全国各地に道の駅はある。特に公共交通網がしっかりとしていない四国地域には道の駅が多いように思う(はっきりとした統計による根拠はないのであしからず)。そんな道の駅を訪問してよく蛙がやるのが、「販売所の所在地チェック」である。地元特産や地元名産といいながら、製造元がその道の駅のある自治体になくて、隣接する自治体や同一県内ならまだいいが、大阪や北海道など他県から仕入れているところが少なくないからだ。


したがって、そういうことになっていない道の駅は「地域経済を循環させる仕組み」ができあがっていて、地元に貢献している道の駅であるといえるし、他県から仕入れている商品が多い道の駅は明らかに地元経済には結果として役に立っておらず、むしろ外貨をとられてしまうという結果になっており、単なるSCと変わらないのだ。


その他、明らかに地元のもとと関係のない変なモノをおいている道の駅も多い。土産物で全国どこでもあるようなものを販売しているケースであるが、それはそれでよいとしても地元を真の意味で大切にしているかどうか、地元志向の道の駅かどうかをチェックするよい指標となるので、道の駅をおとずれたときはぜひ特産品販売コーナーのを見てもらいたいものだ。

4月19日(日)、愛媛県宇和島市遊子地区で開催された第8回ふる里だんだん祭りに行ってきた。これは中四国以西ではじめて指定された重要文化的景観である「遊子水荷浦の段畑」で獲れた、日本一早い馬鈴薯の収穫祭である。


井の中の蛙、大海を知りたい!


この馬鈴薯は基本的に5キロ単位(サイズは大中小の3サイズ)で購入することが原則になっており、その箱も宇和島市推奨品の名前が入った箱で売ることが決まりとなっている。現地でのNPO法人段畑を守ろう会のだんだん屋でのみキロ売りでも購入することが可能である。一部生産者組合に入っていない農家のみ直売しているが、ほとんどの耕作者が生産者組合に加入し、すべての馬鈴薯はJAを通してでしか購入することができない。


ただ、ここまではよくある話であるが、この馬鈴薯の販売が特徴的なのは、JAえひめ南が一括して購入して販売する方式であるが、JAでは珍しく共選ではなくすべて耕作者がわかる仕組みになっている。つまり、箱に耕作者の名前と箱の中に耕作者の顔写真が入ったチラシが同封されているのである。


JAは共選もあるが生産者の見えるモノも販売していきたいという戦略があり、その象徴がこの段畑のじゃがいもなのだということなのだろう。まあ、遊子のじゃがいもの場合は獲れる量が少ないためにできることかもしれないが、この事例以外にもJAえひめ南では「みなみくん」と呼ばれる直売所を開設して、消費者に人気を博していることからも、「JA=共選」のイメージを覆そうとしている努力がうかがえよう。


また、この日は現地で開設された交流拠点施設「だんだん茶屋」のオープニングも兼ねており、指定管理者であるNPO法人段畑を守ろう会の女性部さんたちが、来場者にアジの遊子丼などの食事を出されており、舌鼓を打っていたようである。このだんだん茶屋の隠れた名品が「鯛のカマ」のフィレである。このうまさは絶品であるし、何と言っても値段が500円と安い!興味のある方、ぜひ現地を訪れてご購入を。ちなみに東京でも池袋にある愛媛県のサポーターアンテナショップ「いよかん」において購入できるので参考までに。ただし、東京では1,050円するので要注意。

北里柴三郎は、近代医学の父といわれているが、地域づくりの先進地でもある熊本県小国町の出身であることは知られていない。そして、北里柴三郎は以下のような言葉を残している。


「地域の人づくりには”学習”と”交流”が大切だ。」


この精神を受け継いで行われている取り組みこそが、地域づくりの世界でかの有名な九州ツーリズム大学である。学びと交流を目的にしたこの取り組みは、その講師陣がものすごい面々である。地域づくり団体全国協議会の岡崎昌之法政大学教授や、湯布院の中谷健太郎氏、宮口まさみち早稲田大学教授など、まさに地域づくりの世界をリードしてきた大学教授を講師に招いて現地学習をすることができるのだ。しかも、地域づくりの先進地をまさに観光資源にしてお金を落とす仕組みを構築している。おそらくこれに匹敵するのは財団法人地域活性化センターが行っている全国地域リーダー養成塾くらいだろう。


