林望著『イギリスはおいしい』と言う本でも紹介されていますが、俗にイギリスには美味しいものがないと言われているけれど、実はイギリスには美味しいものが一杯あります。
戦争の時の借金、移民にパスポートを与えすぎた、民営化、日本同様にアメリカ的合理主義、共稼ぎ...いろんな理由が考えられるけれど、その美味しいものが埋もれてしまい、世界から美味しいものがない国とレッテルを貼られてしまったんだろうね。
寒い国です。イギリスの美味しいものは大概冬料理。昨日はそのイギリスの美味しい冬料理の1つを晩御飯に作りました。コテージパイやシェパーズパイのお魚版。それをスペシャルバージョンで豪華にしてみましたよん。
フィッシャーマンズ・スペシャル・フィッシュパイ
昨日今月のスパイス大使の課題スパイスが4つ届きました。こちらです!今月のテーマも先月に続き『スパイスの辛味でおいしく減塩』です。参ったなぁ...先月無い知恵を絞って減塩レシピをなんとか考えたのに、またしても。考えられるか知らん?
この内の1つを使って、スパイスの辛味や風味で塩分を落とせると言えば、フィッシュパイしかないではないかと思いつき、早速、届いたGABANブラックペッパー荒挽〈缶〉の封を開け夕飯作り。
スパイスやハーブで芳香な風味をつけた牛乳、バター、ケイパー、GABANブラックペッパー荒挽〈缶〉、それにチーズの風味や塩分で、使った塩は3~4人分の料理で小さじ1.5。一人当たり小さじ1/4強だから、私が朝食のオートミールに加える少量の塩程度です。
スペシャルバージョンと呼ぶ理由は、叔父から届いた残り少ない岩津葱をたっぷり使ったのと、白身の魚と組み合わせコストコの冷凍エビも加えたからです。かなりご馳走なフィッシュパイになりました。
パイと言ってもパイ生地は使いません。日本でポテトグラタンと呼ばれている料理同様、ジャガイモでフィリングを覆って焼くパイです。コテージパイやシェパーズパイにはコンソメやトマトを使うのでフィリングの色は黒いですが、フィッシュパイはホワイトソースベース。
このホワイトソースにお魚やクリーミーなマッシュポテトが絡むと、最高に美味しい!舌を火傷しそうなぐらいアツアツで、寒い冬の夜にぴったりのお料理なのです。
スパイス大使の課題を使ったので詳しいレシピを記します。使う材料が沢山あるので、なんかめさ難しそうな料理と思われそうですが、難易度はたいしたものではありません。献立に困ったら日本人が肉じゃがを作るのと同様、エゲレスの家庭料理ですから。
ホールクローブはそのままだと正露丸を連想するキツイ香りのスパイスですが、これを加えることでパイが更に美味しくなります。但し、クローブやブラックペッパーの粒が無ければ省いてください。ローリエ、GABANブラックペッパー荒挽〈缶〉、ナツメグだけでもオケ。
トッピングにしている削りたてのパルメザンチーズ、パン粉、ナツメグも、面倒なら細切りチーズ1つ代用でオケです。その場合はソースにナツメグを少々加えて下さい。削りたてのパルメザンチーズの代わりに筒入りのパルメザンチーズを使うのはオススメしません。
<材料 3~4人分>
鱈または鮭など白身の魚...2切れ
牛乳...手順1、2、7を参照
ホールクローブ...2本
ホールブラックペッパー...数粒
ローリエ...1~2葉(大きさに応じて)
バター...15g+10g
小さ目のバナメイエビ程度のエビ...16尾
白葱、7~8mm幅に小口切り...3本
小麦粉...大さじ2強
ケイパー、水分を切る...大さじ2
GABANブラックペッパー荒挽〈缶〉...20ふり+10ふり
塩...小さじ1+小さじ1/2
固茹で卵、1.5cm角程度に粗く切り分ける...2個
ほうれん草、さっと茹でてしっかり水分を絞り1cm幅に切り分ける...1/2袋
