クロス円通貨の状況(2007年11月23日時点)
… 英ポンド、豪ドル、カナダドル、南アフリカランドなど高金利通貨に対して円高が進行
先週の円相場は、対米ドルで円高がさらに進行しました。週末には一時、1ドル=117.56円をつけています。
11月23日時点でのクロス円通貨の状況をみてみましょう。概ね円高が進行していますが、特に英ポンド、豪ドル、カナダドル、南アフリカランドなど高金利通貨に対して円高が進行しています。
まず、ユーロ円相場の一目均衡表です。やや下落しています。11月23日の終値は転換線の下に位置し、かつ雲の中にあります。
ポンド円相場の一目均衡表です。下落トレンドが継続しています。11月23日の終値は雲の下に位置しています。
次にスイスフラン円相場の一目均衡表です。ほぼ横ばいです。11月23日の終値は雲の上限に位置しています。雲が下値抵抗帯として作用しています。
カナダドル円相場の一目均衡表です。下落トレンドが継続しています。11月23日の終値は雲の下に位置しています。
豪ドル円相場の一目均衡表です。下落トレンドが継続しています。11月23日の終値は雲の下限を下に割り込みました。
ニュージーランドドル円相場の一目均衡表です。弱含み保合いの状況にあります。11月23日の終値は雲の下限を下に割り込んでいます。
最後に南アランド円相場の一目均衡表です。下落トレンドが継続しています。11月23日の終値は雲の下限を割り込みました。
上記の状況では、高金利通貨狙いで外国為替証拠金取引(FX取引)を行ってきた日本の個人投資家はかなりの損失を被ったと思われます。高金利通貨を投資対象とする投資信託や外貨預金についてもかなりの含み損を抱えたと考えられます。
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