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第19回 本音で生きる人は、結果にコミットする

 
 

本音で生きる人は

結果にコミットする

 

建前で生きる人は

結果にコミットしない

 

 

「この度は、申し訳ございませんでした。今後は気持ちを新たにして、一生懸命努力していきたいと思います。今後ともご指導よろしくお願いいたします。」

 

 

この謝罪文は、僕が会社員の時に上司に送ったメールです。仕事の報告が遅れたことで上司に注意を受け、それに対してのお返事になります。どこを見渡しても、見事に何も約束してませんよね。フワッとした意気込みだけです。何をどうするのかが書かれていません。言葉がとても軽い。「本当に反省してるのか! 具体的にどのように改善するかを今日中に報告しろ! 」結局、また怒られることになりました。

 

 

結果を約束しない

 

このように「建前で生きる人」は、結果を約束しません。「頑張ります」「できる限りやってみます」という返事で、具体的に何を、いつまでに、どのようにやるのかを、明言しません。これまでの人生で「最後までやりきった」という経験が少ないため、約束を守れる自信がないのです。約束してしまって、相手をがっかりさせたくないという気持ちもあります。その気持ちは痛いほど理解できます。

 

 

経営者になってよくわかりました。僕は結果にコミットする人間と働きたいです。働いた時間で給料がもらえるという意識ではなく、生み出した価値で給料がもらえるという意識を持っているかどうか。8時間働いても何も価値を生み出していなければ、報酬はゼロ、その意識です。価値というのは、誰かの困っていることを解決したり、望んでいることを叶えることです。その提供できた価値に対して、感謝の対価としてお客さまから報酬をいただけます。価値を生み出さなければ、顧客に選ばれないし、報酬ももらえません。売り上げはゼロです。その状態が続けば、会社は潰れます。

 

 

だから経営者が従業員に期待していることは、どんな価値を生み出すかを約束し、価値を提供するために全力を尽くして、そして実際に価値を生み出すことです。あなたが結果にコミットし続けることで、お客さまや上司から信頼を得て、会社に必要な存在として認められます。これ、とても大事です。しかし、この意識を持っている人が、本当に少ないなぁって感じています。

 

 

結果を約束する

 

「本音で生きる人」は、目の前のお客さまが本当に望んでいることを引き出し、その結果を達成するために全力を尽くします。「3ヶ月で学力を20%アップさせます」「30分でピザを届けます」このように、「期待されている結果を出すこと」と「結果を出すために最大限努力すること」を、顧客に約束するのです。

 

 

では、ここで一つ考えみましょう。

読書スピードを速くしたいあなたは、どちらの講座のセールストークに魅力を感じますか?

 

 

A社:「本を速く読めるようになる講座を提供します! 誠心誠意がんばります」

B社:「この3時間の講座で、読書スピードが2倍にならなければ講座料を全額返金します」

 

 

僕なら、もちろんB社を選びます。A社は、いつまでにどれくらい速くなるのかがわかりませんし、何を頑張ってくれるのかよくわかりません。何も約束していませんよね。それに比べて、B社は明確な決意と意思が言葉に宿っています。どんな結果を出してくれるのかが明確で、商品に絶対の自信を持っているということが、「全額返金する」という約束で感じられます。B社は、実際に存在する「瞬読講座体験会」の案内文です。

 

 

これが、結果にコミットする人とそうでない人の違いです。人は誰でもしょうもないものは買いたくないし、損したくありません。だからこそ、B社のように事前に結果にコミットしてくれる人間が、これからの社会でより一層求められていきます。

 

 

お客さまの立場で考えると、結果にコミットすることの大切さをより理解いただけると思います。例えば、ピザ屋に電話で、「30分で照り焼き風ピザをお願いします」と注文し、「わかりました。今からパンを焼きます。その次に、ソースを作りますね」と店員さんから言われたとします。どう思いましたか。今からパンを焼くとか、ソースを作るとかどうでも良くないですか。あなたは、30分で照り焼き風のピザが届けばそれでいいはずです。どういう機械を使ってどういう順序でピザを作るのかは、プロであるピザ屋が自由に考えること。

 

プロ = 結果にコミットする

だから、あなたにはまずは結果を示して欲しいのです。この例え話で言えば、「30分でピザを届けられるか」その一点を教えて欲しい。もし、無理なら最初に「できません」と断ってほしい。ピザを作り始めて、時間通りに間に合わなかったり、材料がなかったことに気づいたら、わかった段階で連絡をして欲しい。それが、プロに求められていることです。僕が考えるプロとは、その道の専門家として自分にしかない専門性を発揮して、結果にコミットする人のこと。僕はそんなプロと一緒に働きたいし、仕事を依頼したいと考えています。