今年度は蛙もぜひ参加してみたいのだが、はてさて。

最近、コンビニの商品を見ていると、たとえば「愛媛県とのコラボ商品」といったような、地域協働協定を結んで新製品を企画販売するケースが多い。ちなみにコンビニで最初に都道府県単位で協定を結んだのは愛媛県とファミリーマートがはじめてである。そこから大ヒット商品が生まれる日も近いはずで、実際に今治市付近で賄い飯として食べられていた「焼き豚玉子飯」はファミリーマートでシリーズ化されている。


この傾向はおそらくずっと続く。なぜならばすでに商品企画をする際に、地方の特産品や郷土料理というモノはたいへん参考になるモノだからだ。まったくの創作料理・商品(有名な料理店のシェフがつくるというものも同様)は売れるかどうかバクチ的な要素があるが、そもそもの特産品や郷土料理というものはその地域でポピュラーのものであるから、ハズレるリスクは創作料理・商品よりは格段に低い。いわば特産品や郷土料理は文化そのものであるから、文化から経済を生んでいるといっても過言ではない。


自治体側にとっても、自分たちの地域の産物に対する認知度が上昇し、そしてまた産物が売れると言うことは産地拡大につながり、ひいては地域活性化につながる。都道府県によっては専属スタッフを配置するところもあるそうだ。


また、個人的なことではあるが、先日、松山市で飲食店を経営する方に、蛙の知り合いの農家がつくった小ロットで栽培されている農産物を個人的にあげたら、たいへんおいしく、お店に納入したいのでぜひ紹介して欲しいという依頼が来た。これもまた、新しいビジネスチャンスの拡大であり、そういった地域の埋もれたものを都市の業者に積極的に紹介していくことがこれからは地域力を高めるひとつの要素かも知れない。


そんな中で、明日放送されるガイヤの夜明けはたいへん興味深い。番組ホームページからの冒頭部分を引用しよう。


少子化が進む日本で"内需を創造する"ことは容易ではない。これまでの大量生産、大量流通、大量消費の流れにのる"工業型商品"は、革新的発明でもない限り、頭打ちとなる。そんな中、注目されているのが、地域の特性を生かした商品・専門性の高い商品・生産者のこだわりがある商品・・・、つまり希少価値のある地方特産品だ。
そんな地方特産の食品や食材を発掘して流通させる仕組みづくりに挑む人たちがいる。ある大手コンビニエンスストアは、地方自治体と手を組んで、埋もれた食材を探し出し、新たな戦略商品にする取り組みを始めた。
一方、全国各地の地元の中間流通業者30社がネットワークを作り、お互いの特産品と情報を融通しあうことで販路とバリエーションを広げている。さらに"新兵器"を使って、新たな特産品を作ろうと模索する人も現れた。
一つ一つは小さな量だが、地方にはまだまだ特産品が埋もれている。大きな流通ネットワークではなく、地方独自そして新たな仲介業者の力で特産品に光をあてることで、新たな需要を呼び起こす。その動きを追う。


重要文化的景観に選定された愛媛県宇和島市にある「遊子水荷浦の段畑」では、日本一早いといわれる「早掘りバレイショ」が収穫され、毎年4月に「ふる里だんだん祭り」と呼ばれる収穫祭が開催される。毎年、地区人口の三倍以上の3000人を超える来場者が集まり、さまざまな催しものを行われる。


また、今年は宇和島市が建設した交流拠点施設「だんだん茶屋」もこのだんだん祭りにあわせてオープンし、レストランや産直市が設置され、さらなる交流人口の拡大が期待されており、宇和島市の観光の目玉のひとつとしてかなり力を入れていることがよくわかる。


だんだん茶屋は、NPO法人段畑を守ろう会が指定管理者として運営し、ご当地メニューも用意されるそうで、特に「半農半漁クレープ」は試食会でもかなりユニークでおいしいと評判だったそうである。どうぞご賞味アレ。なお、だんだん茶屋では、「土・日のみの営業」となっているので注意してもらいたい。


-記-


【名 称】 第8回ふる里だんだん祭り
【日 時】 平成21年4月19日(日)午前10時~午後2時
【会 場】 宇和島市遊子水荷浦地区
【主 催】 ふる里だんだん祭り実行委員会
【共 催】 遊子自治会、NPO法人段畑を守ろう会、遊子公民館

