これまで河内長野市は
「お金がない」と言って
H17年度からつぎつぎと
福祉の切り捨てや市民負担増を行ってきました
○スポーツ施設使用料の値上げ
○在宅老人介護支援金の所得制限
○下水道料金の値上げ
○敬老祝い金の削減
○窓口手数料の値上げ
○ひとり親家庭入院時食事代補助の廃止
○障害者福祉金の廃止
○がん検診の有料化
○福祉センターの入浴料の有料化
○資源集団回収助成金の削減
○老人クラブ活動補助金の削減
○水道料金の値上げ
○高齢者バス等優待乗車助成の廃止
○保育所保育料の値上げ
○汐ノ宮保育所の民営化
○学童保育料の値上げ
○市窓口センターの廃止
などなど数々の住民負担を押し付けてきました。
近隣市を見てもここまでやっている市はありません。
日本共産党はこんな案件には賛成できません。
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お金がないのであれば、
その原因を正さなければなりません。
市はお金がない原因は
①小泉自公政権時代に行われた「三位一体」改革
②長引く不況や人口減による市税収入の減
③福祉関係経費の増加
④借金の返済
⑤公共施設の更新時期を迎える
と述べてきました。
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論証がかなりの長文になったので
結論を先述べます。
①自公政権のせいです
②市民に負担を求めるのは逆効果、くらし応援が必要です
③福祉にお金を使いすぎていません
④借金返済の目途はあり。しかし借金は抑えるべき
⑤これまで箱モノを作りすぎた
市民に負担を強いる市政に未来はありません。
市民の暮らしを応援することこそ
本当の行財政改革です。
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以下、長文です
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①「三位一体改革」に伴い地方交付税が大幅に削減され経常一般財政が減少しました。
ほんとにけしからんことです。
これにより日本全国の地方自治体が苦しめられ、結局は市民、国民が苦しめられています。
この十数年の長期にわたって、あらゆる分野で国民(庶民)を疲弊させてきた、おおもとは自公政権が行ってきた小泉改革が始まりです。
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②人口減については先ココ で書いたように、
市民を苦しめれば「天に唾をはく」ようなもので
市の財政は一時的に良くなったとしても、
更なる人口減に拍車をかけ、さらに状況は悪化します。
市民負担増の「北風政策」ではなく
市民応援の「太陽政策」
特に若年層の人口増につながる
基礎的な施策の充実と
戦略的施策が必要です。
保育所に待機児
があるなどもってのほかです。
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③福祉関係経費の増加
まるで河内長野市が福祉にお金を使いすぎているかの言い分ですが
まったくお門違いも甚だしい。
具体的には「子ども手当の負担がふえた」などと言っていますが
そんなものは日本全国一緒です。
1つ目のデーターは河内長野市が出している
市HP→平成23年度の決算についてページ内の
財政白書(H23) のP50に性質別経常収支比率のの状況というものがあります。
この扶助費(≒福祉費)の比率を府内都市平均や類似団体と比べてみると
H22年度・・・・・
河内長野市 10.7%
府内都市平均 13.5%
類似団体 11.6%
H23年度・・・・・
河内長野市 9.6%
府内都市平均 13.8%
類似団体 -
と相対的に少ないことが分かります。
2つ目のデータは大阪府が出している
府HP→市町村なんでもランキングページ内の
の扶助費比率を見ても河内長野市は31市中24位と決して多くはありません。
これらのデータから河内長野市の福祉への出費は平均以下であるといえます。
以上のことから
福祉に使っているお金は「お金がない」ために取り除く原因ではありません
福祉を削る前にふるさと農道
建設をやめるべきです。
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④借金の返済
これは少々複雑です。
先ほどの資料「市・財政白書」や「府・なんでもランキング」の
公債費(≒借金)を見ると
財政白書。
河内長野市 17.2%
府内都市平均 16.0%
なんでもランキング公債費比率、2位
とたしかに河内長野市は借金返済が多いことが分かります。
しかし将来負担比率という指数があります。
(夕張市が破たんした後、国が義務づけた健全化判断比率の1つ。350を超えるとレットカード。府下では関空をあてにした泉佐野市が該当しています。)
府HP→平成23年度決算に基づく府内市町村の健全化判断比率等(確定値)についてページ内の
その値を見ると河内長野市は(H23)
- (バー)算定されず
計算式は、河内長野市の場合
分子、(各種借金の額+退職金予定額)-(貯金+都市計画税等+国が払ってくれる借金※)
分母(身の丈の財政規模)-(国が払ってくれる借金の今年度分※)
H23年度(バ-)の市は8市
H22年度河内長野市は4.3
言い変えれば、借金は心配ないといえます※。
⑤にも関連しますが、いずれにしても借金はできるだけ抑えるべきです。
※国が払ってくれる借金については、またの機会にUPします
※将来負担比率が(バー)であることと、市民のための市政が行われていることは必ずしも一致するものではありません。
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⑤公共施設の更新時期を迎える
身の丈に合わない箱ものを作りすぎです。
周りの市を見て下さい
駅ビルがありますか?河内長野市は2つ
ホールはラブリー・キックスの2つ
市庁舎新設
・・・・図書館などすばらしい施設もあり、
すべてを否定するものではありませんが
身の丈を超える箱物建設です。
15万人都市を目指し、届かぬまま曲がり角をむかえた結果と言えると同時に、
右肩上がりの人口増・収入増でしか成り立たない
河内長野市の体質を本当に反省しなければならない
重要な時期にあります。
60周年と浮かれている時ではありません。
財政構造や市の歴史的な体質については、またの機会にUPします。