 

 

結果にコミットすることで、会社や顧客から必要とされるだけではなく、たくさんいいことがあります。

 

 

第一に、相手にもコミットさせる

結果をコミットするという言葉を、ここまで世間に浸透させたのはRIZAP。RIZAPは、なりたい身体になることをお客さまに約束していますが、実現するためにはお客さまにも本気になってもらわないといけません。あなたが本気になってお客さまの願望と向き合い約束すれば、相手にもあなたの熱気が伝わり行動してくれるようになります。そうすれば、求めている結果が出やすくなるのです。

 

 

第二に、協力者が増える

お笑い芸人キングコング西野さんは70000人の会員がいる国内最大のオンラインサロンを運営しています。僕も会員ですが、サロンの中では実に奇妙なことが起きています。お金を払って会員が西野さんのイベント運営の手伝いをしたり、自分の時間を使って西野さんの活動を積極的に宣伝する。なぜこのようなことが起きているのか。それは、西野さんが「ウォルトディズニーを倒す」ということをコミットしているからです。

 

 

そして、「クラウドファンディング1億円以上調達」「本累計100万部達成」「美術館建設」など、誰もやったことのない驚きのコンテンツを次々と打ち出し、現在進行形で誰よりも行動しているからです。サロンメンバーは西野さんが描いている未来を自分も見てみたいと願い、絶対に実現できると信じています。だから、自分の人生をそこに投入してでも協力したくなるのです。人気漫画であるワンピースでいうと、主人公ルフィーが「海賊王になる」と宣言して行動すると、「ルフィは海賊王になる男だ!」と信じる仲間が増えて力を貸してくれるようになりました。まさに、あのイメージです。

 

 

第三に、あなた自身に火をつける

結果にコミットすると約束した瞬間、自分のやるべき一点が明確になり、腹の底に眠っているエネルギーが噴出します。魂に火がつくのです。火事場のばか力という言葉があるように、やるべき使命が明確になり魂に火がつけば、あなたの真の力が発揮されます。

 

 

このように結果にコミットすることで、最高のあなたのパフォーマンスが発揮されて、協力してくれる人も増えて、相手も本気になってくれることで結果を達成しやすくなります。結果を達成し続ければ、周りから信頼されて、それがあなたの肩書きや実績になり、受け取る報酬が上がっていくのです。

 

 

結果はコントロールできない

 

ただ、結果はコントロールできないものです。どれだけ努力しても結果が出るかどうかはわかりません。こころに余裕を作り、モチベーション高く仕事に取り組むためには、自分がコントロールできることに集中することが鍵です。いつも結果を出すことばかり考えていては、緊張状態でエネルギーが燃え尽きます。結果を出すために結果を忘れる。プロセスも大事です。結果が出なかったとしても、やれることをやったならそれでいい。結果はおまけ。次に活かすための一つのデータ。自分ができることを約束することが大切です。

 

 

また世界中の人に約束する必要はありません。まずは、あなたが幸せにしたいその一人で良いです。大きなことを言わなくても良いです。100%実現できることから始めましょう。「いつまでに、どんなサービス/商品/行動を通じて、具体的にどんな結果を出すのか」を、あなたの言葉で約束するのです。体の芯から熱くなってくるのを、あなた自身が体験するでしょう。そうなったら、もう誰にもあなたを止められない。あとは、やるだけです。

 

 

結果にコミットして

あなたの魂に火をつけよう!

 

 

 
つづく
 

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第18回 本音で生きる人は、運命のパートナーが見つかる

 
 

本音で生きる人は

運命のパートナーが見つかる

 

建前で生きる人は

すぐに別れる

 

 

「年をとっても恋人気分を忘れず、ずっと笑いあえる関係を築いていきたい」

 

これは、お恥ずかしながら、僕が昔から描いていた理想の夫婦像です。現在は、まだ結婚5年目ですが、順調に理想像に近づいてます(······のはず)。しかし、妻と出会う前は、お付き合いしても長続きしませんでした。

 

 

24時間365日ずっと背伸び状態

 

以前の僕は、「愛されたい」「承認されたい」「拒絶されたくない」という思いが強く、自分をよく見せようとして素の自分を隠してしまったり、自分よりずっと年下の子と付き合って大人ぶっていました。背伸びをしているわけですから、一緒にいると疲れてしまいます。彼女が成長した時に、フラれるという悲しい結末に。

 

 

