VIXが5営業日連続で低下!
まだ安心はできませんが、投資家の多くは、冷静さを取り戻しています。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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- デビッド・M.ブリッツァー, 伊豆村 房一, 内 誠一郎
- 株価指数の徹底活用術
- 宮川 公男, 花枝 英樹
- 株価指数入門―正しい理解と利用のために
株価のバリュエーション指標は大幅改善!
8月17日の米国株式市場は急反発し、他の先進諸国の株価も大きく上昇しています。ただし、MSCI(モルガンスタンレー・キャピタルインターナショナル社)が算出する世界株価指数(米ドルベース)をみると、今年7月19日の高値(1654.91ポイント)に比べると、9.5%の下落となっています。
一方で、新興国の株価指数をみると、7月23日の高値(1163.13ポイント)からの下落率は17.6%となっています。
こうした中で、日本の株価をみてみましょう。下記はMSCI社が算出している米国と日本の株価指数です。
両国の株価指数の比率(=米国÷日本)をみれば、高値圏に入っており、日本が相対的に出遅れていることを示しています。
さて、ここで8月17日時点での日本の株価のバリュエーション指標を確認しておきましょう。
下記は、TOPIXベースの予想EPSの推移です。上昇基調が続いています。
この結果、予想PERが低下し、TOPIXベースの予想PERは8月17日時点で16.61倍まで低下しています。
予想PERの低下により、株価のバリュエーション指標のひとつであるイールドスプレッド(=10年国債利回り-株式の益回り)は-4.40%となり、債券と比べて株価が割安であることを示唆しています。
TOPIXベースの予想配当利回り(加重平均)は1.50%まで上昇しています。
株価純資産倍率(PBR)は1.61倍まで低下しています。
TOPIX全体でみれば、株価のバリュエーション指標は、日本株が割安であることを示唆しています。
バリュー投資家にとっては、絶好の仕込み局面が到来したといえるでしょう。
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円キャリートレードの解消は終了か?
外国為替市場における先週後半の大幅な円高進行で、「円キャリートレード(円借り取引)」の解消はほぼ終了したと推測できます。
8月14日時点のIMM通貨先物取引・円先物取引の投機筋(ヘッジファンドやCTAなど)のポジション動向をみてみましょう。なお、直近の数値は、先週後半の外国為替市場などの大波乱を反映していませんから、注意が必要です。
8月14日時点では、21,889枚の円売り越しとなっています。前週に比べて売り越し枚数は12,604枚減少しています。4週間連続での大幅減少です。金額に換算すれば、ピーク時の2兆3,509億円から現在は2,736億円まで減少しています。
8月14日の時点(1ドル=116.60円)から17日には一時1ドル=111.62円まで円高が進行しましたから、「円売り米ドル買い」のポジションの解消はほぼ終了したと思われます。
ちなみに、ユーロ、英ポンドと豪ドルの対円でのチャートをみてみましょう。ともに急激な円高が進行しています。
「円キャリートレード」の解消が終わった今、今度はヘッジファンドやCTAなどの投機筋による「円買い」ポジションの積み上げが行われるかどうかが注目されます。
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