東京都板橋区の商店街には、「全国ふるさとふれあいショップ『とれたて村』」と呼ばれる市町村のアンテナショップがある。その第一号がハッピーロード大山商店街 であり、その成功例を受けて上板橋南口銀座商店街 にも同じアンテナショップが生まれている。
この二つのアンテナショップは商店街の空き店舗を利用し、板橋区とつながりのある市町村を中心に、産直市を開設している。現在は大山商店街が12市町の特産品販売を行っているほか、上板橋南口銀座商店街も違う市町の特産品販売を行っているし、四国では愛媛県越智郡上島町がここに特産品販売をしている。
ハード設備は板橋区が在る程度条件整備しているそうだが、それ以外は商店街組合が運営し、いったん各市町からの特産品を購入して、それを販売する形態をとっているほか、各市町が陳列スペースに応じて賃料のいくつかを支払うという仕組みとなっているようだ。
このアンテナショップがあるのは、東急東上線の大山駅と上板橋駅のすぐそばの商店街である。双方ともに駅の昇降客数が50000人前後、大山商店街の利用客数は1日平均28000人前後で推移しているということであるから、駅前という立地条件の良さもあるが、さすが都会の商店街は規模が違うといえる。
歩いてみてわかったが、板橋区自体がそもそも下町的な要素のある町で、そのへんの下町の商店街的な雰囲気があり、都会の無機質なイメージは全くもってない。特にハッピーロード大山商店街は、自分たちでお店のPR番組をつくって休憩所で放映するなど、かなり商店街づくりに力を入れているとともに、空き店舗がまったくないというのが驚きである。
通常、田舎の商店街だとシャッター街とするのであるが、これは住居と店舗が一体型になっているからという理由もあるが、ここの商店街は住居と店舗が分離しているのか、それとも所有と経営の分離がはかれているのかわからないが、空店舗待ちという状態がつづいているほど人気の商店街だそうだ。
また、アンテナショップの運営も順調であり、単にアンテナショップのみを運営するのではなく、土曜や日曜になるとアンテナショップに陳列している市町がイベントを行う場所として提供しているなど、都市と農村の交流を積極的に行っている商店街でもある。場合によっては都市住民を募ってアンテナショップの市町を訪問するためのツアーを組んだりすることもあり、積極的に農村の力を入れて、ほかの商店街や大型SCなどとの違う特色を出していることにより生き残りを図ろうとしている。
しかし、人が集まるのと売り上げが伸びるのとは少し違うように感じる。
確かにイベントにつられて人が来るとは思うが、それの効果によりたとえば衣料品とかが売れるのだろうか? そのあたりはイベント時は商店街カードの利用ポイントが数倍などの特別サービスをしているようだが、その効果がどれくらいあるのかを聞けていなかったので、そのあたりを今度は聞いてみたいモノである。