僕はずっと、周りの人にどう思われるかという観点でパートナーを選んでいました。ブランド品を買うみたいな感覚です。周りの人からチヤホヤされて、羨ましがられて、「カワイイ子と付き合える俺ってスゴイ」って、誇らしい気分になりました。ただ、僕自身がその子を求めていなかったので、二人で過ごす日常では、特に楽しいことはありません。相手も「背伸びした僕」に惹かれていたので、素の僕がチラッと見えた時にゲンナリしたことでしょう。このように「建前で生きる人」は、自分の基準で相手を選んでいないので、自分と相性が合わない人ばかりが寄ってくるのです。

 

 

本音のあなたと相性が合う人が見つかる

 

それに比べて、「本音で生きる人」は、運命のパートナーと出会えます。なぜなら、ありのままの自分を表現して生きているからです。僕の辞書によると、運命のパートナーとは、本音のあなたとピッタリ相性が合う人、です。お互いにウソ偽りなく自然体でいられる、そんなパートナーだからこそ心から信頼しあえる関係を築けるのです。つまり、作り物のあなたではダメです。ありのままのあなたを出さなければ、あなたが求めているパートナーには出会えません。

 

 

そのためには、自分を受け入れることが大切です。ここは前の記事でも何度もお伝えしているところですね。好きなところも嫌いなところもひっくるめて、ありのままの自分を認めてあげるのです。本当の自分をあなた自身が受け入れることができると、少しずつ自然体で過ごせるようになっていきます。

 

 

好きなことに没頭しよう!

 

もう一つ大事なことは、好きなことに没頭することです。なぜなら、やりたいことを夢中でやっているその瞬間が、最もあなたがあなたらしく輝いている時だからです。最高のあなたがそこにいるからです。その時に、あなたに好意を寄せる人が現れたら、純度の高い本物のあなた自身の魅力に惹かれたわけですから、着飾らずに自然体の状態で関係を育んでいけます。

 

 

ところが、出会いを探す活動ばかりして、大好きなことを疎かにしてしまうと、自分の運命のパートナーがどんどん遠のいていきます。僕みたいに、合コンをたくさんしたり、女心を掴むコツみたいな本で勉強することも良いですが(何冊読んだことか)、あなたがやりたいことを無心でやっているその先に、良い縁が広がってくると僕は信じています。

 

 

今回は、現在のパートナーと良好な関係を育むコツを、実際にコーチングする時にアドバイスをしていることの中から、厳選して3つ紹介します。

 

 

①ありのままの姿を尊重する

 

前の記事(本音を聞く)でもお伝えしましたが、お互いの本音を理解し合うことが安心した関係を育むためには大切です。価値観や考え方は、違って当たり前です。そして、変わって当たり前なのです。違うことに関しては、自分の意見を一方的に押し付けるのはやめて、まずは「違い」を受け入れましょう。その上で、問題があるのであれば、どういう風に解決していくかを、一緒に決めていくのです。

 

 

②プロジェクトを一緒にする

 

目標を決めて共同のプロジェクトをするのがオススメ。妻は僕の会社で働いているので、子ども向けのイベントや新商品開発など、たくさんのプロジェクトを共にしてきました。プロジェクトを一緒にすることで、仕事を通じてどんなビジョンを実現したい?物事に取り組む上で大切にしたい価値観は? トラブルが起きた時どのように感じ、どうやって対処していく? など、一緒に生きる上で、大切な人生観を共有できます。言うなれば、プロジェクトは、結婚生活の縮図。結婚前に、共に暮らすためのリハーサルができるのです。結婚前に同棲するのもいいですが、なにか一緒に出来ることを始めてみるのはどうでしょう?

 

プロジェクト例)

「野菜を育てる」「半年で20万円貯金する」「旅行の計画を立てる」

 

③自立する

 

昔の僕がそうでしたが、自立していない者同士が一緒になると、「共依存」に陥ることがあります。自分を犠牲にして相手に尽くし過ぎてしまって、自分も相手もダメになってしまうというパターン。僕は、自分で自分を認められず、周りにも認めてくれる人が少なかったので、パートナーに感謝されることで、自分の自尊心を満たしていました。僕は役に立つ存在なんだ、と。その結果、相手も僕にどんどん依存してしまい、互いにパートナーなしでは本当の自分がわからなくなり生きていけなくなったのです。

 

 

相手が本当に困っている時に助けるのは良いですし、思いやりや優しさも大切です。ただ、基本的に普段の生活において自分ができることは自分でやりましょう。パートナーとの関係だけに執着せず、それ以外の所で誰かの役に立つ行動をして自尊心を満たしていくのです。

 

 

