日(金・祝)14:30-16:30
○場所:かがわ国際会議場 (高松シンボルタワー6階)
○定員:300人(当日受付・先着順)
○入場:無料
○主催:瀬戸内国際芸術祭実行委員会

○協力:(財)直島福武美術館財団

     (財)文化・芸術による福武地域振興財団


【日程】

14:30-14:40 開会あいさつ
14:40-15:10 瀬戸内国際芸術祭の概要
15:10-16:30 パネルディスカッション


【出演】

概要発表:瀬戸内国際芸術祭実行委員会

総合ディレクター・北川フラム

パネリスト:
瀬戸内国際芸術祭実行委員会 会長・真鍋武紀(香川県知事)
総合プロデューサー・福武總一郎(財団法人 直島福武美術館財団理事長)
総合ディレクター・北川フラム(アートディレクター)
副会長・大西秀人(高松市長)
大竹伸朗(アーティスト)
青木野枝(アーティスト)

モデレーター:
吉本光宏(ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室長)

3月14日の産経新聞記事に『もったいない野菜』が紹介されていた。このもったいない野菜とは島根県大田市温泉津町の温泉旅館『吉田屋』の女将である山根多恵さんたちが立ち上げた法人がはじめた新しいビジネスだ。

この吉田屋の取り組みはとても面白い。営業日は金曜日から日曜日の週末のみで残りの平日は地域貢献日として地域づくりにスタッフが取り組んでいる。また学生を数多くインターンシップ生として受け入れ、社会貢献起業などのレクチャーを山根さんから受けることができるなど、山根さんは日本を代表するアントレプレナーである。

今回紹介されていた『もったいない野菜』は、農家のロス野菜を都会で販売する仕組みでそれを田舎会社と呼ばれる学生のベンチャー企業が毎週金曜日に販売する。ネット販売もしているそうだが、このスタッフも吉田屋でインターンシップをした慶應大学や法政大学などの学生である。

ロス野菜の仕入れ価格は基本農家の言い値だそうだが、基本的に捨てていたものや農協で扱わない引き取り手のないものだからタダ同然だ。つまり農家所得が増えることを意味する。これと同じ考え方が農家の加工品販売だろう。

また、吉田屋の社会貢献の取り組みはまだある。放置竹林の整備基金や障害者の授産施設の製品開発(ユニバーサルデザインのマグカップ)、もったいない野菜の原型である『もったいない運送』など。田舎発のベンチャービジネスだ。これはら山根さんの田舎にこそたくさんのビジネスチャンスがあるというビジネス哲学が貫かれている。詳しくは山根さんの著書をよんでいただきたい。

もったいない野菜の取り組みに話を戻すが、この他にも島根と山口の農家がロス野菜を購入希望者は会費として1万円を納入すると、季節に応じて野菜がまとまって運ばれるものという仕組みもあるそうだ。

この仕組みは、『ふるさと納税』と同じように考えていけば発展するのではないか?と思う。出身者にふるさとの野菜などを買ってもらう仕組みだ。それも商品やロスも取り揃える。ネット販売も行う。そうすれば出身者からのふるさとの産業育成につながると思うのだがいかがだろうか?


ただ、単に品物を売っても意味がない。やはりそこには商品に対するストーリーが必要だ。つまりどうやってその商品が作られたか?ということがわかる商品である。いわば生産者の顔がわかる商品をどうやって付加価値をつけて売るか?である。

3月11日(水)に東京都の有楽町にある東京国際フォーラムで開催された「地域再生実践フォーラム」に参加してきた。主催者は財団法人地域活性化センターである。


このフォーラムは同財団が毎年5回開催している「地域再生実践塾」の総括的な存在のもので、毎年年度末に東京都で開催されている。ちなみに、この地域再生実践塾とは毎回さまざまなテーマをもとに現地実践者から説明を受けて、コーディネーターの指導の元で受講生がワークショップで学習するスタイルである。


毎回ユニークな地域がさまざまなテーマで行われているのだが、今年度は高松市や気仙沼市などで開催されており、中心市街地の活性化や食ブランドの推進などで実践塾が開催されている。蛙も実は参加したかったのであるが、ちょっと参加できなかったので非常に残念である。来年度は長野県の小布施町が町並み保存で、青森市がコンパクトシティーをテーマにしたものなど、またもや興味深いものばかりである。


さて、実践フォーラムに話をもどそう。今回のラインナップは前総務大臣の増田氏からの講演、その後2つのテーマに分かれてのパネルディスカッションというスタイルの分科会という構成だったのだが、そのメンバーがものすごい超協力ラインナップだった。