ジャガイモ(必ずメークインで!)、皮を剥きぬめりを洗い流す...500g強
削りたてのパルメザンチーズ...20g
パン粉...大さじ2
ナツメグ...小さじ1/2
<作り方>
1.オムレツ用フライパンに白身の魚を並べ牛乳を浸かる程度に注ぎ入れる。クローブ、ブラックペッパーの粒、ローリエを浮かべ火にかける。煮立ったら火を弱めて蓋をし7~8分ポーチする。
2.1を蓋をしたまま室温まで冷まし、ペーパーで魚の汚れをさっと拭き取り、皮や骨を取り除きながら身を大きくほぐす。牛乳はペーパーで濾して計量カップに入れ、メモリ450mlまで新たに牛乳を足す。スパイスやハーブは処分。
3.ジャガイモを鍋に入れ浸かる程度の水を張り火にかける。エビは背ワタと殻を取り除き、塩などを使って綺麗に汚れを洗い流す。ペーパーで水分をしかり拭き取る。鍋にバター15gを熱しエビをさっと炒める。(炒め過ぎ注意!)一旦皿に取り出す。
4.3の鍋に残ったバターで白葱を炒める。しんなりしたら小麦粉を加え、よく混ぜながら30秒程度炒め粉を全体に行き渡らせる。2の牛乳を3回に分けて加える。常時かき混ぜながら煮立てる。
5.4にケイパーを加える。塩小さじ1とGABANブラックペッパー荒挽〈缶〉を20ふり加える。(塩は一度に小さじ1加えず、味見をしながら2回ほどに分けて加えると良いです。反対に塩分が足りない様なら、塩を追加する代わりに顆粒コンソメか化学調味料を少々加えて下さい。)
6.5にほぐした魚の身、エビ、茹で卵、ほうれん草を加えひと煮立ちさせる。
7.6を20x20cmのグラタン皿に移す。少し茹で過ぎくらいのジャガイモをざるに空け、再度茹でた鍋に戻し、残りのバターを加えてマッシャーでしっかり潰す。牛乳大さじ3を加え、極弱火に3~4分かけながらしっかり混ぜてクリーミーに仕上げる。
8.7のジャガイモに残りの塩とGABANブラックペッパー荒挽〈缶〉を加えて味を調え、フィリングをすっぽり覆うようにグラタン皿の上に広げる。(ジャガイモが冷たいと広げにくいので要注意!)
9.削りたてのパルメザンチーズ、パン粉、ナツメグを混ぜ合わせ、8のジャガイモの上にトッピングする。200度で予熱を済ませたオーブンで25~30分焼く。(焼き始めるとフィリングが噴出しますので、必ずクッキングシーを敷いたトレーにグラタン皿を載せて下さいませ。)
焼き上がた『漁師のパイ・スペシャルバージョン』がこれです。フィリングはグラタン皿の大きさより多いですが、この縁からあふれ出るのがたまらず食欲をそそるのです。 またフィリングはジャガイモに水分を取られるのであえて緩めに仕上げています。
付け合わせは小松菜のガリバタ炒め。野菜が高すぎて、それでもまだお手頃な価格範囲の小松っちゃんしか買えねぇよぉ。シャキシャキ食感で美味しいんだけどね。
塩は控えめにしていますが、スパイスやケイパー、バターやチーズの効果で、ソースはしっかりコクのある美味しい出来でした。
何を食べてもつゆだくものが好きな旦那は、緩めに作ったソースがかなり気に入ったみたい。2回おかわりしました。1回目、2回目のおかわりは、大食いを私に知られるのが恥ずかしかったのかえらく遠慮気味な量で。なもんで、一人分ほど残ったのでお皿にとっておいた。
今朝起きたら、皿だけシンクに放置さていた。恥ずかしがらずに夕飯時にしっかり食えよっ!今更隠しても遅いって。私が大食いってのをあんたが知っているのと同様、私もあんたがバケモノ級ってのは知ってるし。
冬の寒い夜に最適の献立ですよ。 お腹も一杯になりますが、4人で分けるならバゲットなどを準備すると、ソースにパンをつけて食べるのもまた美味しいです。
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