VIXの動き:11月26日の終値は28.91%、債券市況は急騰!
11月26日のニューヨーク株式相場は再び急落、ニューヨークダウ工業株30種平均は237.44ドル安(前日比-1.83%)となっています。先週末の反発は帳消しです。
下記はナスダック総合株指数のチャートです。55.61ポイント安(前日比-2.14%)となっています。
S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、11月26日の終値は28.91%と、前日比3.30ポイントの上昇となりました。投資家の心理状況は不安定となっています。
一方で、「質への逃避」で、投機資金が流入している債券市況は急騰(利回りは大幅な低下)しています。10年国債利回りは3.845%まで低下してきました。
------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
------------------------------------------------------------------------
- ポール R.クルーグマン, 高中 公男
- 国際金融の理論
クロス円通貨の状況(2007年11月23日時点)
… 英ポンド、豪ドル、カナダドル、南アフリカランドなど高金利通貨に対して円高が進行
先週の円相場は、対米ドルで円高がさらに進行しました。週末には一時、1ドル=117.56円をつけています。
11月23日時点でのクロス円通貨の状況をみてみましょう。概ね円高が進行していますが、特に英ポンド、豪ドル、カナダドル、南アフリカランドなど高金利通貨に対して円高が進行しています。
まず、ユーロ円相場の一目均衡表です。やや下落しています。11月23日の終値は転換線の下に位置し、かつ雲の中にあります。
ポンド円相場の一目均衡表です。下落トレンドが継続しています。11月23日の終値は雲の下に位置しています。
次にスイスフラン円相場の一目均衡表です。ほぼ横ばいです。11月23日の終値は雲の上限に位置しています。雲が下値抵抗帯として作用しています。
カナダドル円相場の一目均衡表です。下落トレンドが継続しています。11月23日の終値は雲の下に位置しています。
豪ドル円相場の一目均衡表です。下落トレンドが継続しています。11月23日の終値は雲の下限を下に割り込みました。
ニュージーランドドル円相場の一目均衡表です。弱含み保合いの状況にあります。11月23日の終値は雲の下限を下に割り込んでいます。
最後に南アランド円相場の一目均衡表です。下落トレンドが継続しています。11月23日の終値は雲の下限を割り込みました。
上記の状況では、高金利通貨狙いで外国為替証拠金取引(FX取引)を行ってきた日本の個人投資家はかなりの損失を被ったと思われます。高金利通貨を投資対象とする投資信託や外貨預金についてもかなりの含み損を抱えたと考えられます。
------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
------------------------------------------------------------------------
- 国際通貨研究所
- マネーの動きで読み解く外国為替の実際
ドルインデックスの動き(2007年11月23日)
下落基調が続くものの、カナダドル、豪ドル、南アフリカランドに対しては上昇基調を維持
米ドルの強弱を適切に示すものとして、筆者はドルインデックスを重視しています。ドルインデックスは前週に比べて0.774ポイント低下しています(11月23日の終値は75.053ポイント)。特に、週末に大きく売られています(引けにかけてやや反発)。
なお、米ドルはカナダドル、豪ドル、南アフリカランドに対しては上昇基調を維持しています。
下記はドルインデックスの一目均衡表です。11月23日の終値は転換線の下に位置しています。週後半はやや下げ渋っています。
下記はドルインデックスの週ベースの一目均衡表です。中期での下落トレンドが継続しています。
以下では、主要通貨の対米ドルでの一目均衡表のチャートを掲載します。
ユーロは週末にユーロ導入後の最高値を更新したあと、引けにかけてやや下落しています。まだ上昇トレンドが継続しています。
ドル円レートについては、円高が再び進行しました。週末23日には一時1ドル=107.56円まで円高が進行しています(引け値は1ドル=108.30円)。
米ドルは英ポンドに対しても下落しました。11月23日の終値は基準線と転換線の間に位置しています。
スイスフランは米ドルに対して上昇トレンドが強まってきました。終値は転換線の下に位置しています。
米ドルはカナダドルに対しては上昇しています。11月23日の終値は転換線の上に位置し、上値抵抗帯である雲の下限まで上昇してきました。
豪ドルは米ドルに対して下落基調が続いています。11月23日の終値は雲の中に位置しています。
ニュージーランドドルは米ドルに対して横ばいとなっています。11月23日の終値は基準線と転換線の間に位置しています。雲が下値支持帯として作用しています。
米ドルは南アフリカ・ランドに対して上昇基調が続いています。11月23日の終値は転換線の上に位置しています。上値抵抗帯である雲に近づいてきました。
------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
------------------------------------------------------------------------
- 国際通貨研究所
- マネーの動きで読み解く外国為替の実際