打ったら走れ
先日の試合観戦の記事と同じときの話です。
観戦していた試合の中でこんなプレイがありました。
ノーアウトでランナー無しだったと思います。
バッターがショート前にポップフライを打ち上げました。
イージーフライです。
ショートは2,3歩前進して、捕球体勢に。
しかし、ボールはグラブにあたりましたが、うまくグラブに収まらなかったのか、落としてしまいました。
が、慌てず落ち着いてボールを拾って1塁へ送球。
間一髪というほどでもなく、どちらかというと余裕でアウト。
そうです。バッターランナーは1塁へ全力疾走していませんでした。
ショートが落としたのを見て、それから慌てて全力疾走。
しかし、すでに時遅し。。。
最初から全力でバッターランナーが走っていればセーフでした。。。
ショートの選手はなんでもないフライを落としてしまいましたが、その後、リカバリーがよく、立派でした。
しかし、バッターランナーは最悪です。
打った後、勝手にあきらめて全力疾走をしない、、、挙句にショートが落としたのを見て、慌てて走り出すなんて、、、
ものすごく格好悪いプレイです。
1塁まで全力疾走なんて、誰でもできることです。
ノーアウト1塁(盗塁すれば2塁)がワンアウトランナー無しです。
自分のチームで絶対にやってほしくないプレイです。
一緒に見ていたうちの選手たちに、ここぞとばかりに指導しました。
打った後に1塁まで全力で走る。これは誰でもできるはずのことです。
もちろん、普段のフリーバッティングなどで走らせるときなどにもよく指導します。
どうしても打った後、どこに飛んだかを子供たちは見てしまいます。
うまく打てなかったと思ったときには、下を向いて悔しそうにした後で走ってみたりもします。
でも、どこに飛ぼうが関係ありません。どんなあたりかなんて関係ありません。
あるメジャーリーグの超大物選手(たしかニューヨークヤンキースのジーターかA-ロッドかシェフィールドか、そのクラスの選手だったと思います)のインタービュー記事だったと思うのですが、こんな内容のものがありました。
「ボテボテの内野ゴロでもポップフライでも、なぜ、いつでも1塁まで全力疾走するのか?」と記者。
それに対して答えは、
「バッターは打った後、1塁まで走る以外にできることはない。だから、1塁まで全力で走るんだ。」
きっと、何を当たり前のことを聞くんだこいつは、というような感じだったのではないでしょうか。
本当にそのとおりです。打球がどこに飛ぼうがバッターは1塁まで走るんです。
バッターが打った後にすることが他にあるでしょうか?いやありません。
引っ掛けたり、打ち上げてしまったりしても、関係ありません。審判がアウトというまでは可能性があります。
打球が後ろに飛ぼうが、横に飛ぼうが関係ありません。審判がファウルというまでは可能性があります。
どんぴしゃの最高のあたりで手ごたえばっちりだとしても関係ありません。審判がホームランの判定をするまでは全力疾走です。(少年野球ではフェンスオーバーは考えてもしょうがないでしょうが)
2塁が狙えるかどうかの判断だって、自分でする必要はありません。ランナーコーチやベンチが教えてくれます。
どんなときでも、それまではただ1塁に少しでも早く着くように走るだけです。
うまく打てなかったことを悔やむのも、うまく打てたことを喜ぶのも、その後ですればよいことです。
残念ながら日本のプロ野球では1塁までの全力疾走を怠るシーンが多く見られます。
真似してほしくありません。
今回の観戦で子供たちが悪い見本を目の前にしたことで、どんなときでも1塁まで全力で走ることが身に付いてくれたらと思っています。
もちろん、これからも折に触れて指導していきます。
ボールがバットにあたったら条件反射で走り出すぐらいに。そう、まるでパブロフの犬 のように。。。
バッターランナーがいつでも全力疾走する、そんなチームになって欲しいです。。。
おとなしく試合を見る
うちのチームの選手たち(1年から4年)といっしょに大きい子達(6年生)の試合を観戦しました。
今までは、試合を観戦する機会があっても、おとなしく試合を最初から最後まで観戦するなんてことはありませんでした。
なかなか試合に出られない小さい子達にとって、大きい子達の試合を見ることは野球を覚えるのに役に立つと思うので、試合を見る機会があると「見ると勉強になるよ」と必ず言う(強制はしていませんでした)のですが、まあ、小さい子達でしかも友達といっしょのわけですから、じっとしていられるはずもありません。
たいていは、グラウンドの端の方で、なんだかよくわかりませんが楽しそうに走り回ったり、たまには校舎の裏でキャッチボールみたいなことをしたり、、、
おとなしく試合観戦なんてできるとも、させようとも思っていませんでした。
