牛タンねぎし 究極の企業戦略は「親切」 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

2011年に日本経営品質賞を受賞されたねぎしフードサービス。

ねぎしさんの牛タンを召し上がったことはありますか?
コストパフォーマンスが非常にいいです。
それだけでなく、スタッフの接客の「感じ」がなぜかいいんです。
よくお客様を観ているなと思っていました。

その理由がカンブリア宮殿やこちらの書籍
『日本でいちばん親切な会社をつくる』で分かりました。
内容の一部をご紹介します。

・飲食業界は大きなターニングポイントに立っている。
 低価格で拡大路線を走ってきた飲食チェーン店は
 行き詰まっている。
 共通するのは従業員の犠牲の上に利潤追求をしている。
 劣悪な労働環境の中で従業員が使い捨てされる状況は
 まともではない。

・以前の目的は利益だった。
 経営品質を学ぶようになってから、
 その利益は何のためにあるのか、
 ねぎしは何のために存在するのか、何のために働くのか、
 ということを考えるようになった。

・思い8割、スキル2割。
 スキルは思いがあって初めて100%活きてくる。

・マニュアル化できないサービスの質を高めるためのカギが親切。
 究極の企業戦略は「親切」だと思っている。

・生産者と密接なお付き合いをしているのは、
 「日本古来の食文化であるとろろ文化と日本の農業」に
 貢献したいから。

・ニューヨーク出店という夢もこれからいよいよ始まります。
 どの国であれ、どんな時代であれ、そこで働く人の幸福が
 一番大事であり、お客様に喜んでもらうことが目的であると
 いう経営理念は、世界に通用することを証明したい。

根岸社長の究極の企業戦略は「親切」である、
と言い切っているのが気持ちがいいです。

無理な出店をせず、人材を育ててから1年1店舗ペースで
年輪のように太くしていく経営も魅力的だと思います。

※引用・参考 『日本でいちばん親切な会社をつくる』