何時か何処かでのブログ

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 私は私の想いを心の赴く儘に書いているだけです。しかし自分のブログに想いを書き始めて半年が過ぎ1年も間近に迫ってきたこの時期に至って皆様の忌憚のない意見を承りたくなりました。

 万葉(飛鳥・奈良)時代の日本人にとって、


 カラスの声は、


 決して不吉で忌むべきものではなく、


 特に自宅で恋人の来訪を待つ女性には、


 明らかにカラスの声なのだから錯覚とは判っていても、


 「あなたの愛しい人がやってきたよ」と高い場所から告げてくれる、


 「先触れ」のような声に聞こえていたことを、


 こうした歌が教えてくれる。


 時代の背景が異なると、


 特定の鳥に対する印象がここまで違ってしまうものなのかと、


 興味深くも不思議に思える。



 『万葉集』には他のも、


 当時の人々がカラスに対して抱いていたイメージが判る、


 興味深い歌がある。


 (少し勉強不足は否めないが紹介する。)



 作者不詳の女性の歌で、


 暁と夜烏鳴けどこの山上(おか)の木末(こぬれ)の上はいまだ静けし



 夜明けが来たと、


 カラスは告げるけれど、


 頂に近いこの辺りは静かです。


 ですから、


 帰るにはまだ早い、


 帰らないでください。


 くらいの意だろうか。



 夜明けを告げる鳥と言えば、


 古代からそうした存在だったニワトリが先ず浮かぶ。


 通い婚であった当時、


 未明に鳴くニワトリの声は、


 愛しい相手が自分の許から去る時刻を告げる「悲しい報せ」でもあったが、


 万葉の時代は、


 どうやら朝に聞こえるカラスの声も同様のものであったらしい。


 また、


 ニワトリが周囲にいない山の上の家では、


 朝を告げる存在は、


 ニワトリではなくカラスだったという事実も、


 この歌は教えてくれる。



 実は、


 カラスが朝を告げるということには、


 裏付けとなる科学的データも、


 いささか古いが存在する。


 1990年に行われた調査によると、


 日の出の時刻を軸に、


 夜明け前、


 野鳥が鳴き始める時刻を調査したところ、


 1年を通じてハシブトガラスが最も早いという結果が出た。



 万葉人にとって、


 夜明けに鳴くカラス「明烏」(あけがらす)は、


 恋人が去る時間を告げる悲しい存在だった。


 「ころく」と聞こえたその鳴き声と合わせて考えると、

 

 飛鳥時代やそれ以前の人々にとってカラスは、


 ある意味「恋の鳥」だったのだと、


 改めて実感することができる。


  ・・・・・・・・・


 私の愛する私の全てであり私だけの掛け替えのないえむえぬ様に。