でも、今回は、監督と相談して試合観戦を強制しました。
グラウンドの端にみんなで並んで座ります。監督も一緒です。
それでも子供たちは早速木の枝や小石を拾い、地面にいたずら書きをはじめます。
野球に興味がある3年生などはスコアやカウントを書く準備をはじめます。
まあ、ただ本当に試合だけを見ろなんていうのは無理な話なので、他の子の邪魔にならないくらいであればOKです。
試合は、インフィールドフライもあり、インターフェア(バットがキャッチャーミットにあたった)ありでルール的にも勉強になることが多く、展開も白熱した最高のゲームでした。
結局、1時間半ぐらいの試合を最初から最後まで観戦。
なんと、途中で一度も注意する必要はありませんでした。
同じように試合を見ていた他のチームの高学年の子よりましでした。
正直言って、これだけ長い時間集中できるとは思っていませんでした。
びっくりです。
特に1、2年生は試合なんかそっちのけになると決めてかかっていました。
侮っていました。ごめんね。 > 子供たち。
(もちろんずっと集中しっぱなしではなく、どちらかというと集中していない時間の方が長いっていうか、たまに試合をみるぐらいだったかも。。。とは思いますが、、、)
全部ではなかったですが、いいプレイが出たりすれば「すげえ」の声、インターフェアでバッターが1塁に歩いたときは、「何で?」の声がありました。
これだけ試合が観戦できるということは、うちの子供たちは集中力の面で試合に出る準備がかなりできていると思います。
みんな、えらかった。。。ちょっと評価アップです。
監督もご満悦でした。
そうです。実はひそかに試合観戦させることで、子供たちが今現在どれくらい野球に興味があるか、集中できるのかを観察したのでした。
野球は結構何もしない時間の多いスポーツだと思います。
たとえば、守っているとき、ボールが飛んで来ずに何もしなくてもすんでしまう時間があります。ランナーに出たときなんかもそうです。ボールデットになって、次のプレイがかかるまでの時間なんていうのは、それこそ手持ち無沙汰にもほどがあるでしょう。
そう、ボーっとできる時間がたくさんあるスポーツです。ボーっとしたり、空を見たり、砂遊びをしたりの誘惑の多いスポーツです。試合にでている選手でもそんな時間がたくさんあります。
だから、ある程度の時間野球に集中できず、すぐにボーっとして、野球以外の世界に紛れ込んでしまう子は、集中力の面で試合にでる準備がまだできていないと感じます。
試合に出したとしても、見ていて心配でなりません。
いつ大事な場面で、ボーっとしているせいで失敗をしてしまうかわからないからです。
もちろん、ずっと集中しつづけることなんてできるわけが無いので、上手にプレイの合間に息を抜きながら要所でちゃんと集中することになるわけですが、これは試合にでるための大事な能力だと思います。
短い時間しか集中できず、一度他の世界にいったらすぐには試合の中に戻ってこれない子は、長い時間試合に出せないと思います。
これがサッカーだとそんなに切れ間がないので、きっとサッカーに対する集中が切れても、他の世界に行くほどの時間はないでしょうから、すぐにサッカーの中に戻って気安いと思います。
一所懸命がんばって取ろうとしたけど取れなかった、、、これは、私はしょうがないと思います。
でも、取れるボールをボーっとしていて見てなかったせいで取れなかったとしたら、、、
それはつらいです。
ですので、今回、
ちゃんと試合観戦ができた(もちろんいたずら書きやおしゃべりはありますが、試合が盛り上がって周りの観客から声があがったりすると試合観戦にちゃんと戻りました)うちの小さい子達はたいしたもんです。
野球は見ても楽しいことが、見ることでも上手になれること、勉強になることもわかってくれたかもしれません。
これをきっかけにもっと野球にはまってくれたら最高です。
追伸、泥団子が3個できていました。。。。
トンボ捕り
2月の上旬のある夜、だらだらとテレビを見ていたときのこと。。。
「放送大学」でたまたま子供たちが野球の練習をやっているところが映し出されました。
どうも場所は海外。。。
IBACというところで、子供たちに野球を教えているらしい。
インタビューアがそこの指導者(この場合はコーチではなく、先生なのか)に、質問。
「選球眼を鍛えるにはどんなトレーニング方法が良いですか?」
外人のコーチ 「自分でボールを上に投げてそれを打つんだ。そうすることで、『目』と『手』の連動が良くなるんだ。」
(これは、つまりノックの動きですね)
そのあとは、スタジオみたいなところで、どっかの大学の教授という人が子供の神経と運動能力の発達の時期についての解説をはじめました。
