お前たちは傲慢になったね
わたしたちが作り出した お前たち
わたしたちに似せて 愛を溶け込ませて お前たちに与えた
魂。
この魂を持って わたしたちとお前たちと
愛を通わせる関係を 続けていこうと考えたのだよ
なのに
お前たちは傲慢に陥ってしまった
私の たったひとつの禁止命令に背いてしまった
その他には何一つ お前たちに禁止したものはなく
その唯一の禁止命令以外のことについては すべて 許されていたのに
お前たちは 傲慢になったね
私の たった一つの禁止命令に 背いてしまったから
私の被造物であるお前たちの幸せは
私と共に在る時は 完全なものだった
痛みも 悲しみも 病も涙も
そして
死さえ無かった
お前たちが私の たった一つの禁止命令に 背くまでは ね
私がお前を創り
お前の命の時間を より良いものにするために
お前の良き助け手として
お前自身の一部を用いて 私はエバをも造った
お前自身の一部から造ったエバは
お前にとって 最高の助け手だった
お前たちは しばらくの間 お互いを喜びあい、慈しみ合った。
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それなのに
お前たちは 傲慢になってしまった
たった一つの 私の禁止命令に 背いたことによって。
「その木からその実を取って食べてはいけない」という
唯一の禁止命令を与えたその木の実、
「善悪を知る知識の木の実」は
私達とお前たちにとって
信頼の証の木の実 となるはずだった
私達が お前たちに与えた たった一つの禁止命令は、
お前たちに 選択肢を 与えた
わたしたちの命令に「従うか」「従わないか」という
選択の自由を 与えたのだ。
わたしたちは お前たちを
全て私の言いなりなる 操り人形のようには 創らなかった
私達と お前たちの間にある
「創造主とその被造物」という 明らかな関係性の上に
お前たち自身の意志で 創造主に従う
という選択肢を
選ぶことで
いつも 選ぶことで
信頼という関係性を豊かに加えようと考えた。
わたしたちと お前たちの間の 信頼関係を保ちつつ
お前たちに 自らの意思で 正しい選択する という
自由の尊さと重さを
知ってほしかった
一つの禁止命令が お前たちに与えられたということ
それはつまり
自分の意志を働かせて選ぶという
お前たちが いつもいつも 今も 欲して 叫んでいる
選択の自由 が与えられるためでもあった
選択の自由とは
選択肢が在るところでしか 存在せず
全てが許されているところに 選択の自由はないし
すべてが決められているところにも 存在しない
制限がある中にあって、選択肢が存在していること
それでこそ
自分の意思をもって 選ぶ という
尊い 選択の自由が 存在できる
わたしたちがもし
唯一の禁止命令を お前たちに与えず
ただ
お前たちはどの木からでも その実を取って食べていい
といったとしたら?
善悪を知る知識の木からはその実を取って食べてはいけない と
禁止命令を与えなかったとしたら?
お前たちは
選択の自由、
自分の意志を働かせて 選ぶ という
自由の尊さと重さを
知ることは なかった。
もし
全ての物を食べることが許されているエデンの園で生きていたなら
お前たちは 自分の意思を働かせる事なく 過ごし
自分の意思を持ち、考え、意識して愛する者として創られた
自分という存在そのものを
見失っていたかもしれない
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そして
お前たちは 傲慢になってしまった。
与えられた 選択の自由で 誤った選択をしてしまったから
「私たち創造主なる神の 唯一の禁止命令に従わなかった」
このことは
創造主に従い生きることでなく、
創造主に従わないことを 選んでしまったということ
だから
お前たちは 傲慢になってしまった。
創造主の神ではなく、
自分自身が自分の神となり
神の基準ではなく
自分の基準に 従い生きることを選んでしまったから
この 誤った選択により
わたしたちと お前たちの 信頼関係は崩れ去り、
それと共に
お前たちの 完全な幸せも
壊れ去ってしまった
お前たちの人生に
苦しみと悲しみ、涙と病が入り込み
そして
肉体の死が
誰にとっても不可避のものとなってしまった。
だから お前たちは
いつ襲ってくるかも分からない死の恐怖に
怯えなければならなくなった。
死への恐怖の大きさゆえに
必ず訪れる 死を 自分の生の中から押出し
できるだけ
見なくてもいいように、
できるだけ
考えなくてもいいように
心と体から 死を引き離して
生きるようになった
目に見えることが全てと信じ
目に見えることだけが 真実であると信じ込まされ、
目に見えないもの=神、わたしたちの存在を
無視するに 至った
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それで どうなったか?
お前たちは しあわせになったか?
自分自身が自分の神となり
神の基準ではなく
自分の基準に 従うことを選んだ最初のアダムの時以降
何千年も経た 今
生きることに伴う
苦しみと悲しみ、病と涙 そして死から
解放される方法を 手に入れたか?
お前たちは
神を無視し
自分が自分の神として
自分を幸せにしようと試みてきた
けれど
その結果は どうか?
神の命令に背くという 誤った選択をした時以来
変わることなく お前たちは
人生の苦難に会い 嘆き、叫び、涙し 落胆し
死の恐怖に 怯えている
そしてついには
自分が無視し続け、
求めることも 知ろうともしてこなかった 神に向けて
つぶやく
こんなに苦しいのに助けてくれないなんて、
神なんか いるもんか!
神は どうしてこんな辛い人生を 私に 与えたのか?
なぜ、こんないい人が こんな辛い目に合わなければならなくて
世の中にいる 悪人が ひょうひょうと 幸せそうに 生きているのか!?
神は なにをしてるのか!?
と。
自分で選んで 神を無視してきたにもかかわらず
人間には もう どうすることもできないと思う 境地に立つ時
お前たちは わたしたちを 引き合いに出して つぶやく
お前たちがいかに わたしたち 神のことを 意識的に無視しようが
お前たちが これっぽっちも
お前たちの創造主である 私たち神について知らないとしても
「お前たちは わたしたち神の 被造物である」
という このひとつの真実が
お前たちに 私の存在を 思い出させるのだよ
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だから
私たちのもとへ 帰っておいで
お前たちの 背きの罪を赦す準備は 整っている
わたしたちは 既に 2000年以上も前に
イエス・キリストを
お前たちの罪の贖いとして
地上に送った
そして
イエス・キリストが
その十字架上で お前たちの全ての罪の代価を
その血と命をもって 贖ったのだよ
私たち神による 「お前たちの背きの罪の赦しのための業」は
既に
完了している
この赦しを受けて
お前たちが 私のもとに帰ってくるために することは
イエス・キリストを
お前の 救い主と信じること
それだけ
それだけ
それだけ
それだけ だから。
私たちの愛する 私たちの愛おしい 被造物なる お前
お前の 全ての涙を知っているイエス・キリスト
最期のアダムであるイエス・キリストを通って
私たちのもとへ
帰っておいで
今が 再びの時
お前の 自由を用いて 選び
私たちに
帰る
時
口語訳 新約聖書
ヨハネによる福音書/ 03章 16、17節
神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。
それは
御子を信じる者がひとりも滅びないで、
永遠の命を得るためである。
神が御子を世につかわされたのは、世をさばくためではなく、
御子によって、
この世が救われるためである。
コロリン