これは個人的な考えですが、僕は結婚した後もお金の面で自立することは大切だと思っています。生活費を相手に依存していると、相手と別れてしまうと生活できなくなるので、自分が言いたいことがあっても遠慮したり我慢したりして、相手の”いいなり”になってしまうことがあります。別れたくても別れられない、だから我慢するしか選択肢がない、そんな状態で良い関係性は育まれていきません。

 

 

生活費を稼ぐことを相手に任せる場合でも、「お金を稼いでいる人がえらい」という認識は捨てて、共同生活する上での互いの役割の重要性を明確にし、対等に付き合えるようなパートナーシップを築くことが大切です。

 

 

「自分が自分自身に出会う、 彼女が彼女自身に出会う、 お互いが相手の中に自分自身を発見する。 それが運命的な出会いというものだ」

 

 

本音で生きる日本人の象徴である、芸術家 岡本太郎さんの名言です。

ありのままのあなたを出して、それで嫌われてもいいじゃないですか。自分を殺して、ずっとニセモノのあなたを演じないといけないなんて、そっちの方が苦しいですよ。耐えられない。そんなあなたを見たくはありません。飾らない自分を表現し、本音が言い合える関係を育んでいきましょう。あなたがあなたの本音を選択することから、あなたの運命は切り拓かれていきます。

 

 

 

 

ありのままのあなたを

相手に見せよう!

 

 

 

 
つづく

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第17回 本音で生きる人は、断れる

 
 

本音で生きる人は

断れる

 

建前で生きる人は

断れない

 

あなたは、「断る」ことができますか。あなたは本当に思っていることを伝えられていますか。言わなくても察してくれよ、私が我慢すればそれでいいって思っていませんか。

 

 

言いたいことが言えない

 

 

「建前で生きる人」は、面と向かってダイレクトに自分の意見を言うのが苦手です。あいまいな表現を使って遠回しに自分の意見を伝えます。我慢して言わないことも多いです。ケンカしたくないし、相手といい関係を築きたいという気持ちはわかります。でも、どちらか一方が「我慢」している関係はいつか壊れます。それはあなたからかもしれませんし、相手からかもしれません。相手からの要求がどんどんエスカレートしていくので、いくら我慢強い人でも身体を壊してしまったり、突然、どちらかが大爆発して関係がこじれてしまいます。

 

 

そんなあなたが「アサーティブ」を身につけたら、こんないいことがあります。

 

・立場や価値観が違う相手でも、自分の考えを自信を持って主張できる

・言いにくいことでも、相手を否定することなく意見できる

・同僚や家族と良い関係を築きながら、効率よく楽しく仕事や家事を進められる

 

得意先からの高圧的な値引き交渉も、行きたくないママ友からのランチの誘いも、子どもの教育にうるさい姑にも、あなたが本当に思っていることを相手を怒らせることなく主張できるのです。学びたくなりましたよね。

 

 

コミュニケーションの3つのタイプ

 

そもそも、コミュニケーションにはの3つのタイプがあると言われています。よくアニメの「ドラえもん」で例えられますが、相手に言われるがまま自分の意見を言えないのが「のび太くんタイプ(受動的コミュニケーション)」、相手の意見を聞かずに自分の意見を一方的に押しつけるのが「ジャイアンタイプ(攻撃的コミュニケーション)」、そして、このアサーティブが、「しずかちゃんタイプ」です。

 

 

アサーティブジャパン協会によると、アサーティブとは自分の気持ちや意見を、相手の気持ちも尊重しながら、誠実に、率直に、そして対等に表現することを意味します。自分と相手を大切にしながら自分の本音を伝える手法です。アサーティブを知るまでは、我慢するか、相手を無視して言いたいことを言うか、どちらかしか選択肢はないと思っていました。自分を押し殺して苦しくなったり、逆に言いたい放題言って周りから嫌われたり、そんなこんなを30年間、行ったり来たりしていたように思います(どちらも地獄です)。

 

 

でも安心してください。ここに第3の選択肢があります。相手を傷つけることなく、自分が思っていることを伝える方法がある。それは、生まれ持った性格や能力に左右されません。トレーニングをすれば誰でも身に付けることができる「伝え方の技術」なのです

 

 

DESC法とは?

