ブリュッセル首都圏地域
位置
順位(人口ランキング):163位
都市名:ブリュッセル
人口:98(万)
所属国家名:ベルギー
ベルギーの連邦構成主体の一つであるブリュッセルは19の基礎自治体から構成され、その一つが憲法上の首都であるブリュッセル市(仏: Ville de Bruxelles、蘭: Stad Brussel)である。フランスのパリの20の行政区と比較されることもあるが、パリとは違い全体を統括する「市長」がいないのが特徴である。
市街は美しく世界遺産にも登録され、「小パリ」とも呼ばれている。2014年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第11位の都市と評価されており、特に政治的評価が高かった。
ブリュッセルはフランス語とオランダ語の公式な2言語地域であり、市民は多数のフランス語話者(85%から90%を占める)と少数のフラマン語話者(10%から15%を占める)に分かれるため、街中にある看板、標識、駅名などは、フランス語、オランダ語の二ヶ国語表示が義務付けられている。市民は話す言語によって通う学校などが異なり、フランス語、オランダ語話者に対する文教、言語政策についてはそれぞれフランス語共同体政府とフランデレン政府が担当する。ブリュッセルはベルギーを南北に分割する言語境界線の北側にあり、フランデレン地域の首都でもあり、フランデレン地域の政府と議会が置かれている。
フラマン系とワロン系の2大民族のほかにも、欧州委員会など多くの国際機関があるため、欧州連合加盟国出身者が多く住んでいる。近年は旧ベルギー植民地(コンゴ民主共和国、ルワンダ、ブルンジ)だけでなくマグリブ(特にモロッコ)、トルコ、イラン、パキスタン、南アメリカなどからの労働者が増えており、国際色豊かで多民族的な地域となっている。移民は一般にフラマン語ではなくフランス語を学ぶ傾向がある。言語政策のあおりを受け、1969年には、1834年創立のブリュッセル自由大学はフランス語系のUniversite Libre de Bruxellesとオランダ語系のVrije Universiteit Brusselに分離した。
2016年3月22日には、ブリュッセル空港と地下鉄駅において、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)による連続爆破テロ事件が起きた。
ベルギーVLOG~ブリュッセル編~