きっと、『連動』がキーだったのでしょう。。。
ここで、練習風景が映らなくなり、つまらなくなったので、猛虎キャンプレポートにチャンネルを変えてしまいました。。。
で、
このときは、日本語と英語のニュアンスの違いか、選球眼のトレーニングとノックの動きがピンと来なかったのですが、あとで考えてみると、、、
要は『見て、それを認識し、それに対してどう体を動かすか』という複数のことを同時にする神経というか反応を育てることが大事。
ボール球(打てない球)だと思ったらバットを止め、ストライクだったら振る。
ストライク/ボールの判定を練習するのではなく、まずは『ボールに向かってバットを出せ』という意志を感じました。
結局ちらっとしか見ていないので、ここまでの話でしかないんですが。。。
ただ、この『目と手の連動』や『見たり聞いたりし、それに応じて動く』というような神経を鍛えるというトレーニングの重要性はよく紹介されています。巧緻性とか敏捷性といわれているものがそれだと思います。
で、バッティングを分解してみると、
飛んでくるボールを見て、どこにくるか判断し、そこに向かってバットとボールがちょうど出会うようにスイング。さらにそのスイングには遠くに飛ばすための軌道とパワーが必要。
この「見て、判断して、バットを出す」動きがつまり『動いているボールを打つ』ということなんでしょう。
ただ素振りするのではなくピッチャーをイメージして振るのもきっとこのためですよね。
であれば、ボールでなくても、投球でなくても、動いているものをバットで打つというのは、このための訓練になるはず。。。
うん、
いっしょにできるときは新聞紙まるめたのでもいいから投げてあげよう。。。
むっ、動いているものを棒で捕まえる動き、、、
もしかして、夏に田舎でしたトンボ捕りはいい訓練になっていたのか!?
放送大学
-------------------------------
才能教育論(‘02)
http://www.u-air.ac.jp/hp/program/nenkan/bangumi_2/0207.htm
個体発生的動作の 学習
-動いてくるボールを打つ
動いているボールを打つ動作には、飛んでくるボールを打つテニスのストロークや野球のバッティングなどがある。野球王国アメリカでの野球選手の養成課程を紹介し、飛んでく るボールを正確に打つ才能を伸ばす視点を提示したい。
平野 裕一
IBAC
----------------------------------
International Baseball Academy of California (IBAC)
声出して!元気出して!しまっていこうー!
去年の春の話です。
その日は試合でした。
年度が変わって春の最初の試合。
うちの子はその春から入ったばかりの1年生ですから、ベンチで応援です。私はベンチで応援する子供の応援。私も学童野球を観戦するのははじめて。そんな春の午前中。。。
前の年はたくさんの6年生がいたけど、卒業してしまい、いきなり人数不足になったこのチーム。
年度が変わった最初の試合ですから、初めて試合に出る子が先発メンバーの半分くらいという状況。
外野は全員低学年(2年生と3年生)。年末から入った子と、この春から入った子で、満足に試合を見たこともない状態でした。
もう、試合前の整列から右往左往。高学年の子があーしろ、こーしろでやっと並ぶ始末。
とはいっても、なんとか、試合開始直前までこぎつけました。
守備についたわれらがチーム。ピッチャーの投球練習も終わって、ボールバック。
キャッチャーがマスクを取って、ホームベースの前に立ちます。
みんな後ろを向いて中腰の姿勢。
「声出して!元気出して!しまっていこうー!」
キャッチャーの声がグラウンドに響きました。
「おー!」
みんなで一斉に声を出しました。
でも、そのとき、外野手もみーんな後ろ向き。
「おまえらいったいどこに向かって声だしてんだー」
お粗末さまでした。
練習方法レポート:「ふんばり」と「ながれ」
先日、初めてうちのチームで「ふんばり」と「ながれ」をやりました。
metooさんのブログ『少年野球ブログ』 で紹介されていた練習方法です。 詳しい練習方法については、エントリー『守る「ながれ」「ふんばり「きりかえし」』 を見てください。私にはこんなに上手に説明できません。(metooさん、ありがとうございます)
で、これは、そのときのレポートです。
その日、練習に参加したのは選手7名(2年と3年が二人ずつ、5年が一人、6年が二人)とコーチが3名。
まずは全員に練習内容を説明。内容は簡単です。
・ まずは手順の説明
「二塁手と一塁手に分かれます」