今回は、アサーティブの中でもすぐに日常で実践できるDESC法を紹介します。これは、心理学者ゴードン・バウアーによって提唱された、相手の「思考」と「感情」を尊重しながら、自分の願望を伝えるコミュニケーション手法。4つのステップで話を進めていくことで、自己主張が苦手な人でも相手を不快にさせず、自分の意見が相手にすっと受け入れられるようになります。

「部下が提出期限を守らない」という事例を通じて、4つのステップを解説していきましょう。

 

 

ステップ1 Describe 描写する

問題が起きた状況や相手の行動を描写する。自分の気持ちを入れずに、客観的に伝えるのがポイント。

 

事例解説:期限から1週間過ぎていて、他のメンバーを待たせてしまいプロジェクトが先に進まない

 

ステップ2 Express 表現する

自分の考えや感じている気持ちを表現する。「お前が悪い!」って攻撃的にならないように感情を冷静に伝えることが大切。

 

事例解説:約束を守ってもらえずガッカリしている、プロジェクトが遅れていて焦っている

 

ステップ3 Suggest 提案する

具体的に相手にしてほしいことを提案。相手の立場で考えて実現可能であるかを考える。

 

事例解説:遅れることがわかった時点で相談してほしくれたら嬉しい

 

ステップ4 Choose 選択する

提案したことが実行された時とされなかった時に、どのようなことが起こるかを伝える。

 

事例解説:相談してくれたら他の人に手伝ってもらえてプロジェクトが予定通りに進行し、私は安心する

 

 

(DESCトーク例)

期限から1週間過ぎてしまい、他のメンバーを待たせていてプロジェクトが先に進まない状況になっている。最初に約束した期限を守ってもらえなくてガッカリしているし、それ以上に、プロジェクトの全体の進行が遅れてしまって焦っているんだ。これからは、遅れることがわかった時点で相談してもらえないかな?そうすれば、他の人に手伝ってもらうことができて、全体のプロジェクトも予定通り進められるので安心するんだ。どうだろう?

 

 

「人間の悩みはすべて対人関係である」そのように心理学者アドラーは言い切っていますが、対人関係の悩みの根本にあるのは、互いに「本音」を上手に伝えられないことだと、僕は確信しています。本音を上手に伝えられる技術を身につければ、あなたの毎日はもっと楽しくなることをお約束します。

 

 

だからまずは、第3の選択肢であるアサーティブを、あなたのコミュニケーションに加えて欲しいのです。我慢しない。無視しない。押し付けない。相手も自分も大切にする、そんな伝え方を、あなたから始めていきませんか?

 

 

 

相手を大切にして

本音を伝えよう!

 

 

 

 
つづく
 

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第16回 本音で生きる人は、本音を聞く

 
 

本音で生きる人は

 本音を聞く

 

建前で生きる人は

本音を聞けない

 

 

 

「当たり障りのない話ばかりで、距離が縮まらない」

「相手に結婚する気があるか知りたいが、なかなか聞けない」

「お客さまアンケートを取るのが、怖い」

 

このように相手に一歩踏み込んだ質問ができないなんてことありませんか。「建前で生きる人」は、相手と仲良くなりたいと思っていても、本当の気持ちを知るのが怖くて、当たり障りのない話しかできません。また、突っ込んだ質問をすると相手を不快にさせるのではないかと思い、なかなか本音が聞けないのです。相手が本当に望んでいることがわからず、こう思ってるんじゃないかという妄想が頭の中で広がり、相手が求めていないことをやってしまいます。

 

 

本音が聞けないと売れない

 

ビジネスの世界では、顧客が本当に望んでいることを理解していないと、顧客を満足させることができません。かゆいところに手が届いていない状態。自分が提供するサービスのどこに満足して、どこにストレスを感じているかがわからないので、商品やサービスの改良ができません。痒いところをかいてくれる人や、困っていることを解決してくれる人が、顧客にも会社にも信頼されていきます。

 

 

パートナーとの間でも、ストレスなく良好な関係を築くためには「金銭感覚」「家事」「こどもの教育」など、互いの価値観を共有することが大切です。時には、意見が違ってケンカになったり、気持ちを理解してもらえずイライラすることもあるでしょう。でも、パートナーと本音で「理想の家庭」に対するビジョンや価値観を共有しない限り、二人にとっての理想の家庭は築けません。お互いの本音を共有することで、どちらかが我慢したり、一方に寄りかかる関係ではなく、互いに自立した存在として良好な関係を育んでいけます。本音を聞かなかったら傷つかずに済むという気持ちも分かりますが、長期的にパートナーと幸せな関係性を育みたいのであれば、相手の本音を聞くことからは逃げられないのです。

 

 

アクティブリスニングとは?