【内 容】
 (1)早堀りバレイショの販売

 (2)段畑ガイド

 (3)ステージイベント

 (4)特産品販売

 (5)キッズパーク

 (6)ヨット遊覧

 (7)その他

蛙は地域内経済を循環させる仕組みに興味をもっている。地産地消に代表されるように、この地域経済を循環することができれば地域は持続的になると考えている。これまでは道路や鉄道などの交通インフラが整っていなかったので、地域内ですべて解決できる仕組みがあったが、残念ながら交通インフラに比べてインターネットという情報インフラすらも整備された現代において、地域内で経済を循環させることはかなり困難を極める。


このような地域内経済を循環させる仕組みこそが、「スローシティ」と呼ばれるもので、これがこれからの日本のまちづくりのひとつになっていくものと思われる。また、その一方でファストシティと呼ばれる効率化だけを追求したまちづくりがこれまでの日本の姿であったわけであるが、その到達点こそが「イオン」に代表される大型SCではないかと思われる。


そんな大型SCもリーマンショックにはじまる未曾有の不況により、危機に瀕しているとともに、裏返せば地域内経済循環のチャンスともいえるが、そんな大型SCの今を伝える番組が「ガイヤの夜明け」で紹介されたようだ。残念ながら蛙の住む地域はテレビ東京系が放送されないので、後日にならないと放送を見ることができないが、たいへん興味深い番組である。


以下、ホームページの文章を引用する。


“小売りの覇者”として、圧倒的な存在感を示してきた巨大ショッピングセンター(SC)。特に郊外型のSCは広さ、店舗の多さ、物量で、地方の消費を飲み込んできた。だが彼らにも落日の危機が訪れている。一気に冷え込んだ消費マインドと、投資マネーの消失などにより、そのビジネスモデルが見直しを迫られているのだ。2008年末での出店数は2870を超えているが、出店の勢いは減速し先行きも不透明だという。
今、そんな巨大店舗では、客を呼び込む新たな挑戦が次々と始まっている。新たな“集客”戦略で、冷え切った消費を掘り起こすことはできるのか?転換期を迎えたSC、その復活にかける闘いを追った。


大型SCのビジネスモデルと、今後の展開の動きを見ることにより、地域内経済循環の仕組み構築のヒントになりはしないか、蛙はそのように思っている。地方都市の活性化はここに鍵があると思っているのだ。

久しぶりの更新で申し訳ない。個人的な事情により近くにネット環境がなく、やっとネット環境をもつことができたのでブログ再会、いやいや再開である。


さて、先日、松山大学の「ベンチャービジネスと市場」と呼ばれる経済学部の市民公開講座がある。この授業は毎週水曜日に行われる講座で、大学生がビジネスプランを立ち上げて年度末に発表するというもので、それに必要なベンチャー精神や起業に必要なことなどを考え、夏休みには実地研修などを行って学生なりの地域活性化を図ろうというもので、朝日新聞松山支社も協力している講座でもある。


その第一回目の講師は毎年、若手の社会起業家としても知られている島根県温泉津町の山根多恵さんをお招きしていたが、今回はその方の弟子?にあたる山上文香(やまのうえふみか)さんをお招きし、「もったいない野菜」を通じた地域活性化について話を聞くことができた。


ちなみに山上さんは現役の慶応大学の学生であり、今回は大学生の授業を現役の大学生が教えるという何ともユニークな講座となった。


「もったいない野菜」とは、いわゆる規格外の野菜である。規格外とは、農協の規格に外れている野菜であり、普通の野菜とは何らかわりない。大きすぎてもいけないし、形がまがっていてもいけない、小さすぎてもいけない、キズがついていてもいけないということで、規格外の野菜はものすごく大量にある。その問題に直面したとき、これを買い取って都会で販売することを思いつき、田舎会社東京支店という学生グループを立ち上げて活動しており、それを行っているグループを支援している企業に就職することも内定しているそうだ。


話を聞いて思ったのは、やはり元気をもらえる話だったということと、特に、若手の農業関係者に聞かせることができればたいへん有意義な時間がすごせるのではないかと思う。

蛙が引っ越しを行うことになりました。かたつむり

というわけで、ネット環境が一時期得られなくなりますので、

一定期間中、記事を投稿をすることができません。

ごめんなさい。・°・(ノД`)・°・