トリプルグッドグループの実島さんが書かれた書籍。
『1枚のクレドが組織を変える!』
クレドマネジメントが中心に書かれています。
私がコンサルティング現場で遭遇することと
照らし合わせて紹介します。
□クレドによる6つの経営効果
1.人材育成(視座と価値観)
2.人事評価
3.人材採用
4.組織文化の形成
5.サービスレベル向上
6.マーケティング
→人材育成のスピードは間違いなく促進します。
そしてクレド浸透する過程でサービスレベルは上がるので、
お客様からのアンケート評価が上がったり、
手紙をもらえたりします。
□ミッション作成のための4つの視点
1.どのような外部環境で
2.どのような事業領域において
3.誰に対して
4.どのような価値を提供するか
→経営者の思いを込めることは第一。
その上で3や4が漠然としているケースが見られます。
4は特に合言葉になる最重要ポイントです。
□クレド浸透策の一例
1.日次で行う施策
2.週次(月次)で行う施策
3.年次(半期)で行う施策
4.その他施策と活用方法
→浸透策は性弱説の考えに基づきながら、
ルーチン化から始めた方がいい。やらないことで形骸化します。
クレドを考える回数が深化に繋がります。
※参考・引用
『1枚のクレドが組織を変える!』

2011年に日本経営品質賞を受賞されたねぎしフードサービス。
ねぎしさんの牛タンを召し上がったことはありますか?
コストパフォーマンスが非常にいいです。
それだけでなく、スタッフの接客の「感じ」がなぜかいいんです。
よくお客様を観ているなと思っていました。
その理由がカンブリア宮殿やこちらの書籍
『日本でいちばん親切な会社をつくる』で分かりました。
内容の一部をご紹介します。
・飲食業界は大きなターニングポイントに立っている。
低価格で拡大路線を走ってきた飲食チェーン店は
行き詰まっている。
共通するのは従業員の犠牲の上に利潤追求をしている。
劣悪な労働環境の中で従業員が使い捨てされる状況は
まともではない。
・以前の目的は利益だった。
経営品質を学ぶようになってから、
その利益は何のためにあるのか、
ねぎしは何のために存在するのか、何のために働くのか、
ということを考えるようになった。
・思い8割、スキル2割。
スキルは思いがあって初めて100%活きてくる。
・マニュアル化できないサービスの質を高めるためのカギが親切。
究極の企業戦略は「親切」だと思っている。
・生産者と密接なお付き合いをしているのは、
「日本古来の食文化であるとろろ文化と日本の農業」に
貢献したいから。
・ニューヨーク出店という夢もこれからいよいよ始まります。
どの国であれ、どんな時代であれ、そこで働く人の幸福が
一番大事であり、お客様に喜んでもらうことが目的であると
いう経営理念は、世界に通用することを証明したい。
根岸社長の究極の企業戦略は「親切」である、
と言い切っているのが気持ちがいいです。
無理な出店をせず、人材を育ててから1年1店舗ペースで
年輪のように太くしていく経営も魅力的だと思います。
※引用・参考 『日本でいちばん親切な会社をつくる』

理念浸透をさせる下地として、
「倫理観」が必要だと前回記しました。
倫理観とは、「人として守るべ規範・モラル」のこと。
道徳とは、「善悪をわきまえて行動するための規範」のこと。
意味はほぼ一緒ですが、
倫理観の方が根本的な印象を受けます。
道徳についての北野氏の著書が発売されました。
「道徳を他人任せにするな。自分の頭で考えろ」
というメッセージが伝わってきます。
確かに道徳の教科書は現実離れしている気がするし、
腹落ち感が今一つです。
自分の頭で、なぜ?道徳とは何?と考えない限り、
他人に共感・納得してもらうことは難しいでしょうね。
会社でも「倫理観」を自分の頭で考えて伝えられない限り、
浸透できないのかもしれません。
・道徳の授業で二宮金次郎の話が出てくるが
あまりにも面白くない。それは教える大人側が
二宮金次郎に関心がないからではないか。
・なぜ老人を大切にしないといけないのか。
一番大事なことが語られていない。
老人は小学生に情けをかけなくては生きられない存在、
社会的弱者だと言っているのと同じ。
・ウサギとカメの話。今の世の中じゃ、ウサギは途中で
昼寝なんかしない。他のウサギと競争中で、
カメに構っている暇はない。
・インターネットで手軽に知識を得ることができても、
手軽に得られるのは手軽な知識でしかない。
・永遠不変のように道徳を教える。
現実的には勝った方の正義が通って、
負けた方が間違っていたことになる。
正義は戦争に負けたくらいのことで簡単にひっくり返る。
コロコロ変わるのが道徳の宿命。
・友達を助けるのはいつか自分が助けてもらうためではない。
友達が好きだから助けるだけのこと。
友達の効能が書いてあるが、それは打算的。
※引用・参考
『新しい道徳』 著:北野武

『経営理念が綺麗ごとにならないために…』
お客様(第一)主義を掲げている会社は多いですが、
実際に「徹底」できている会社は少ないのではないでしょうか。
長野県にある中央タクシーでは
「お客様が先。利益は後」という理念を掲げているだけではなく、
社員が皆で実践されています。
宇都宮会長・社長と話していると、
経営理念が「人生の信念」になっているように感じます。
理念を実践され顧客を感動させたエピソードは数え切れません。
『~山奥の小さなタクシー会社が届ける~幸せのサービス』
著者:宇都宮恒久
よりポイントを抜粋します。
・企業同士の競争は、究極的に人と人との競争。
会社の規模や資金力でも知名度でも、
グループ企業の支援でもない。
また建物でも決算書でもない。人である。
人と人とが作る社風こそが企業を支える無二の資産。
・トップはどんな時でも一灯であり、松明であるべき。
・採用の倍率より定着率に注目せよ
・経営者にとって大切なものは、「経営のセンス」
「働き者である」「運がいい」の3つ。
・マニュアルがないからこそ、多彩な伝説が生まれる。
・私たちの仕事は運輸業ではなくサービス業だ。
・いつでも自分は最後に勝つ!と思い込む。
・濁った水に真水を注ぎ続ける。
・一万回の反復連打。
一万回、それを口にしてこそ浸透する。
・最高の教育者はお客様。
・理念は最初は借り物でいい。
口にしているうちに自分のものになる。
参考引用
『~山奥の小さなタクシー会社が届ける~幸せのサービス』
著者:宇都宮恒久