 

今回は、相手の本音を上手に引き出すコツとして、僕がコーチングする時に大事にしている「アクティブリスニング」を紹介します。アクティブリスニングは、相手に安心して心を開いてもらうための「心構え」と、相手の本当の気持ちと考えを引き出す「問いかけ」に分けられます。

 

 

「心構え」

①言葉の背景にある気持ちを感じる(共感的理解)

悩みやグチを話してきた女性にアドバイスしてしまい、怒らせてしまったことはありませんか(男子あるあるですね)。助けてあげたいという気持ちはわかりますが、相手が求めているのはアドバイスではなくて、話を聞いて共感してもらうことかもしれません。不安や恐れで心も頭も埋め尽くされている状態では、なにを言われても相手の耳には入りません。怒りが増幅するだけです。この人なんもわかってない!わかろうともしてくれない!って(耳が痛い話です)。

 

 

話を聞く時は相手の言葉だけではなく、「どんな気持ちで話しているんだろう?」と、その言葉から感じられる相手の感情にも目を向けましょう。相手も気づいていない大切な感情や本音の声を否定せずに、そのまま受け止めてあげるのです。

 

 

具体的な方法としては、「腹が立ってるのね」「がっかりしてるのね」と、相手の鏡になって、相手がいま感じている気持ちや考えを映し出し、言葉にして伝えてあげましょう。(ミラーリング)。そうすれば、「心と心が通い合っている」と思ってもらえる関係を築けます。そして、相手自身が自分を苦しめている考えや感情に気づくことができて、スーッと心が軽くなり、自分の頭で考えられるようになります。アドバイスや助言は、あなたが気持ちを理解し相手が前に進む準備ができた、その後です。

 

 

②ジャッジしない(無条件の肯定的配慮)

点数をつけたられたり、優劣をつけられる状態では、安心して思っていることを話せません。相手の意見をジャッジせずにありのままを受け止めましょう。ただ、相手が言っていることに100%賛同する必要はありません。「私もそう思うよ」と無理やり、相手に合わせる必要はありません。話を理解すればOK。気持ちに共感すれば○です。

 

 

「こどもが中学受験に積極的でなくて、がっかりしてるのね」って感じで、あなた自身の考えとして子どもに受験をさせることを良しとしていなくても、相手の気持ちと考えを理解するだけでいいのです。相手に同調すれば、一時的に相手も喜んだり距離が縮まることもありますが、長い目で見れば自分を殺して周りに合わせてばかりであなたが苦しくなるし、相手があなたに依存してくるようになります。ですので、同調ではなく共感です。賛成も反対もしなくていい。

 

 

聞く姿勢としては、声のトーン/ 大きさ/スピード、を相手と同じリズムに合わせるペーシングを活用したり、うなずきや相槌で相手の話と気持ちを理解していることを示すことが効果的ですね。

 

 

③あなたも本音(自己一致)

目の前の相手は自分の鏡です。相手が楽しそうだとこっちまで楽しくなってくるし、相手が不機嫌だとこちらも気分が悪くなります。逆に、あなたが落ち着いていると相手も落ち着き、あなたがそのままのあなたでいると相手も本音を話してくれます。相手の感情が爆発しそうな状態では、冷静に頭で考えることが難しいので、まずはあなたが肩の力を抜いてリラックスしましょう。そうすれば、相手の気持ちも自然に落ち着いてきます。自分が変われば相手も変わります。

 

 

「問いかけ」

①7つの道具箱(SEVEN QUESTION)

 

Philosophy for children(こどものための哲学)が、対話をより深めるためのツールとして7つの質問を提唱しています。刑事のように質問攻めにして相手を追い詰めるのではなく、上記の「心構え」をしっかり頭に入れた上で、七つの質問を活用していきましょう。

 

 

「上司が厳しくて仕事に行きたくない」という相手の発言に対して、まずは、アクティブリスニングを使わなかった例をみてみましょう。

 

(ノンアクティブリスニングの例)

聞き流し型:「ふ~ん!そうなんだ!」

アドバイス型:「それやったら、転職したらいいんじゃない!」

同感型:「わかる!わかる!上司が口うるさかったら、行きたくないよね」

 

 

相手が本当に悩んでいることを聞き出さずに、表面的な部分だけお触りしてお話を聞いています。それでは、次にアクティブリスニングを活用して、7つの視点から本音を引き出す質問例がこちらです。

 

 

1. どういう意味?(意味)

厳しいってどういうこと?

 

2. なぜ?(理由)

なんで上司が厳しかったら仕事に行きたくないのかなぁ?

 

3. そもそも…?(前提)

そもそも上司と仲良くする必要はある?

 

4. もし…?(仮定)

もし副業すれば、気楽にいまの会社を続けられるのでは?

 

5. ほんとう?(真偽)

あなたは本当に会社を辞めたいの?


6. たとえば?(例示)

たとえば、どのように上司と付き合ったら良いかなぁ?

