11月の景気ウォッチャー調査から | COTレポートの読み方

11月の景気ウォッチャー調査から

12月10日に、11月の景気ウォッチャー調査が発表されました。これは街角の景況感を示すもので、国内関係の経済指標の中で発表が最も早い経済指標として、近年、重要視されつつあります。


なお今回の発表では、内閣府は、基調判断を2カ月連続で下方修正しています(「景気回復の実感は極めて弱くなっている」)。


1212景気ウォッチャー調査


 下記は景気の現状判断DIのチャートです。11月は38.8%で、8カ月連続の低下となっています。


1212景気ウォッチャー調査(現状判断DI)


 次は景気の先行き判断DIのチャートです。11月は38.8%で、7カ月連続で低下しています。


1212景気ウォッチャー調査(先行きに対する判断)


 下記はDIと株価(TOPIX)をあわせたチャートです。景気ウォッチャー調査は近年、株価の先行指数のひとつとして機能しています。


  今回の調査結果をみれば、株価は下落する可能性があります。


1212景気ウォッチャー調査と株価




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岩城 秀裕
“街かど景気”の経済学―新観測システム「景気ウォッチャー調査」 (PHP新書)