私が参加したのは中山間地域の活性化の分科会であったが、コーディネーターは明治大学農学部教授の小田切徳美氏、パネリストには地域活性を専門にしたコンサルタントの福田志乃氏、四万十ドラマの畦地履正氏、さんぽく生業の里企業組合総支配人の國井千寿子氏が登壇して、3名の方の取り組みについて事例紹介をまじえつつ、中山間地域の活性化についての議論を行った。


特に、福田氏からの、行政の「縦割り」の弊害についてわかりやすく構造的に説明してもらったことが一番の収穫であった。そして、それをとりはらうための方策について教えて下さったが、それがまさしく以前、このブログで書いた「異業種交流会」であったことに自分自身収穫を感じた。単なる名刺交換会ではない、それぞれが前向きに何かをしたいという人を集め、それぞれの得意なモノを持ち寄り、そして自分たちの悩みを共有しながら、お互いに足りないモノを補ってやってみるという取り組みだ。


これを佐賀県でやった事例を紹介して頂いたが、行政はうまくコーディネートし、場を提供することに徹し、そういった前向きな人のみを一本釣りでその場にセッティングしてあげることに腐心し、行政はそういう人材を多く発掘できるかどうか、いわば人財をたくさん見つけ出して、それらのネットワークづくりをしていけば、あたらしい連携や産業おこしができるということであった。


行政の場合、総合計画では総花的なところがあり、各課でもわかっているのだが、いざ予算化しようとすると予算の取り合いがはじまり、縦割りが生まれ、なおかつ国などの補助金が省庁別の縦割りになっているからどうしても横のつながりがないということになる。


行政によっては横断的な課などを組織しているところもあるようで(例:山口県柳井市にある地域再生室などがその代表例:ただ、現在は市長が交代したので組織改編でなくなる可能性あり)、そういう事例もある程度は改善できるかも知れないが、そういう課をつくっても根本的な解決を見ることはないということであった。


むしろ、政策別、たとえば学校給食に地産地消をすすめるといったプロジェクトに関係する各課を集めて悩みを共有させる仕組みをつくるべきということであり、そのほうがより実務的にいろいろできるということであり、組織論としてたいへん勉強になったし、あとで名刺交換をさせていただくと福田氏はなんと愛媛県新居浜市出身であったこともあり、四国と縁があるということがわかり、これまた新たな人材と知り合いができたことが喜ばしかった。


さて、分科会の最後に「後継者育成」や「都道府県の役割」についてフロアから質問が出されていたが、四万十ドラマの畦地氏から、「まさしくこれはという人材に目をつけ、発掘して産業おこしをしている。その取り組みこそが後継者育成にもつながると信じてやっている。確かに自分と同じようにやれる人間はいないし、それでは発展することはない。それぞれでネットワークを広げ、やる気のある人を応援していくための後方支援を行政(市町村)が、そして彼らが市町村の外に打って出ないとできない場合は都道府県が支援していくようにしておけばよいのでは?」との指摘をされていたのが印象的だった。

東京都板橋区の商店街には、「全国ふるさとふれあいショップ『とれたて村』」と呼ばれる市町村のアンテナショップがある。その第一号がハッピーロード大山商店街 であり、その成功例を受けて上板橋南口銀座商店街 にも同じアンテナショップが生まれている。


この二つのアンテナショップは商店街の空き店舗を利用し、板橋区とつながりのある市町村を中心に、産直市を開設している。現在は大山商店街が12市町の特産品販売を行っているほか、上板橋南口銀座商店街も違う市町の特産品販売を行っているし、四国では愛媛県越智郡上島町がここに特産品販売をしている。


ハード設備は板橋区が在る程度条件整備しているそうだが、それ以外は商店街組合が運営し、いったん各市町からの特産品を購入して、それを販売する形態をとっているほか、各市町が陳列スペースに応じて賃料のいくつかを支払うという仕組みとなっているようだ。


このアンテナショップがあるのは、東急東上線の大山駅と上板橋駅のすぐそばの商店街である。双方ともに駅の昇降客数が50000人前後、大山商店街の利用客数は1日平均28000人前後で推移しているということであるから、駅前という立地条件の良さもあるが、さすが都会の商店街は規模が違うといえる。


歩いてみてわかったが、板橋区自体がそもそも下町的な要素のある町で、そのへんの下町の商店街的な雰囲気があり、都会の無機質なイメージは全くもってない。特にハッピーロード大山商店街は、自分たちでお店のPR番組をつくって休憩所で放映するなど、かなり商店街づくりに力を入れているとともに、空き店舗がまったくないというのが驚きである。