 

7. でも…?(反論)
仕事を辞めてしまったら、生活に困るんじゃないの?

 

 

②アズイフフレーム(AS IF FRAME)

「お金がないから難しい」「時間がないから辞めておこう」このように時間、お金、役職の制限によって、本音が隠れてしまうことがあります。アズイフフレーミングは、現状の枠組みや思い込みをポーンと外すことで、本当に望んでいることを引き出す魔法の質問です。もしもの世界なので気楽に話せて、対話の行き詰まりを突破しする効果があります。

 

 

「もしあなたが社長だったら、このトラブルをどう解決しますか?」

「もし100万円あったら、どの家具が欲しい?」

「もし1週間締め切りを延期できたら、この企画案のどこを修正したい?」

 

 

一歩踏み込む質問を相手にできないのは、相手が自分と違う意見の時にちゃんと受け止められないから、逆に自分が聞かれたら深い答えを持っておらず馬鹿にされるのが怖い、ということもあるようです。ですので、普段から、自分の人生と向き合って、考える習慣を持つことがとても重要です。「なぜ生きる? 」「働くってなに? 」「自由とは? 」生きる上で大切な問いを自分に投げかけ、自分が納得できる答えを出すのです。

 

 

絶対的な正解なんてありません。答えが一つしかないと思っているから、相手の意見を受け入れられないのです。あなたが納得できる答えを考え抜いて見つける。そうすれば、あなたの心の器が大きくなって、いろいろな考えや価値観を受け入れることができて、誰になにを言われてもフラットに聞けるようになります。あなたの本音を探り当てることは、すべてにおいて大事なことですね。

 

 

 

アクティブリスニングで

本音を聞こう!

 

 

 
つづく
 
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第15回 本音で生きる人は、ぬるま湯から飛び出す

 
 

本音で生きる人は

 ぬるま湯から飛び出す

 

建前で生きる人は

ゆでガエルになる

 

 

ゆでガエルの話。

熱湯の中にカエルをいれると、ピョ~ンっと勢いよくそこから飛び出しました。ですが、快適な水の中にカエルをいれて、長い時間をかけてちょっとずつ温めると、カエルはその変化に気づかず茹であがって死んでしまいました。

 

 

科学的には根拠のない寓話ですが、これは僕たちの身の回りで実際に起きていることです。居心地が良い環境にずっと身を置いていると、時代の変化についていけなくなります。

 

あなたの周りにこのような人はいませんか?

 

「過去の成功例がずっとうまくいくと信じている」

「周りがミスをしても見て見ぬフリをする」

「常識やルールに執着し前例にないことは手を出さない」

 

変わらない = 安定

 

「建前で生きる人」は、とにかく変わりたくないのです。いわゆる安定志向で、波風立たないところで平和に暮らしたいと願っています。また、これからもずっとこの快適な状態が続くと妄信しています。現状維持で、100点。これまではそれで良かったかもしれませんが、これからもそれで上手くいくかは誰も保証できません。保証できないのにそうなるって思い込んでいます。危機感がまったくありません。

 

 

とにかく、「楽」をして「苦痛」をなくしたいのです。不安や心配することがなく、楽しいことを得たい。だから変化したくないのです。ただ、ぬるま湯に浸かってのほほんとしていると、人間は成長しません。

 

 

成長とはなにか?

 

一言で言うと、自分らしく輝ける世界が広がること。安心できる居場所が増えていったり、新しいスキルや専門性を身につけてパフォーマンスが向上し、活躍できるフィールドが広がっていくこと、これが成長です。


こどもの教育で言えば、「テストの時だけしか輝けない」「舞台でスポットライトを浴びている時だけ活躍している」ではなく、学校で学んだことを、教室を超えて、コミュニティーでも、社会でも活かせるようになること。そのような「いつでもどこでも自分らしく輝けるこども」を育てることをミッションに掲げ、まいにち全力でこどもたちに生きる力を教えています。

 

 

成長、つまり、自分らしく輝ける世界を広げるためには、「コンフォートゾーン」と呼ばれる”ぬるま湯”から飛び出すことが大事です。コンフォートゾーンとは、文字通り「居心地の良い場所」。あなたがいま持っている知識や経験が通用する領域です。すでに何回もやっている商品の説明会や、気の許せる友人とのランチのように、失敗する怖れもなく、自宅にいるようにリラックスして行動できることが、コンフォートゾーンにあたります。

 

コンフォートゾーン = 絶対に成功できる世界

 

