クロス円通貨の状況 … 円キャリートレードが徐々に積み上がる!
10月9日時点での、円通貨先物取引の投機筋のポジション動向を確認しておきましょう。45,757枚の円売り越しであり、売り越し枚数は2週間連続で増加しています。枚数はまだ小さいですが、「円キャリートレード(円売り取引)」のポジションが徐々に積み上がっていることがわかります。
10月12日時点でのクロス円通貨の状況をみてみましょう。円は主要通貨に対して、引き続き売られています。
まず、ユーロ円相場の一目均衡表です。ユーロ買い円売りトレンドが続いています。
ポンド円相場の一目均衡表です。終値は転換線の上に位置しています。ポンド買い円売りトレンドが続いています。
次にスイスフラン円相場の一目均衡表です。スイスフラン買い円売りトレンドが続いています。
カナダドル円相場の一目均衡表です。カナダドルは年初来高値を更新中です。カナダドル買い円売りトレンドが続いています。
豪ドル円相場の一目均衡表です。豪ドル買い円売りトレンドが続いています。年初来高値に近づいてきました。
ニュージーランドドル円相場の一目均衡表です。ニュージーランドドル買い円売りトレンドが続いています。
最後に南アランド円相場の一目均衡表です。南アランド買い円売りトレンドが続いています。年初来高値に近づいてきました。
--------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
--------------------------------------------------------------
- 滝川 逸司, 岩崎 靖
- ウルトラ入門 円とドルの仕組みがわかる!―為替のメカニズムは経済の基本 (ウルトラ入門)
ドルインデックスは弱含み保合い
米ドルの強弱を適切に示すものとして、筆者はドルインデックスを重視しています。ドルインデックスは、先週はやや低下しました。弱含み保合いの展開です。
下記はドルインデックスの一目均衡表です。再び終値が転換線を下回ってきました。
下記はドルインデックスの週ベースの一目均衡表です。中期での下落トレンドが継続しています。
下記は、主要6通貨(ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)の投機筋の対米ドルでのポジションを合計したものです。
10月9日時点では199,858枚の米ドル売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は13,800枚減少しました(3週間振りの減少)。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)は、米ドルに対して「弱気」スタンスを維持しています。
投機筋のポジション動向をみる限り、米ドルの下落トレンドは続く可能性があります。
同じく下記は、NYBOTに上場されているドルインデックス先物取引の投機筋のポジションを示したチャートです。
10月9日時点では24,363枚の売り越しとなっています。前週に比べて売り越し枚数は200枚減少しています(2週間連続の減少)。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は米ドルに対してまだ「弱気」スタンスを維持しています。
以下では、主要通貨の一目均衡表のチャートを掲載します。
ユーロは米ドルに対して、保合い相場に入った可能性があります。
ドル円レートは上昇中ですが、雲が強力な上値抵抗帯として作用しています。
米ドルは英ポンドに対しては、保合い相場に入ったようです。
米ドルはスイスフランに対して反発しています。
カナダドルは米ドルに対して、引き続き35年振りの高値を更新中です。
なお、投機筋のポジション動向をみると、10月9日時点で、カナダドルの対米ドルでの買い越し枚数は過去最高値を更新しています。
豪ドルは米ドルに対して、引き続き年初来高値を更新中です。
ニュージーランドドルは対米ドルでの上昇トレンドが継続しています。
米ドルは南アフリカ・ランドに対して、下落トレンドが続いています(南ア・ランドは年初来高値を更新中)。
--------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
--------------------------------------------------------------
外貨預金より「FX」!日本ユニコムのマスターFXの人気の理由
- 副島 隆彦
- ドル覇権の崩壊―静かに恐慌化する世界
- 吉川 雅幸
- ドルリスク―国際資本移動とアメリカ経済
投機筋のポジションはナスダック100が買い越し、S&P500は売り越し!
筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、低水準が続き、10月12日には17.73%となっています。市場参加者は冷静といえます。ただし、まだ15%を上まわっています。
下記はニューヨーク工業株30種平均のチャートです。史上最高値の水準を維持しており、上昇トレンドが継続しています。
下記はCMEのS&P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。
10月9日時点では差引きでは37,004枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は1,976枚の増加)。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、米国株式に対してまだ「弱気」スタンスを維持していることがわかります。
下記はナスダック総合株指数のチャートです。同じく史上最高値の水準を維持しており、上昇トレンドが継続しています。
同じくCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。
10月9日時点では、3,552枚の買い越しとなっています。2週間連続の買い越しで、買い越し枚数は前週に比べて774枚増加しています。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋のスタンスは、「中立」継続です。
--------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
--------------------------------------------------------------
- ポール R.クルーグマン, 高中 公男
- 国際金融の理論
- 太田昭和センチュリー, 太田昭和センチュリー監査法人=
- すぐに使える! 経理担当者のための金融商品会計―会計処理と評価方法が図表解説でひと目でわかる