3回目の石切イナダ山で考えた事
大阪の東大阪とは思えないような森の感じが良くて一枚。
(まあ、山の中なんですけど)
登ってきた道なんですが、
数日前に笹の下草刈をしていただいていたようで感謝です。
休憩を取っている時に一本の木を見て考える。
木はまず種が発芽するかしないか?
そこからの生存競争が始まる。
発芽しなければ土の中で朽ち果ててお終い。
木になっていく途中でも、
光の奪い合いに負ければ衰弱していつか枯れてゆくだろう。
崖崩れで倒木なんて事もある。
カミキリ虫なんかの食害なんてもこともある。
競争と外的要因と運が大事なんですね。
そんな事に関係なくとも、
目の前のこの木は人から何にも利用されずにやがていつか朽ち果てるのだろう。
人がどうであろうと立派な一本の木に成長できた事は素晴らしいんじゃないか?
知らんけど。
同じ図面から製作しても価格に違いが出るのはなぜか?
やはり毎年多忙な9月です。
昨日なんですが、
久々に某メーカーの開発者様からのお電話が。
プラスチックレンズ試作を"専業"と決めた10年ちょっと前頃からのお付き合い。
一ヶ月ほど前ですが精度保証が難しい案件でしたのでご辞退したのですが、
一周回って「やっぱ出来る精度でやってくれんか?」となりました。
多忙の気分転換にどう一周回ったのか根掘り葉掘りお伺いしましたが、
いろいろなパターンには心より納得しました。
「難しいので辞退します」
「そこそこの精度は保証出来るが目ん玉飛び出しそうな価格が…」
この辺はやはり社風が出ます。
出来そうな所 or ご辞退されそうな所。
また、値段の感覚もやはりウチらのような零細町工場とは格の違いを感じます。
この業界にももう石の上に10年以上。
やり取りの内容はほぼ完璧に想像通りでした。
もちろん、ウチのような所は精度も求められますが価格の面での安さを求められます。
私だって思いますけど、
同じ精度と同じ価格だったら、
こんな零細町工場になんか頼んだりしませんよ。
もっと会社らしい立派な会社に頼みます。
まあ、世の中とはそんなもん。
でも、工数を手抜きする事なく精度と表面粗さにこだわって超精密加工機で加工しますから、
やはり工数分の金額は掛かります。
その金額のお話ですが、
企業の研究開発のご担当者様からはウチは比較的に安価という扱いかもしれませんが、
以前に同業他者様さんからは、
「何でこんなに高いの?ボッタクる気か!」
と、電話口で叱られた事がございました。
『当社では精度優先なのでポリカーボネートは切削後に磨きます』
と回答しましたが、
マウント取ったかのごとく、
「溶剤の蒸気を当てたらすぐに透明になるじゃないですか?そんなのも知らんのですか?」
いえいえ、知らんのじゃなくてそういう工法を社内でやらんだけ。
そのやり方では精度と表面粗さの両立など望むべくも無いからです。
それに専門的に「透明化」の早く安くを売りにしている所に価格で勝てる道理が無いから同じステージでは競わない。
それだけです。
でもさっき書きましたが、
メーカーの開発者様からはそれなりにちゃんと出来ている割にはそれなりに安い業者扱いされていると自認しています。
…知らんけど。
何しかウチが超多忙な時期にはどこかにお願いしたくても、
精度的に出せそうな所は100%ウチより高そうな…(笑)。
どこかやっていただけませんかね?
ゼオネックス®材の平面加工システムを構築しました
日本ゼオンさんの透明材料ゼオネックス®。
入荷時の形状はΦ140mmの厚み35mmくらいのサイズです。
但し、成型のままの平面がかなり波打っていて、
その後の加工等で使うのが難しいです。
当社ではこのゼオネックスインゴッドを平面に仕上げるシステムを保有しております。
そのシステムで加工をしますとこのガタガタ面も、
しっかり透過している事をご確認いただけることと存じます。
カメラの焦点を遠方に変えて反射光を見ていただきますと、
キレイな反射面が出ていると思います。
くわしくは当社Webページよりお問い合わせください!
サークルアンドスクエア㈱は国内唯一のプラスチックレンズ試作”専門”企業です。