「二塁手は、コーチが転がしたゴロを体の真ん中で取る。そして、すぐにファーストへ投げる」
「(二塁手は)投げたら、一塁手の(待っている人の)列の後ろに並ぶ」
「一塁手は、ファーストベースでボールをとる」
「(一塁手は)とったらボールを(コーチの後ろに置いてある)かご(そこまで走っていって)に入れて、セカンドベースの向こう側をぐるっと回って、二塁手の(待っている人の)列の後ろに並ぶ」
・ 練習の目的の説明
「 "ふんばり"はセカンドベースの方にゴロが行くから、とって、踏ん張って、投げる」
「"ながれ"はファーストベースの方にゴロが行くから、そのまま止まらずに、流れるように投げる」
「どっちもボールをとってからすばやく投げられるようにがんばってみよう」
・ 注意事項の説明
「"ながれ"でファーストに投げるときは、(あげる距離が)近いから気をつけて送球してね」
「一塁から二塁手の列の後ろに並ぶとき、二塁手が一塁手の列の後ろに並ぶときは、ほかの人にぶつかったりしないように、ぐるっと大きく回ってね」
ということで、3名と4名の二組に分け、一方を二塁手の定位置に、もう一方を一塁手の定位置に並ばせました。ローテーションしながらやるので、この組み分けは単に最初の位置決めに過ぎません。
コーチは、ゴロを転がす役を私がやり、あとはそれぞれファーストベース・セカンドベース付近からチェック・指導でした。
で、
やってみたら、思ったよりもみんなステップ&スローができてるみたいでびっくり。
ただ、ふんばって捕って、そのままスローは難しいみたいで、先輩コーチが、無理せずにふんばって捕ってから、ステップしてスローでOKにしました。
ながれも結構いい感じに見えました。先輩コーチからのチェックがほとんどありませんでした。
途中から、一塁手も定位置から一歩ボールを追いかけ、そのあとでファーストベースに戻るようにしてみました。さらに野球っぽい動きになりました。
今までうちのチームは小さい子が多く、こういった実際の試合であるような動きの練習までなかなかできませんでした。ただノックでボールを捕るだけとかばっかりでした。こういったちょっとした投内連携みたいな組み合わさった動きの練習をやってみたかったんです。
結構楽しそうにやってくれました。まあ、初めてなので、ものめずらしさだけなのかもしれませんが、、、
ただの手ノックよりは長い時間集中していたのではないかなあ。
捕って終わりではなく、そのあと送球するという意識も高まったような気もします。ノックでコーチへ返すのと、送球の違いかなと、思っています。
残念ながら珍プレイはなしと。。。(この点は期待はずれ)
やってみて気づいたこと:
ローテーション(自分の番が終わったらぐるっと回って別の列の後ろに並ぶ)でやると、だんだんと楽をしようとして、ぐるっと回らずに最短距離を通ろうとして、次の番の子に近くなりすぎてちょっと危ない。
しかも、このやり方だと送球する側と受け側がいつも同じになってしまうじゃないか。。。いろいろな組み合わせでやらせてみたいので、これは失敗。(いつもはエラーしたボールを拾いに行ったりして気が付くと順番が変わっていたけど、今回はそれがなかった。。。)
挙句に、ローテーションなしの方が少し狭い場所でできる。もう少し人数がいるときは、2ヶ所でできそう。もう1ヶ所は別のことをやっても良いかも。
うーん、ローテーションは必要なかった。。。
・ 最近、ひまになってしまう子がいないようにと、寒いので常に動いていられるようにとの目的で、ローテーションで役割を入れ替わりながらやる方法をよくやっています。たくさん走らせるためでもあります。気づかないうちに結構な距離を走ることになります。夏場は動きっぱなしになってしまうので、やらないほうが良いと思っています。
つい、逆シングルをやらせたくなってしまうので注意が必要。 <私だけ?
でも、逆シングルも必要だと思うし、、、また、いつかチャンスがあったらやらせてみよう。。。
2,3歩のサイドステップで捕れる位置に転がした方が良いのか、正面捕球がぎりぎりできるぐらいの遠くに転がしたほうが良いのか?遠くの方が面白がるが、まずは近くでゴロをしっかりとって、ステップ&スローが良いかも。(でもそれではあんまりふんばらない?)
基本の動きの反復練習は大事。まずは、基本の動きを充分やったあとで、ぎりぎりをやるべきか。
ちょっと目的が絞れていなかった。。。
ゴロの転がし役をやるときは小さいいすでもあると楽。
いつか、ダブルプレーが見れるかもしれない。。。ちょっと期待がふくらみました。
以上です。
えー、この反省点を踏まえて、練習方法を工夫していきたいと思っています。
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。