チベット人論客ぺマさんの新著、『日本人が読めば
背筋が凍る!最終目標は天皇の処刑』(2012-11-10に
紹介)に続く“第二弾”。中国による尖閣諸島侵略が
毎日進行中にも関わらず、無関心な日本社会に次の
ように警鐘を鳴らす。
『このままでは日本は「第二のチベット」に …日
本はあたかも「平和」であることが当たり前であり、
今もまま「平和」を守ればよい、という考え方が一般
的…中国は、相手の国が「平和」を望んで自国の内側
に閉じこもっていても、隙を狙って侵略してくる国家
…平和は大切ですが「平和」を願ったり、祈ったり
するだけでは実現できず、外敵によって破壊される
…当時のチベットの状態と、現在の日本の、「憲法九
条」に対する信仰と国防意識の低さが、私にはデジ
ャブ(既視感)のように重なって見えて』と述べる。
『日本の政治に欠けている「国家を守るビジョン」
…幕末から明治にかけては、海外の事情を知る人々
が、先駆的に西洋の技術,科学,法律,文化を導入し、
日本が「文明国」であることを世界に示し…日本は
アジアで唯一、植民地化されることなく…アジアの
国々から見て、明治以降の日本の近代化と躍進は、
目を見張るのもので…中国の革命、インドをはじめ
とするアジア諸国の植民地支配からの独立にも、日本
の存在は多大な影響を与え…戦後まもないころ、イン
ドのネルーやインドネシアのスカルノなどアジアの
指導者は日本を高く評価する発言を…』と「国家を
守るビジョン」として「明治以降の日本の近代化と
躍進」の実例をあげて、『日本はアジアでの「バラン
サー」になれる 日本はインドと連携するべし イ
ンドと日本、その強い絆』と続ける。
『インドと日本、その強い絆』は、昭和十七年の
日本軍シンガポール占領時の捕虜インド軍兵士によ
る「インド国民軍」設立に始まり、当時ドイツ亡命
中のチャンドラ・ボースの来日, 自由インド仮政府を
樹立,主席就任と、『インド独立の起点』となった
ことにある。敗戦時、台湾で事故死したボースの遺骸
は東京杉並・蓮光寺に祀られている。