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11月の消費動向調査から

昨日(12月11日)、内閣府から11月の消費動向調査が発表されました。これは景気ウォッチャー調査に次いで、国内経済指標の中で発表が早い経済指標のひとつとして、筆者は注目しています。米国の消費者信頼感指数(コンファレンス・ボードあるいはミシガン大学調査)の日本版にあたるものといえます。


 下記は全国の消費者態度指数のチャートです。11月は39.8%で、前月比3.0ポイントの低下となっています。低下基調が続いていましたが、11月はさらに急低下しています。


1212消費者態度指数(全国)


 筆者は全国版ではなく、東京の消費者態度指数とその内訳の推移に注目しています。下記は東京の消費者態度指数のチャートです。11月は39.5%で、前月比2.9ポイントの低下となっています。トレンドは下向きです。


1212消費者態度指数(東京)


1212消費者態度指数(東京)2


 下記は消費者態度指数と株価(TOPIX)をあわせたチャートです。消費者態度指数は、景気ウォッチャー調査とともに、近年、株価の先行指数のひとつとして機能しています。


  今回の調査結果をみれば、株価は今後下落する可能性があります。


1212消費者態度指数と株価




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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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国際通貨研究所
マネーの動きで読み解く外国為替の実際






11月の景気ウォッチャー調査から

12月10日に、11月の景気ウォッチャー調査が発表されました。これは街角の景況感を示すもので、国内関係の経済指標の中で発表が最も早い経済指標として、近年、重要視されつつあります。


なお今回の発表では、内閣府は、基調判断を2カ月連続で下方修正しています(「景気回復の実感は極めて弱くなっている」)。


1212景気ウォッチャー調査


 下記は景気の現状判断DIのチャートです。11月は38.8%で、8カ月連続の低下となっています。


1212景気ウォッチャー調査(現状判断DI)


 次は景気の先行き判断DIのチャートです。11月は38.8%で、7カ月連続で低下しています。


1212景気ウォッチャー調査(先行きに対する判断)


 下記はDIと株価(TOPIX)をあわせたチャートです。景気ウォッチャー調査は近年、株価の先行指数のひとつとして機能しています。


  今回の調査結果をみれば、株価は下落する可能性があります。


1212景気ウォッチャー調査と株価




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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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岩城 秀裕
“街かど景気”の経済学―新観測システム「景気ウォッチャー調査」 (PHP新書)






ドルインデックスの動き(2007年12月11日):上昇!

 12月11日のFOMCで0.25%の利下げが決定されましたが、ドルインデックスは上昇しています。相場には織り込み済みだったということでしょう。なお、米ドルは円に対しては下落しています。


下記はドルインデックスの一目均衡表です。10日に転換線が基準線を上回り、第一弾の買いシグナルが出ています。米ドルは底固い動きが続きそうです。


1212ドルインデックス一目均衡表


 下記はユーロドル相場の一目均衡表です。米ドルはユーロに対しては上昇しています(ユーロは下落)。10日に転換線が基準線を下回り、ユーロの第一弾の売りサイン(米ドルにとっては買いサイン)が出ています。


1212ユーロ・ドル一目均衡表


 下記はドル円相場の一目均衡表です。円は反発しています。終値は基準線と転換線の下に位置しています。米ドルが円に対しても上昇トレンドに入るかどうか微妙なところです。


1212ドル円の一目均衡表





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