COTレポートの読み方 -2991ページ目

ニューヨーク株式のCMEポジション動向:投機筋の売り越しが増加

 ニューヨーク株式市場は反発局面が続いています。底打ちした可能性が出ています。

 ここで、米国株式関連の先物取引について、12月4日時点の投機筋(ノン・コマーシャルズ)によるポジション動向をみてみましょう。


 下記はニューヨーク工業株30種平均のチャートです。半値戻しを達成しています。強気動きです。


1210ニューヨーク・ダウ推移


 下記はナスダック総合株指数のチャートです。上昇トレンドに入ってきました。


1210ナスダックの推移


下記は筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)のチャートです。週末(12月7日)は20.85%まで低下してきました。市場参加者の心理状況は落ち着きを取り戻してきました。


1210VIXの推移


 下記はS&P500指数の週ベースのチャートです。中長期でみると天井を形成している可能性があります。

1210SP500の推移(週次)

  ここで、CMEの先物市場での投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向を確認しておきましょう。
 
 下記はCMEのS &P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。


12月4日時点では差引きで27,603枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は10,157枚増加しています)。売りポジションが2週間連続で増加しており、ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、再び売りポジションを積み増しているようです。


なお、投機筋の米国株式に対するスタンスは「弱気」継続です。


1210シカゴ先物(SP500)


 次にCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。

  12月4日時点では、5,168枚の売り越しとなりました。売り越し枚数は2週間連続で増加しています。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋のスタンスは「弱気」継続です。


1210シカゴ先物(Nasdaq100)


 相場全体がさらに上伸し、ショートカバーの買戻しを余儀なくされるか、あるいは投機筋の読み筋とおりに動くか、注目したいところです。






-----------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
-----------------------------------------------------------------------------



国際通貨研究所
マネーの動きで読み解く外国為替の実際

ポール R.クルーグマン, 高中 公男
国際金融の理論







12月7日時点の業種別株価動向

金融サイト『ストックステーション』の「投資のヒント」に、

日経500種業種別株価のレポートを掲載しています。

こちらもご覧ください。


本日のレポートは下記から。


12月7日時点の業種別騰落率

http://www.stockstation.jp/uwasa/1320


株式投資情報

MSCI世界株価指数の動き(12月7日時点) … 先進諸国は続伸!

 MSCI Barra社が算出しているいくつかの株価指数(米ドルベース)をみてみましょう。


 まず、世界株価指数のチャートです。前週は1.2%の上昇となりました。なお、年初来高値(10月31日の1682.35ポイント)からの下落率は3.1%です。


1210世界株価指数の推移


 次は米国株のチャートです。前週は1.7%の上昇となりました。なお、年初来高値(10月9日の1480.24ポイント)からの下落率は3.7%です。


1210米国株価指数の推移


 ヨーロッパ15のチャートです。前週は0.6%の上昇となりました。なお、年初来高値(10月31日の2235.356ポイント)からの下落率は2.8%です。


1210ヨーロッパ15株価指数の推移


 日本株のチャートです。米ドルベースであることに注意が必要です。前週は1.3%の上昇となりました。なお、年初来高値(2月27日の3471.577ポイント)からの下落率は7.8%に達しています。


1210日本株価指数の推移


 米国株や世界株指数と比べて、日本株が出遅れていることは明白です。下記は、米国との比較チャートです。


1210日本と米国の株価指数


 筆者は米国と日本のファンダメンタルズを比較すれば、日本株の割安感が強まっているとみています。年末から来年前半にかけて、日本株が見直される可能性が高いとみています。


 下記は新興国株価指数のチャートです。前週は3.3%の上昇となりました。なお、年初来高値(10月31日の1338.49ポイント)からの下落率は4.2%です。新興国の株価も反発してきました。


1210新興国株価指数の推移


 BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)の株価指数のチャートです。前週は3.7%の上昇となりました。なお、年初来高値(10月31日の466.901ポイント)からの下落率は2.9%です。


1210BRICS株価指数の推移


 最後に中国とインドの株価指数のチャートを確認しておきましょう。


 上海総合株指数は、前週比4.5%の上昇となっています。依然として下落トレンドが続いています。なお、年初来高値からの下落率は16.9%に達しています。


1210上海総合指数の推移


 BSE SENSEX指数は、前週比3.1%の上昇となっています。再び過去最高値に迫ってきました。想定以上の強さです。


1210BSE SENSEX指数




--------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
--------------------------------------------------------------------------------



国際通貨研究所
マネーの動きで読み解く外国為替の実際