12月11日時点のCME日経平均先物ポジション動向
12月11日時点のCME日経平均先物ポジション動向
… 投機筋による売り越しが増加
12月14日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、12月15日の早朝)に、12月11日時点でのCOTレポートが発表されました。
CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。
コマーシャルズについては、12月11日時点では21,983枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は1,214枚減少しています(2週間振りの減少)。
コマーシャルズは日本株に対して、「強気」スタンスを維持しています。コマーシャルズの行動は中期的には相場に影響します。3カ月から半年先を見据えれば、株式相場は上昇する公算が強いといえます。
ノン・コマーシャルズについては12月11日時点では22,655枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は2,051枚増加しています(2週間連続の増加)。
投機筋は、日本株に対して「弱気」スタンスを強めています。
次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。
12月11日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。
COTインデックスは83.91%となりました(やや低下)。
一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。
12月11日時点のNCOTインデックスは3.73%となりました(低下)。ノン・コマーシャルズは売りスタンスを強めています。
下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。
直近のデータは12月7日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は539億円の売り越しに変わりました。2週間振りの売り越しです。
外国人投資家の日本株に対するスタンスは「中立」継続と判断します。
下記は非居住者による債券(中長期債および短期債券)の取得・処分をまとめたチャートです。12月7日に終わる週は4,518億円の買い越しとなりました。9週間連続の買い越しですが、買い越し金額は減少基調となっています。
下記は、東京証券取引所が発表している三市場の投資部門別売買状況のデータです(12月7日に終わる週まで)。三市場の投資部門別売買金額をみると、966億円の買い越しに変わりました。2週間連続の買い越しです。なお、今回の数値は「対外及び対内証券売買契約等の状況」のデータとズレが生じていることに注意が必要です。
一方で、下記はジャスダック市場における外国人投資家の差引きの売買金額を示したチャートです。12月7日に終わる週は15.9億円の買い越しとなりました。3週間連続の買い越しです。
下記は日経ジャスダック平均のチャートです。下落トレンドが終了した、とはまだいえないようです。
東証マザーズ市場については、71億円の売り越しに変わりました。3週間振りの売り越しです。
下記は東証マザーズ指数のチャートです。保合い相場が続いています。
下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です(12月17日まで)。先週は11日を除いて売り越しが続きましたが、株数は多くはありません。
下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。転換線が強力な上値抵抗線として作用しています。
下記は日ベースの一目均衡表です。12月14日の終値は転換線を下回り、基準線に近づいています。なお、12月11日に転換線が基準線を上回り、最初の「買い」サインが出ています。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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ドルインデックスの動き(2007年12月13日): 強い
12月14日の外国為替市場では、米ドルが主要通貨に対して全面高となっています。ドルインデックスは前日比0.418イント高となっています(終値は76.562ポイント)。
下記はドルインデックスの一目均衡表です。終値は雲の中に入ってきました。上値抵抗帯となっている雲は厚いため、米ドルが本格的に上昇するかどうか、これからが正念場となります。一目均衡表を素直にみるならば、米ドル売りのチャンスですが…。
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なぜアイディーオー証券のマスターFXが人気なの?
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VIXの動き:12月13日の終値は22.56%
12月13日のニューヨーク株式相場はまちまちの動きでした。ニューヨークダウ工業株30種平均は44.06ポイント高(+0.33%)となりましたが、ナスダック総合株指数は2.65ポイント安(-0.10%)と下落しています。
S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、12月13日の終値は22.56%と、前日比0.09ポイント高となっています。前半は大幅に上昇しましたが、引け時点では前日比微増にとどまっています。投資家の心理状況は依然として不安定です。
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