コンフォートゾーンにいると、誰にも怒られない環境でたくさん成功体験を積むことができます。慣れている場所なので不安や心配がなく、とにかくソファーに座ってるかのように居心地が良いのです。が、その反面、新しい人との出会いや知識が得られず、大きく伸びることはありません。

 

 

僕が営業マン時代の話です。入社したての頃は、いつも話を聞いてくれる優しい得意先にばかり訪問してました。専門的な情報提供というよりもほぼ雑談をしてた感じです。そこは市場も小さく、すでにうちの商品は購入して頂いてました。ですので、どれだけ訪問しても営業成績は上がらないし、新しい知識やスキルは得られませんでした。

 

一方、市場が大きい得意先は、競合会社もたくさん訪問しており、面会時間も少ないので、事前に新しい情報をしっかり勉強して綿密に準備をしておく必要があります。優しい得意先に慣れてしまっていた僕は、市場の大きい得意先に飛び出す勇気も力もありませんでした。失敗して傷つきたくありませんでした。否定されることが怖かったのです。

 

 

新しいことを勉強することも苦痛でした。だから、安心できる場所にしがみつくしか選択肢はなかったのです。市場が大きい得意先に訪問できなかった1年間は、営業マンとして成長することも、会社から認められることもありませんでした。

 

グロースゾーンへ一歩踏み出そう

 

先が見えない時代で、自分らしく輝いて生きていくためには、快適なコンフォートゾーンから抜け出し、グロースゾーンヘ踏み出すことが大切です。今いる会社でしか生きていけないという状態では、本当に危険です。60歳まで安心して働けるという時代ではなくなりました。いつ会社が潰れるか、いつクビになるかわかりません。いつ離婚するか、いつ旦那さんが仕事ができなくなるかもわかりません。いまいる会社やパートナーに依存するのではなく、会社を辞めてもパートナーに何かがあったとしても、社会から求められる力を育むことが重要です。

 

 

そのためには、自分が活躍できるフィールドを広げていくことが、将来起こるリスクを回避することにも、自分らしい人生を選択できることにもつながっていきます。一つのことに依存すると、選べません。思い通りにならなくても、我慢するしかないのです。そこしか居場所がないから。だから、あなたにはグロースゾーンに飛び出して欲しいと願っています。

 

 

グロースゾーンとは、これまでの知識や経験が通用しない領域。まさに、チャレンジです。新プロジェクトの企画案を初めて会う大勢の人の前でプレゼンしたり、あまり話したことのない上司とランチを一緒にするなど、いつもと違う新しい行動や環境です。心理的にも負荷がかかり、意識して主体的に行動することが求められます。筋肉と同じで、負荷をかければメンタルも専門的なスキルも向上します。

 

 

失敗するかもしれないし、バカにされるかもしれない。怒られるかもしれないし、自信をなくすかもしれない。「本当にできるかな。失敗したらどうしよう」って、不安や恐怖が湧いてきます。ですが、そのようなグロースゾーンでこそ人間は成長できるのです。

 

 

最初は、すごいエネルギーを使って頭で考えて行動しなければいけません。初めて病院の医局で偉い先生方の前で説明会をする時は、ものすごく緊張しましたし、100回以上は練習しました。でも、7年も同じことを繰り返せば、準備をしなくても、ストレスなく、その場に応じた説明会ができるようになっていったのです。つまり、不快だったグロースゾーンが、快適なコンフォートゾーンになりました。このように、安心して過ごせる自分の居場所やフィールドが拡大していくこと、これが、「成長」するということです。

 

 

パニックゾーンには要注意

 

ただ、パニックゾーンには注意してください。

パニックゾーン、それはパニックになってしまう領域です。心理的な負荷が強すぎる環境で大きな挫折を経験し続けると、「もうあんな経験はしたくない」「失敗したら立ち直れない」ってトラウマになり、コンフォートゾーンからますます出られなくなります。

 

 

下記のような状態になると、パニックゾーンに踏み込んでいる可能性があります。

「自分がコントロールできることが少ない」

「考えるだけで不安になって日常生活に支障がきたす」

「なにが起きているのかわからない」

 

 

この場合は、一時中断するか、専門家や上司に相談することが大切です。

 

 

パニックゾーンに入らないように、物事に取り組む時は、自分で選んで自分で決めることが大切です。自分の体調や精神状態と向き合いながら、少しずつ難易度を上げて気が進むことからやっていきましょう。とにかく、最初の話に戻りますが、快適は要注意です。居心地が良いと感じたら、それは新しいことを始めるチャンス。日常に変化を加えていきましょう。

 

 

 

居心地良い場所から

一歩だけ踏み出そう!

 

 
つづく
 
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