通常、田舎の商店街だとシャッター街とするのであるが、これは住居と店舗が一体型になっているからという理由もあるが、ここの商店街は住居と店舗が分離しているのか、それとも所有と経営の分離がはかれているのかわからないが、空店舗待ちという状態がつづいているほど人気の商店街だそうだ。


また、アンテナショップの運営も順調であり、単にアンテナショップのみを運営するのではなく、土曜や日曜になるとアンテナショップに陳列している市町がイベントを行う場所として提供しているなど、都市と農村の交流を積極的に行っている商店街でもある。場合によっては都市住民を募ってアンテナショップの市町を訪問するためのツアーを組んだりすることもあり、積極的に農村の力を入れて、ほかの商店街や大型SCなどとの違う特色を出していることにより生き残りを図ろうとしている。


しかし、人が集まるのと売り上げが伸びるのとは少し違うように感じる。

確かにイベントにつられて人が来るとは思うが、それの効果によりたとえば衣料品とかが売れるのだろうか? そのあたりはイベント時は商店街カードの利用ポイントが数倍などの特別サービスをしているようだが、その効果がどれくらいあるのかを聞けていなかったので、そのあたりを今度は聞いてみたいモノである。

東京に来ていつも思うことがある。ホテルには外国人が数多く宿泊しており、英語をはじめとする外国語が飛び交う。そして、ファーストフードをはじめとする飲食チェーン店のアルバイト店員は、カタコトの日本語を話す外国人であることが多い。


それだけ国際化の波が確実にやってきているということを、都会の日常風景を見るといつも肌で感じることができる。その外国人宿泊者も場所によってアジア系の外国人が多いところと、欧米系が多いところと、少し分かれているようだ。


また、お隣の九州では、湯布院を昨年の夏に七年ぶりに視察したが、七年前にくらべて湯布院は大きく変貌を遂げていた。観光客の2割程度がアジア系の外国人になっているのである。通りでは中国語やハングルが飛び交う。つまり九州は東アジアの玄関口として国際化の波がやっているのだ。北海道も同様にロシア系の外国人観光客や宿泊者も多いと聞く。


翻って四国に視線をうつそう。四国ではほとんど外国人観光客や宿泊者はおろか、そもそも外国人に会う機会がまれである。つまりまだ国際化の波がまだやってきていないのだ。ただ今後は間違いなく国際化の波がやってくる。


さて、それをどう考えるのか?一周遅れととらえるか、まだまだ成長力を残した一周遅れのトップランナーとなるのか。これからの課題なのかもしれない。

 

東京の新橋駅近くには、愛媛県と香川県と共同アンテナショップである『せとうち旬彩館』がある。

羽田からモノレールで浜松町へ行き、新橋まで山手線で1駅、歩いても霞ヶ関や永田町などの官公庁にも近いし、汐留の再開発地区も隣接し日本テレビもある。かなり立地条件はよい。サラリーマンの街だ。新橋のガード下といえばサラリーマンの溜り場とも言える。

そんな『せとうち旬彩館』は元々は愛媛県知事が四国四県に呼び掛けて共同アンテナショップをつくりたかったそうだが、高知と徳島はのってこずに二県でのアンテナショップ開設となったらしい。

また聞くところによると、アンテナショップを出す場所も銀座が人気だそうだ。これは百貨店も一緒である。

このようなアンテナショップは、財団法人地域活性化センターのホームページによると、かなり多くの都道府県が出店しているようだ。ただ愛媛県と香川県のアンテナショップのように共同出店でレストラン併設型は珍しく、物産販売のみのところもあるようである。

蛙は東京に行くとたいていどこかのアンテナショップを訪問するが、本日は、『せとうち旬彩館』のレストラン『かおりひめ』で昼食をとってみた。

今治の鯛を使った鯛飯と讃岐うどん、小鉢がついて値段は850円である。さすがは東京だ。四国とくらべて単価で200円くらい高い。東京にきていつも思うのがランチ単価の高さであるし、物価の高さである。

この東京の事情を知らないで田舎値段で売ろうとする生産者が多いのだ。これは東京に限ったことではないが、田舎値段で売ればそりゃ飛ぶようにうれるだろうが利益はほとんどない。やはり適正な値段をつけることが重要であり、やはりたまには東京へ行って都会の消費事情を知らないと、結局生産者が損をしてしまうことになることが多い。

生産者も賢くなる時代と言える。学ぶ生産者が勝つし、農業は脳業だという言葉はやはり真理だろう。

明日からまたもや東の都に・・・。

勉強してきます!ネタを仕入れてきます!

というわけでお元気で!(・∀・)